◇-六甲山縦走の俳句-前川整洋(11/8-19:35)No.99
99 | 六甲山縦走の俳句 | 前川整洋 E-mail | 11/8-19:35 |
山と仲間と囲炉裏の掲示板において次の句について、作者からアドバイスを 求められました。 http://www.irorimura.com/ 少々気になった点があるので、その俳句と句評を紹介致します。 全従路 落ち葉の向こうに 宝塚 おがたさんの今回の句もブランクで区切っていますが、ブランクを入れない のが正統な書き方と言ったのは、ブランクがないことにより俳句の芸術性が 追求できるということです。切れ字の箇所では、ブランクがあるかのように 一呼吸間を置いて読みます。芸術・文芸を追求しているのではないので、ブ ランクを入れたいというのであれば、それはそれで良いでしょう。 それはそれとして、掲句には意味の伝わらない点があります。先ず「全従 路」は「全縦路」の間違いと思いますが、「全縦路」は略し過ぎです。「落 ち葉の向こうに」も場面を捉えているとは言いがたいようです。樹間から見 えていることではないか、とは思われますが。 縦走の落葉の径を宝塚へ 枯木越しに宝塚見ゆ縦走路 |