◇-秋の山路での一句-前川整洋(11/1-21:54)No.97
97 | 秋の山路での一句 | 前川整洋 E-mail | 11/1-21:54 |
山と仲間と囲炉裏の掲示板において次の句について、作者から感想を求めら れました。 http://www.irorimura.com/ 俳句の基本再確認のために、その俳句と句評を紹介致します。 縦走路 木もれ日浴びて 一休み おがたさんの掲句ですが、初心者らしいストレートに述べた一句といえま す。夏ならともかく、秋の木漏れ日の落ち着きのある透明感から、「浴び て」は合わないようです。まず俳句では五七五と決まっているので、ブラン クで区切らないのが正統な書き方です。それから季語を入れなくてはなりま せん。季語のもつイメージに内容をダブらせるのが俳句です。見た通り述べ る写生が俳句の基本ですが、ストレートからもう一歩踏み込むことで、作者 独自の景が見えてきます。作者の意図通りか分かりませんが、添削しておき ました。 東京の生藤山から陣場山への縦走路での、檜道のしんみりした秋の木漏れ 日が思い出されました。 休憩を木漏れ日見つつ秋の山 |