アジア環太平洋詩人会議2005その5 へのコメント
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前川整洋さんは No.222「アジア環太平洋詩人会議2005その5」で書きました。 >音の響きと一連の言葉からの意味の合体から詩が生まれる。こうしてヨーロ >ッパにおいて詩という文芸が創られたわけです。外国語での詩の朗読を聞い >ていると、そのことが理解できてくるようでした。日本の口語自由詩は、内 >容からの意味が先行したとされています。 > 海外の詩人の朗読を拝聴しての感想ですが、朝鮮語は日本語と文法がほと >んど同じであることからか、日本語と同じように平板な感じで、他方、フラ >ンス語、英語、中国語は抑揚が大きく、大波小波が押し寄せてくるといった >説得力がありました。 > コンゴ人のカマンダ氏のフランス語での朗読は、アフリカ大陸出身の世界 >的な詩人であるだけに大地の響きのような迫力でした。カマンダ氏の紹介が >ありましたが、愛知万博への出演で今年は3回来日されたそうです。彼は昨年 >の「地球」の研究会にもゲストとして来られたことがあります。 > > 風の中の言葉 > *カマ・シウォール・カマンダ > (田井 淑江 訳) >先頭に立ち、私は風に言葉をもたらす >草むらに言葉をもたらす >そこでは私の祖先が私の魂の中に >ラフィアの茣蓙を織るでしょう >すると子供たちが >腰を下ろして夢を見るでしょう。 >亡命の太陽が >私の宿命を照らしだす。 >目醒めた詩の光が >スペクトルの波の中に反射している >孤独な天才の歌がそこに溺れている >友たちは想いを引き摺りながら >私の心の連なりの中に >言葉もなく残響もなく >不在と絶対を遠ざけている。 > > *カマ・シウォール・カマンダ:アフリカの伝統に根ざした言葉を精力的に >紡ぐ現代の吟遊詩人。ポール・ベルレーヌ賞、ブラックアフリカ文学大賞な >ど多くの賞を受賞している。1952年、コンゴ民主共和国に生まれた。 >(詩の日本語訳は、詩誌『地球136号』より)
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