295 | 浅間山 | 前川整洋 | 11/12-19:52 |
平成19年 9月21日〜22日 浅間山は有史以来、噴煙をあげている活火山で、コニーデ式三重火山をなし ています。活動期になるとかなりの範囲が立入禁止となるが、現在は山頂か ら2Km以内と立入禁止区域は狭められている。第二外輪山の前掛山は解禁さ れています。百名山の浅間山は、前掛山か黒斑山で肩代わりされているよう です。今回は黒斑山から蛇骨(だこつ)山への縦走と前掛山に登りました。 21日に登った黒斑山はかなりの展望でしたが、22日の前掛山はうす曇 であまり眺望は効きませんでした。 黒斑山から蛇骨山を経てJバンドへの縦走は、崖伝いの道があって危険とさ れていますが、北アルプスの岩稜コースに比べれば危険というほどの危険は ないようです。 コース: 佐久平 = 高峰高原(泊) 〜 トーミの頭 〜湯ノ平高原の浅間山 登山口 〜 前掛山 〜 湯ノ平高原の浅間山登山口 〜 Jバンド 〜 仙人岳 〜 蛇骨山 〜 黒斑山 〜 高峰高原 = 佐久平 前日に黒斑山からJバンドへの縦走は行ってしまった。今日は前掛山に登 ってから、再び昨日とは逆コースでJバンドから黒斑山に縦走する。 5時頃にホテルを出だし、落葉松林を登りはじめる。昨日は樹林が切れた所 では八ヶ岳から北アルプスまで見渡せたが、ガスっていて見えない。平坦地 に登りつくと正面に黒斑山があった。ひと登りして避難小屋前に出る。避難 小屋というより鋼鉄製カマボコ型のシェルターである。 少し登って展望台のような所に出る。いよいよ浅間山が目の前である。崖 沿いを進みトーミの頭の岩峰頂上に着く。黒斑山から蛇骨山、Jバンドまで の稜線が一望である。奥秩父や八ヶ岳は雲の中である。 草すべりの急坂を下る。昨日はここの登りで少々喘いだが、中盤はかなり 急であったが登りで感じたほどは急ではないようだ。 湯ノ平高原に下ってから高原を10分ほど歩き浅間山登山口へ。登山口の 掲示板に、「自己責任で登って下さい」とあった。山腹を巻きながら登る。 火山礫の道は見ためほどは滑らずどんどん登る。8時27分、山頂に一角に登り つめる。 予想以上に異様な光景が、目に飛び込んできた。左方向に古代ローマのコ ロセウムといったものが屹立していた。それは前掛山であった。右方向は立 入り禁止でこの方向が山頂のようだ。 旧火口廃墟そのもの秋の風 鋼鉄製カマボコ型のシェルターの横から登りだし、頂稜伝いを登り、前掛 山(2524b)に着く。100bくらい下に火口の底があった。いくらか 霧がかっかていて、浅間山山頂ははっきり見えてはいない。早々に前掛山を あとにする。 分岐まで戻り、山腹を巻きながら下る道を行く。登りのパーティと頻繁に すれ違いながら下り、湯ノ平高原に着く。浅間山と蛇骨山の岩稜に挟まれた 湯ノ平高原の、竜胆が咲いている礫原地を進みJバンドから黒斑山への縦走に 向かう。 浅間嶺と岩峰の間の花野行く |
294 | 木曽御岳 | 前川整洋 | 11/6-21:38 |
平成19年 8月12日〜13日 「木曽のナー 中乗りサン木曽の御岳さんはナンヂャラホーイ」の木曽節で も有名な御岳は、木曽谷を隔てて木曽山脈すなわち中央アルプスと対峙した 位置に座す独立峰です。山頂は幾つはのピークから形づくられていて、最高 峰は剣ヶ峰3067mです。 剣ヶ峰ではガスで展望はなかったものの、王滝頂上小屋の広場からは重畳 する中央アルプスと南アルプスを見ることができました。夕映えに屹立した 連峰が荘厳に一語に尽きました。塩見岳の後ろには、富士山もちょこんと見 えていました。 翌日に登った剣ヶ峰では、山頂小屋からコンクリート階段で、御岳神社奥 社の登るようになっていて、そこで拝礼して外輪壁へと進みました。後日調 べてみると、三角点はこの上にあったようです。王滝役場に電話したとこ ろ、奥社が山頂じゃないんですか、と言われてしまいました。貴重な300 0メートル峰の山頂をコンクリートの屋上のようにしてしまっているとは、 淋しいかぎりです。 雲海に並び聳つ山夕焼ける コース: 木曽福島 = 田の原 〜 王滝頂上小屋(泊) 〜剣ヶ峰 〜 二ノ 池新館 〜 二ノ池本館 〜 飯森高原駅 = 鹿ノ瀬駅 = 木曽福 島 五合目の田の原は、大きな駐車場があり観光客で賑わっていた。鳥居をく ぐり登山道でもある遊歩道を歩く。反対方向から観光客や登山者がどんどん やって来る。遥拝所への横道を過ぎてから、山道の登りとなる。潅木帯を抜 け、砂礫の斜面の登る。田の原が見下ろせ、中央アルプスもうっすらと見え ている。午後2:56、王滝頂上小屋に着く。隣接するように王滝頂上神社 があった。夕食後は小屋裏手の広場から夕焼けの中央アルプスと南アルプ ス、それに富士山とを見ることができた。 翌朝は4時45分に出だす。ガスがかかっている。八丁ダルミの斜面を登 っていると、白装束の行者が岩から岩の飛び移りながら下ってきた。裸足で あった。 朝霧の行者素足で峰下る 頂上山荘前のコンクリート広場の登りつめ、ここからコンクリート階段を 登って御岳神社奥社に着く。ガスがかかっていて分からなかったが、剣ヶ峰 山頂の標柱は別な所にあることが、後から知った。拝礼してから頂上山荘に 戻り、外輪壁に向かおうとしたが道が分からない。また階段を登って社務所 の横を抜けて行くということであった。そこを通り、外輪壁を行く縦走路に 出ることができた。岩礫の稜線を二ノ池へと向かった。 |
293 | 台風9号への対処 | 前川整洋 | 9/6-20:38 |
勤務先はAM8:00始業でPM4:30終業ですが、台風接近でPM4:00で 帰ってよいとの放送があり早々に帰宅しました。横浜文学学校も臨時休校と なりホットしています。明日の出勤は、難儀しそうです。 台風の突撃を避けはや帰宅 |
292 | 御岳スーパートライアスロン大会 | 前川整洋 | 9/5-21:00 |
お盆休みの木曽御岳登山では、最高峰の剣ヶ峰から火口壁伝いを歩いて、ロ ープウェイの飯森高原駅へと下りましたが、九合目を降りた辺りから、トラ イアスロンのランナーが足早に次々に登ってきたのには、驚くやら、呆れる やらでした。岩礫の急坂で登山靴でも滑りそうで、ゆっくりと慎重に歩かな くてはなりませんでしたが、折り返してきたランナーは、駈け下っていまし た。危ない競技もあるもんだ、と思いました。女性のランナーも混じってい たのには、よけい驚きました。 「がんばてください」と声をかけると、多くのランナーから、「ありがと うございます」の声が返ってきました。まだ、余裕がありそう。 このトライアスロンは変則トライアスロンで、スイムがなく、バイク、登 山、ランとなっていて、山麓から剣ヶ峰の御岳神社奥社まで往復です。 http://www.valley.ne.jp/~v-mitake/ost/ 台風の進路予想円に関東地方はすっぽり入ってしまい、どうなることやらと 焦っています。 台風の進路予想の円じわり |
291 | 御来光 | 前川整洋 | 8/26-20:55 |
お盆休みの北アルプス・乗鞍岳山行では、木曽御岳を登ってからその日のう ち乗鞍高原まで行きました。翌日は乗鞍岳を登ってから、霧ヶ峰の車山高原 まで行かなくてはならないため、山麓の観光センターをAM4:00の御来光 バスというのを利用することにしました。宿泊地の番所(ばんどころ)での 発車時間はAM3:30でした。せいぜい乗客は10数人くらいであろうと思 っていました。 翌日、AM3:20頃に民宿を出だすと、天の川が横たわっている満天の星 空です。バス停には中年夫婦が1組いただけでした。バス停で空を仰いでい ると3回ほど流星が現われました。定刻に来たバスが観光センターに着く と、ほぼ満員となりました。次のバス停にも数人の乗客が立っていました。 車掌がドアーを開け、「バスは5台で来ていますから、後ろの5号車に乗っ てください」といっているのを聞き仰天しました。そんなにも御来光に関心 があるのかと。マイカー規制があるため、バスの乗客が従来より多くなって いることは、なっています。 終点の2700mの畳平バスターミナルより、少し手前の道路上の方が御 来光に適したビュースポットのことで、その地点でAM4:45に5台のバス が止まりました。200人くらいの人が道路に並び立ち、御来光を待つとい う妙な光景となりました。八ヶ岳と穂高岳との中間の浅間山の右側がかなり 明るくなっているのに、雲がかかっているためか、日は現われません。5: 05になってやっと現われ、歓声が起りました。一気に空は明るくなり、ド ラマは終わりました。多くの人々がいかにドラマを求めているかが、わかっ た次第です。 雲海に聳つ浅間から御来光 |
290 | 東北の八甲田山 | 前川整洋 | 8/25-20:51 |
平成19年 7月18日〜19日 八甲田山は本州の最も北に位置する山群で、八つの峰と多くの湿原にこの 山名は由来している、といわれています。山の数は実際には16座ありま す。最高峰は大岳で1584mです。午前中に岩木山に登り、その日のうち に麓の酸ヶ湯温泉に入りました。酸ヶ湯温泉は昭和29年に国民保養温泉の 第一号に指定された有名な温泉です。千人風呂と名づけられた大浴場は、混 浴としても知られています。 八甲田山の最高峰・大岳山頂からは青森湾が一望でき、岩木山は比較的近 くに見えていて、彼方には岩手山まで見渡せました。海を見下ろす解放感も なんともいえませんでした。 夏草の稜線越しに青森湾 コース: 青森駅 = 酸ヶ湯温泉(泊) 〜 仙人岱 〜大岳 〜 大岳避難小 屋 〜 上毛無岱 〜 下毛無岱 〜 酸ヶ湯温泉 = 青森駅 夜明け前の寝静まった酸ヶ湯温泉旅館を出だし、温泉の裏手から登山道に 入る。高木の岳樺とブナの森を登る。地獄湯ノ谷の登りからは、岩木山が見 えていた。仙人岱の湿原に登りつめる。金黄花などが咲いている。ここから 大岳へは一気の登りで、草原を登り大岳山頂に着く。青森湾が一望にでき、 岩手山まで見渡せる。 上毛無岱 、下毛無岱の湿原を見下ろしながら大岳避難小屋の鞍部に下 り、さらにお花畑を下って上毛無岱(かみけなしたい)の湿原に着く。四葉 塩竈や金黄花が咲いていたが、湿原というより草原である。長い木製階段を 下って下毛無岱の湿原に出る。見渡す限りといえるような金黄花の群落であ る。山々に囲まれたメルヘンティックのなかを歩いてから下りとなる。ブナ と大白檜曽の森を下り、酸ヶ湯温泉旅館の横に出た。次の登山の月山に向か う。 |
289 | 梅雨の路 | 前川整洋 | 7/22-20:18 |
7/21(土)は夏休み振り替え休日のための出勤でしたが、帰宅のときに 自宅近くで次の句をつくりました。梅雨の重苦しさには妖気も感じられます が。 梅雨の路猫かと見れば鼬(いたち)かな 猫かと見たとき、薄暗さにまぎれて口が尖っていたので、ギックとしました が、新宿繁華街の近くの住宅地に狸が住んでいるというのを、ニュースで見 たことがあるので、驚くことでもないようです。 |
288 | 新潟県中越沖地震 | 前川整洋 | 7/16-19:31 |
また、新潟方面で地震、しかも世界最大の刈羽原子力発電所のある柏崎の沖 が震源で、M6.8、かなりショッキングな状況でした。現在は7機とも停止 しているようですが、緊急自動停止は上手くできたと、ニュースで放映され ていました。 http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/index-j.html 素人考えですが、弓なりの日本列島の中央部にあたる新潟県は、地盤にひず みが生じやすいのかもしれません。明日は登山用具を買いに行く予定でい ましたが、登山のためではなく、地震に備えてツエルトを購入しよかとも考 えています。関東大震災から80年たっているので、いろいろ心配はつのり ます。 |
287 | 台風4号関東地方へ | 前川整洋 | 7/15-09:19 |
台風のそれるを祈るしじまかな だんだん、嵐の前の静けさ、ではなくなってきているようです。登山中の 方々は、下山を見合わせ、山小屋に停滞していてください。 |
286 | 関東以西は大雨 | 前川整洋 | 7/14-21:14 |
梅雨前線に台風4号が重なり、関東以西は大雨です。明日(7/15)は外 出できそうもないので、今日は南部線と田園都市線の接続駅である溝ノ口ま で買い物に出ましたが、普段と変わらない人出でした。 ホームへと駈けこむ電車梅雨さなか 昨年、一昨年と夏休み入っても梅雨が明けず、見切り発車の登山行でした が、今年もそうなりかねないようです。地球温暖化の影響ともいわれていま すが、そうだとすると、毎年日本列島水浸しとなりそうです。 列島の梅雨に追い討ち温暖化 |