スラヤール島   


- Pulau Selayar -

Benteng の海岸風景(1)

Benteng の海岸風景(2)


 スラヤール島は南スラウェシ半島の南端に位置し、南北に細長く伸びた島である。島の大きさは南北で約80km、東西で約15km、人口は2000年時点で約10万人である。首都は西海岸のほぼ中央に位置するBenteng である。

  2000年9月にBenteng の近くにArupala 空港が完成したのでマカッサルから航空機で約45分で行く事ができる。車で行く場合には、マカッサルを早朝出発し、Biraからフェリーに乗って島の北端のPamatataに到着、Benteng に夕方到着する。Bira−Pamatata間のフェリーは1日1便程度で車の積載数も制限があるので早めに行って順番を確保する必要がある。2003年5月にはBira港でフェリーの沈没事故が起きている。小さな船なので注意が必要。2000年8月に行ったときは300GTクラスの船に乗ったが、船首から波が車両甲板へ打ち込み乗用車を濡らしていた。Bira−Pamatata間の航海時間は約4時間であった。スラウェシ本島とSelayar島の間は潮の流れが速く、数年前に日本人ダイバーが行方不明になっている。

 SelayarはBiraと並んで白い砂浜が美しいと聞いていたが、現地に行って見てがっかりした。(写真上の左側)Bentengの町は海岸に面しているが海岸は住民のゴミ捨て場であり、またA先生の話しでは海岸は住民の便所の役割りも果たしているとのこと。折角の美しい白い砂浜も台無しである。Bentengの町は生活の場であって、観光には適さないが、ちょっと町を離れるとまだ美しい、素晴らしい自然が沢山残されている。島の東西は険しい山で仕切られ、雨季には車の往来も困難になるが多くのダイビングスポットは町から離れた島の東側にある。Bentengのホテルには西欧人の観光客も入っていたが、観光客の最終的な目的地はフローレス島とSelayar島の間にある Bonerate 諸島で、Selayar 島はその中継点となるようだ。

 2003年1月24日の朝日新聞によると、Selayar 島の Arupala 空港から約5分ほどの西海岸の 1.5 Ha の敷地にロビー、レストラン、宿泊施設、ダイビング施設を含む大型リゾート施設が誕生した。オープンは3月1日。この施設は東京都板橋区のダイビング指導員、樅山幸三さん(50歳)が20年来追い求めてきたプロジェクトで総工費は1億円、従業員約30名
 このプロジェクトは2003年8月14日フジテレビ系の全国ネットで"2003年夏元気 夢ホテルに賭ける” でも紹介された。しかし残念ながら2005年11月この施設は閉鎖された。

 Fajar Online(2003-7-2)によると、 Selayar 島の石油精製プラント建設が資源エネルギー省から認可され、現在環境省による環境への影響調査の結果を待っているという。計画では Kuwait から原油が運ばれ、ここでLPG,ガソリン、ディーゼル油などを生産、国内およびアジア各国へ輸出する。このプロジェクトはハビビ政権で Go サインが出されたが実現しなかった経緯がある。Selayar 島がこれから軸足を観光に置くのか、さんご礁を破壊してまで石油精製プラントに固執するのか良く理解できない。

 Selayar島はスラウェシ本島と南の小スンダ列島(東ヌサ・テンガラ州 Nusa Tenggara Timur, NTT)の中間に位置するため、木造のピニシ船などを使った南北の物流の中継基地となっている。フェリーは現在スラウェシ本島のBira港とSelayar島北端のPamatata港の間を300GTクラスの船が運航されている。またSelayar島南端のPattumbkangとFlores島のReo間もまもなく 600GT のROROフェリーが運航開始の予定である。このルートはインドネシアの経済の中心地であるJawa島からBali島、Lombok島、Sumbawa島、Flores島、Selayar島、Sulawesi島を通る一大産業動脈として期待されている。

追記:2006年2月18日