平成13年の夏はNHK朝ドラ「ちゅらさん」ブームで沖縄が盛り上がっていた。
沖縄の青い海と空を背景に底抜けに明るく楽しいドラマで、会社勤めとしてはカー
TVとBS2の再放送をふる活用してドラマを楽しみましたね。また沖縄の海を見たく
なった。
沖縄本島をドライブしたのは5年前のこと。那覇空港近くでレンタカーを借り、比較
的広く道路網の充実したコースをドライブ。青い珊瑚礁の海と安室ちゃんスピードの
軽快なポップスが似合う南の島のリゾートと、裏腹な沖縄戦と基地の町の悲しいイ
メージが気持ちの中で交錯する。ひめゆりの塔、摩文の丘、南部戦跡・・・・・平和な
パラダイスは不幸な歴史の上に成り立っていることを、沖縄でも痛感する。
残波岬(ざんぱみさき)近く読谷村(よみたんそん)のホテル日航アリビラにステイ
して、リゾート気分を満喫。スパニッシュコロニアル風のホテルで、まるでカリブ海バ
ハマ諸島のリゾートホテルを思い出させてくれた。ホテル前のニライビーチで体を焼き
ながら本を読んだり、太陽を体中に浴びてシーカヤック、バナナボートを楽しんだ。南
の島のビーチでは、沖縄特産オリオンビールのように軽いビールが水代わりに美味
しい。
守礼門でお馴染みの那覇市のシンボルである首里城。琉球王国の中心であった
城郭は、本土の城とはまったく違い中国風の朱と極彩色で装飾されて沖縄ならでは
の文化を感じることができる。首里城正殿はNHK大河ドラマ「琉球の風」と九州沖縄
サミットで有名になりました。那覇市観光では必ず歩きたい史跡。
沖縄は、観光と基地関連に依存し物質的には決して豊かな島ではないし、56年前の
沖縄戦というあまりにも悲しい歴史を南部戦跡で体感することができる。でも、パラダ
イス沖縄には日本一美しい珊瑚礁の海とどこまでも広がる青い空があり、とても綺麗
な目をした人たちがたくさん暮らしている。
学生時代に沖縄出身のバイト仲間は、生まれて初めて見る東京での雪を手のひら
にのせて、冷たい雪の感触を確かめながら、いつまでも大粒の涙を流していた・・・・・。
沖縄が舞台 内田康夫「ユタが愛した探偵」