◇-「遊歩俳句大会」作品その4-前川整洋(10/10-20:31)No.90
90 | 「遊歩俳句大会」作品その4 | 前川整洋 E-mail | 10/10-20:31 |
俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、 目に付い数句をシリーズで紹介しています。一言の句評も書き加えました。 茨城県 夕凪や昭和の匂ふ路地歩く……….伊藤端則 路地というと簡素な昭和の風情がイメージされる。漬物か味噌汁の匂いがし てきそうである。夕凪によりセピア色がイメージされる。 地下足袋の大地をしかっと祭かな……….小川照子 地下足袋ということに、古くかこの地は踏みしめられてきたことが感じられ る。御輿が目の前を、押し合いながら通り過ぎるところなのであろう。 栃木県 三日月の尖る寒さをつれ歩く………市川亮一 三日月からは荒涼とした寒さが連想される。しかし、つれ歩くとなると寒さ に親しが感じられる。寒さに慣れた人なのであろう。 |