タイトル: 秋の山路での一句
投稿者 : 前川整洋<maekawa.seiyo@ebara.com>Locked!
URL : 未登録
登録時間:2003年11月1日21時54分
本文:
山と仲間と囲炉裏の掲示板において次の句について、作者から感想を求めら
れました。
http://www.irorimura.com/
俳句の基本再確認のために、その俳句と句評を紹介致します。
縦走路 木もれ日浴びて 一休み
おがたさんの掲句ですが、初心者らしいストレートに述べた一句といえま
す。夏ならともかく、秋の木漏れ日の落ち着きのある透明感から、「浴び
て」は合わないようです。まず俳句では五七五と決まっているので、ブラン
クで区切らないのが正統な書き方です。それから季語を入れなくてはなりま
せん。季語のもつイメージに内容をダブらせるのが俳句です。見た通り述べ
る写生が俳句の基本ですが、ストレートからもう一歩踏み込むことで、作者
独自の景が見えてきます。作者の意図通りか分かりませんが、添削しておき
ました。
東京の生藤山から陣場山への縦走路での、檜道のしんみりした秋の木漏れ
日が思い出されました。
休憩を木漏れ日見つつ秋の山
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