マレーシア旅行記

2024.6.26〜7. 2



6月26日(水)
東京から夜行バスで出発

2020年1月、コロナ禍への突入の直前に家族13人でグアムに行って以来、海外旅行からは遠ざかっていたが、4年半ぶりに思い切って出掛けようと、神戸のいとことマレーシア行きを計画。出発が関西空港からの朝の便なので、前日に新宿から夜行バスで出ることにして、早めに往復の足の手配をし、スーツケースを出しては来たが、なかなかその気分になれない。それでも、出発の3日前にはスーツケースを送り出し、留守中の手配などしているうちにいよいよ当日。夕食を済ませると急に慌ただしい気分になる。21:45、荷物を持って家を出る。足取りは軽い。新宿駅南口からバスタ新宿の4階の高速バスターミナルのA1乗り場へ。10分ほど待って、2階建ての大きなJRグランドリーム号に乗車。2階の2A席。女性専用席はここしか空いていないようなことでネット予約したのに、なんとガラガラ。でもかえって良かった。リクライニングもしっかりできて、座り心地も良いが、2階席のせいか揺れる気はする。車内が寒いので、機内用に持ってきたストールを毛布のように掛ける。





1日目 6月27日(木)
関西空港 ⇒ クアラルンプール ⇒ イポー

少し眠って、4時に滋賀県の多賀サービスエリアで休憩。夜風が気持ち良い。バスに戻ると、すっかり寝入ってしまったらしく、「もうすぐ大阪駅前到着」とのアナウンスで目が覚める。
6時!予定より20分早い。はるか3号で関空まで行くつもりだったが、みどりの窓口で聞くと、はるか1号に間に合うというので指定席券を購入。ホームは、昨年3月に新設された地下ホームとのこと。「エスカレーターで下りて最初の通路を左へ」と言われたが、早朝のせいか、人の姿も見えないし、なんだか様子が違う・・・。発車時刻が迫るので焦りつつ、駅員さんを見つけて聞くと、あと100mとのこと。荷物を抱えて走り、ハローキティの外装のはるか号に何とか間に合って、ホッとしながら関西空港に向かう。7:10、関西空港駅に到着。いとこと前回の旅行より約5年ぶりに再会。こちらもすっかり新装なった空港内のスターバックスで朝食をとる。



集合時刻が近づいたので、団体受付で搭乗券を受け取り、エア・アジアのチェックインの列に並ぶが、マレーシア人らしい家族連れが多く、なかなか進まない。やっとスーツケースを預け、セキュリティチェックを済ませると、機械による顔認証で出国手続きを終え、ゲート18へ。10時過ぎに搭乗。席は、39のDとF。3・3・3列の真ん中の列の2席。ほとんど満席で右隣は若い男性。多分、日本人。リクライニングは遠慮して、首枕を背中の上の方に当てて、頭を後ろに傾けるといくらか角度ができて楽。しばらく眠ったが、少し頭痛がする。事前に予約した人には昼食が配られている。水やお菓子など、持ち込んでいる人もいるが、機内に持ち込みはできないという注意書きを真面目に信じた私たちは、機内販売のものを買うつもりでいたが、特にお腹もすかず、寒いので喉の渇きも感じず、結局、飲まず食わず。飛行時間は6時間ほどなので、しばらく眠ると「あと1時間で着陸」とのアナウンスがあり、真っ赤なミニスカートのCAさん達が忙しくゴミの回収などに動き回る。現地時間に合わせて時計を1時間遅らせる。

クアラルンプール空港に16:20着陸。気温34℃とのこと。17時入国。現地ガイドのマイケルさんが迎えてくれる。13人のツアーで、うち男性はお1人。マイケルさんが全員の名前を覚えて点呼されるので、ビックリ!17:40バスに乗車。夕食会場へ向かう。シートが幅広くゆったりで、1列+2列の新しいバス。シートベルトも無くて楽。ドライバーはサンカルさん。インドの方で、ヒンズー教の信者とのこと。マイケルさんの話す日本語が流暢なので日本人かと思ったら、華僑とのこと。マレーシア生まれだが、祖父母が中国から移住されたそうだ。日本の亜細亜大学に3年留学していたが、卒業までは学費が続かなかったとのこと。

マイケルさんの話を聞きながら行く。マレーシアは台風も地震も無い国。チップの制度も無い。食事の時には温かいウーロン茶が出る。貨幣は、1リンギットが約36円。1万円は265リンギット。取り敢えず、1万円を両替。きれいなお札。
(1リンギット、10リンギット、50リンギットの裏表)


気づくと、車外はスコール!毎日のようにあるそうだ。
18:30、夕食の中華料理店へ。



20時過ぎに食事を終えて、バスでイポーに向かう。3時間ほどとのこと。夕焼けがきれい。
ホテルに宿泊する際は、1部屋ごとに1泊あたり10リンギットの宿泊税がかかる。4泊で40リンギットだが、ペナン島への入島税だかをプラスして2人で43リンギットを払う。
22:45、4つ星のMUホテルに到着、近代的な新しいホテル。部屋は209号室。Wi-Fiを使って日本からのLINEに返信し、シャワーを浴びて午前1時就寝。





2日目 6月28日(金)
イポー ⇒ ペナン島

5:30起床。6:30から朝食。おかゆがおいしかった。


食後、ホテルの外を散策。街はきれいとは言えないが、日常生活の一端を見る。なんとなくはっきりしない薄い色の青空。蒸し暑い。




9時集合でバスへ。今日はまずイポーの観光。マレーシアで三番目に大きい都市。
マイケルさんからマレー語の挨拶を教えてもらう。セラマット パギ(おはよう)、セラマット ペタン(こんばんは)、テリマカシ(ありがとう)、サマ サマ(どういたしまして)。 難しい。
10分ほどでイポー駅に到着。400年前、イギリスの植民地時代に建てられたコロニアル様式の建物。向かい側の白い建物は市役所。



10時から旧市街を散策。車がたくさん停まっている。駐車料金は30分10円、駐車違反の罰金は3000円とのこと。「おめかけさんの通り」と呼ばれる路地へ。ゴムと錫(すず)がよく採れたため、お金持ちになった人がおめかけさんを三人ぐらい持っていたとか。路地の両側に小さな土産物屋がずらりと並び、縁日の子供向けの店みたい。



10時半、バスに戻ると、冷房の涼しさにホッとする。マイケルさんはベテランで、知識が豊富。車内で説明した上、炎天下の現地でも詳しく長々と説明してくれる。聞いていない人がいると見ると、「〇〇さん、大丈夫?」と。

10:50、ペラトン洞窟寺院へ。鍾乳洞の中に建てられた中国式寺院。入口を入ると、金色の仏陀座像。その両脇には四天王像、十八羅漢や三蔵法師も。





11:20バスへ。一般家庭で使っている電気製品は、ほとんど日本製。車も、トヨタ、ホンダが多いが、安い韓国製、中国製も入ってきて、競争が激しくなっている。

今日の昼食はマレー風きしめん。ベトナムのフォーに似ているが、鶏肉、豆腐、もやしなど色々添えて頂く。イポー名物のホワイトコーヒーは甘かった。






12:30、バスへ。30分足らずでタイピング動物園へ。本当は、ブッキメラ湖のオランウータン保護島に行くはずだったが、雨不足で湖の水位が低下し、島まで行くボートが運航不可能とのことで、予定変更になった。140種類の動物がいるというものの、皆、暑いので木陰などに隠れてしまっていて、あまり姿が見られない。カートに乗っている間は良かったが、はじめにちらっと見えたオランウータンをもう一度見ようと歩いて探し始めたら、全身から汗!でも、大きなオランウータンが、近くに出てきてゆっくりと姿を見せてくれていたので良かった。





14:50バスに戻り、クーラーの風にホッとしながら水分補給。これからペナン島まで約1時間。マレーシアの学校で習う言葉は、公用語のマレー語の他に、英語(King’s English)に北京語。イスラムの人はコーランを読むためにアラビア語も。青い空、白い雲。高速道路の両脇は油ヤシの木。橋かと思ったら、料金所。



ペナン島は小豆島ぐらいの大きさ。島には2本の橋がかかっている。15:40から、新しい方の長い橋を渡り始める。向こうに細く、古い方の橋も見える。観光客の車で渋滞がひどく、なかなか進まない。さすがは有名な観光地!ホテルが林立。



16:45、フラミンゴホテルに到着。白亜のきれいなホテル。部屋は304号室。オーシャンフロント!景色も良く、部屋も広い。







17:20に1階に集まり、ホテル内のレストランで夕食。今晩はインド料理。スープには酸味もあったが、どの料理も、すべてスパイシー。最後にスイカでホッと。



夕食後、18:20集合でオプショナルツアーのペナンヒルの夜景観賞に向かう。街の中は、新旧入り混じっている感じ。日本食の店も。



19:30、ケーブルカーで頂上へ。暗くなるのは8時ごろとのこと。高さの異なる展望スポットが3か所あり、階段で上がっていくうちにだんだん暗くなり、眼下に街の明かりがきれいに見えてくる。お天気が良くてよかった。今日、渡ってきた長い橋の向こうに古い方の橋も細く見える。長い方が25q、古い方が13.5qとのこと。山の上は、風もあって涼しい。




夜景を満喫して、21:00にバスに戻る。ホテルに帰る前に、マイケルさんからのサービスで、パンケーキの店へ。喫茶店かと思いきや、大きなテントの屋台のテーブルに案内され、ちょっと意外・・・。でも、美味しかった。周りの皮がパリパリ!マレーシアのミルクティーはテータリックと呼ばれ、紅茶とコンデンスミルクを混ぜ、高い所から注ぐので泡がたっている。



21:30にバスに乗り、ホテルに戻る。シャワーを浴びるが、バスルームがドアもシャワーカーテンも無い造りで、水ハネに気を遣う。12時就寝。


3日目 6月29日(土)
ペナン島 ⇒ クアラセランゴール ⇒ クアラルンプール

5:30起床。6:30になっても外はまだ暗い。赤道に近いからだそう。そういえば、昨晩、夜が暮れるのも遅かった。6:45から朝食。終わると、プールの周りをまわって海岸に出る。7:30ごろに陽が上ってきた。





8:30集合でバスへ。今日はペナン島の中心部、世界遺産ジョージタウンの観光。まず、9時に涅槃仏寺院へ。金きらの門。建物の中には、横になった大きな仏像。お釈迦様が亡くなる時の姿とのこと。ミャンマーで見た涅槃仏の方が立派だったような・・・。





30分ほどして、旧市役所へ。白い立派な建物。続いて行った要塞は工事中で、見られたのは大砲のみ。白いマストは灯台。10時にはプロテスタントのセントジョージ教会へ。白い建物で、ここも工事中。



続いて中国寺院の観音寺へ。赤い瓦屋根の上にはカラフルな装飾。本堂には観音菩薩が祀られている。


10:35、カピタン・クリン・モスクへ。ペナン最古のインド系モスク。


通りには人力三輪車”トライショー”。


そして、11:45、有名な壁画”キッズ・オン・バイシクル”にたどり着く。子供の絵と本物の自転車がうまく一体に。


11時にバスに戻る。暑い、暑いと言っていると、マイケルさんが「12時から4時頃はもっと暑くなるよ」と。
続いて、健康寝具店へ。天然ゴムの枕とマットレスの説明を受けて、お買い物。何人かが購入された様子。私は台湾で似たようなのを買ったので今回はパス。店内はひどく寒かった。
12時にバスに戻り、昼食の飲茶の店へ。ここは個室で、ラッキーと思ったが、移動式の壁を隔てた隣の部屋のカラオケが異常にうるさくて参った。飲茶はどれも美味しかった。





13:05、バスへ。次は、ナツメグオイルの店へ。肉骨茶の試飲をさせてもらったが、何とも言えない味。マレーシアでは消費税は6%とのこと。
14時、バスへ。クアセランゴールへ向けて、南へ長距離移動。15:30、給油のため立ち寄ったガソリンスタンドでペットボトルの水を買う。3.5リンギット(約120円)。高速道路の両脇はヤシ油の木々。植えてから実がなるまでに5年。その後、25年間、実を絞って油を採る。天然ゴムの木も育つのに5年かかるが、ゴムが採れなくなっても堅い幹は、建築用に使われるとのこと。

学校は6・5・2・4年(小、中高・短大・大学)で日本より1年多い。二部制で給食は無い。最近はお金のある人は、子供を教育のために海外に出す。マレー人の男性は働く気が薄い。中華系の人は勤勉。
マイケルさんは、昨年11月、仕事中に背中の大動脈瘤が破裂し、6時間の大手術を受け、3か月入院したが無事に回復。手術跡を見せてくれた。国営の病院なので無料とのこと。高速道路の脇に小さな野生の猿を2匹見かける。

約5時間のドライブの後、18:45、夕食のレストランに到着。大きな水上レストランで、大きな丸テーブルを囲んで、多分、200〜300人入っている。冷房は無く、上で大きな扇風機がいくつも回っている。マングローブガニをはじめ、どれも美味しかった。夕日がきれい。

・・


20時から、モーターボートでホタル観賞へ。真っ暗なセランゴール川を、すごい風に吹かれながら行き、30分ほどで、クアラセランゴール村に到着。ホタルの食用の葉が茂っていて何百万匹ものホタルが生息しているとのこと。ボートがスピードを落とすと、岸の茂みに無数の小さなホタルの光が点滅し、美しい。想像以上にたくさんの光が見られて、来た甲斐があったが、写真を撮れなかったのが残念。再び、すごい風に吹かれて岸に戻り、バスでクアラルンプールへ。市内は渋滞。ツインタワーがライトアップされて銀色に美しく光っているのがとても印象的。

22:30、5つ星のドーセットホテルに到着。部屋は1608号室。ゆったりした部屋。サービスのお水のボトルが無いと言いに行ったら、2週間前に浄水器を付けたので、そちらを使うようにとのこと。Wi-Fiのパスワードが分からず、心残りだが、シャワーを浴びて、12:45就寝。




4日目 6月30日(日)
クアラルンプール市内観光

6時起床。7時から朝食。5つ星ホテルだけあって、メニューは豊富。連泊なので、明日の朝も楽しめる。食後、戸外の散策。セブンイレブンがあるというので行ってみる。曇り空なので、昨日ほどは暑くない。ホテルに戻ってからフロントでWi-Fiのパスワードを尋ねると、各部屋の番号とのこと。廊下が広く、形が複雑。


9時過ぎ、首都のクアラルンプール市内観光に出発。多民族の多彩な文化が共存する賑やかな街。高速道路やモノレールなどのインフラ開発が進み、高層ビルが立ち並ぶ、東南アジア有数の近代都市となっている。

9:40、バツー洞窟に到着。カラフルな門を入ると、まず目に入るのはヒンズー教の神様(ムルガン)の大きな黄金の像。その向こうに、レインボーカラーの272段の階段。大勢の人が上って行っている先には鍾乳洞があり、洞窟の中にはヒンズー教の神話にまつわる像がたくさん並んでいるとのこと。




最近、階段を上るのは良いが、下るのが怖い。マイケルさんから無理をしないようにと言われたこともあり、パスすることに。すると、マイケルさんがコーヒーをおごって下さるとのこと。いとこと二人、お言葉に甘えてご馳走になりながら、マイケルさんのご家族の素敵な写真を見せて頂き、ご親戚一同での3週間のクルーズなど羨ましいお話を伺う。

10:50、バスで出発。青い ムルデカ118タワーがどこからでも目につく。ムルデカはマレー語で「独立」の意味。2023年に竣工したばかりで、ドバイのブルジュ・ハリファに次いで、世界で2番目に高いとのこと。


15分ほどでロイヤル・ピューターという錫(すず)の工場に到着。美しく銀色に輝く錫製品を見てから、製造工程の見学。もう何十年も同じ作業をしている人たちの手が機械のように正確に動いている。最後にショップを見て回って、バスへ。




12:10、出発。ペトロナス・ツインタワーを見上げるベストスポット、シティ・センターへ。高さ452m(88階)で、現在、ツインタワーとしては世界一の高さ。デザインは、「あべのハルカス」を手掛けたシーザー・ぺリ氏、施工は左の塔を日本のハザマ組、右の塔を韓国のサムスンが担当。外壁はステンレススチールで、石油関係のオフィスビルとして使われている。高層ビルが林立している中でひときわ目立つ美しさ!


12:55、バスに戻る。モノレールが走っている。


15分ほどでマレー料理のレストランへ。2テーブルに分かれると、いつも7人と6人でメンバーが固定していたので、今回は半数を入れ替えて、これまでお話ししたことのなかった方ともおしゃべりできた。お料理が次から次へと出てきて、どれも辛めの味だったが美味しくて、お腹いっぱい。





14時、バスで王宮へ。2011年11月に新築。門の両脇に衛兵。一人は馬に乗り、もう一人は銃を持っている。マレーシアには、13の州があり、9人の王様と4人の知事がいる。王様は、5年に一度、選挙で交代する。今の王様はジョホールバル州の王様。家族は自分の州に居る。




14:35、バスへ。下車後、国家記念碑に向かって歩いていると、雨がパラパラと降りだした。
マレーシア独立戦争で命を落とした英雄たちを讃えるモニュメント。アメリカ人の彫刻家による、勇壮なものだが、マイケルさんによると、日本とは関係の無い戦争なのに、下に倒れている兵隊が日本兵の軍服を着ているのはおかしいと。




15:10、バスで、次は、国立モスクへ。マレーシア最大級のモスクだが、ドーム型ではない近代的な建築。女性は長袖とスカーフで肌や髪を覆う。靴を脱いでモスクの中に入ると、ブルーのステンドグラスが美しい広い円形の礼拝堂ではメッカの方向を示す窪みに向かって信者の方たちがお祈りをささげている。涼しくて快適。



15:45、バスに戻り、クアラルンプールの中心部にある独立広場(ムルデカ・スクエア)へ。1957年、マレーシアがイギリスからの独立を宣言した際、式典が行われた場所。右側の時計塔のあるコロニアル建築の建物はイギリス統治時代に建てられたもので、現在は最高裁判所。

  

16:05、チョコレートのお店 ”Belice Chocolate Kingdom” へ。バスの中でマイケルさんが盛んに宣伝。特に買う気にはなっていなかったが、試食したら美味しかったので、アーモンド入りのブラックチョコレートのティラミス50個入りを取り敢えずと、3袋買ったら、201リンギット(約7000円)で、ビックリ!


17:00から民芸品の店へ。奥に更紗の工房があり、作業を見学。ツインタワーのマグネットを買う(15リンギット/約500円)



17:30、夕食のレストランへ。名物のスチームボート(マレー風鍋料理)。カニ、つみれ、お肉、エビ、野菜などをスープで煮て、醤油、チリソースをつけて食べ、最後は麺で締め。スープが美味しかった。



18:40、バスに戻り、クアラルンプールタワーに向かう。この土地が元はパイナップル農園だったことから、タワー上部はパイナップルのような形。エレベーターで高さ300mの展望台へ。雨模様なので、せっかくの夜景がけむっていて残念。それでも、ツインタワーは綺麗に輝いている。
ライトアップされたクアラルンプールタワーも美しい。



20時には下へ降りて、バスでチャイナタウンへ。狭い通路に小さな店がたくさん並び、混雑している中を歩き回ったが、結局、何も買わず。マイケルさんが皆に果物をプレゼントして下さった。


21:15、バスへ。ホテルに戻り、シャワーを浴びて23時就寝。観光も、いよいよ明日まで。


5日目 7月1日(月)
プトラジャヤ ⇒ マラッカ

6時起床。7時から朝食。部屋に帰って、昨晩、マイケルさんに頂いた果物の皮をむいて食べる。赤くてトゲトゲのあるランブータンと、濃い緑色のマンゴスティン。どちらも中の実はライチのように白くてつるっとしていて甘いがマンゴスティンの方が少し酸味がある。ごちそうさま。



9:10、バスで出発。クアラルンプールの南のプトラジャヤ新都市へ。過密化が進んだクアラルンプールから行政機構が移転されている。プトラは皇太子、ジャヤは成功の意味。
9:45、ピンク色のプトラモスクへ。女性は全員、赤いマント(ローブ・ヒジャブ)を借りて入る。建物の内部もピンク色。



プトラ広場に面して隣に建つ緑色の屋根の立派な建物は、首相官邸。
道路の真ん中に広い歩道があるのは珍しい。


10:20、バスへ。これから高速道路を2時間ぐらい南へ走って、マラッカへ。道路の両脇には油ヤシの木の畑が続く。赤い実がなっている。


マラッカ州は、500年ぐらいの歴史があるが、ポルトガル、オランダ、イギリスに占領されていた。マラッカ海峡に面していて、昔は海賊もいたが、ソマリアに移って行った。マラッカには鉄道もモノレールも地下鉄も無く、車での移動のみ。マレー系と中華系の混血の人が多く、女性はニョニャ、男性はババと呼ばれる。
12:30、マラッカに入る。日本から、イオン、ユニクロ、ダイソーなどの店が進出してきている。
ダイソーでは、1個が5リンギットで、日本の約 1.5倍。
文化が混じっているため、古いモスクの屋根はドーム型ではなく、中華風。
12:50、日本語が通じる土産物店へ。ココナツクッキー 1箱 20リンギット(約700円)。手元のリンギットを使い切るため、購入。

13:15、バスへ。今日のランチはニョニャ料理。中華料理とマレーシアの料理が融合した郷土料理で、元は家庭料理。次々とたくさんのお皿が出てきて、忙しかったが、どれも美味しかった。





14:15、バスへ。世界遺産マラッカ観光。まずはマラッカ海峡モスクへ。人工島の上に建てられた水上モスク。満潮時には海の上に浮いて見える。ドームは中東風だが、四隅の小塔は中国風。雨模様だったが、晴れて陽ざしが出てきた。長袖とスカーフのチェックを受けて入場。こちらのモスク内の壁面は白。




15:00、バスへ。マラッカで一番の繁華街 ジョンカー・ストリートを散策。


伝統的なハンドクラフトの店へ。極小のビーズをひとつひとつ縫い付けていく作業を見る。


中国系の道教寺院、青雲亭をぐるっと見て回る。



引き続き、ジョンカーストリート散策。大きな龍の下を通り、マラッカ川を渡る。



そして、マラッカといえばおなじみのオランダ広場に建つ赤レンガ色のキリスト教会へ。


そこから、暑い陽ざしの中をフーフー言いながら階段を上り、16:30に丘の上のセントポール教会へ。廃墟となっているが、ポルトガルに支配されていた時代にキリスト教布教の拠点として建てられたもの。前に白いフランシスコ・ザビエル像が立つ。右の手が欠けている。



丘の上からのマラッカ海峡の見晴らしが良い。マストは、帆船の形の海洋博物館。



16:45、セントポールの丘を下りて、ポルトガル植民地時代の要塞(サンチャゴ砦)へ。
マラッカのアイコンとなっているとのこと。そばには大砲も。


モールに寄り、17:30、バスへ。20:00、空港に到着。
20:30、空港内の中華料理のレストランへ。ここもどれも美味しかった。




21:20、Xカウンターでスーツケースを預けた後、空港内を散策。

22時集合でチェックイン。セキュリティチェックを受けて出国。免税店街を過ぎ、まだ早いとは思ったが、他にすることも無いので、出発ロビーに行っておくことに。国際線の出発ロビーは地下との表示を見て、エスカレーターを降り、ひたすらゲートのPのマークを探しながら行くと、再び、セキュリティチェックがあり、さらに先へ進んでやっとP6ゲート。22:30過ぎに到着。出発が夜中の 1:50になっていたので、あとまだ3時間もある。殺風景な通路の椅子に座って、所在なく時間をつぶす。ゲートの開く時間が、予定より少し早まり、ゲート内に入ると、外の通路よりさらに寒くて、上着とストールを羽織る。
席は58E。最初にチェックインしたので、最後列を期待したが、搭乗してみると、期待外れ。まだ後ろに数列あった。



6日目 7月2日(火)
帰国

1:55離陸。一日、暑い中を歩き回って疲れていたので、いつの間にか寝入った。6時間半の飛行中、何度か目が覚め、そのたびに姿勢を工夫したが、意外に眠ったらしく、「あと2時間で関西空港到着」のアナウンスで目が覚める。下界が見えてくる。雨は降っていない。9:25、無事着陸。予定より10分早い。気温25℃、曇り。
入国し、スーツケースを宅配に預け、いとこと別れて10:44発の特急はるかで新大阪へ。たくさん受信していたメールやLINEに返信。急に現実に引き戻される。新大阪で可愛いお弁当を買って、12:06発の のぞみ に乗ると、ほとんど満席状態だったが、B席を見つけて座る。品川からJR山手線に乗り換えて、15時過ぎ、帰宅。

【エピローグ】
今回のツアーのお仲間11人は、明るく穏やかな方々ばかりで、気持ちの良い旅だった。
現地ガイドのマイケルさんは、ベテランの上、思いやりを持って私たちのことを考えて下さり、有難かった。初対面の時、既に私たち全員の名前を覚えていて、折々に一人一人の名前を呼んで対応して下さった。ドライバーのサンカルさんも腕が良く、連日の長距離運転にも関わらず、笑顔だった。バスも新しく、座席の幅が広くて快適だった。
ホテルは4つ星と5つ星だったが、新しく、使いやすくて良かった。
お料理も、中華風のものが多く、違和感が無くて、種類も量も多く、美味しく頂けた。
不満と言えば、ホテル以外のところのトイレがあまり整備されていないこと。洋式トイレと、和式のようなしゃがむタイプとあり、数は半々ぐらい。しゃがむタイプはトルコ式と同様、バケツかホースの水で洗うため、床が水浸しで気持ちが悪かった。


日中の気温は34〜35℃もあり、曇っていても蒸し暑くて参った。マイケルさんからは、良いところだからと移住のお誘いもあったが、一年中この気候では・・・。
久しぶりの海外で不安もあったけれど、元気で帰ってくることができ、良い思い出もたくさんできて良かった。お世話になった皆さん、有難うございました!