宮沢賢治についての拙作再考 へのコメント
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前川整洋さんは No.302「宮沢賢治についての拙作再考」で書きました。 >横浜文学学校の合評・講評に提出した拙作「宮沢賢治を通しての自然」に対 >し、KさんからワープロA4紙にまとめた問題点の指摘がありました。なかな >かの力作仕立てとなっているので、私としても少々細かく検討し、次のよう >に考えをまとめ、横浜文学学校掲示板に書き込ませていただきました。 >これだけを読んでも、ほとんど内容が分からないかもしれませんだ、ここで >も掲載させていただきました。 > >[第1段目] >(1文目)「自然破壊が深刻になりつつある今日、」に対し、とっくに深刻 >になっているとの意見ですが、ここは「経済より自然保護が優先されように >なった」と修正します。 >(2文目)「宮沢賢治については、詩「雨ニモ負ケズ」と童話「銀河鉄道の >夜」が突出して有名である。」は1文目とつながりがないとのことですが、 >賢治作品ということでつながっているつもりでしたので、「賢治作品につい >ては、詩「雨ニモ負ケズ」と童話「銀河鉄道の夜」が突出して有名であ >る。」とします。 >(3文目)「妹・とし子哀悼の詩三編「永訣の朝」、「松の針」、「無声慟 >哭」も広く知られてはいるものの、内容や意味していることまで知っている >人は少ないであろう。」でこの3編に必然性がないとのことですが、この3 >編は愛読者が多いことを体験しているのでとりあげました。また、著者がい >かにも深く味わっているかのようだ、とありました。私が深く読解している >ということではないのですが。というのは、NHKのカルチャーアワーで栗原敦 >先生の解説を聞いて、少々驚いた経験を踏まえてのものです。「永訣の >朝」、「松の針」、「無声慟哭」は、朝、昼、夜と展開していて、「無声慟 >哭」の括弧に括られた(わたしは修羅をあるいてゐるのだから)には、とし >子の死を乗り越えて行こうとする賢治の決意があるとのことで、単なる追悼 >詩ではないという放送での講義でした。 >(4文目)童話のことが多くでてくるとのことですが、童話は子供にまで読 >まれていて、親しまれているといったつもりです。 >(5文目)「童話よりむしろ詩の方に、たくさんの作品が挙げられる。」 >は、山や田園での現場での詩が多く、自然を直接語っているといったことで >す。 >[第2段目] >(1文目)「農業改革家としても有名であることからも、賢治には親しみや >すいイメージがある。」になぜ親しみやすいのか、とのことでした。私が親 >しみを感じたのは、私が工業分野で働いてきたためか、農業に優しさや人間 >味を感じてしまう次第です。合評では親しみをもつのは可笑しいとの意見が >多かったことに、むしろ戸惑いました。親しみとするより、人間味とすべき >かもしれません。 >(2文目)「童話の自由奔放な内容や農業指導を実践していたことなどか >ら、賢治の詩からは観念的ではない自然観を見出せるのではないか、」で、 >非観念的=即物的と捉えると、「自由奔放」とは逆側である、とあります >が、私は、観念的=一般論、常識的と考えています。農業指導を実践から >は、単なる空想ではないといったことです。 >(3文目)、(4文目)は、書き込みが長くなるので省略します。 >(5文目)宮沢賢治は、現代詩ではなく、近代詩の代表的な詩人ではない >か、としています。現代詩のはじまりとされる萩原朔太郎の「月に吠える」 >が大正6年で、賢治の「春と修羅」は大正13年です。また、思想性の色濃 >い作風からも、現代詩と私は考えています。 >(6文目)「そこには人道主義や仏教思想も秘められている。」について、 >秘匿されたものとい印象は受けないのだが、ということですが、詩も童話も >底流に宗教的倫理観があり、それが人道主義とも結びついていると考えてい >ます。 >(7文目)「仏教思想との関係は、仏典の法華経の発想がとり入れられてい >ることによる。」は、日本語とは呼べないとありましたが、厳密には「賢治 >作品と仏教思想との関係は、それらに仏典の法華経の発想がとり入れられて >いることによる。」ということで、言葉が足りなかったともいえそうです。 >(8文目)「賢治は東北地方のことを、イーハトーヴォと呼んだ。」は嘘、 >ということですが、賢治はイーハトーヴォの定義は、童話「注文の多い料理 >店」で書いているくらで、多くは書いていません。次のように書いてありま >す。 >「イーハトヴは一つの地名である。−略― イヴン王国の遠い東と考えられ >る。実はこれは著者の心象中に、このような状景をもって実存したドリーム >ランドとしての日本岩手県である。」 > 岩手県の風土を通して想像した国としているようで、東北地方の代表的な >山を登った経験からは、岩手県に限定しなくとよいと考えました。読者それ >ぞれの捉え方があってよいような気がします。 >(9文目)「イーハトーヴォの語感から、童話の世界が連想させられる。」 >に対してそうは思わないということですが、私としては、この語感からは、 >北欧的なしっとりとした、少し暗さのある世界が展がりました。 >(10文目)書き込みがだいぶ長くなってしまたので省略します。 > > 宮沢賢治探求も第一歩を踏み出したところです。なにはともあり、個別に >それぞれの問題点を指摘頂き参考になり、Kさんには有難うございました、と >述べさせていただいた次第です。 > > 今年も残り少なくなりました。賀状書きおよび文芸作品や登山での写真の >整理などであたふたしていますが、残りの日々を有効に使いたいものです。
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