◇-初春の山-前川整洋(1/4-16:04)No.305
305 | 初春の山 | 前川整洋 | 1/4-16:04 |
近年は正月休みに、山に出掛けなくなってしまいました。2、3、4日と多 摩川の川原を、奥多摩の稜線を眺めながら散策しました。雨が少ないにもか かわらず、驚くほど水は大量です。 初御空ぼやけて弛む多摩の山 ぼやけて弛むのは当たり前かもしれませんが、正月の緊張感と裏腹という ようなことです。初御空は厳密には元旦の空ですが、拡大解釈して正月の空 でいいように思われます。 日差もて川原をまつる初御空 「まつる」にはいろりろな意味がありますが、祭壇をもうけるというよう なこともあります。掲句には誰が行っているのか、という疑問も湧きます。 まつっているように見えるということにします。また、自然界の霊の存在を 感じてもよいかもしれません。 |