登山レポート

縦走の日本アルプス

日本アルプスの主要縦走路の景観、地形、登山コースなどの特徴を概観して行く。


第2回 後立山連峰 爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜白馬岳

後立山縦走は日本アルプスでは
中級レベルのコースであろう。
槍ヶ岳の裏銀座縦走よりは、行
程はいくらか短い。といっても
縦走路としては、行程の長いほ
うに入る。
 爺ヶ岳を起点に歩きだすと、
まず鹿島槍ヶ岳の双耳峰が目に
入る。双耳峰の不思議な幾何学
美に感動することであろう。縦
走路からは、たえず立山と剣岳
が眺められる。立山と剣岳は、
雪渓が縦に走り、山体は群青色
である。アルペンの風趣を象徴
しているともいえる。
 白馬岳に立ち鹿島槍ヶ岳を遠
望したとき、双耳峰はかすかに
分かるだけの、遥か彼方である
そのことに、多くの岳人が感激
してきたことと思われる。
1.爺ヶ岳の下より鹿島槍ヶ岳 4.鹿島槍の下より五竜岳
2.鹿島槍山頂付近より立山(中央)と剣岳(右) 5.白馬三山の杓子山。後方が白馬山
3.鹿島槍キレット小屋より剣岳 6.白馬大雪渓



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