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◇-南アルプス南部と東海パルプ-前川整洋(8/6-09:36)No.203


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203南アルプス南部と東海パルプ前川整洋 8/6-09:36

光岳・聖岳縦走では聖沢登山口に下山しました。畑薙ダム〜椹島ロッジは東
海フォレストのリムジンバスが運行しています。聖沢登山口からは畑薙ダム
行のバスには乗せてもらえないが、椹島ロッジ行には乗せてもらえることに
なっている、との話です。椹島ロッジまで行けば、そこで畑薙ダム行に乗る
ことができます。
 バスの最終はPM1:15の椹島ロッジ行でした。聖岳をピストンしてか
ら、聖平から懸命に下り、PM1:15の椹島ロッジ行のリムジンバスではな
く、RV車に乗せてもらうことができた。乗客数により、RV車にもなるとのこ
とだった。リムジンバスは団体客で満員のようだった。
 この機会に、東海フォレストの親会社であり、この山域で企業活動してい
る東海パルプという会社について運転をしていた青年社員に、次の質問をし
て回答が得られました。
1. 南アルプス南部のどこまでが東海パルプの所有なのか。
静岡県の地図で北へ突き出した地域が東海パルプの所有である。帰宅してか
ら静岡県の地図を見ると、塩見岳から光岳までの南アルプス南部ほぼ全域
が、東海パルプの所有であると確認した。創業者大倉喜八郎が購入した、と
のことだった。
 富士山も、山頂域だけでなく、5合目より上だと記憶しているが、浅間神
社の所有と聞いたことがある。
2. この山域の木々は、パルプ原料として使用しているのか。
昭和57年までは使用していたが、今はすべて外材である。二軒小屋近くに
事業所があったが、昭和57年の台風で大きな被害を受け、それを機にすべ
て外材となった。ここでは、私財の管理保全が事業となっている。
3.聖平小屋周囲の木は栂と思うが、小屋のスタッフに尋ねたら、この辺り
はすべて白檜だと言っていた。栂だと思うがどうか。
あの辺りは白檜が多いが、栂、米栂、唐檜もある。白檜が多いのは、材木と
して白檜より栂の方が良質なので、伐採された。栂は植林のものが多い。
4. 聖平小屋と東海パルプとはどういう関係にあるのか。
東海パルプから静岡県が土地を借りて開設している。静岡県は静岡市に委託
し、静岡市はその分野の団体に委託して、運営が行われている。

 東海パルプ社には登山者の便宜を図って頂き、感謝している次第でありま
す。


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