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城下町歩き 丹波篠山

兵庫県篠山市

旅行雑誌で「二人で歩く城下町」を特集していた。「小京都」の特集は多いけど城下町
特集は珍しく、とても嬉しい気分で読んでいた。全国でも古い武家屋敷や城下町が残る
場所は主要都市ではほとんど皆無で、都市化の波を受けていない山間の城下町歩き
が醍醐味だ。
 今回、神戸市の北部丹波地方の城下町篠山を訪ねてみた。大阪、神戸方面からは
中国自動車道、舞鶴自動車道経由でアクセスも良く丹波篠山へドライブ。京都の亀岡
方面からドライブすると多くの藁葺屋根の家が見られてとても懐かしい風景に出会える。
京都、大阪、神戸の奥座敷にはまだまだ癒しの風景が残っている。
 徳川譜代の青山家6万石の城下町として栄えた丹波篠山は、丹波杜氏やデカンショ節
で知られ町の中央に堅牢な石垣が残る城跡がある。篠山城は築城の名手藤堂高虎が
縄張りをした名城で、徳川家康が大坂の陣に備えて普請させている。篠山城歩きの最大
の楽しみは2000年4月に復元された大書院。京都二条城の二の丸御殿に匹敵する規模
で床面積も739・33平方メートルもある。一大名の書院としては珍しく、この城と城下町が
いかに京都、大阪または西国外様大名に対して重要な位置づけだったかが想像できる。
実に見ごたえのある書院で、丹波篠山散策の観光の目玉だ。無料駐車場には神戸ナンバー
の車や観光バスも多く、意外に観光客も多かった。

「大正ロマン館」は、城下町でも目を引く
建物で、大正12年の建築。当時はこの
地区でもっともモダンな建物だった。


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城跡西側の御士町には安間家住宅など
の武家屋敷が残り見学できる。藁葺の
質素な屋敷は非常に保存状態がいい。

城下町歩きの楽しみの一つは、和風の
落ち着ける甘味処での休憩。
丹波篠山にも素敵な甘味処がありました。

実戦的な縄張りである篠山城は、大書院
の入り口も戦国風な趣。

丹波篠山城跡は城郭フアンには堪らない
場所らしい。石垣、水濠、等の城郭として
の現存率が非常に高く、城の縄張り研究
の貴重な資料とのこと。
日本の城の本を読んでいると、丹波篠山
城の馬出し遺構はよく紹介されている。