◇-新政権スタートと原子力発電の今後-前川整洋(9/26-21:00)No.423
423 | 新政権スタートと原子力発電の今後 | 前川整洋 | 9/26-21:00 |
野田内閣が「どじょう内閣」のニックネームのもとにスタートしました。管 首相は東日本大震災ではスタンドプレーが多かったようです。福島第一原発事故の 翌日に、現場にヘリコプターで乗り込みましたが、サッカーでいえば司令塔がいきな り、ゴール前に飛び込みオフェンス・ディフェンスのシステムを混乱させただけだったというこ とになりました。事故の収拾を第一に取り組むときに、脱原発の政策をいち 早くかかげたのも、どうかと思いました。 原発に反対することが正義のようになってしまっていますが、石油を中心 とした化石燃料は、最も早く枯渇してしまうのも事実です。ウラン燃料にし ても核分裂するウランのウラン235は、天然ウランの0.7%しかありませ ん。自然エネルギーを含めて使えるエネルギー源はすべて使ってゆく必要がありそう です。原子力発電に対しては、地震地帯は避けるのは当然です。現在、原子 力は全体の約30%ですが、これより減らす方向で進むのが安全策であるの も事実です。放射能物質が生成されない核融合発電の開発には、高温を扱う 原子炉技術が土台になるはずです。原子力発電は限られた安全な地域で、小 規模に運営してゆくべきではと考えます。 |