◇-地球の詩祭2006-前川整洋(11/19-21:27)No.253
253 | 地球の詩祭2006 | 前川整洋 | 11/19-21:27 |
11月18日(土)、さいたま新都心・ラフレさいたまで開催された地球社 主催の「地球の詩祭2006」に参加しました。次の催しがありました。 第1部 第31回地球賞贈呈式 選考経過報告 受賞作は倉橋健一氏の詩集『化身』 (1)尾花仙朔氏の選考感想 『化身』は次のことで優れていた。 ・ スケールの大きさー多角的 ・ 技巧―寓話性 ・ 品格―男性のロマン 麻生直子氏の『足形のレリーフ』については、素材の把握が明確になされて いて、透徹した文明観が示されていた。 (2)長谷川龍生氏の「倉橋健一の詩の世界」 終末観を見すえている。日常から非日常、そこから日常への回帰がなされて いる。非日常の壁を打ち破り、日常へと戻ってくる。21世紀にも生きてい ける詩の言葉である。 第2部 日本の詩はどう歩んできたかー20世紀から21世紀へー 石原武氏の司会で進行する。 伊藤桂一氏 :昭和10年頃から詩を書きはじめる。現代詩を読んでくれる 層が少ない。生きる意味の伝達性が重要である。 新川和江氏 :七五調だと軍国調になるので、五七調で書いた詩を西条八十 先生に見ていただいた。はじめは恋愛詩を書いていたが、「地球」同人とな ってから作風が変わった。木原孝一さんには恋愛詩でも宇宙に通じるもの を、と言われた。 秋谷豊氏 :新川さんが地球誌に登場したのは、1953年の12号からだ った。モダニズムの時代で、心の奥底のものを見失っている時代だった。詩 は愛と冒険。詩がストーリーとなっていて、もっと内部に直線的になってい なければならない。 第3部 秩父の歌 鈴木登志男氏、秋山公哉氏、小林登茂子氏の詩朗読 |