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◇-現代詩創作集団「地球」6月30日研究会-前川整洋(7/1-10:46)No.283


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283現代詩創作集団「地球」6月30日研究会前川整洋 7/1-10:46

現代詩創作集団「地球」研究会が6月30日、北浦和労働会館で開かれまし
た。
 秋谷豊代表の挨拶では次の話しがありました。
 今年の「地球の詩祭」はMホテルを利用する予定であったが、宿泊費が少々
高いので止めにした(宿泊する参加者もいる)。池袋駅から7分の、会場施
設のあるビルで行うことにした。そこはパーティの食事が出ないので、食事
業者に依頼することになった。そのビルにはまだ行っていないので、場末の
ビルかもしれないが、そういう所でやってみるのも勉強であろう。
 佐々木久晴氏から8月に中国・雲南で開催する第10回アジア詩人会議の
中国側参加者についての説明があった。
 『地球144号』掲載詩に対する諸先輩の講評がありました。印象に残っ
た指摘として、次のことを挙げておきます。
・ 何が言いたいのか、はっきりしていない。死者が出てくるが、死者にどん
な思いがあるのか。風のあとに死者が出てく詩は、今は書かないほうがよ
い。「千の風になって」という歌がはやり、そのイメージが強するぎるか
ら。
・ オリジナルの感性で言葉を拾うことに躊躇がある。
・ ピエロの詩は多く書かれてきているので難しい。ピエロそのもが芸術であ
ることからも難しい。
・ メッセージがあって、多くのことが詰まっていると、説明的、解説的にな
りやすい。詩はフィクションでもよいので、「日本の大阪で見る「ポンペイ
の栄光」と題する展覧会で」という正直な告白はいらないのでは。
・ イスタンブルーの地理案内としてできあがているが、作者が何に感動した
かがはっきりしていない。
・ 詩は何かを感じられればよい。一字一字の説明は必要ない。
・ 焚火、竈を焚くなどの火を燃やすことがなくなっている。現代は精神の火
を燃やすことが語られている。
・ 作者のYさんはベテランであるが、年もだいぶとられた。時代とのずれが
大問題になってくる。小さなことが大問題をはらんでいる。「ぼけ」は老い
における生活の知恵でもある。
・ 少し言葉を変えるだけ、上手になれる。
・ 花は詩に何万回と書かれてきた。花が音、音符で詠まれていて、作者の独
自性が出ている。
・ 焦点を絞り、デフォルメさせて盛り上げる。
・ 消しゴムの詩、子供に詩を指導していたことがあったが、子供は消しゴム
の詩を書くことが多い。個性が出にくい。
・ 自然動物園の詩は、自然動物園の不自然さを追求している。
・ いい主題を追求していても、作品の平凡、非凡がある。平凡な言い方をし
ても芸術にならない。修辞が有効なこともある。

 私の詩「厳冬の横岳」については中島登氏の講評がありました。簡単に書
いておきます。
 横岳の特徴が簡潔に書かれている。厳冬となっているので、もっと厳冬の
厳しさを書いてほしかった。


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