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265訂正:柏崎刈羽原子力発電所前川整洋 2/5-20:04

「1/26(月)、帰宅の駅ホームで」は、どうも1/31(水)であった
ようで、訂正させて頂きます。また、ニュースは正確には日経HPに掲載され
ていうる次の内容でした。1/31のNHKのニュースでは、最近の出来事のよ
うに受け取りましたが、1992年のことでした。なかなかニュースでは、細か
いところまでは把握できなようです。

東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市)で1992年、国の定期検査
で、事故時に原子炉を冷やすための非常用ポンプが故障していたにもかかわ
らず、正常に動くかのように偽装工作していたことが31日、分かった。検査
に不合格となり、原発の稼働に影響が出ることを恐れたためとみられる。
[1月31日/NIKKEI NET]

264原子力発電の安全性について前川整洋 2/4-11:13

原子力発電所は、保守管理運用を含めてその状況は市民レベルで注視する必
要があります。原子炉の仕組みは一般にも知られていることではあります
が、原子炉の技術的難しさまではあまり知られていないようです。先ず、従
来の流体循環プラントでは扱ったことのない大きな熱量が発生していること
などがあります。一方、核分裂については、核分裂で発生する中性子が次の
分裂を引き起こしています。水には中性子を吸収する働きがあるので、沸騰
水型軽水炉では十分に核燃料に水が供給できていれば問題はないわけです。
ポンプ停止、配管の破損は深刻な事態を招きます。水の供給システムは何重
にもなっていて安全がはかられています。
 30年も原子炉の商業運転が行われ蓄積された技術は、凄いものとなって
いるはずです。点検・保守・監視・運転に手抜かりがなければ安全といえる
ようです。そうゆう末端作業は、大部分が下請け、孫受けで行っているこ
と、規模の巨大化にともなうベテラン作業員の不足などに一抹の不安があり
ます。原子炉ではあらゆる箇所の温度、圧力、流量が測定され、センターで
監視されているわけですが、それらの測定値から、小さな問題まで見抜ける
のはベテランのわざが必要なようです。私は大型ポンプ開発に2年ほど携わっ
たことがありますが、実機の数分の1サイズのテスト機でも水を回転させて
いる音の大きさにビックリしました。配管を水が流れる音も意外と大きな音
です。ベテランになればそれらの音で、何が起っているのか推測がつくとい
うことです。緊張感を忘れずに、小さなトラブルも見逃さずの対処頂くこと
を願います。
 原子力と超低金利が日本を支えているともいえる時代のようです。

263柏崎刈羽原子力発電所前川整洋 2/3-21:30

1/26(月)、帰宅の駅ホームで出会った、大型ポンプ設計者で停年となったAさんに、「現代詩で刈羽原子力発電所が世界最大とありましたけで、世界最大とは知りませんでした」と言ったところ、「あすこは原子炉が7機もあるから、そういうことになるんだろう」とのことでした。HPで柏崎刈羽原子力発電所(http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/index-j.html)を見たところ、なるほど7機ありました。
沸騰水型軽水炉(BWR)
1〜5号機 各110.0万KW
6・7号機 各135.6万KW
 拙著『雲ノ平と裏銀座』には、大町市から行く、高瀬ダムについて書いています。高瀬ダムが裏銀座縦走コースの登山口にあたります。岩を積み上げたロックフィル式で、15年前では国内最大の水力発電のダムでした。(株)東京電力にこのダムの安全性に対して質問状をだし、頂いた回答をこの本に掲載したということがありました。このダムは七倉ダムとの組み合わせによる揚水式で、最大出力は128万KWです。「黒部の太陽」という映画にもなって、有名な黒部第4ダム(通称クロヨン)は33.5万KWです。
 同じ日(1/26)の夜のニュースで(株)東京電力・柏崎刈羽原子力発電所において、法定検査で故障で停止していたポンプを動いているかのようなごまかしがあった、とのニュースがあり、「エッ!」となりました。「安全神話」、理論的裏づけのない話ということを意味しているのかもしれません。科学的には安全に設計されているはずですが、安全であると断定したような思いあがりは、事故につながりかねないといえそうです。

262書き込みの品格前川整洋 2/1-20:31

横浜文学学校HP掲示板に掲載の『現代詩創作集団「地球」新年研究会1月2
7日』に対し「死刑宣告」という品格の無い書き込みをされ頭をかかえてし
まいました。「国家の品格」という本がベストセラーとなりました。品格の
失われた時代といわれていますが、私はあまり品格については考えていませ
んでした。品格とは上品とか、形式だけではなく、発展性のある言動だ、と
考え込んでしまった次第です。

261現代詩創作集団「地球」新年研究会1月27日前川整洋 1/28-21:23

「現代詩創作集団「地球」新年研究会が1月27日、北浦和労働会館で開か
れました。
 秋谷豊代表の挨拶では次の話しがありました。
 かっては地球グループと呼んでいたのを、創作集団としたのは、1人1人の
創作活動を主体としていることからである。それは人間の歴史的総意でもあ
る。
 次に石原武氏による同人誌集講評では、中島登氏の訳詩集『螺旋階段の
虹』、大石規子氏の詩集『学童疎開』などの紹介がありました。
 『地球143号』掲載詩に対する諸先輩の講評がありました。印象に残っ
た指摘として、次のことを挙げておきます。
・詩は形式と個性、リズムと調べだけではない、文字による総合芸術であ
り、感動の文学である。どこに感動があるかに、注目しながら詩を読むこと
にしている。
・ 紀行詩は難しい。映像主体になりやすい。
・ フィクションの世界にも感動を入れ込まなくてはならない。時代の閉塞感
にぶつかるものがあった方が良い。
・ 渓谷の観察から作者の世界を創っている。作者の渓谷を期待したが、他人
の渓谷になっている。
・ 政治と国家の体制批判の詩は常套的になりやすく、成功は難しい。
・ 「第三の男」の映画を思い出させるために、映画の場面を詩にしている
が、場面が芸術となっているので、それは詩になりずらい。
・ 現実の重みが詩になっている。
・ どう感じたが詩になっている。山頭火的。
・ 流通していない言葉に注がないと、ひとり言のなってしまう。
・ 全体がきれいに書いてあるが、もどかしい感じ。ひとつの事をもっと詳し
く。
・ 故郷の郷愁が書かれているが、抒情的な流れだけでは物足りない。もっと
厚みがほしい。
・ 韻文というと、短歌、俳句の方が一般的になっている。なぜそうなのか、
文学を専攻してきた者たちに聞いたことがある。短歌、俳句の方が、現代が
盛り込まれ、読者にぶつかってくるものがある、といった意見であった。
・ トンボが左手に止まった後、神社の風景描写になっている。展開の意味が
はっきりしていない。トンボを神の象徴にするような工夫が必要である。
・ 娘さんが結婚したときの詩。「私がいなくなっても大丈夫?」と言った後
に、トイレの掃除のことが書いてある。これでは、大丈夫の問題が、トイレ
の掃除のことなのか、になってしまう。出し方を考えるべき。
・ 形容詞で整えようとすると、読者はしらける。場面でうったえる。
・ 鯨浜海岸に泊まり、途中、世界最大の刈羽原子力発電所を見学したときの
詩。宿からの眺めは、説明的になっているが、見た順に書けば説明的でなく
なる。講評者・S氏も、この発電所を見学したとのことで、そのときバスと宿
泊を無料で用意すると言われたが、わるい事をするわけでもないので、宿泊
費は自分たちで出した、との話があった。

 私の詩「風雨の羅臼岳」については堀込武弘氏の講評がありました。簡単
に書いておきます。
 人生こもごもであるが、ここでもなぜ風雨の山に登ろうとしたのかについ
て書いている。山登りと人生を対比させたことで、こういう書き方もあるの
では思った。散文詩にこういう書き方があってもいい。

 この詩の裏話を書いておきます。
 風雨の羅臼岳で居合わせた、あまり山には慣れていないような若い女性
が、登るというので登ったエピソードである。後日、知床自然センターの公
園を散策しているとき、アマチュアの動物カメラマンに出会った。彼との雑
談で、羅臼岳に登ったけど雨でさんざんだったと言いった。彼が、センター
が開催した自然観察会に参加したとき、参加者の女の子もそんなことを言っ
ていた、と言う。その子と一緒に登ったということになった。彼女は知床で
キャンプ生活をしていて、もう1ヶ月くらい過ごしているとの話であった。
変わった女の子もいるもんだ、ということになった。

260残虐殺人の潮流前川整洋 1/14-11:26

家族内でのバラバラ殺人に社会が驚愕し、ニュースショウーでは内容の分析
がさかんに毎日行われています。人が人に制裁する殺人は古来からあったこ
とではありますが、神をも恐れぬ残虐さから、殺人がゲーム化されているよ
うです。
 宗教心があれば、人を裁けるのは神仏でけである、ことに到達します。宗
教教育が必要な時代になっているといえます。高校において、ソクラテスの
「無知の知」、デカルトの「われ思う、故にわれ在り」という言葉を教えて
いるのであれば、仏陀の慈悲、キリストの愛も真剣に教育すべきと考えま
す。
 他方、中近東では聖戦の名のもとに殺し合いが行われています。NHKのニュ
ーススペシャルで先日放映されていましたが、サウジアラビアではイラクで
ゲリラとなる若者が多く、対策として学校で教育している聖戦を、国王が認
めた戦いだけに限る、ことが検討されているとのことでした。聖戦とはユダ
ヤ教、キリスト教、イスラム教の一神教ならではの戦いなので、理解しがた
いといえます。
 経済的裕福さや社会的地位最優先の社会体制は、残虐行為に走る精神構造
をつくり出すことになっているようです。どこの国も芸術・宗教も含めた文
化大国をめざしてもらいたものです。

259初詣前川整洋 1/9-20:23

5日、勤務先の帰りに川崎大師に初詣で立ち寄りました。午後5時半頃でし
たが、かなりの参拝者でした。参道に達磨の土産店が続きなかなかの風情で
す。川崎大師の初詣参拝者数は全国ベスト3に入るほどで、人気のお寺で
す。川崎駅から京浜急行の支線に乗って8分くらいで、交通の便が良いとは
いえません。なぜ人気があるのか分かりかねますが、私のようにリピータが
多いのかもしれません。
   達磨店つづく参道三日かな

258明けましておめでとうございます前川整洋 1/1-10:17

元旦の朝はNHKで富士山について放映していました。コニーデ火山としては世
界で最も美しいとされていますが、宝永火山以外に山腹に火口が多くあると
いうのは意外でした。
   火の山に何事もなき初御空
 紅白は白組みの勝ちでしたが、秋川雅史の「千の風になって」で決まった
観をもちました。詩に説得力があり、歌い方には力強さがあり、歌の良さよ
を満喫できました。
 除夜の鐘は知恩院のものが印象的でした。
   除夜の僧十七人で一打撞く
   渾然と現在過去未来除夜の鐘
 文学活動をしていることの紹介もかねて、宮原昭夫小説集オリジナル年賀
状で、3分の2ほどの賀状を出させて頂きましたが、反響は如何、といった
ところです。
 本年もよろしくお願い致します。

257除夜の鐘前川整洋 12/31-20:00

早寝早起きの生活習慣なので、毎年、紅白歌合戦を見ながら12時まで起き
ていて除夜の鐘を聞くべきかどうか迷いっています。紅白だけでなく、他局
も見ながらですが、12チャンネルの懐メロの方が私には同調できるようで
す。。
 除夜の鐘はいろいろな鐘があり、いろいろな撞き方があり、妙味がありま
す。

   鐘を撞くごとに合掌除夜の僧

256去年今年前川整洋 12/31-09:01

去年今年貫く棒の如きもの   虚子

「去年今年」は新年に昨年を顧みる季語です。掲句は高浜虚子の名句ですが、時代はゆるぎ無く過ぎて行くといったことのようです。私は次の句を考えました。

高齢化ますます進む去年今年

昨日はレコード大賞選考会が放映されていましたが、ティンエイジャー向けの歌が主流のようでした。昨年はモーツァルト生誕250年で、レコードもかなり売れたそうですが、レコード大賞にはノミネートされていないようでした。大賞は氷川きよしの「一剣」でしたが、かっての美空ひばりの「柔」に較べると重みの差がひしひしと感じられます。高齢化とは裏腹にテレビゲームが売れに売れているのは、「なぜだ!」の感があります。もっと文芸の本が売れる潮流にしていきたいものです。


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