わさびは、同一品種が10年位で 退化現象が現れ、退化してしまう大変デリケートな植物でいろんな品種を交配させて、新しい品種を作っていかな ければなりません。
   当農園も
正緑と銘々した 品種を作り、数年前農林水産大臣賞を頂くことが出来ました。現在栽培しているのは正緑を主に眞妻【マヅマ】種と グリーンサム【ミヨシ種苗会社で育成されている 品種】でどれも品質は上物だと思っています。

   
眞妻
まさ みどり 白鳥正文  育成
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    、
グリーンサム
グリーンサム
辛みが強く粘りがあるのが特徴
病気にかかりやすいのが難点
眞妻
眞妻【マズマ】
特に日持ちがする
辛み粘り共にあり
難点として太物【100g以上】のものが少ない
栽培品種
下記の記事は財団法人日本園芸生産 研究所編集【蔬菜の新品種1997年版】に記載されている 正緑の記事です。
育成経過   水ワサビの代表的品種とされる眞妻に近い美しい根茎に 肥大し、辛味と粘りが強く、硬めの根茎で、青果用と合わせて加工用 にも 適する 汎用性と苗増殖性の高い特性を目標として、育成を始める 1983年 長年保持してきた「眞妻」の実生種子約  35.000粒を得、これを栽培して、85年約 3.200株から250株を有望系統として残し それぞれの分けつ苗を育てて20株に厳選し これを更に株分け栽培して  88年最終的に1系統とする、これが目標に到達したものと認めて育成を完了し、90年命名した 92年以降、茎頂培養によるメリクロン苗作りを依頼し、健全な苗の養成と、生産拡大および用途普及を奨めている 。
 特性  親品種眞妻と比較して、草丈高く、葉色濃く 展開葉および分けつ 数多く、すこぶる強健おう盛な 生育 を示す
青果、加工兼用種として、 栽培適応性および用途が広い 根部肥大の良い中早生種で、根茎太く、根色の緑味も優れる、 花茎数多く、花茎痕多く大きい、すりおろし時の緑濃く、辛味、甘味、粘りなどの調和良く、風味、食味ともに優れて 市場性はよい。
軟腐病、墨入病に強い耐病性を示し、白さび病、虫害抵抗性はやや弱いが栽培上の障害の少ない安定多収種である。

ミヨシ  笹原広之  
【静岡県静岡市農協大河内支所  中山則一】  
主要種苗取扱者  (株)ミヨシ