センカン

SengKang

 マカッサルから北へ向かいパレパレ(Parepare)の海岸に近いレストランで小休止、そこから東方向に約1時間走ると美しい湖、テンペ湖(Danau Tempe)の湖岸の町、センカン(Sengkang)に到着する。ここは絹織物の産地として知られている。(写真上 丘の上から)

 テンペ湖は上流河川からの土砂の堆積で水深は最大2米と浅い。1972年の乾期には湖が干上がって馬で渡れたという。私が訪れた1998年の8月末には多雨のため湖が拡大し、水の中に大きな森や家屋が建ち並び不思議な光景でした。しかしこれは水害ではなく、ごくありふれた風景で、人々はボートで行き来しているのです。残念ながら地場のシルクは品質が悪いので中国から原糸を輸入しているので最近のルピア安で競争力が落ちて、かって100軒以上あった織物工場も今は僅かしか残っていない。

 地図でスラウェシ島を見ると、アルファベットのKの形をしたこの島はどこも高い山岳が連なっているが、ここセンカンの一帯だけが平野のように表現されている。実際に来てみると平野と言うより丘陵地帯に近い。数千年前、海面は現在より数メートル高く、マカッサル海峡とボネ湾とがこのあたりで西北かた南東方向に向かって海峡を形成していたという。ボネ湾から船でこの海峡を通ってマカッサル海峡側に出ることが出来たという。その後海底が隆起して陸続きになったがテンペ湖はその名残となっている。

 小さなホテルの主人は英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語を話すが日本語はだめ。日本人の客は殆ど来ないからという。ホテルは1泊6万ルピア(日本円で約1000円)、エアコン、テレビ、バス、トイレ付き、朝食(コンチネンタル)込みの値段です。南緯4度に位置するが丘陵地帯のためか夜は涼しくエアコンは不要でした。

 片道4時間くらい掛かるので1泊2日の行程になる。ウジュンパンダンから山道を抜ける近道があるが運転手によれば危険なので、パレパレ経由しかないという。2日目は湖の南側に30分位走り、こうもりで有名な美しい町、ソッペン(Watansoppeng)に立ち寄った。公園の高い木のてっぺんに群がっているこうもりを見物できる。(写真下)