登山レポート

自然観察2

いろいろな所で自然観察会か開かれている。参加した観察会の内容についてレポートする。

八王子市片倉城跡公園

主催:国立科学博物館附属自然教育園

日時:2001年5月6日(日) AM10:00 〜 PM15:00
天候:晴、やや強風

参加者は約60名、指導員は3名で、2班に分かれる。昆虫、植物の2グループに
なる。私は植物グループに参加した。
 片倉公園へ向かう途中、環状16号線沿いの駐車場になっている空地に寄り、各自が
2本ずつ草花を採った。それらの草花の説明があった。半分は外国から入ってきたもの
とのことだった。ここでそのときの幾つを挙げておく。外国からのものは(外)を付けた。
  • 春ジオン(外)---白とピンクのものとがある。草むらでよく見掛ける。キク科。
  • 西洋タンポポ(外)---大正期に日本に入ってきた。約60年間でまたたく間に
    広まった。その他のタンポポに、アカミタンポポ、カントウタンポポがある。
  • ヤエムグラ---茎に棘がある。衣服に付く。
  • カラスノエンドウ---さやのある実が付いている。
  • 犬フグリ(外)
  • 花ダイコン(外)
  • ノゲシ(外)---大昔に外国から来たと考えられている。キク科。
  • キュウリ草---野菜臭い
  • イヌガラシ---根が深い。
約15分で片倉城跡公園着。入口の所の、隣の田圃を見学し、紫サギの木の説明を
聞く。次ぎに池に浮いている河骨の詳しい説明があった。河骨は蓮より小さい花で
俳句でよく詠われている。
 水中にある葉を含め3種類の葉を持っている。これは水位の変化に対応するためで
ある。水中のものは藻のようである。
 草地の植物には、次ぎのものがあった。
  • 馬の足型---黄色の花びらには、光沢がある。
  • 笠スゲ---スゲ笠の材料に使われた。
  • スミレ---大工道具の墨入れに形が似ていることからこの名が付いた。
丘陵地の林に入る。
 林の下草は、花が咲く種類であっても、花が咲かないものが多い。木が伐採されたり
枯れたりすると、一斉に花が咲く。下草には、ノカンゾウ、ナルコユリ、シロソウなど
が見られる。
 平地のシャクナゲは、ほとんどが西洋シャクナゲである。中国からヨーロッパに
渡り、強い品種に改良された。
 ヒメコウゾウは和紙の原料で、1万円札もこれで作られている。


雑草の草花

草むらの草花は
俗に雑草と呼ばれている
雑種ということではない
種としては純粋であり
花も美しいものが多い
山菜として食されるものもある

何処にでも根づき
またたく間に増える
種類も多く
やむえずこう呼ばれてきた
希少価値が少ないことからも
ひとまとめに扱われてきた

自然観察会で
一草一草の名と特徴を教わった
それぞれが工夫しながら地に根を張っている
倒されても踏まれても怯むことはない
雑草とは倒されても踏まれても怯むことはない
そう思っているうちに
草原の砂漠化
山里の宅地化
河川の汚濁
絶滅しそうな野生動物は多くなった
野に草花が繁栄できる
社会と地球であれば
人類も栄えることができるのかもしれない


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