アルペンフロラ へのコメント
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前川整洋さんは No.270「アルペンフロラ」で書きました。 >横浜文学学校・合評において尾崎喜八の詩「アルペンフロラ」のアルペンフ >ロラはそいう花があるのかどうか、宮原昭夫先生から尋ねられましたが、私 >としてはアルペンフロラという花があると思いこんでいました。2連からな >るこの詩の後の連は次のように書かれています。 > アルペンフロラ > 尾崎喜八 > ―略― >凛々たるアルペンフロラ! >世に狎(な)れしたしみ、 >たやすく己れを興へ去ろうとする時、 >自己内心の最も貴きものを護るため >わたしの見る清らかなヴィジョンはこれだ。 > >アルペンフロラは、厳密にはアルペンフローラです。インターネットで調べ >ると、マイセンのコーヒーカップに花柄模様のアルペンフローラがあり、国 >内ではペンションの名になっています。言葉通りのアルプスの花ということ >が分かりました。他方、わが国では、北アルプスの花、白馬岳の花、八ヶ岳 >の花、大雪山の花、早池峰山の花などといった詩で、広く知られた詩はない >ようで、何処そこの花として、ある種の花々が浮かんでくることはないよう >です。この詩のアルペンフローラは高山植物を指していますが、アルプス地 >方においては牧草地や山麓の花も含んでの言い方かもしれません。 > 上記の崇高な語り口からは、固有の花があるかのように受け取れます。詩 >は言葉の多義性や曖昧性を利用してイメージや新しい意味を作り出すもので >す。アルペンフロラもそのような花があるような、ないような漠然としてい >てもよいようにも思われます。 > > それから串田孫一の詩「落葉松の林」に出てくる延齢草ですが、改めて調 >べてみると、山林に生息していて、先端の大きな3枚葉の先に小さな紫褐色 >の花を1つつけ、胃腸薬にもなるが毒性があるということです。枯淡の林の >情景を思い浮かばせられるかなり地味な花といえそうです。
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