書籍 I




ニュータイプイラストレイテッドコレクション
若草物語 ナンとジョー先生 Jo’s Boy
  角川書店
  3,495円
  176ページ
  初版/1994年4月1日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★★以上

   「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」に次いで登場した
 名作劇場におけるニュータイプイラストレイテッドコレクションの第三弾。
  いわゆる”ムック本”と呼ばれている本で、 『若草ナン』に関する
 書籍の中では、最も高価かつ価値があるといっても過言ではないでしょう。
  全176ページ中、カラーページは114ページにも及び、ストーリー紹介や
 美術ボード集をはじめ、コンコードやルイザ・メイ・オルコットの紹介もあります。
   またモノクロページでは、29ページにも渡る設定資料集を皮切りに
 楠葉宏三さんや佐藤好春さん・川口正明さん・島田満さん・ 松倉羽鶴さん
 ・藤野貞義さん・中島順三さんへのインタビューも収められており、
 素晴らしく充実した内容を誇っています♪
   『若草ナン』を本放送時にあまり採り上げなかったニュータイプから
 このような本が登場したことは、一種の奇跡にさえ思えてしまいます。(笑)



ケイブンシャの大百科 541
若草物語 ナンとジョー先生 大百科
  頚文社
  699円
  196ページ
  (絶版)

 私的5段階評価     ★★★☆☆

  本放送半ばで発売されたと思われる本ですので、「大百科」と銘打っている
 にもかかわらず、全40話をカバーしきれていなのは悲しいですが、見ていて
 それなりに楽しい内容にはなっています。
  主な内容は、第24話までのストーリー紹介やキャラクター紹介、写真入りの
 声優さんの紹介、人生相談(?)、CDや人形・ぬいぐるみのプレゼント、
 スタッフ・キャストリスト、第27話までの放送リスト、更に 『愛の若草物語』の
 ストーリーとキャラクター紹介といったところです。
  アニメの絵をふんだんに使っている点は良いのですが、第18話以降の
 ストーリー紹介になると、突如その話とは関係のない絵が散見されてくるのは
 残念です。



講談社テレビ絵本 611
若草物語 ナンとジョー先生 1 こんにちはナン
  講談社
  388円
  18ページ
  製作/日本アニメーション
  構成・文/スタジオパフ
  第1刷/1993年3月25日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★☆

  『若草ナン』に関する絵本の中で、個人的にかなり気に入っているのが
 この講談社のテレビ絵本シリーズです。
  全9巻構成で、全体を通した話の流れは一応アニメを踏襲し、
 各巻の内容は、オリジナル的要素を盛り込むという基本スタンスを
 とっていたようです。
  またこのシリーズの特筆できる点は、絵の出来の良さですね♪
 凄まじく 「アニメとそっくり!」というわけでもありませんが、
 他のシリーズの絵本には見られない、ええ味を出していると思います。
  この第1巻の絵は、 全9巻の中では良くない方かもしれませんが、
 とにかく第一印象が妙に良く、このシリーズ全体に好印象を
 持たせてくれるだけのものはありました。



講談社テレビ絵本 621
若草物語 ナンとジョー先生 2 まよなかのぼうけん 
  講談社
  388円
  18ページ
  製作/日本アニメーション
  構成・文/スタジオパフ
  第1刷/1993年4月25日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★☆

  ストーリーは第10話のダイジェストで、
 非常に残念ながら、デーズィの出番はありません。
 先述の「こんにちはナン」よりも絵のレベルアップが果たされているだけに
 非常に無念です。
  逆にその穴埋めなのかはわかりませんが、ジャックが妙にハンサムに
 描かれています。
 ジャックファンがいたのためでしょうか?(笑)



講談社テレビ絵本 627
若草物語 ナンとジョー先生 3 ナンとテディのたこあげ 

  講講談社
  388円
  18ページ
  製作/日本アニメーション
  構成・文/スタジオパフ
  第1刷/1993年5月25日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★★

  絵のレベルは更にパワーアップが施され、このシリーズ屈指の
 出来栄えに仕上がっているといっても過言ではありません。
  特筆できるのは、裏表紙の”ナンのファッションショー”。
 この存在だけでも私にとっては星5つの価値十分です。(笑)
 というけで、この巻のみ裏表紙の画像をアップしてみました♪
  またデーズィの出番が多いのもナイスです。
 やはり彼女が登場すると華やかさが違いますね♪
  あと何の前触れもなく、突如ダンが初登場しています。
 この本の対象年齢を考えると、ダンは大人すぎるためか
 アニメと異なりこのシリーズ通して、ダンは完全に脇役状態です。



講談社テレビ絵本 637
若草物語 ナンとジョー先生 4 おおさわぎのダンスパーティ
  講談社
  388円
  18ページ
  製作/日本アニメーション
  構成・文/スタジオパフ
  第1刷/1993年6月25日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★☆

  第19話のダイジェスト版的な話となっていますが、
  とにかくデミが妙に目立っています。
  珍しくトミーと大喧嘩していますし・・・。
 アニメではまずお目にかかれない、本気で怒っているデミが見られる
 という点では結構貴重な本かも?(笑)
  相変わらずアニメに似ているのか似ていないのか判断の付け難い
 何とも微妙な絵をしていますが、とりあえずナンとデーズィが「ふん!」
 とばかりに怒って歩いているシーンはやっぱりいいですね♪
  もっともトミーは、その後ろで相変わらずバカやっていますが・・・。



講談社テレビ絵本 643

若草物語 ナンとジョー先生 5 ちょうちょうといちごつみ

  講談社
  388円
  18ページ
  製作/日本アニメーション
  構成・文/スタジオパフ
  第1刷/1993年7月25日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★☆

  話の内容は完全にオリジナルで、病気にかかり元気のないデーズィを
 元気付けるため、捕まえたちょうちょうをナンがプレゼントしたまでは
 良かったのですが、逆にデーズィが元気をなくしてしまい、
 今度はケーキを作って元気付けるべくいちごを摘みに行くという話です。
  残念ながら、ナンがロブを洗脳するあの名シーンは見られません。(笑)



講談社テレビ絵本 648
若草物語 ナンとジョー先生 6 めいたんていナン
  講談社
  388円
  18ページ
  製作/日本アニメーション
  構成・文/スタジオパフ
  第1刷/1993年8月25日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★☆☆

  週刊少年サンデーで連載中の某漫画のタイトルと際どく似た
 サブタイトルを持つ巻ですが(笑)、この巻もオリジナル色が強い
 内容となっています。
  真犯人が彼ではなく○○○だったあたり、「ボクはしたたかくん」
 という漫画のある1話を思い出してしまいました。(笑)



講談社テレビ絵本 658
若草物語 ナンとジョー先生 7 ちいさなけっこんしき
  講談社
  388円
  18ページ
  製作/日本アニメーション
  構成・文/スタジオパフ
  第1刷/1993年9月25日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★★

  表紙の色使いが妙に濃いのは難儀ですが、
 この巻も絵のレベルは高いです。
  アニメではやりそうでやらなかった(はず?)ナンの逆立ちが
 見れるのもおつなものであります。
  内容は第30話”小さなウェディングベル”に大体則っており、
 このシリーズの中ではアニメに忠実にまとめられたものとなっています。



講談社テレビ絵本 674
若草物語 ナンとジョー先生 8 おいしゃさんになりたい
  講談社
  388円
  18ページ
  製作/日本アニメーション
  構成・文/スタジオパフ
  第1刷/1993年11月25日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★★

  この巻も前巻同様、アニメに近い内容となっていますが、
 ナンお手製薬の被害が、コロンバスだけではなくロブにまで
 及んでいることと、ナンがアニメ以上に強情なのがポイント。
 お腹を壊して涙ぐんでいるロブの姿が憐れなりません。(笑)
  最後はアニメ同様に改心するナンですが、そこに登場する
 大人のナンがアニメとは全く異なるのが面白いです。  



講談社テレビ絵本 684
若草物語 ナンとジョー先生 9 ゆめにむかってしゅっぱつ
  講談社
  388円
  18ページ
  製作/日本アニメーション
  構成・文/スタジオパフ
  第1刷/1993年12月25日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★★

  9巻にも及ぶこのシリーズの完結巻です。
 この巻も大まかにはアニメと似た話の流れになっていますが、
 第35話と同様にナンがダウンするエピソードが挿入されているのが
 変わっています。
  最後の最後に大人のナンが登場してくれますが、
 期待を裏切らない出来栄えになっていると思います。 



ひかりのくにテレビえほん 392
若草物語 ナンとジョー先生 おりょうりぶっく1 おやつをつくろう 

  ひかりのくに
  466円
  14ページ
  イラスト/日本アニメーション
  (絶版)

 私的5段階評価     ★★★★★

  やきりんご、タルトレット、ナッツケーキ、オレンジゼリー、おやつクッキー
 ホットケーキ、パーティーケーキの7品のレシピからなる絵本で、
 絵のレベルは結構高いと思います。
 また普段のエプロン姿に三角頭巾をしたスタイルのナンが見られるのは
 このシリーズならではの魅力。
  またこのシリーズは、当時箱入りでの2冊セットの販売が
 基本だったようです。
 右側の画像はその箱の表紙です。  



ひかりのくにテレビえほん 393
若草物語 ナンとジョー先生 おりょうりぶっく2 ごちそうをつくろう
  ひかりのくに
  466円
  14ページ
  イラスト/日本アニメーション
  (絶版)

 私的5段階評価     ★★★☆☆

  「おやつをつくろう」はおやつ編でしたが、こちらの方はごちそう編です。
 メニューは、ポーチドエッグ・フレンチトースト&サラダ・ホワイトシチュー
 ・コーンスープ・ジューシーステーキとなかよしにんじんポテト・カレーライス
 ・プラムフィールドサラダ。
  残念ながら、絵は若干レベルダウンした感が無きにしも非ず
 といったところでしょうか。
  なお、右側の画像は箱の裏表紙です。



世界名作アニメ絵本CD
若草物語 ナンとジョー先生

  発売元/フォルテミュージックエンタテイメント
  販売元/日本コロムビア
  FMDB−3014
  890円(税込)
  12分12秒
  発売/1994年9月21日(絶版)


  1 明日もお天気
  2 おてんばプリンセス
  3 キッズランド
  4 青空のDing−Dong

 歌    小坂明子(1、2)、森の木児童合唱団(3、4)、伊藤薫(4)、
 作詩  小坂明子(1、2、3)、伊藤薫(4)
 作曲  小坂明子(1、2、3)、伊藤薫(4)
 編曲  信田かずお(1〜4)

 私的5段階評価     ★★★★★

  23ページの絵本と4曲収録のシングルCDから構成される絵本CDです。
  絵本の内容は、第1話・第3話・第4話の超ダイジェスト版で、
 細かい内容はともかくとして、話の大筋は大体アニメ通りに進みます。 
  絵本の中で使われている絵は、基本的に放送に使用された絵
 そのままですが、3点ほどそうでない絵も含まれています。
 しかしその絵も結構いい味を出していますので、私的にはかなり
 ポイントの高い絵本です。
  また巻末には、この作品のプロデューサー補だった田中真津美さんによる
 「ナンとジョー先生の思い出」と題した簡単な感想も載っています。



赤毛同盟 会誌
若草物語 ナンとジョー先生
  赤毛同盟
  248ページ
  発行/1994年8月7日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★★★

  赤毛同盟という、日本アニメーション公認の今は亡きファンクラブが発行した
 同人誌です。(18禁ではありません)
  「ナンジョーワールドへようこそ!」、「ナンジョーをきわめる」、「さあ、ナン
 ジョーをもう一度!」という3部構成になっており、主な内容は、会員の感想、
 キャラクター人気投票、用語集、設定資料、全40話の解説と感想、更に
 第40話のボツ絵コンテの収録といった具合です。
  内容の充実度から言えば、先述の「ムック本」と双璧の存在といえるのでは
 ないでしょうか。



赤毛同盟 臨時増刊号
若草物語 ナンとジョー先生 第30話”小さなウェディングベル”
  赤毛同盟
  39ページ
  (絶版)

 私的5段階評価     ★★★★★

  第30話に特化した内容の臨時増刊号。
  絵コンテや原画などが満載されている他、可愛さ大爆発のデーズィの
 イラストが掲載されており、デーズィファンには堪えられない内容と
 なっています。
  因みに当然のことながらこれも18禁ではありません。 



AR台本
若草物語 ナンとジョー先生 第1話〜第16話、第18話〜第40話
  日本アニメーション(?)
  約50ページ〜約70ページ

 私的5段階評価     ★★★★★

  『若草ナン』アフレコ用の台本で、私が所有しているのは第17話を除く
 39話分です。
  下段にセリフが書かれていて、上段にはそのセリフに対する場面説明や
 注釈が書いてあります。
 本編中とは異なるセリフも結構やサブタイトルの仮題もあって、
 なかなか読んでいて飽きないです。



やさしくひける 子供のためのピアノピース
若草物語 ナンとジョー先生  
  東京音楽書院
  450円
  12ページ
  表紙/河野真理子
  発行/1993年3月15日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★☆☆
  
  OP・明日もお天気、ED・青空のDing−Dongの楽譜を収録した本です。 



角川文庫マイメディアストーリー
第三若草物語
  角川書店
   
  699円
  496ページ
  訳/吉田勝江
  初版/1961年5月15日(絶版)

 私的5段階評価     ★★★☆☆

  アニメの原作として用いられたとされるのがこの本で、
 例の 「名作大全」にも原作本として紹介されています。
  第32話に出てくる、ナンの海綿に関する研究発表の中で使われる台詞は
 恐らくこの本から引用していると思われます。
  とにかく『若草ナン』関連の他の文庫本と比べてもそのボリュームは
 圧倒的で、 いかにアニメ化の際に陽の目を見なかったエピソードが
 多かったのかを改めて思い知らされます。(泣)    









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