ブルガリア旅行記

2014.7.14〜18





 7/14(月)  関西空港 →


 いつものことながら出発前の数日は目の回るような忙しさ。雲の上新大阪までの新幹線では爆睡。新大阪からは、次々入ってくるメールに返信しているうちに関空に到着。
JTB旅物語のカウンターで添乗員の浦川さんから搭乗券を受け取り、スターバックスで軽く食事をして出国。トルコ航空TK047便。フライトが15分早くなり、22:15出発。席は18D・Eで通路側。15分早く出たにもかかわらず、長々と地上走行の後、やっと飛び立った。
1時間あまりして夕食。お魚とチラシ寿司でチラシ寿司をチョイス。大きな野菜の乗った温かい寿司ご飯!少しだけ頂いて、ごちそうさま。・・・いつの間にか眠ったらしい。




 7/15(火)  イスタンブール → ソフィア (ブルガリア)  

イスタンブール アタテュルク 国際空港
 寝不足が続いていたせいもあり、フットレストとヘッドレストがあったお陰で結構よく眠れた。朝食はスクランブルドエッグだったが、食欲が無く、ポテトとフルーツとパンだけでごちそうさま。

やがてイスタンブールに着陸。飛行時間は12時間半。日本時間は午前11時。時差はマイナス6時間なので、現地時間は午前5時。まだ暗い。
荷物検査の後、国際線トランジットへ。次のフライトが6:30なので、1時間ほどの待ち時間。洗面を済ませてさっぱり。

305ゲートからソフィア行きに乗る。3席+3席の中型機で席は24E・F、窓側。良いお天気。7:30移動開始。上空から見るイスタンブールはやはり大きな街。高層ビルの眺めはやがて山、農地へ。黒海も見える。朝食が出る。時間がないので急いで食べる。



ソフィア空港1時間ほどの飛行時間でいよいよブルガリアのソフィア空港へ。気温は17℃とのこと。
8:30着陸。入国審査に時間がかかり、空港の外へ出たのは9:30。雨の予報だったが曇りで少し肌寒く、長袖シャツを出して羽織る。

大型バスへ。23人のツアーなのでゆったり。現地ガイドは日本語が上手な小柄の女性エリーさん、ドライバーはゾロさん。ブルガリア滞在中の4日間同行。エリーさんは、ソフィア大学の日本学科の助教授で日本語と日本史を教えているが、頼まれてガイドもしているとのこと。
今年の6月は雨が多く、洪水もあったらしい。
7月も例年はもっと天気が良いとのこと。
緑が多く、街路樹の根元には色とりどりのお花が植えられていてきれい。



ソフィア市内の遺跡
10:00、バスを降りて首都ソフィア市内の観光へ。歴史の古い国で、紀元前からの遺跡がたくさんあり、市内にも発掘途中の遺跡が見られる。温泉も500ぐらいあり、ローマ帝国の支配下にあった時代には浴場が発展。テルマエ・ロマエの2作目の撮影はブルガリアで行われたとのこと。
12〜14世紀は、ヴェリコ・タルノヴォを首都として文化が発展し、キリスト教が栄えたが、その後500年間はオスマントルコの支配下で宗教、言語など全て規制され、露土戦争にロシアが勝利してオスマン帝国から開放されるまで大変辛い時代を送った。


聖ペトカ地下教会は、そのため、外からは教会とわからないように作られている。狭く暗い階段をあがって聖堂の中へ。
窓は無い。黒い衣服の聖職者。写真撮影は禁止。正面はキリストのイコン。壁画はフレスコ画が一面に描かれていたようだが、かなり剥がれている。赤ん坊のイエスがマリアに抱かれている絵ではどういう訳か、イエスの靴下が片方しか無い。
(内部の写真はブルガリア観光公式サイトより)

聖ペトカ地下教会聖ペトカ地下教会内部


聖ゲオルギ教会ブルガリア人の85%がキリスト教、10%がユダヤ教とのこと。モスクもしばしば見られる。
地下鉄セルディカ駅の上には、顔と手が金色の聖ソフィア像。
ソフィアの紋章には2匹のライオン。
ルーマニアは地図で見るとライオンの形に似ているとのこと。

公共温泉浴場や旧共産党本部の建物を見ながら歩いて聖ギオルギ教会へ。バルカン半島最古(4世紀)のキリスト教聖堂とのこと。レンガ造りの丸くてかわいい教会。



衛兵交代式
11:00からすぐそばの大統領官邸前で衛兵の交代式を見る。白地に赤いブレードのきれいな制服で、足を高く上げる独特の歩き方。








地下道の古代要塞遺跡を通り、国立銀行、国立劇場、聖ニコラス教会(ロシア正教)の前を通り、国会議事堂、青屋根のソフィア大学を見て、露土戦争でブルガリアを救ったロシア皇帝アレクサンダル2世の騎馬像(解放者記念像)の前へ。


そして、ブルガリアで最大で最も美しいと言われるブルガリア正教の寺院、アレクサンドル・ネフスキー寺院。ブルガリアを救ったアレクサンダル2世を記念して建てられたとのこと。ここは入場。しかし、内部の撮影は禁止。
椅子は無く、広々している。すべて大理石でできているとのこと。正面の祭壇にはきらびやかなイコノスタシス。柱や壁はイコンで埋めつくされている。ステンドグラスは黄色一色。大きなろうそくのシャンデリアがいくつも下がって豪華な印象。
(内部の写真はブルガリア観光公式サイトより)

アレクサンダル・ネフスキー寺院アレクサンダル・ネフスキー寺院 内部


キョフテとケバブチェアレクサンダル・ネフスキー寺院を出て。道路を渡ると、煉瓦色の聖ソフィア教会。前にある永遠の灯火は無名戦士の慰霊碑とのこと。トラムや車の通る道も石畳。その上にが描かれている横断歩道の横縞は赤と白。オペラ座の前を通って昼食のレストランへ。
メニューは、野菜スープ、キョフテ(トルコ風ハンバーグ)とケバブチェ(ひき肉の炭火焼き、ポテト添え、壺入りプリン、ミネラルウォーターのボトル付き。食べ物にもトルコの影響。
オープンエアーのレストランなので時折吹く風が心地よい。




ブルガリアのレフ紙幣とストティンキ硬貨


13:00に店を出ようとしたら雨!バスに乗り込むと雷が鳴り出し、バスの窓ガラスに滝のような雨。午前中の観光の時でなくてよかった!

バスの中でユーロからレフ(複数はレヴァ)に両替。ブルガリアはEUに加盟しているが、まだユーロではない。1レフは約70円。









ヴィトシャ山の麓までバスで石畳の道を行き、そこから林の中の道を歩く。
13:40、世界遺産ボヤナ教会に到着。。小さな石造りの教会。狭いので半分に分かれて中に入る。
内部の写真撮影は禁止。壁、天井と一面のフレスコ画は色がきれいに残っている。特に「最後の晩餐」は表情が素晴らしく、傑作とのこと。
(内部の写真は絵葉書より)

聖ボヤナ教会ボヤナ教会 最後の晩餐


スーパーマーケット
外に出ると雨は上がっていて、バスに乗る頃には陽が差してきた。

ホテルへ行く前にソフィア市内でBILLAという大きなスーパーへ。ガイドのエリーさんが品物の場所をよく知っていると思ったら自宅が近いとのこと。道理で・・・。カラフルな野菜、ソーセージ、さつま揚げのような魚の加工品、果物、ドライフルーツ、雑貨など品物は豊富で安い。エリーさんのお勧めの洋酒入りチョコレートを買う。
15:00バスへ。いやに揺れると思ったら、やはり、石畳の車道。




ラマダ・ソフィア
ラマダホテルに到着。チェックインに時間がかかる。9階の912号室。見晴らしは良い。夕食まで時間がありすぎて持て余す。
外へ写真を撮りに出ようとエレベーターを待つが、なかなか来ない。やっとのことで来たのに乗って外へ。ホテルに隣接してカジノの大きな建物。一旦部屋に帰り、19:00からの食事に備えて早めに降りようと思ったら、やはりエレベーターが来ない。仕方なく、非常階段で降りる。夕食はビュッフェスタイル。ポテトとサバの塩焼きが美味しかった。デザートのケーキがミニミニサイズにカットしてあるのにはビックリ。19:30過ぎには部屋に帰りシャワーを浴びて、21:30就寝。






 7/16(水) ソフィア → リラ → プロブディフ 

朝食のオリーブ 
5:45起床。久しぶりに8時間寝られた。
空にはだんだん青空が広がってきた。
7:00から朝食。さすがにヨーグルトの種類は多いが、味は日本でたべるのとそう変わるとも思えない。果物もパンも美味しいが、チーズはひどく塩辛い。オリーブは種類がたくさん。昨日の夕食よりも満足度高し。
結局、エレベーターは壊れたまま修理ができていないことがわかり、業務用のエレベーターで上がり降りすることに。
そんなホテルとも別れ、8:00から南のリラへ向かう。120km、2時間とのこと。気温は17.6℃。



(ドブロ ウートロ)”おはよう!”

ブルガリアの文字はキリル文字。ロシアの文字かと思っていたが、ブルガリアで作られたものとのこと。見ても意味を予想できないので、英語と併記してあると助かる。
ブルガリア文字



エリーさんからブルガリアの苦しい歴史の話を聞きながら行く。
オスマントルコに抑圧された500年が無ければ、ルネッサンスはブルガリアから起きていたかもしれないとのこと。車窓には黄色いヒマワリ畑!



コウノトリ9:00からガソリンスタンドで休憩。
コンビニでペットボトルのお水を買おうとすると、0.99とあったので、1レフコインを出したら、外税表示だったようで1.3近く取られた。
漢字で「低糖緑茶」とある缶を見つけた。隣りの缶には、”Green Tea with Honey”、芸者や桜のイラスト入り。9:30出発。

ブルガリアは渡り鳥のよく来る国。3月から8月頃までいて、6月にヒナが生まれる。途中のコチェリノボ村ではあちこちの家の煙突の上に巣を作っているとのことで、下車して写真撮影。


だんだん山道に入っていく。リラ山はヨーロッパで4番目、バルカン半島では一番高く、動植物が豊かで氷河湖もたくさんあるとのこと。


リラの僧院
10:40リラの僧院に到着。小雨が降っている。リラの僧院はブルガリア正教の総本山。城壁のような僧坊で囲まれた中に聖母誕生教会が建っている。オスマントルコの時代も無事だったが、その後、大火事で付属の建物は殆ど消失したとのこと。


聖母誕生教会 外壁





聖母誕生教会の外側は一面のフレスコ画。天国や地獄の様子がカラフルな色彩で描かれている。特に地獄絵が印象的。

内部は撮影禁止。正面の祭壇には金色のイコノスタシス。くるみの木の透かし彫りで、5年かかって作られたとのこと。壁も柱もイコンで埋めつくされている。
そして金色の大きなシャンデリアがいくつも。豪華だが、大きい割に低い位置に下げられているので、イコノスタシスが見えず、邪魔で雰囲気に合わないという声もあるとのこと。



ラファエロの十字架



歴史博物館へ。写真撮影は禁止。ここで一番貴重なのは木製の「ラファエロの十字架」。140もの聖書の場面が彫られている。
(写真は、絵葉書より)
4レヴァ分のきれいな切手を買う。リラの僧院とお花の絵柄。絵葉書に貼って自宅あてに送ろう。





マスのグリル
12:00、バスで出発。先程から雨は止んでいる。ブルガリアは元は王国で、国王は国民に愛された人だったが、ヒトラーに毒殺された。その長男は国外追放となったが成人してから戻ってきて大統領になったとのこと。エリーさんが嬉しそうに話してくれた。
10分で昼食のレストラン。メニューはミートボールのスープ、パスタルヴァ(リラ名物ニジマスのグリル)、パン、いちごジャム入りパンケーキ、ミネラルウォーターのボトル付き。
スープは塩辛過ぎ。マスは薄味でレモンをかけたら美味しかった。


パトカー
13:10、バスで出発。青空が広がっている。プロブディフまで4時間とのこと。プロブディフはブルガリア第2の都市。商業が盛ん。「ブルガリアの大阪」とのこと。山地を抜け、田園地帯に入り、かなりのスピードで、ずいぶん細い道にも入り、「大丈夫かな?」と心配になったのは、私だけではなかった様子。15:30から20分の休憩。パトカーを見かける。28℃。国際見本市会場の前を通り、マリツァ川を渡る。リラ山地から流れ出るバルカン半島で最長の川。バラの谷が近いので製品化する工場も多いとのこと。



ゲオルギアディの家
17:00、プロブディフに到着。6つの丘の町と呼ばれるとのこと。石畳の坂道を行く。カラフルな色の建物が見え始める。
城壁の近くの小さな焼き物の店に入る。砂糖やハチミツを入れる壺を目の前で作って売っている。記念に小さい壺を一つ買う。
旧市街のカラフルな家々はオスマントルコから解放された民族復興期に富豪が建てた左右対称の豪邸。
ヒサル・カピア(要塞門)の手前にあるオレンジ色の建物はブルガリア民族復興博物館となっているゲオルギアディの家。




ボヤジエフの家
黒地に花模様のきれいな地域民族博物館、画家ボヤジエフの家、ピンクの 詩人ラマルティンの家。それぞれ面白い形に突き出たバルコニーが印象的。
外壁に花や鳥が描かれた聖コンスタンティン・エレナ教会にも寄って、2世紀に建てられたローマ円形劇場へ。保存状態が良く、3000人を収容できるとのこと、コンサートか何かの準備中。

3層の鐘楼のある聖処女教会の横の坂を降りる。建物は修復中で紅白のカバーで覆われているが、何か行事があるらしく、黒服の聖職者が大勢集まってきている。


ジュマヤ広場
ジュマヤ広場に出る。真ん中にはローマ競技場跡。すぐ横には、レンガの外壁がきれいな14世紀のイスラム寺院ジュマヤ・ジャーミヤ。
ここから新市街。街の様子がすっかり変わる。ブティックやカフェなどが並んで歩行者天国になっているアレクサンドル・バテンベルグ通りを歩いて今日のホテルへ。
昨日と同じチェーンのラマダホテル・トリモンティウム。昨日のよりずっと立派に見える。18:30到着。205号室。ベージュが基調の明るくて落ち着いた部屋。


ムサカ

19:00からホテルのレストランで夕食。ピアノの生演奏付き。
メニューは、キューリとトマトのサラダ、ムサカ(ひき肉と卵のオーブン焼き)、アイスクリーム。
ここでは、サラダといえばキューリとトマト!ブルガリアのムサカはさすがにヨーグルト添えでさっぱりとしていてよかった。






アレクサンドル・バテンベルグ通り食後は、暮れかけた街の散策。空気はからっとしていて少し肌寒いが、上着を着ていれば風も心地よく、散策には最適。
平日の夜にも関わらず、かなりの人が出ている。エレクトーンでビートルズを弾いているおじいさんがいる。
ショーウィンドウにちびまるこちゃんの絵のついたカップを見かけたが「櫻桃小丸子」とある???
歩行者天国をジュマヤ広場の遺跡のところまで歩いて来て、引き返す途中で店の外にテーブルを出している店に立ち寄りホットチョコレートを注文。
心ばかりのチップをプラスし、2人で6レヴァ置いて店を出る。
夕焼けになりかかっていたが、赤くなるところを見ないうちに暮れてしまった。
21:30、ホテルに戻り、シャワーを浴びて23:00就寝。
 





 7/17(木)  
プロブディフ → カザンラク → ヴェリコ・タルノヴォ
 

プロブディフの日の出午前5:45起床。お天気は晴れ。鳥がたくさん飛んでいる。窓からローマ円形劇場が見える。右手の空から朝日が上がった。
このホテルは、どっしりしていてどこも広くゆったりしているが、部屋の寄せ木の床がミシミシ鳴るのが気になる。
7:00から朝食。スイカが甘くて美味しかった。
8:00出発。バラの町カザンラクへ向けていく。ブルガリアは日本の本州の半分ぐらいの面積だが、28kmごとに地形が変わると言われるほど変化に富んでいる。
カザンラクは古代、トラキア人の町だったところ。福山市と姉妹都市。
ここでしかとれないバラのエッセンシャルオイルは体に良く、お茶や化粧品に一滴入れる。頭痛の時はこめかみに1滴付ける。バラ水を使っている安物もあるので注意。田園地帯を抜け、山の中へ。9:30から20分の休憩。


ヒマワリ畑

青空に空気が清々しくて気持ち良い。四周に山脈。ヒマワリ畑が見える。お花が一斉にこちらを向いているのがかわいい、と思っていると、日差しの向きによっては、全部が向こうを向いてしまっていることもある。ヒマワリは油を採るだけでなく、そのままでも食べるとのこと。





トラキア人の墳墓
10:00カザンラクの町に入る。「カザンラク」とは、バラのオイルを入れる銅の容器のこと。バスを降りて、トラキア人の墳墓への長い階段を上がる。
保護のため、ここにあるのは精巧に作られたレプリカ。写真撮影料5レヴァを払って、狭い墳墓の中に入る。手前の三角天井の部屋を抜けて奥の円い部屋へ。
天井に王様と王妃、馬などの絵。植物からとった色がよく残っていて、紀元前3世紀当時のトラキア人の生活が描かれている。調度品が素晴らしい。
馬にはそれぞれ表情もある。


バラの博物館

10:50、バスで5分のバラの博物館へ。
色々な道具が展示してある。ここは最上級のオイルができる土地で、6月初旬に収穫するが、
オイル1kg作るのにバラが3トン必要とのこと。
収穫してすぐに蒸留しないと変色して駄目になる。今はもう使われていない蒸留釜にも香りが残っている。









ギョヴェチェ


11:20バスへ。10分で昼食のパレスホテルのレストランへ。紙ナプキンにカザンラクの名所の絵や、ブルガリア語と英語の対訳が書かれている。
メニューは、タラトゥール(ヨーグルトとキュウリの冷たいスープ)、ギョヴェチェ(肉と野菜の壺焼き)、チーズケーキ、ミネラルウォーターのボトル付き。とれもなかなか美味しかった。白と金色のタイルのトイレが印象的。




ユーモア博物館
12:40出発。これからバルカン山脈を越える山道。ラベンダーの花畑や、山羊や牛の放牧されているのも見える。
13:15シプカ峠の展望台で休憩。日差しはきついが風は冷たい。山上に露土戦争の記念碑がある。展望のきくところまで行ってみると山道にお花がたくさん。
途中、ガブロヴォというところで、壁に銀色のセミが突っ込んでいるのを見る。世界でただひとつのユーモア博物とのこと。








ツァラベッツの丘


15:00ヴェリコ・タルノヴォの街に到着。第二次ブルガリア帝国の時代(12〜14世紀)に200年間、都だったところ。「ブルガリアの京都」とのこと。

まずは、ツァラヴェッツの丘へ。丘の上にあるお城は天然の要塞だったが、現在は大主教区の教会が建つ。丘の下には赤屋根の町が見える。





サモヴォドスカタ・チャルシャ通りの店
15:25出発。バラ製品の店でおみやげを購入。とても香りが強い。ピンクの石鹸の方が可愛いと思ったが、白い方の香りが気に入った。

その後、旧市街のサモヴォドスカタ・チャルシャ通りに入る。陶器、革製品、木彫りなどの工房が軒を連ねていて、並んでいる商品が何ともユニークでかわいい。素敵な街並みに見とれて歩いているうちに今日のホテル、パノラマへに到着、16:30。



アッセン王のモニュメント

ヤントラ川の崖に建っているので、フロントが0階で、私達はマイナス3階の302号室。応接セットもある、ゆったりした部屋。
パノラマという名にふさわしく、窓の外には素晴らしい眺めが広がっている。
川は、先月の豪雨のせいか濁っているが、目の前で大きく蛇行していて、中洲のように見える所の中央にはアッセン王のモニュメント。





ショプスカサラダ
17:30から1時間余り旧市街の散策。改めて素敵な街と感じる。リラの僧院で買った切手を貼った絵葉書を黄色いポストに投函。
19:00からホテルのレストランで夕食。メニューは、ショプスカサラダ(チーズのかかったサラダ)、豚肉料理、ポテト添え、ビスケットケーキ。
20:00に部屋に戻り、シャワーを浴びようとして、シャワーカーテンが無いことに気づく。身体を小さくして入浴。21:30就寝。



 



7/18(金) ヴェリコ・タルノヴォ →マダラ高原→イヴァノヴォ→
       → ルーマニア国境


5:30起床。薄曇り。6:45から朝食。コムハニー(蜂蜜入りの蜂の巣)が出ていた。美味しかった。
7:30出発。ここでもヒマワリ畑が広がっている。相撲の琴欧洲の生まれた村の近くとのこと。








ブルガリアの教育は、共産主義だった時の良い影響もある。男女平等、共働き。保育園、養老院の施設も充実。年金生活に入ると、よく孫の世話をする。産休は2年。1年目は給料の90%を支給。2年目は最低賃金(月に150ユーロ程度)。
1〜3歳は保育園(1ヶ月の自己負担は20ユーロ)、3〜7歳は幼稚園、小学校は7歳から4年間、中学は3年間、高校は5年間で専攻に分かれる。公立学校は無料。エリーさん、小さい子供がいるので、さすがに詳しい。



ひまわり畑

田園地帯を抜けて山地に入ったかと思うとまた田園地帯へ。8:50、休憩。
残りの20レヴァでチョコレートとクッキーを買う。残り5レヴァ余り。
だんだん青空が広がって陽が差してきた。






マダラの騎士


10:00、世界遺産 マダラの騎士の近くでバスを降りる。階段を上った上にそびえる岩に刻まれた騎士の姿。8世紀のもの。
石灰岩のため崩れて修復作業中。ブルガリアの国の力を示すために作られ、芸術的にも素晴らしいので世界遺産に指定された。
ストティンキ硬貨の図柄にもなっている。ギリシャ語で書かれた文章もあるとのこと。


洞窟




紀元前のトラキア人の洞窟や、中世に隠遁生活をしていた頃の洞窟礼拝堂を見ながら山道を降りる。
音響効果の良い場所もある。

博物館には、新石器時代からのものが発掘されていて、トラキア人の文化などがわかる。

11:05、出発。途中でバスストップしてヒマワリの撮影。




11:45、シューメンホテルのレストランで昼食。共産主義時代のホテルらしい殺風景な建物だが、中は民族調で雰囲気がある。
民族舞踊のビデオが放映されていて、赤、白、黒が基調の可愛い民族衣装の男女が手をつないで踊っている。
メニューは、ヨーグルトのサラダ、ナスの牛肉詰め、バニツァ(パン)、甘いケーキ、ミネラルウォーター。

シューメンホテルのレストランヨーグルトのサラダ

モスク





食後、近くにモスクがあるというので行ってみるが、入場料が4レヴァとのことだったので、写真だけ撮影してバスへ。


13:00、出発。13:30再びバスストップして、ヒマワリの撮影。一面、真っ黄色!
14:30から休憩。15:00出発。







国境の街ルセを通って、15:30、世界遺産イヴァノヴォの岩窟教会に到着。石の階段を上る。300人の僧が隠遁生活を送っていたとのこと。
岩の割れ目のような狭い入口を入ると、洞窟の内壁には一面のフレスコ画。写真撮影は禁止。ボヤナ教会と同時期に描かれたものとのこと。
植物から取った色を18回も重ねている。ルネッサンスの特徴の見られる素晴らしい技術。最後の晩餐、弟子の足を洗うイエス、ユダの裏切りのキスなどの場面が描かれている。(
内部の写真はブルガリア観光公式サイトより。)

イヴァノヴォの岩窟教会イヴァノヴォの岩窟教会


アヲハタトンボ
展望台からの眺めを楽しんでから、坂道を降りて駐車場へ。途中で小さな青いきれいなトンボがいるとエリーさんが教えてくれる。
あまりに小さいので、ピントが合っているかどうか心配しながらシャッターを切る。
あとで調べたら、アヲハタトンボというらしい。青色が綺麗なのがオス、メスは茶色で目立たない。



ドナウ川


バスに乗る前にルーマニアの国の形をしたマグネットを3レヴァで購入。手元にきれいな1レフ硬貨が残った。

16:20出発。いよいよ国境へ向かう。料金所を通り、17:00、ドナウ川にかかる「友好の橋」を渡ってルーマニアに入る。

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