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タイトル: 「遊歩俳句大会」作品その5
投稿者 : 前川整洋<maekawa.seiyo@ebara.com>Locked!

URL   : 未登録
登録時間:2003年10月17日20時29分
本文:
俳誌「俳句界9月増刊号・遊歩俳句大会作品集」から各県ごとの掲載句で、
目に付い数句をシリーズで紹介しています。一言の句評も書き加えました。

群馬県

新緑に身を染めたくて歩きけり………吉田三郎
森林浴という言葉がはやったことがある。今は珍しい言葉ではなくなった。
そこであえて森林浴について述べたのかもしれない。

地図を手に社寺訪う京の街薄暑………小野三郎
薄暑は少し暑くなってきた初夏の頃である。このような時季に、京都の古風
な町並みを見学しながら歩きたいものである。

埼玉県

歩いても歩いても春の長崎坂ばかり………五郎丸直彦
春の長崎だから、坂道のしんどさも心地よいものになっているのであろう。

枯葉降る道なき道を歩みけり………浅川晴也
散る枯葉に瞑想へと誘われる。人生のあるべき道を探っているのかもしれな
い。


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