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423新政権スタートと原子力発電の今後前川整洋 9/26-21:00

野田内閣が「どじょう内閣」のニックネームのもとにスタートしました。管
首相は東日本大震災ではスタンドプレーが多かったようです。福島第一原発事故の
翌日に、現場にヘリコプターで乗り込みましたが、サッカーでいえば司令塔がいきな
り、ゴール前に飛び込みオフェンス・ディフェンスのシステムを混乱させただけだったというこ
とになりました。事故の収拾を第一に取り組むときに、脱原発の政策をいち
早くかかげたのも、どうかと思いました。
 原発に反対することが正義のようになってしまっていますが、石油を中心
とした化石燃料は、最も早く枯渇してしまうのも事実です。ウラン燃料にし
ても核分裂するウランのウラン235は、天然ウランの0.7%しかありませ
ん。自然エネルギーを含めて使えるエネルギー源はすべて使ってゆく必要がありそう
です。原子力発電に対しては、地震地帯は避けるのは当然です。現在、原子
力は全体の約30%ですが、これより減らす方向で進むのが安全策であるの
も事実です。放射能物質が生成されない核融合発電の開発には、高温を扱う
原子炉技術が土台になるはずです。原子力発電は限られた安全な地域で、小
規模に運営してゆくべきではと考えます。

422NHK全国俳句大会前川整洋 9/26-20:59

平成22年度NHK全国俳句大会では、次の句が佳作に入りました。

   一人居る釣人どことなく枯木

以前、勤務先の駅伝大会に参加していた頃、練習に多摩川の土手を走ってい
て、川を眺めながら川原で休憩していたとき、浮かんできた一句です。

421定年退職前川整洋 9/26-20:50

7月31日で勤務していた産業機械メーカーを定年退職しました。流れと熱の解析を業務としていましたが、設計開発部門から依頼されて解析を行い、解析結果の精度が実用範囲内にあるかという問題もありますが、基本的には解析結果が出て、問題なしとなって、製作にかかるので、いつも1日でも早く解析結果をださなくてはならない状況にありました。仕事を去り、ホッとした毎日で、掲示板への書き込みは休業となっていました。そろそろ書き込みを行うつもりです。近くで専門と経験を活かせる仕事があれば、技術者の仕事をつづけるつもりです。

420核燃料の再臨界前川整洋 5/23-21:09

福島原発1号機への海水注入が、核燃料の再臨界を起こしかねないと、官邸
が警告して、海水注入が55分間中断されたことが問題になっています。警
告があったの、なかったのが問題になっているようです。私は、水は核分裂
を引き起こす中性子を吸収する働きがあると思い違いをしていたようで、水
は中性子を減速するということでした。そのことによって核分裂が起こる可
能性があったということのようです。臨界とは核分裂の連鎖反応のことです
が、どういう条件がそろうと連鎖反応になるか、説明がなくてはならないと
ころです。いろいろ条件がそろわなければ、連鎖反応にはならないというこ
とであれば、海水注入中断は、指揮系統がパニック状態であったということ
のようです。

419原発無用論の正否前川整洋 5/15-11:32

浜岡原発の停止が実施され、節電と自然エネルギーの推進で、乗り切れるのではとの理想論も起こっています。しかしながら自然エネルギーが主力となるのは無理なようです。昨年の10月に蓼科山では、山頂の山小屋に泊りました。夕食後に管理人と談笑していて静かなので、太陽光発電ですか、と尋ねるとそうであった。ところが、梅雨のときなどは、発電機を回さないとダメだとのことでした。バッテリーがあってもですか、と言うと。冷蔵庫にパソコンもあるので、3日つづきで雨だともうダメだ、とのことでした。風力との組み合わせも考えたが、風が無くてもダメなのは当然としても、風が強すぎても壊れる怖れがあって使えない、とのことでした。地熱発電は別として、自然エネルギーとは、そういったものです。原子力発電が予想以上に危険であることが、今回分かったので、原発の新規増設には問題はあるものの、まったくいらないというのも非現実的です。現在の自然エネルギーの割合は1%くらいなので、10%以上になるようにして、原発は増やさないようにする必要はあるようです。
 石油に代表される化石燃料は、やがては枯渇するものです。安全の技術を再構築していかなければならない時点にたっています。
   梅雨まじか炉心溶融現実に

418原発の安全神話前川整洋 3/27-15:25

ダイヤモンド社のHPに、原発問題をテーマにしているジャーナリスト広瀬隆氏の「事故後に、『想定できなかった』ということは、専門家ではない、ということだ」という辛辣な苦言が載っていましたが、専門家でなくても津波は予想できていたわけで、安全に対する哲学の問題といえそうです。「原発の安全神話」とは、安全が机上の空論だったと、今回に事故からは言わざるをえません。福島第一原発は、津波を被ってから安全機能が働くなったとNHKでも放映されていました。建設と運用にコストがかかっても、高台に建造していれば、こんなことにはならなかったといえます。
 今後も原子力発電は必要といえますが、多くなりすぎると危機管理に手落ちが出てくるので、太陽光、風力、地熱などに分散していかなくてはならないといえます。

417福島第一原発の炉心溶融の危機前川整洋 3/12-17:11

昨日(3/11)の東日本巨大地震のとき、私は会社の藤沢事業所で勤務中でしたが、
関東地方を直撃したような大きな揺れで、全員が外へ出ました。地面が大きく上下に揺
れているのに仰天しました。インターネットで宮崎県北部での地震と知り、震源が遠方
であることに再び仰天しました。柏崎原発のときは、震源が近くであったにもかかわら
ず、原子炉からの放射能漏れのような事故にはならなかったわけで、今回も大丈夫と思
っていました。ところが、バックアップのディーゼルエンジンによる自家発電装置が、凍りつ
いたように動かず、炉心に冷却水を供給できず、現在、炉心溶融の危機にあるという状
況です。冷却水は、炉心を冷却するだけでなく、核分裂を引き起こす中性子を吸収す
る、制御棒の役割も担っているはずなので、冷却水ストップはないように幾重もの工夫
がされていたはずです。それが、ディーゼルエンジンが動かないということは、地震の揺れに
よって起こる事故ではないようにも思われます。
 地震によるダメージを受けやすい個所としては、先ず、配管の継ぎ目があります。こ
こから水が漏れる事故は起こることもありえるといえます。次には、揺れでポンプの主
軸が共振したり曲がったり、また、羽根車がケーシングに接触したりして、ポンプが停止す
ることがあります。これらの問題はクリアーできていたにもかかわらず、このような事
故が起こってしまったことに、腹立たしいというか、悲しい気持になっています。大き
な事故にはならないことを、祈るだけです。

416あけましておめでとうございます前川整洋 1/4-19:29

除夜の鐘がはじまる前に就寝してしまいました。昨年はCDでクラシック音
楽とりわけベートーヴァンを頻繁に聴いていたので、紅白歌合戦に入り込め
ずに眠たくなってしまった次第です。以前に作った俳句を書いておきます。

   一打撞くごとに合掌除夜の僧

415書き込み消失前川整洋 10/16-19:19

ウイルス攻撃によって、ここ1年くらいの書き込みを消失してしまいました。

414宮下誠教授のお別れの会前川整洋 7/12-20:28

朝日カルチャーセンター(新宿)で「芸術と思想」という講座を受講してい
るところでした。芸術論は私のようなエンジニアの仕事とは関係ないようで
すが、芸術を深く理解できるだけでなく、世界認識にも役立つようです。と
ころが、講師の宮下誠教授が5月23日、出張先の京都のホテルにおいて心
不全で急逝される事態になってしまいました。まだ47歳という若さでし
た。お別れの会が、7月2日に総武線市ヶ谷駅近くの私学会館で開催されま
したので、出席してきました。
 出席者は230名ほどで、知っている人は皆無であろうと思っていました
が、お別れの言葉を宮下誠教授と同じ国学院大学の傳馬義澄教授が述べられ
たのには、驚きました。というのは、昨年、現代詩創作集団「地球」・秋谷
豊代表が亡くなられた直後にあった「地球の詩祭」で、秋谷先生を偲ぶ講演
的な談話も傳馬教授がされたからです。宮下教授への親しみも深まった気が
しました。
 宮下先生の芸術論は、政治、哲学、民族、伝統を絡ませていることが多
く、斬新な解釈を展開されていました。ピカソやマチスといった抽象絵画の
画家の出現から、哲学や知の表現となってきて、専門家の解説がないと良さ
がわからなくなってきたようです。ピカソは自らの作品を解説されたり、批
評されるのをすごく嫌っていました。言葉で表わせないことを、絵にかいて
いるのだからという論理でした。他方、ピカソ作品があれだけ世界的になっ
たのは、評論や解説の力が加わったからともされています。
 産業経済だけではなく文化・軍事大国が陸つづきで連なっているヨーロッ
パという、世界的にはむしろ特殊ともいえる地域に精通されていた宮下先生
にこのようなことが起こったことは、いまだに信じられないでいます。型破
といえる芸術研究者であるだけでなく、哲学家思想家である宮下先生が忽然
といなくなったことは、社会にとっても大変な損失と思っています。
 登山をしながら現代詩、俳句を作っている私としては、日本人は諸行無常
とわび・さびの世界観に浸っていればよいといえないこともないのですが、
グローバル化のなかでの貿易立国日本としてそうは言っていられないようで
す。
 ご冥福をお祈り申しあげます。


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