ベネルクス三国 旅行記
オランダ ・ ベルギー ・ ルクセンブルグ


2010年5月13日〜22日


■プロローグ

アイスランドの火山
神戸のいとこと相談の結果、次の旅行は5月の連休明けということにした。オランダのチューリップはもう盛りを過ぎた頃かと思ったが、JTB旅物語の関西空港発のオランダの春の花を楽しむツアーの最終日に申し込んだ。
ところが、4月中旬にアイスランドの火山噴火! 火山灰が
ヨーロッパ上空にかかり、ヨーロッパ全土の空港が閉鎖されて、大勢の人が何日も足止めを食い、輸出入の物資にも大きく影響する事態。
思ってもみないことが起こるものだと思い、さすがに「帰れなくなったらどうしよう・・・」と考えたが、そのうち飛行機も飛ぶようになり、何とかなるだろうと、思い切って出かけることに。
前夜は神戸に前泊。



■5月13日(木)  関西空港 → オランダ


KLMオランダ航空
午前5時30分起床。6時10分にいとこの家を出る。気温が思いのほか低い。三宮駅前からリムジンバスで関西空港まで1時間余り。
だんだん青空が見えてくる。
7時半過ぎに空港に到着。JTBのカウンターで搭乗券を受け取り、KLMのカウンターで荷物を預ける。添乗員は西岡さんという明るい感じの女性。23名のツアーとのこと。列に並んでいる人は、やはり夫婦連れが多い。
スターバックスで朝食を取り、シャトルで35番ゲートへ。座席は42GとH。新しくてきれいな機内。3−3−3列で通路側の2席だったが、運良く窓際の席に誰も乗ってこなかったので窓際へ移動。10時15分にゆっくり動き始める。離陸後間もなく飲みものが出て、11時半にはもう昼食。和食を選んだがホテルオークラで作っているということで柚子の入ったすき焼き風の煮物がおいしかった。







ロシア上空
ロシア上空に入ると、気流が悪いとのこと。
うとうとしていると、ひどい横揺れがした。
窓の外を見ると、山並みの頂上近くが真っ白できれいだった。
6時間ぐらい飛んだところで時計を現地時間に合わせる。現地は朝の8時半。すると30分ぐらいして軽食が配られた。カップヌードルかアイスクリームのチョイスだったのでアイスクリームを選んだが、朝からアイスで何だか訳がわからなくなった。シートの背もたれが比較的斜めになっているので楽な気がする。
午後1時半頃、パスタとサーモンのサラダとフルーツの昼食。KLMはお食事もシートも良いし、スタッフのサービスもてきぱきしていて感じが良い。乗客が少ないせいもあるが、トイレで並ぶこともなかった。





空港内のスーパー
あと1時間ほどで到着。眼下は眩しい真っ白の雲。お天気が気になる。雲の中を出ると緑の畑、赤屋根の家々などが見えてきた。
天気は曇。午後3時、アムステルダムのスキポール空港に着陸。パスポートチェックのあと空港内のスーパーで夕食の買い物。今日の夕食は付いていないとのこと。カップヌードルを1.69ユーロで買う。お巡りさんだと思って撮影したのが兵隊さんだったようで、データを削除するように言われてしまった。空港の外に出ると風が冷たい。バスの温度計は10℃。迎えてくれた現地のガイドさんは革のコートを着ている。午後4時出発でホテルへ向かう。
アムステルダムやユトレヒトあたりで、ゴミ収集のストライキが行われていて、先週の金曜日からゴミが収集されていないとのこと。道理で空港の中で汚いと感じた所があった。









北海の海岸
添乗員さんの説明を聞きながら行く。
今日のホテルはハーグの近くの海岸沿いとのこと。地名の“Scheveningen”は、英語読みで「スケベニンゲン」!
オランダでは英語がよく通じて、きれいな英語が話されているとのこと。世界一ビニールハウスの多い国でもあるとか。オランダ人は大柄だが、プロテスタントの国なので食事は質素で、温かいものを食べるのは夕食のみ。
ベルギーやルクセンブルグはカソリックの国なのでグルメなのだとか。
オランダはサイクリングが盛んで自転車がたくさん走っている。また、世界で一番窓を大きくとっている国と言われ、きれい好きで、家の中もきれいに磨いて、堂々と見せているとか。
新緑がきれい。菜の花や放牧されている牛や羊も見える。
マロニエの大木の並木。花も咲いている。





ホテル
30分余りで北海に面したホテル”NHアトランティック・デン・ハーグ”に到着。白い壁に青いラインでリゾートホテル風。部屋は2階の223号室。窓から海が見える。早速外に出てみる。ジャケットの下にカーディガンも、マフラーも。広い海岸は風が冷たい。
ショッピングモールの中を歩いてみると、犬を連れた人が多い。
犬に関する面白い標識が目につく。洋服や靴のサイズが大きいのにビックリ。色もカラフル。
部屋に戻ってお湯を沸かし、カップヌードルを食べる。温かいのが嬉しい。シャワーを浴びる。設備がきれいで気持ちよい。
午後8時半、まだ外は明るく、いつの間にか雲はほとんど無くなって青空が広がっている。海の色も濃い青になっている。9時を過ぎて、やっと空が赤味がかってきた。9時半就寝


■5月14日(金)  オランダ → ベルギー


朝の散策時差のせいで午前3時半頃に目が覚めて、もう一度眠る。午前6時起床。お天気はと、外を見ると、丁度朝日が昇るところ。夢中でシャッターを切る。お天気はもちろん晴れ。外に出てみると、空気はひんやりしているものの、風が無い。海の色もきれい。一旦、ホテルに戻り、朝食。ワッフル、パン、チーズ、ハム、ヨーグルト、紅茶と果物。ワッフルはこちらの名物だが、ごくあっさりしていた。食後、再度外へ出て海岸の展望台に行ってみる。可愛いお花が咲き始めている。グレーの小さなウサギが数匹飛び跳ねて草むらに隠れた。白黒模様の鳥、しゃべるように鳴く黒い鳥、自然がいっぱい。
海岸とは反対の道路の方へも回ってみる。
きれいな街。資源ゴミを分別収集するボックスがあったのでフタを開けてみたら、底が地下まで大きく掘られていて、収納スペースの広さにビックリ。8時50分集合でバスへ。23名で大型バスを使っているので、ほとんど2席に1人で座れる。お天気は日に日に良くなる予報とのこと。最高気温14℃。昨日まで毎日雨だったそうだ。ドライバーはロップさん。アムステルダムまで6日間一緒とのこと。オランダ語で「おはよう」は「フルモルヘン」。




キューケンホフ公園9時40分キューケンホフ公園に到着。まず奥の風車の所まで行く。風車の前で楽団が演奏している。お花は例年ならもう終わっているところだが、異常気象のせいでずっと寒かったので、今もまだ花盛り!人出も少なく、ゆっくり見られて最高!チューリップはもちろんのこと、ムスカリ、水仙、シャクナゲ、桜、それに、温室の蘭と百合もすばらしい!しかも、地元の人が久しぶりと言う青空の下で堪能。でも、キューケンホフ公園は球根を採取することが目的なので、予定通り明後日で閉園になるとのこと。もったいない・・・。






デルフト焼き11時45分にバスで出発し、12時半頃デルフトの街に入る。先ずは、昼食のレストラン“バスティーユ”へ。メニューは、サラダ、ポーク、桃のデザート。ビターレモンは2ユーロ。
付け合わせのポテトもおいしかった。オランダには、植民地だった関係でインドネシア料理もあるとのこと。あちこちで道路工事をしている中を通り、午後1時半からバスでデルフト焼きの工房へ。先ずデルフト焼きの工程を説明するビデオを見てから展示場へ。白地に青色の模様の描かれた立派な壺などがケースの中に並んでいる。デルフト焼きのミッフィーも。小さな口がたくさんついた壺が面白いと思って見ていたら、チューリップを1本ずつ挿すためのものとのこと。お土産のコーナーでは、
デルフト焼きのぷっくら丸くてかわいいポットの置物を買う。3時に出発の予定だったが、先ほど、レストランから工房に来る途中で、バスが工事中の所を通る際、立木にぶつかって右のミラーがはずれてしまったのを修理しないと出発できないという。添乗員さんが飲み物をサービスしてくれて、カフェで1時間ほど時間をつぶすことに。ホットチョコレートがおいしい。思ったより早く修理が終わり、3時半に出発。





キンデルダイクの風車勝海舟が乗った咸臨丸を造ったという船の形をした造船所の横を通り、キンデルダイクまで50分ほどで到着。運河の両側に20基ぐらいの風車が点在している。今はもう現役の風車は無いが、人が住んだり、喫茶店として営業したりしているとのこと。内部の見学が出来るものもあったが、スペインのラ・マンチャのものと同じと聞いてやめることに。水鳥がたくさん泳いでいる。空が曇ってきたが、それもかえって趣のある風景。風が強いと言われていたが、意外に穏やか。






ラマダ・プラザ
有料トイレ(50セント)を使ってからバスに戻り、ベルギーのアントワープへ。1時間ぐらいで国境を越えるが、協定を結んでいるので、特にチェックは無いとのこと。午後5時50分、ベルギーと書いた立て札の所を通り過ぎる。6時過ぎ、アントワープに到着。夕食のレストラン「スタッツカフェ」へ。メニューは、カルボナード(牛肉のビール煮込み)、チーズコロッケ、チョコレートムース。お水は1ユーロ。チーズコロッケと付け合わせのポテトフライがおいしい。キーボードの生演奏付きだが、近すぎてちょっとうるさい。
まだ充分明るい青空の下、8時に今日のホテル”ラマダ・プラザ”に到着。大きなホテルで、部屋は2階の231号室。赤を基調としたゆったりした部屋。窓から見えるのは森。明るいうちにと外へ出かける。ホテルでアラブ系の人の結婚式があるらしく、着飾った若い女性が次々と車で到着している。ホテルから大通りまで歩いてみるが、特に目ぼしいものは無く、部屋に戻ってシャワーを浴びる。10時過ぎ就寝。




■5月15日(土)  ベルギー


アントワープの朝午前6時起床。空は・・・青空!! 6時半、太陽が昇ってくるのが見える。6時半から朝食が食べられるはずなので行ってみると、昨日に引き続き、レストランの場所が変更。今日は、ワッフルは無くて代わりにクレープ。食後、外へ出て昨日とは反対の方へ行ってみる。ビルはあっても店などは無く、大きな森があちこちにある。車がすごいスピードで走っている。それほど風は無いが、空気が冷たい。住宅街に大きな赤いコーラの缶を背負った車が停めてある!「レッドブル(紅牛)」というコーラの宣伝用の車らしい。部屋に戻って少しゆっくり。テレビを見ても言葉が分からず、天気予報以外はチンプンカンプン。






マルクト広場9時集合でバスへ。午前中はアントワープの市内観光。ブルージュまで今日一日のガイドは女性の正法寺(ショウホウジ)さん。昨日までは寒くて、まるで修行のような観光だったとのこと。
石(ストーン)が名前の由来のステン城。肉のギルドハウスは1501〜4年に建てられたアントワープで一番古い建物とのこと。その前は石畳の道。旗のひらめく市庁舎のあるマルクト広場。ここでもアラブの人達の結婚式。すばらしいノートルダム大聖堂。KBCのビルはヨーロッパ初の高層ビル。ルーベンスの像。世界で最初の証券取引所。白い旗の立つルーベンスの家・・・と歩いているうちに暑くなってきて、マフラーも上着も脱ぎ、ブラウスとベストとカーディガンの軽装となる。ベルギーの日照時間は年間60日ぐらいなので、ベルギーの人は皆お日様が大好きとのこと。




アントワープノートルダム大聖堂の内部に入る。キリストとマリアにまつわるルーベンスの有名な絵を見る。11時、外へ出ると、49個の鐘があるという鐘楼の鐘が鳴っている。地下街に入ったところで解散して30分ほどの自由時間。スーパーに入ってみる。11時45分、広場のルーベンスの像の前に集合。今日は土曜日。広場では花市が開かれていて若い人達もたくさん集まり、音楽が鳴って賑やか。
昼食のレストラン“ワーテルズーイ”へ。メニューは、サラダ、チキンのクリーム煮、プリン。フランスパンもおいしい。教会に着いた頃には暑かったが、外へ出たらまた寒くて、脱いだり着たり・・・。スヘルデ川の河畔の大きな橋を渡ってバスへ。




ノートルダム教会 聖母子像

午後1時15分、ブルージュへ向けて出発。2時半過ぎにブルージュに到着。ベルギーは医療と教育の制度が整っているので、とても暮らしやすいとのこと。トイレは30セント。
愛の湖、ベギン会修道院、ノートルダム教会(聖母子像)、グルートフーズ博物館、ブルブ広場、旗のある市庁舎はネオゴシック建築、
マルクト広場、鐘楼、ステーン通り、救世主大聖堂、10進法を考え出した数学者シモン・ステヴィンの像などを見て回る。







クルージング(ブルージュ)

ここからクルージング。5キロほどの水路を30分ほどで回る。風が気持ち良い。船を下りて、5時から1時間半の自由時間。船着き場の隣のカフェのホットチョコレートがおいしいと聞いて、先ずはそこへ。白い小さなお皿に入ったチョコレートを自分で混ぜる。3.8ユーロだったが4ユーロを払う。5時半から通りをブラブラ。
軒並みチョコレート屋さん。さすがはベルギー。
6時20分から夕食のレストランへ。メニューは、長ネギのスープ、ムール貝のワイン蒸し、ポテトフライ、ババロア。紅茶は2.5ユーロ。7時20分にレストランを出て、バスへ。




アポロ・アルト・ホテル


午後8時、今日のホテル”アポロ・アルト”に到着。部屋は311号室。
すぐに外へ出てみると、隣は羊のいる牧場・・・。パソコンが無料で使えるとのことなので、早速試してみると、日本語に対応していない! でもエジプトの時で慣れているので、文字化けも気にせず、勘でメール十数通を無事送信完了。シャワーを浴びて11時前に就寝。それにしても、私達がこちらに着いてから、現地の人もビックリするようなお天気続きで有り難い。





■5月16日(日)  ベルギー


ラヴォーサンタンヌ城午前5時半起床。お天気は薄曇り。外に出るとやはり寒い。朝食はなかなか品数が揃っていて、特にパンがおいしい。
8時半集合。バスで南東のアルデンヌ地方へ。フランス国境に近いところなのでフランス語圏。10時にトイレ休憩。この頃までには温かい陽射しがさんさんと輝るお天気に。マロニエの白い花が風に乗って飛んでいる。11時頃、ラヴォーサンタンヌ城へ。狩猟のために造られたお城とのこと。アルデンヌ地方にはこういったお城が多く、グルメなベルギー人は休日には出かけてゆっくりお食事をするそうだ。お城の内部は博物館になっていて剥製などが展示されており、地下は台所や居間など昔の生活の様子が分かる展示になっている。







レストラン

12時からお城の中のレストランで昼食。メニューは、前菜、オマールエビのスープ、豚の血が入ったソーセージとベーコン、牛肉のタルタル(牛生肉とサラダ、味が無い!)、ポーク、ワイン、ケーキ。1時間半ぐらいかけてゆっくりお食事。








グランブラス
1時50分、バスでブリュッセルに向けて出発。3時、ブリュッセルに入り、先にヒルトンホテルへ。チェックインにかなり時間がかかる。部屋は703号室。ゆったりした部屋で、眺めも良い。トイレには旧式のビデがあると思ったら、シャワーも旧式。部屋を確認したところで、バスに戻る。ガイドはヘレナさん。ブリュッセルは人口が100万人。外国人の方が多いとのこと。今日は日曜日で人も車も少ないそうだが、東洋人やアラブ系の人もよく見かける。サンカントネール公園にあるベルギー独立50周年記念の凱旋門、EU本部の建物、迎賓館(旧王宮)などをバスで回った後、4時50分から徒歩で「世界で最も美しい広場」と言われるグランプラスへ。こじんまりした広場だが、周りに市庁舎やたくさんの中世のギルドハウスが建ち並んでいる。




小便小僧有名な小便小僧を見に行く。これで「世界三大がっかり」と言われるもの(後の二つはマーライオンと人魚姫)を全部見たことになる。確かに、思ったより小さくて黒くて細い道の角にあってあまりインパクトはない。プレゼントでもらった洋服が何百枚もあり、夏は一日に3回も着替えるとのことだが、観光客の少ない時期はたいてい裸でいるそうで、この日も裸ん坊。因みに小便少女というのもあるというのでガイドさんについてダウンタウンの細い道を行く。とても1人では歩けない雰囲気の場所。小便少女は、そんな細い路地の途中の檻の中に座っていたが、あまりお勧めではない。






ワッフルの店

グランプラスに戻って、人気の店へワッフルを食べに行く。1.85ユーロのプレーンワッフルを買ってお店の前で立ち食い。温かくておいしかったが、結構なボリューム。スーパーマーケットの“カルフール”を探すが、思っていたより間口が狭く、やっとの事で見つけて、お土産のチョコレートとガイドブックに載っていたレモン入りのマヨネーズを買う。








ブリュッセル市街
一旦、ホテルに戻り、午後7時20分ロビー集合で夕食のレストランへ。今晩は自由時間なのだが、自分でレストランを探して歩く元気が無いので、添乗員の西岡さんに付いていくことに。まだ明るい通りを行き、ブドウのマークのお店“LA VIGNE”へ。日本のホテルオークラで修行したというイケメンのウエイターさんがサービスをしてくれる。みんなでシェアして色々食べようと、西岡さんがまとめて注文して下さったのは、チーズコロッケ、エスカルゴ、トマトと海老のブリュッセル風、ホワイトアスパラガス、帆立のサラダ(写真)。前菜ばかりになってしまったが、もうお腹は一杯で、お魚もお肉もムール貝もいらないし、ベルギーらしいものを食べられて満足。参加した14人が割り勘で25ユーロずつ。





帆立のサラダ
夕暮れの街をゆっくり歩いてホテルまで戻る。空気がとても気持ち良い。ホテルの前にあるモヤイ像のようなのを見てから部屋に帰りシャワーを浴びる。窓から見える通りの明かりがきれい。11時過ぎ就寝。



■5月17日(月)  ベルギー → ルクセンブルグ → ベルギー


ブリュッセルの朝午前5時半起床。夜中に雨が降った様子。6時半からの朝食を済ませて外へ出てみると、小雨が降っている。部屋に戻ってズボンの丈の比較的短いものに履き替える。だんだん雨がひどくなる。7時の日本のニュースを見ていたら、またアイスランドで噴火が起こり、ヒースロー空港とアムステルダム空港が閉鎖されたとのこと・・・。8時にバスで出発。車はみんな昼間もライトをつけて走っている。ルクセンブルグまで3時間とのことだったが、5分も走らないうちにバスがバックしようとして後ろの乗用車にぶつかって、相手の車の前のトランクの左半分がちょっと持ち上がった状態になってしまい、道の端に停めて10分ほど交渉。後ほど連絡を取ることになったらしい。5日目にして2度目の事故・・・。




アルデンヌ高原
いつの間にか1時間ほど眠って目が覚めると雨は止んでいる。 一面の菜の花畑や牧草地などを見ながらルクセンブルグへ。
スピードを上げて走っているので、車のフロントガラスに雨の当たる音が聞こえるような時もあったが、9時半には、小さく青空も見えてきた!
9時半過ぎにアルデンヌ高原で休憩。トイレは20セント。海抜500mぐらい。ベルギーで一番標高が高いとのこと。昨日行ったお城より少しルクセンブルグ寄りらしい。9時55分に再びバスで出発。






10時40分、簡素な国境を越えてルクセンブルグに入る。神奈川県ぐらいの広さに45万人の人口。ベルギー、ネーデルランド(オランダ)、ルクセンブルグの三国の頭文字を取って「ベネルクス三国」。この三国の経済同盟がECからEUへと発展していったとのこと。ルクセンブルグは鉄鋼業が盛んで豊かな国。人口の1/4は外国人。子供の半分は移民の子。小学校にも各国の子供がいるので、先生は少なくとも三ヶ国語に通じている必要があるとのこと。確かに、すれ違った小学生の列にも色々な国の子供がいる様子だった。11時、バスを降りる。ここのトイレは50セント。肌寒い。マフラーをしてくれば良かった・・・。現地ガイドはスーザンさん。




ルクセンブルグ

ダルム広場からギヨーム2世広場へ。旗のある市庁舎で記念のスタンプを押してもらう。ルクセンブルグの象徴であるライオンの尾は2つに分かれていて、強さと弱さを表しているとのこと。太閤宮殿から旧市街へ。11時40分、雨が降り出すが、10分ほどで止む。城跡、修道院(サンフランシスコ教会)は16世紀の古い教会。30分の自由時間となり、ちょっと買い物。大きなアスパラガスを売っている店がある。






ノートルダム大聖堂

ノートルダム大聖堂は祭壇の後ろのステンドグラスが素晴らしい。対岸で時計の付いている立派な建物は銀行とのこと。レストランへ向かう途中、橋の上でまた雨にあう。昼食のメニューは、サラダ、白身魚のフライ、アイスクリーム。レストランを出ると青空が広がってきていている。今度は良い気分で橋を渡ってバスに戻る。2時15分、デュルビュイに向けて出発。日本の企業はどんどん撤退して行っているという話を聞く。






デュルビュイ午後2時半を過ぎた頃、また国境を越えてベルギーに戻る。4時過ぎ、デュルビュイ着。世界で一番小さい町としてギネスブックに載っているとのこと。雨が降っている。ミューズ川沿いのお城を見つつ、かわいい建物の並ぶ細い道を散策。ミシュランの三つ星レストラン「ル・サングリエ・ザルデンヌ(アルデンヌのイノシシ亭)」でコーヒーを飲む(2.5ユーロ)。お土産に最適な有名なクッキーがあるとのことだったので、お店の人に聞いてみると、2箱だけ残っていて、幸運にも買うことができた(3ユーロ)。雨が止んだ中をゆっくり歩いて5時15分に駐車場に戻る。黄色いミモザの花が咲いている。一路ブリュッセルへ。






ブリュッセル
午後7時、ホテル着。部屋に荷物を置いてから、26階のレストランで夕食。ビュッフェで、メインはラムの煮込み。クスクスという小さいパスタのサラダもあった。アイスランドの噴火の影響で、4月8日出発のツアーは5日の延泊。4月20日のツアーは関空で断念したそうだ。出発が遅くて良かった!でも今回、途中で会った名古屋からのツアーは、今日、アムステルダムから帰国の予定だが、また噴火が活発化しているので、帰れていないかもしれないとのこと。食後、外へ散策に出かける。結構あちこち歩き回って、部屋に戻ったのは10時前。シャワーを浴びて11時過ぎ就寝。







■5月18日(火)   ベルギー → オランダ

ブリュッセル
午前5時半起床。天気は曇り? 6時半から25階で食事ということだったので行ってみると、1階に変更になったとのこと。
食後、外へちょっと出てみると、気温は低いものの、風は無い。散策と言っても、もう行くあてもないので、部屋でゆっくりすることに。
8時半、バスでゲントにむけて出発。3本目のお水のボトルを買う(1ユーロ)。緑の屋根のインガング聖堂。市内は、出勤する人もたくさんいて、かなり渋滞している。30分余りで郊外へ出る。霧が一時出ていたのもやがて晴れて、青空が広がる。






鐘楼

9時50分、ゲント着。ガイドはブリュッセルと同じヘレナさん。
旗のある市庁舎、鐘楼の頂上には風見鶏ではなく街を守るドラゴンがついている。その向こうの低い塔はセントニクルス教会。
正面に絵画が描かれているのは1432年に建てられた劇場。

バーフ大聖堂では「神秘の子羊」の絵は残念ながら修復中。修復作業の様子は見られたが、別の場所にあるコピーを見ながら説明を受ける。場所はエルサレム。血を流している子羊はいけにえ。周りに描かれている人は、予言者達と12人の弟子、聖職者、信者。マリア、ヨハネ、歌を歌う天使、アダムとイヴ、最後の審判等も描かれていて、裏側には寄進者の顔が描かれている。写真撮影は禁止





ゲントの運河

運河の街で、42もの橋がある。運河沿いには穀物の倉庫。今はレストランとして使われている。フランドル伯爵のお城、魚市場の門、肉の市場、金曜広場とまわる。工事をしているところが多いのが目に付く。
昼食のレストランへ。メニューは、ズッキーニのクリームスープ、ボークチャップ、焼きリンゴ。おいしかった。
12時半、バスでベルギーを出てオランダのユトレヒトへ向かう。






デハール城




時過ぎ、ユトレヒト近郊のハールサイレンスにあるデハール城へ。赤と白がシンボルカラーになっている。オランダ最大の古城とのこと、お城のまわりの広くてきれいなお庭を散策。
3時50分集合で、ユトレヒトへ向かう。







ミッフィーの赤信号

ユトレヒトは、ミッフィーの作者、ディック・ブルーナーが生まれたところ。お店や博物館は5時頃には閉まってしまうので、まずは、ディック・ブルーナー博物館へ。ミッフィーの絵やグッズがたくさん展示してある明るくてかわいい博物館。実はミッフィーのオランダでの本名は、ナインチェ・プラウス。“ナインチェ”は「うさこちゃん」、“プラウス”は「ふわふわ」の意味とのこと。「ミッフィー」は英訳されるときに付いた名前らしいが、オランダの人はミッフィーと呼ばれていると聞くとビックリするらしい。ミッフィーのお菓子を売っているお店でクッキーを買う。ガイドブックにあったミッフィーの信号のところへも連れて行ってもらう。確かに、赤と緑のミッフィーのシルエット! 赤は立ち止まっていて、緑は歩いている。ところが、地元の人は意外に知らないらしく、写真を撮っていると「何を撮っているの?」と聞いてくる。




ドム教会

街の中心となっているドム広場とドム教会を見る。6時から“ロフェン”というレストランで夕食。メニューは、ポークのパテ、サーモン、アイスクリーム。街の中を少し歩いてバスに戻ると、午後7時半。ホテルは近いとのことだったが、工事のために10分ほどグルグルと回り道。自転車の数がすごい。
NHホテルへ。1801号室。赤が基調のゆったりした部屋。眺めが素晴らしい!平らな土地で高い建物も無いので、地平線まで180度見渡せる。早速、外に出て、先ほど部屋から見えた風車の所まで行ってみるが、もう囲いが閉まっていて、すぐそばまでは行けなかった。






ユトレヒト中央駅


引き返して、今度はユトレヒト中央駅まで行ってみる。大きな駅だが、日本の駅とはだいぶ雰囲気が違う。改札口は無く、エスカレーターを降りるとプラットフォームまで行けてしまう。汽車の写真を撮ってから部屋に帰り、シャワーを浴びて11時過ぎ就寝。




■5月19日(水)  オランダ

ユトレヒト(18階からの眺望)



午前6時15分起床。今朝は特に行きたい所もなく、スーツケースを出す時間も中途半端なので、朝の散策は取り止めて、しばし18階からの眺めを楽しむ。
9時集合でバスへ。朝から青空! 










デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園 ロダン「しゃがむ女」

9時50分、オランダ最大の国立公園デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園に到着。入口で小中学生くらいの子供達の遠足と出会って賑やか。ガイドは日本人の竹中さん。この公園は野外美術館にもなっていて、ロダンやヘンリー・ムーアなどの現代アートの100を超えるオブジェが日比谷公園の28倍の広さという広い敷地に散在している。箱根の彫刻の森のモデルともなったそうで、トナカイやイノシシなどもいるとのこと。池に浮いている白鳥のオブジェが風で動いている。長崎の原爆で残った柿の木、ロダンの「しゃがむ女」などを見てから敷地内のクレーラー・ミュラー美術館へ。





ゴッホ「糸杉」

クレーラーとミュラーというご夫妻が自身のコレクションを公開するために建てたものだが、現在は国が管理しているとのこと。
ゴッホの「アルルのはね橋」、「星空のカフェテラス」、「糸杉」、
「自画像」、「郵便配達夫」、「ヒマワリ」や、ピカソ、ルノアール、モネ、ゴーギャンなどの作品を見る。ゴッホは、ヒマワリを、生と死がはっきり分かるのでよく描いたとのこと。

絵を一通り見て、お庭をまわると、入口で出会った子供達があちこちでキャンバスを広げて絵を描いている。真っ青な空に、新緑、暖かな陽射し、涼しい風、きれいな鳥の声・・・気分は最高! 
11時45分集合でバスへ。15分ほどで昼食のレストランに到着。メニューは、スープ、チキン、オレンジケーキ、紅茶。





騎士の館



午後1時過ぎ、デン・ハーグに向けてバスで出発。1時間半ほどで到着。デン・ハーグのビネンホフ地区は政治の中心。三角屋根の騎士の館は国会議事堂、それに向かって左側が上院、右側が下院。










マウリッツハウス王立美術館


同じビネンホフ地区にあるマウリッツハウス王立美術館へ。ルーベンス、ブリューゲル、レンブラントなどの絵を見た後、いよいよフェルメール。「デルフトの眺望」はどこか不思議な絵。「真珠の耳飾りの少女」は印象的。











変わった建物
外に出て、広場に添って歩く。広場の中央の像は、オレンジ公ウイリアム。8年戦争でオランダの独立に貢献し、その後、オレンジ家の人が国王になったとのこと。
一風変わった建物が並んでいる。白い建物は文部省、2つの三角ビルは厚生労働省、緑の屋根は、保険会社のチューリッヒ。
オランダは年間300日が雨天で、10月から4月の間は厚い雲に覆われているそうだ。冬のオランダの日照時間は午前9時から午後3時までしかないので、みんな日当たりが大好きとのこと。午後4時半にバスに戻る。集合場所の目印とした道路標識のてっぺんにはコウノトリが付いている。







平和宮

5時、平和宮へ。現在は国際司法裁判所となっていて、雅子様のお父様がいらしたところ。1899年に第1回平和会議がハーグで開かれたことを記念して、カーネギーの出資によって建てられた。門の前には各国から持ち寄った石が集められていたが、日本からのは地味な黒い小石。建物の中には各国からの特産品が展示されていて、日本のものは西陣織とのこと。ここは門前での写真撮影のみで、5時15分にはバスでアムステルダムへ向かう。







オランダ国旗

オランダ国旗は水平に赤白青の三色。元はオレンジ公のオレンジ色が入っていたが、オレンジ色は海で夕日に照らされると識別できないので勇気を表す赤に変わったそうだ。白は神への感謝、青は忠誠を表す。





ING銀行本社ビル

オランダ語を語源とする日本語はランドセル以外にも、コップ、ビール、オルゴール、ポン酢(ポンス)など。オランダではお庭をきれいにしていないと近所から文句を言われるとのこと。夏でもクーラーや扇風機は必要ないそうで、冬はガスを使ったセントラルヒーティングや床暖房だそうだ。マロニエやプラタナスの木がたくさん見られる。ING銀行の本社ビルは建築中だが全面ガラス張りで何と靴の形! その他にも変わった形のビルが次々と見える。6時半にアムステルダムのレストランに到着。メニューはサラダ、ニシンのグリル、クレープとアイスクリーム。





ブリュッセル・ヒルトン付近の住宅

午後7時半にバスでホテルに向かい、8時、ヒルトンホテルに到着。222号室。設備はブリュッセルのヒルトンよりも新しそう。
外へ出て、ホテルの前の公園をまわって、電車通りまで出てみる。途中は高級住宅街。大きな木の並木も素晴らしい。陽が沈みかけている。9時過ぎに部屋に帰ってシャワーを浴び、11時就寝。





■5月20日(木)  オランダ


朝の公園

午前5時45分起床。今日も青空。朝食前にホテルから右手の方に行ってみると運河と公園がある。運河の小舟や公園の像に当たる朝日が美しい。ホテルへ戻って朝食。パンケーキとワッフル、果物もたくさんあり、生のオレンジジュースは特別おいしかった。
8時にバスで出発。今日からバスが替わり、ドライバーは品の良いおじいさんのアンドレさん、ガイドはオランダ在住35年の田町よう子さん。ホテルの前はアポロラーン(アポロ通り)。トラムの最寄りの停留所はベートーベン通り。5番か24番に乗る。料金は1.6ユーロだったのが2.6ユーロに値上がりしたとのこと。切符は車内で買い、1時間以内は乗り放題。オランダの都市は大きい順に、アムステルダム、ロッテルダム、デン・ハーグ、ユトレヒト。政治の中心はデン・ハーグ。アムステルダム近郊には日本のキッコーマンやヤクルトの工場もあるとのこと。




花市場

今朝はいつもより早く出発して、アールスメアという世界で一番大きい花市場へ。バスで30分ほどで到着。夜中に摘んで冷蔵庫に保存されていた花が朝6時からの競りにかけられて海外に輸出されていく。最初に高い金額が表示され、そこから競り下げるやり方で、一番に値を付けた人が競り落とすとのこと。リフトなどを使って省力化しているがそれでも1万人が働いているとのこと。日本は検疫が厳しいので高級なバラが送られているそうだ。屋外には、珍しい花束の自動販売機があった。







国立 ゴッホ・ミュージアムここ一週間ぐらいは寒かったらしいが、9時現在、気温は17℃。風は無く、暑いぐらい。日中は20℃ぐらいになるとのこと。私たちがアムステルダムに到着した時に続行中だった10日間のゴミ収集ストライキも終わったとのこと。9時25分からバスで旧オリンピック競技場やコンセルトヘボウの本拠地などの前を通って、国立ゴッホ・ミュージアムへ向かう。ゴッホはオランダのベルギー国境に近い街で生まれ、父親は牧師だったとのこと。10時ゴッホ・ミュージアムに到着。写真撮影禁止なのが残念。ゴッホの展示は2階。ここでも、「ヒマワリ」、「自画像」、「カラスのいる小麦畑」、アーモンドの花の絵や浮世絵の模写のような作品も見ることができた。地下で特別展示を行っていたゴーギャンの作品も見られて、得した気分。11時35分集合でバスへ。





ヒュッツポットアムステルダム市の人口は75万人。アムステルダムとは、アムステル川の水をダムでせき止めたところという意味とのこと。湾内の水は海水ではないので、満ち干の影響を受けないのだとか。自転車の台数は50万台。赤い色の自転車専用道路もある。
昼食のレストラン「ランデヴー」へ。メニューは野菜スープ、ジャガ芋料理のヒュッツポット、ケーキ、紅茶。ヒュッツポットは、名物料理で、オランダ風煮込みとのことだが、温かいマッシュポテトという感じだった。ここで、東京からアムステルダムに着いたばかりのツアーの女性2人がホテルのロビーでパスポートの入ったカバンを取られたとのニュースが入る。
1時にバスで午後の観光に出発。白いアムステル・ホテルや旗の立っているユダヤ歴史博物館の前を通って、ガッサン・ダイヤモンド工場へ。研磨の様子を見せてもらって、購入も進められるが・・・。





運河クルーズ
2時15分にバスで出発。マヘレの跳ね橋、金貨の塔、工事中の王宮、歩行者天国などを通って、運河へ。運河は100本もあるとのこと。運河クルーズの料金が一人13ユーロのところ、20人以上集まれば6.5ユーロになるというので参加することに。2時40分に船へ。お天気が良すぎて船のシートが熱々。船は長くてかなり広い。ドライバーは女性。船の家がたくさん並んでいる。ハウスボートと言って2500隻もあり、動かないが、電気・ガスは使えて、“water tax”という一戸建て並みの税金を払うとのこと。橋は勿論たくさんあり、7つの橋が連続して見える場所もある。1時間のクルーズを終えて3時半過ぎにもとの船着き場に戻る。暑かった・・・。





アンネ・フランク像


ここからは徒歩で自由行動。ドム広場からアンネフランクの家へ。運河沿いに建っている。いつも長蛇の列とのことだが、タイミングが良かったらしく意外にスムーズに入れた。アンネ達8人がナチスの迫害から2年間隠れていたという本棚の奥の部屋も見ることができたが、ここも狭いので写真撮影禁止。外へ出ると、近くの道路脇にアンネの像があり、写真を撮る。









ドム広場


時。行きに見た大きなスーパーマーケットに入り、ドム広場まで途中で買い物をしながら行くが、それでも6時半。夕食の待ち合わせの7時半までまだ1時間ある。歩き疲れたので、マックに入ってソフトクリームを食べる。50セントだったけどおいしかった。しばらく店の外を雑多な人種の人が通るのを眺めて過ごす。お店が混んできて追い出された形で外へ出て、ドム広場の周りの土産物屋を見てから、7時15分に待ち合わせ場所のNHホテルのロビーへ。もう何人か来ている。







魚のオードブル17人揃ってから少し歩いてレストラン「ハーシ・クラース」へ。添乗員さんのお勧めでアラカルトで注文したメニューは、チーズの盛り合わせ、魚のオードブル、小エビのコロッケ、ホワイトアスパラガス、ザワークラウトとポテトのミックス、煮込みビーフソーセージ。今日はグレープジュースも注文。
食事を終えると、9時半頃からみんなで添乗員さんにくっついて「飾り窓」へ。赤いランプのついたドアの中に下着姿の女性が・・・。若くてかわいい人もいれば、太めのいかつい人も。このあたりのコーヒーショップはみんな麻薬の店とのこと。みんなが一緒だったので、恐い感じはしないものの、さすがに写真は撮れない。




アムステルダム市の紋章
あちこちで見かける「XXX」というマークを何だろうと思って聞くと、アムステルダム市の紋章とのこと。10時に24番のトラムに乗って帰途に。さすがに暗くなってきてデパートやダム広場の明かりがきれい。10時13分にアポロラーンで下車。ホテルに帰り、シャワーを浴びて12時過ぎ就寝。





■5月21日(金)  オランダ → 


朝の散策

午前6時起床。7時少し過ぎに朝食に行くと他のメンバーはまだ誰も来ていない。出発がゆっくりだし、昨晩は遅くまで出歩いていたせいだろう。昨日とは別のパンを食べてみたらおいしかった。果物たっぷりの朝食。今日はとうとう帰国の日。最後の朝の散策はホテルの裏側の方向へ。薄い雲が空を覆っている。日本の気温は30℃前後と聞いて、それに合わせて薄着にしたので肌寒い。トラムの線路を横切り、公園の入口まで行って、小さなスーパーの前を通り、お花の写真などを撮って部屋に帰ってきた。途中で面白い標識を見つけたが、オランダ語は文字がアルファベットなのに意味を読み取れないのが残念。




スーツケース用ベルトコンベア



午前9時半にスーツケースを出してからベッドにちょっと横になったらぐっすり眠ってしまい、10時10分に起こされて目が覚めた。10時半集合でバスへ。スーツケースがホテル内からベルトコンベアで運ばれている!車内でEチケットが配られる。








チェックイン機


11時前にスキポール空港に到着。コンピュータでチェックイン。席は34DE。スーツケースを預ける窓口のインド人っぽい女性が厳しいらしく、20Kgを超過している人が中味を減らすように指示されている。私は・・・20.6Kgでセーフ!出国して、お土産の売店をウロウロしてから12時半過ぎにF09ゲートへ。ここでは搭乗前に手荷物検査がある。1時近くなって搭乗が始まったと思ったらアナウンスがあり、機材故障が見つかって修理しているので待って欲しいとのことで、14時45分ゲート前集合で15時半出発に変更になる。





スキポール空港
軽く食事をすることにして近くのコーヒーショップでホットチョコレートとクロワッサンを注文して4.8ユーロ。通路に面したシートで食べていると他のメンバーが14時集合に変更になったと教えてくれた。14時20分搭乗。3時前には飛び立ったが、30分か1時間くらいの遅れなので飛行中に取り戻すだろう。3時半、飲み物のサービス。アナウンスがあり、予定より10分遅れで8時15分に到着の予定とのこと。午後4時30分に食事。和食が恋しいとは思っていなかったが、KLMのはホテルオークラ製なのでおいしく、特に煮物が嬉しい。首枕と手製の足置きベルトで体勢を整えて寝入ったところ、途中で一度目が覚めたが、その後は結構眠れた。





■5月22日(土)  → 関西空港 → 東京


KLMオランダ航空
温かいナプキンを配る声で目が覚めると11時40分。日本時間に戻して午前6時40分。間もなく朝食が配られるが、あまり食欲がない。少し揺れる。アテンダントは若くてきれいな日本人女性2人とオランダ人2人で、どちらもとても感じがよい。
結局、当初の予定より25分遅れて午前8時半に関西空港に着陸。いつもならスーツケースから必要な物を出して先に持って帰るけれど、中味がしっかり詰まっていた方がクッキーなどが壊れないと思い、そのまま宅配便に預けてJR駅へ。午前9時46分発の特急はるかに乗り新大阪駅で新幹線に乗り換えて品川に14時05分着。午後3時前に帰宅。





■エピローグ


異常気象のせいでヨーロッパも寒かったので、チューリップは満開だったし、私たちが到着した日までは寒くて雨の中での観光は修行のようだったというのに、どんどん良いお天気になって最後は暑いぐらい。結局、傘を使ったのは一日だけだった。KLMオランダ航空の機内食もツアー中のお食事もみんなおいしかったし、ホテルもおしなべてグレードが高くて良かった。添乗員の西岡さんもベテランで、とてもよくお世話していただけたし、同行の皆さんもご夫妻が多くて穏やかだった。景色がきれいで写真もたくさん撮れたし、本当に中味が濃くて良い旅だった。心配していたアイスランドの火山が旅行中にもまた噴火したけれど、その影響を受けることもなく旅を終えられたことにも感謝!!