二回目を観賞し終えて(2003年2月24日)

さんざん悪態をついたあげく22日に速攻で2回目を見てきました。ショックから立ち直ったせいか、面白く見ることができました。

母(ホビットの冒険とアニメ映画のみ知っている)、妹(私と同じマジファン)と3人で見に行きました。で、私以外の感想。

母曰く、第一話より面白かったとのことです。「旅の仲間」では歴史や世界観について行くのがやっとで、人物が覚えきれなかったようです。アラゴルンとボロミアの区別が付かなかったり、アルウェンとガラドリエルを取り違えたり(オヒ!^^;)。一番ツボだったのは「おまえ達も世界の一員だろ!」byメリーだったようです。それとサムの「おら達も物語の一部。。。」のシーン。木の髭もだいぶお気に入りのようでした。気にくわなかったのはアルウェン達のキスシーンがくどかったところらしいです。そういえば、「レオン」なる映画を見たときに「キスシーンすらない恋愛映画って素敵ね」とかなりお気に入りだったような。。。。

妹は私から原作は無視してみろよとのコメントを聞いていたので、おおむね楽しめたようです。むしろ、ファラミアなんかはつっこんで苦笑していました。「よく私たちと見るまで兄貴は怒りを抑えてたねー」と言われましたが、そりゃ観賞する前の母妹にネタばらすのは御法度でしょ(笑)。

で、私の感想はというと、原作を無視して観賞したので結構楽しめました。「所詮死すべき定めの人の子などこの程度よ」とあきらめていったのが大正解です。今回はなるべく好意的に解釈してみました。

エオメルがアラゴルンにあうシーンは、以下のようにとらえれば少しはましになりました。

アラゴルン:小さい人がいたはずだが。。。

エオメル:オークどもは一人として生かしてのこさなかった。死体もすべて焼いた。

ギムリ:(メリピピは)死んだ。。。のか?(字幕では殺した?になってました。英語ではdead?)

エオメル:(馬を呼び)。すまぬ。自分たちで確かめてくるのがよいだろう。しかし、希望は持つなよ。こんな時代だ。

というわけで、エオメルは「気がつかずに殺しちゃった」じゃないことにしましょう。違うかもしれないけど。

フロドとゴクリについては深読みしすぎたかなぁとも思っています。死者の沼でゴクリがフロドを助けたあたりで二人の絆が深まったぐらいの感じかもしれません。でも、「同じ指輪保持者としてゴクリを救ってあげたい」の方がかっこいいからそういうことにしておこう。それに第3部のゴクリの「つ、つち!」のシーンでも「指輪を持った故に気持ちがわかる」みたいな説明があったはずですし。

セオデン王がチキンハートなのも許しましょう。兵力が300対1万強では確かに絶望的ですね。空元気でどうなるわけでもないから、籠城しか作戦がないです。でも、あのオーク軍、絶対1万じゃないよ。ベガルタの観客動員数だって2万弱でしょ。あの経験からすると1万人ってビジュアル的にはたいしたことないんですよね。あれは数十万いますよ。オーク増殖しすぎ(笑)。でも本当に1万匹しかオークがいなかったら寂しい映像になってしまいますね。

エントがだんまりを決め込んだあたりもメリ&ピピが頑張ったから許しましょう。メリーの「おまえらだって世界の一部だろ!」の叫びは感動的です。でも、ピピンがあっさり納得したのはがっかり。でもピピンが「やっぱり南に行こう」というあたりは機転の利く賢さが表現されていてグッドです。しかし、怒りにまかせて進撃したのにダムを壊すなど妙に統制のとれているところが妙です。実はおまえたちみんな「せっかち」だろ。そうに違いない。

ファラミアが最後に「ようやくお互い分かり合えたな」のせりふ。何がわかったんでしょうか?私は全然わからないんですけど。。。ここまで来たらフロド達が脱走するのが一番しっくりなんですが、ファラミアが自ら解放しないとデネソールとのやりとりに矛盾がでてしまって話が止まるんですよね。どうせなら、新キャラでも出した方がよかったのでは?(いや、ムリだ。そもそも登場人物の多い指輪でそれをやったら大変だ)。