メキシコ旅行記


2015年12月19日〜26日




 12/19(土) 成田空港 → メキシコシティ

今回のメキシコ行きは、8月のポーランド旅行から帰国後、かなり早い時点で決定した。移動距離が長い上、帰りは機内で長い給油待ちがあるとのことだったので、ビジネス利用とした。しかも、アエロメヒコ航空ということで久々の成田発。
年末でもあり、いろいろと想定外の用事が飛び込んで来て、一時はどうなることかと思ったが、17日にスーツケースを送り出すと、前日の18日は落ち着いて一日を過ごせた。

いよいよ出発当日。いとこと日暮里で11時に待ち合わせ、11:45発の京成スカイライナーで成田空港へ。スーツケースを受け取り、阪急交通社のカウンターへ。添乗員の久保田さんは、声の大きいベテランらしい人。メキシコヘは先月も行ったとのことで、安心。ただ、ツアーの人数が35人!うち、男性は10人ほど。アエロメヒコ航空のカウンターでチェックインしてスーツケースを預け、メキシコペソへの両替をして、一旦集合。書類をもらったり、注意事項を聞いて、出国審査へ。その後、24番ゲートの近くのデルタ航空のラウンジで軽く昼食をとり、14:40、アエロメヒコAM0057便に搭乗。席は3Aで窓際。新しくてゆったりしている。16:00離陸。メキシコシティーまで直行で12時間25分とのこと。しばらくすると窓の外は、横一直線のオレンジ色の夕焼け。


夕焼けが終わって暗くなってくる頃にメニューが配られる。「昼食」とあるが、時計を行先に合わせて15時間戻すと、午前1時半。19日のもう一度やり直し。アミューズでチーズ2種類とクラッカーとオリーブの実が出る。コーラをもらう。次が出てくるのを待つ間に出入国書類と税関申告書を書く。スペイン語で書かれているため、添乗員さんが親切に大きな字で書いた書き方ガイドを配って下さっているので助かる。アペタイザーにスモークサーモン、サラダ、メインはビーフテンダーロインソテーをチョイス。デザートはピーチのムースと紅茶。メニューが配られてから終わるまでに2時間かかった。


時計は現地時間で4:30だが、日本時間では19:30。そろそろ眠くなってきた。せっかくのビジネスのシートを使わなくてはと、フラットにして眠りに入る。クッションも良く、快適。でも、なんだかよく揺れる。気流の悪い所を通過中とアナウンス。

10:15、朝食のサービスで起こされる。5時間半ほどぐっすり眠ったことに。朝食は和食をチョイス。鯖の塩焼き、那須のお漬物などとても美味しくて満足。
11:40そろそろ着陸とのアナウンス。メキシコシティーは晴れ、気温15℃とのこと。


12:00、メキシコ・シティのベニート・ファレス国際空港に着陸。中南米で一番大きい空港。長い列に並んで入国審査。メキシコは入国審査は大して厳しくないが、税関は大変厳しく、4〜5人に一人の割合で赤ランプが点灯した人はスーツケースを開けさせられると脅かされていたが、緑のランプで無事通過。


13:40、バスで出発。ドライバーはミゲルさん。「メキシコ国内では例え5つ星ホテルでもすべて、トイレは紙を流せない。下水事情が悪いので、ホテルでもとても詰まり易い。おつりが合わなくても文句は言わない。そういう国だから」とのこと。車内のマイクの音質が悪い。明日は8℃〜26℃。日差しが強い。遺跡は2300mのところまで上がるので、酔い止めの準備と朝食を食べ過ぎないこと、低地の1.3倍の水を飲むこととのアドバイス。

14:30、国立人類学博物館に到着。国内の遺跡群の出土品など6,000点を展示。ストックは125,000点超という世界有数の充実度。


メキシコシティのガイドの酒井さんの案内で、まずはテオティワカン文明の部屋へ。今回のコースに入っていないので見られないと思っていたケツアルコアトルに早速出会えて、感激!アステカ神話の農耕神で、羽のある蛇の形。発掘されたもののレプリカだが同じスケールで作られているので迫力満点。しばし見入る。

                ケツアルコアトル(農耕神)


           太陽の円盤 (太陽の神 トナティウ)


     チャルティトゥリクエ(雨の神様)


続いてメヒカ(アステカ文明)の部屋へ。
大地の神ジャガーの形の大きな石の容器は、その背中の窪みに人間の首と心臓を入れて捧げたとのこと。
円形のいけにえ台には、7代目の王ティソクの勝利を記念したレリーフ。
丸い太陽の石は直径が3.5m、重さは25t、アステカ・カレンダーとも呼ばれる。
アステカでは、1ヶ月が20日、1年が18か月、空の5日間を足して1年が365日。
大地の女神、コアトリクエは、首を切られた血しぶきが2匹の蛇となっている。胸には心臓と手首をつないだ首飾り、腰には頭蓋骨の飾り。

鮮やかな緑色の王冠は、ケツァル鳥の羽で作られたもの。

 大地の神ジャガーの像のいけにえ台        円形のいけにえ台


              太陽の石 (アステカ・カレンダー)


     大地の女神、コアトリクエ              ケツアル鳥の羽の王冠



次は、マヤ文明の部屋へ。カラクルムの石碑には即位20周年を祝う文が刻まれている。チャックモールはいけにえの心臓を献上するための台。パレンケ遺跡で見つかったパカル王の翡翠の仮面は、この博物館の目玉。

       カラクルムの石碑          チャックモール像
(いけにえ台)


      パカル王の翡翠の仮面


        チャック(雨の神) 
鼻が象のように突き出ている



ガイドの酒井さんの早口の解説を聞きながら、急ぎ足で1時間ほどで3つの部屋を回った後、1時間弱のフリータイム。お土産屋に入ると、骸骨を模したものが目に付く。やはり、いけにえなどのせいだろうか。しばらく見て回っていたら、標高が高いせいか、頭がフラフラしてきたので、しばらくベンチに座って休む。まだ硬貨を入手していないので、トイレチップ用にと、添乗員さんが100円を10ペソに両替。



16:30、バスへ。午前11時から午後2時ごろまでは気温がぐっと上がるが、それを過ぎるとぐっと下がり、一日の気温の差は15℃もあるとのこと。ポインセチアをあちこちでよく見かけるが、メキシコが原産だそうだ。通りの向こうにガンジー像が見える。


16:45、メキシコシティーの今日のホテル、ガレリア・プラザに到着。316号室。ソフトな中間色が基調の広い部屋。窓から見下ろすと”サークルK”が見える。ホテル内には、あちこちにクリスマスの飾りつけ。



18:30からホテル内のレストランで夕食。メニューはポテトスープ、白身の魚のグリル(トマトソース)、フルーツタルト、コーヒー。パンがおいしかった。


このあとの飛行機の便が、エアロメヒコ航空の社員のバカンス等のためオーバーブッキング状態なのだそうで、添乗員さんが夕食後に空港に行って自分の席を押さえて来るとのこと。ご苦労さま。
食後、外に出て、コンビニを見てから部屋へ。19:40からシャワーを浴びる。37℃位のお湯しか出ないと聞いていたが、しっかり熱いお湯が出て気持ちが良い。


明日も連泊だが夕食はレストランに出かけるとのこと。テレビにNHKワールドが入る。画像は良くないが、女子駅伝をやっている。21:10就寝。24+15=39時間の長い一日でした。



12/20(日) メキシコシティ→ プエブラ → メキシコシティ

5:30起床。NHKワールドでヒトラーの特集をやっている。7時から朝食。8時にバスで出発。結構寒い。バスの車体全体がカクレクマノミのようなオレンジと白のストライプで、見つけやすいが、窓に日除けのネットのようなものが張ってあるのが邪魔して窓越しの撮影ができないのが残念。メキシコ語でおはよう、”ヴエノス・ディアス!”


予定では、メキシコ国立自治大学の見学は明日になっているが、月曜日は道が混むそうで、今朝一番に回ることに。8:30、到着。ケツアルコアトルと鷲とコンドルが描かれているメインスタジアムのモザイク壁画、キャンパス内の建物の奇抜なデザインは、社会主義リアリズムの壁画家、シケイロスの手になるもの。先住民の文化とスペインからの文化の融合を表し、メキシコアートの壁画ブームを作った人。
中央図書館は、オルゴマン作のモザイク壁画。

      メインスタジアム            メキシコ国立自治大学

                         メキシコ国立自治大学 中央図書館




9時から再びバスでプエブラに向かう。11時、3200mの峠越えの時に5500mのポポカテペトル山が見える。
富士山のような形をした山。活火山で、毎日煙を吹いているそうだ。






11:10、ウェホツィンゴでバスを降りて、フランシスコ会修道院へ。16世紀初頭に建てられた修道院群の一つ。キリスト教を元々あった宗教と融合させる形で急速に布教したとのこと。標高は2100m。陽ざしが温かくなってきた。




地元の名物、リンゴのシードル(発泡酒)のお店を覗いてから、カラフルな土産物屋がある公園の中を歩く。ポポカテペトル山(5500m)とイシュカシュワトル山(5300m)が煙を上げているのがよく見える。集合場所が分からなくなって慌てたが、何とか無事、11:55、バスに集合。


プエブラは、赤レンガとタイルの家の街とのこと。カラフルな陶器のタラベラ焼が有名。お菓子は甘くて色がきつい。名物料理は、MOLE(モレ)、黒いソースのかかった鶏肉料理とのこと。フォルクスワーゲンの大工場が見える。日本車としては日産の工場があるとのこと。
13:00過ぎ、プエブラに到着。ソカロ広場の近くでバスを降りる。本当に、家々のタイルの壁が素晴らしい!


レストラン”ヴィラローサ”へ。今日のランチはビュッフェ。トルティーヤ(薄焼きパン)入りのトマトスープが美味しい。食事が終わるころから男性3人のフォルクロ―レ。コーラ30ペソ。


14:00から観光。カテドラルは、ミサが行われていたので、ちょっと覗いただけだったが、とても大きくて、内部はカラフルな教会。


今日は日曜日とあって、ソカロ広場周辺には、地元の人がたくさん集まって楽しんでいる。


14:20、サントドミンゴ教会へ。こちらは中を見学することができた。


隣の赤い建物は礼拝堂。内装は豪華なメキシカンバロック様式!


礼拝堂を出て、賑やかな通りを行く。この時間になると、陽射しがきつい。信号の表示が人が歩いたり走ったりしている形で、面白い。
タラベラ焼の工房で気に入った小さな陶器を見つけて買う(60ペソ)。


3時。エルパリアン市場へ。30分のフリータイム。”TSURU(鶴)”という名前の日産車のタクシーが走っている。低価格で耐久性に優れるとして特にタクシー運転手に人気だとのこと。
バスの中で注文しておいたチアシードとオーガニックコーヒーをお店に行って受け取る。両方とも2袋ずつで247ペソ。名前を言うとリストを見ながら商品を確認して渡してくれるのだが、それに時間がかかり、バスの出発が予定より遅れる。


15:50、メキシコシティーに向けて出発。あちこちで民家の屋根の上に黒いタンクがあるのが気になって、聞いてみると、水を入れて温めてシャワーに使うとのこと。つまり、太陽熱温水器だった。日中は26℃ぐらいまで上がるが、陽が落ちると寒いと言われたので、半袖ポロシャツの上に長袖カーディガンとジャンパーを着て出かけた。11時ごろには暑くなってカーディガンを脱ぎ、ジャンパーの袖をめくっていた。バスに戻ってからしばらく半袖でいたが、やがてジャンパーを着て、カーディガンも着た。本当に一日の気温の差が激しい。眩しかった太陽が、17:45、山並みの向こうに沈んで行く。

18:30、ガレリア・プラザ・ホテルに戻ると、荷物だけ置いて、すぐにメキシコオパールのお店へ。今度はダウンコートを着て行く。真っ赤にライトアップされている独立記念塔の前を通ってシェラトンマリーナホテルへ。その1階にある日本人(山口さん)経営のお店。大勢で詰めかけたので、ゆっくり見る気になれず、夜の街を散策しながらホテルに戻る。


ロビーで10分ほど待ち、19:30出発で徒歩でレストランへ。
15分程でエル・ルガール・デ・マリアッチに到着。トルティーヤチップ、トマトスープ、ビーフタコス、プリンとコーヒー。リンゴのシードル40ペソ。炭酸は程よく、あっさりしていて美味しかった。



食事が始まって間もない頃から賑やかなマリアッチの演奏。「Japan!メキシコへようこそ!」と挨拶があり、「川の流れのように」を演奏。最初、スペイン語で、次にメンバーチェンジして日本語で。そして、最後に白覆面の男性歌手が現れて「ベサメムーチョ」を情感たっぷりに。


21:30、徒歩でホテルに帰着。シャワーを浴びて23時過ぎ就寝。

 



12/21(月) メキシコシティ → メリダ 

6:15起床のつもりが、目覚ましのセットを間違えて、5:25に起きて仕度をはじめてしまい、6:00になって、早過ぎたことに気付いた。テレビを見ながら、もう1時間うとうとして、7時のモーニングコールを待って朝食。珍しいうちわサボテンの炒め物も。食後、ホテルの外をひと回り。昨晩見た独立記念塔の所にも行ってみる。スペインからの独立を記念したもの。朝食用なのか、屋台が出ていてジュースやチュロスなどを売っており、昨晩とはまた様子が違う。



一旦ホテルに戻って、9:00にバスで出発。また独立記念塔の前を通る。広い歩道の脇にきれいなレンタサイクルが30台以上もずらりと並んでいる。
9:40、ソカロ広場に到着。ここは歴史地区の中心部。クリスマスの大きな飾りつけ。サボテンの種類は、柱サボテン、うちわサボテン、リュウゼツランなど色々あるが、メキシコのどこでも見られるというものではないそうだ。


       国立宮殿           テンプロマヨール広場(アステカ神殿跡)


        国立美術館                   柱サボテン


メトロポリタン大聖堂へ。破壊された神殿の石材を使い、先住民族によって240年以上かけて創建されたメキシカン・バロック様式の大聖堂。







バスで、三文化広場前を通る。
メキシコが辿った三つの歴史文化を
一目で見られる所。
手前のアステカ文明の遺跡、
右のスペイン植民地時代の教会、
奥の近代ビル群。




10:35、グァダルーペ寺院へ。褐色の聖母グァダルーペを祀る国内最大の聖地の一つ。奇蹟の伝説があり、熱心な信者たちが巡礼に訪れている。
奇蹟とは、『1531年12月のこと、テペヤックの丘を歩いていた先住民フアン・ディエゴの前に聖母が現れ、「この地に教会堂を建てるように司祭に伝えよ」と告げるが、司祭は彼の話を信じようとしない。すると再度、現れた聖母に、その時期には咲くはずのないバラを与えられる。ディエゴが司祭の元へ行き、バラを包んだマントを広げると、褐色の肌を持った聖母が浮かび上がった』というもの。その様子を表した像もある。




旧寺院は地盤沈下で傾いたため、隣に大きな円形の新寺院が建てられた。
聖母像の前には、動く歩道が設置されていて立ち止まることが出来ないようになっている。




11:20バスへ。山の中腹にカラフルな家々。ペンキは国から支給されるとのこと。


12:00テオティワカンに到着。まず、ヌエー・ポインター・ナショナルレストランでビュッフェのランチ。生のサラダや果物は避けて、チャーハンとか、サボテンの炒めたのとか、サボテン入りのトマト味のスープとか、豚のひき肉の料理とかを頂く。


終わった頃に年配の男性三人のマリアッチの演奏。そして、羽根を付けた男性二人の太鼓と踊り。アステカの戦士の衣装だそうだ。


13:15バスへ。テオティワカンのピラミッド遺跡の観光。気温と共に湿度もアップするので、体力の温存をとのこと。10分ほどでバスを降りて、先ずは、ジャガーの宮殿へ。きれいなピンク色のジャガーの壁画。1800年前のもの。頭に羽毛の飾り、背中には巻貝、ケツアル鳥の羽毛の飾りのついたホラ貝を吹いている。


13:35、月のピラミッドへ。高さ43m、階段は100段あるが、上れるのは48段目まで。一段の高さが高いので、結構体力を使うが、手すりがあるので助かる。上に黒い犬が2匹いる。心地よい汗をかく。


14:30、死者の道を行く。途中にピューマの壁画。完成当時の色のままで残っている。


太陽のピラミッドへ。高さ64m。こちらは頂上までの250段を上れる自信が無かったので、下から四分の一ぐらいの手すりのある所まで上って、そこから周囲の動画を撮る。来ることは無いだろうと思っていたメキシコに来たのだという実感!せっかくだから頂上まで上ってみたい気持ちはあったが、脚力の問題というより、狭い階段を踏み外したら・・・という恐怖心の方が強くて諦めた。



駐車場までの道は、両側に土産物屋が軒を連ねている。
駐車場には大きなサボテン!16:00、


16:00、バスで出発。17:20、ベニートファレス国際空港に到着。初日にメキシコ入りした空港。手荷物が一つになるように、スーツケースの中に色々詰め込んでチェックインの列に並ぶが、なかなか進まない。


18:35、空港内のレストラン”ウィングス”へ。トマトスープ、牛肉のトルティーヤタコス、チョコアイス、ハーブティー、パン、アップルサイダー。


食後、セキュリティチェックへ。カメラや携帯はバッグの外へ出すようにと結構うるさい。まだゲートが決まっていないとのことで、19:50から一時解散。お店を見て回るが少ししか無いので、62番ゲートの近くの椅子に座って時間つぶし。21:00を過ぎればゲートが分かるということだったのに、21:30になっても出ない。すると、反対側のウィングの可能性が高いということで移動していると、やっと71番ゲートだということが分かり、再び先ほどのウィングへ移動。出発予定の21:55を過ぎてやっと搭乗。2列+2列の中型機。席は14A。窓側だが夜なので、外は真っ暗。22:40、ようやく出発。予定より45分遅れ。ただでさえ遅い時刻の便なのに・・・。上空からの夜景がきれい。


0:20、メリダ空港到着。スーツケースを受け取ってバスへ。23℃、もわっとしているドライバ―はホセさん、ガイドは宮本君。0:50、ホテルに向かう。20〜30分で到着とのこと。特別サービスで洗面所に無料の500mlのお水があると。1:20、ホテル、ハイアット・リージェンシー・メリダに到着。ロビーの雰囲気にグレードの高さを感じる。1015号室。床はグリーン、カーテンはベージュ、ベッドは白、家具はこげ茶の広くて落ち着いた部屋。シャワーを浴びて、ベッドに入ったのは午前3時近く。


 


12/22(火) メリダ(遺跡巡り) 

6:30起床。睡眠不足で眠い。7時過ぎから朝食。メニューが豊富!でも、残念なことに、あまり食欲無し。



食後、ホテルの周りを散策。OXXO(オクソ)はメキシコ最大のコンビニチェーン。
豪邸の並ぶ通りでは、スターバックスもおしゃれ!


一旦部屋に戻る。10階からの眺め。


8:55の集合に余裕を持って部屋を出たつもりだったが、しばらく待ってやっと来たエレベーターは各階のボタンが押されていて、10階から1階まで各階止まり。何とか間にあったが、朝からイライラすることに。フロントで絵葉書用の切手代2ドルを払い、投函を依頼。きれいな切手を期待していたが、無理かも。

9:00出発。薄曇りで蒸し暑い。ドライバはホセさん、地元ガイドはアンヘルさん。
ガイドの宮本君が昨日までの酒井さんと打って変わってゆっくりなので、またイライラ。今日は遺跡を、マヤパン→カバー→ウシュマル→メリダの順で観光。添乗員さんから全員に汗拭き用のブルーのタオルのプレゼント。出発時に荷物の多い添乗員さんだと思ったのは、毎日の「旅のかわら版」をはじめ、配布物をこれでもかというほど準備して来て下さっているせいなのだと納得。きめ細やかなお心遣いに感謝。

10:00、マヤパン遺跡に到着。新しく発掘された遺跡。まだガイドブックにも載っていない。石の建造物が散在している。円筒形のは天文台。壁画の色彩がきれいに残っているもの、浮き彫りになっているものもある。マヤ人の家。ククルカンピラミッドに上る。ククルカンは羽の生えた蛇、ケツアルコアトルのこと。小さいイグアナを3匹見た。26℃。


11:00、バスに戻ると冷たいお水が配られ、生き返る。日焼け防止に長袖シャツを羽織っていたが、結局、蒸し暑くて着ていられない。

12:35、カバー遺跡に到着。青空が広がった。コズ・ポープ(巻かれたゴザ)と呼ばれる建物、チュルドゥン(貯蔵庫)、水がめ、マヤ文字が書かれた石、雨の神チャックの顔(鼻が象の鼻のよう)、雨ごいの儀式をした所、王と王妃の像、24部屋もある大神殿、山のように見えるのは、まだ修復されていないピラミッド。
                 コズ・ポープ


                雨の神チャックの顔


   マヤ文字の書かれた石


       王と王妃の像                  大神殿


13:35、バスでランチのレストランに向かう。15分程で到着。ホテル・ウシュマル・リゾートの中のレストラン。オニオングラタンスープ、白身魚(パルゴ)のグリル、温野菜、プリン、コーヒー。ハバネロのソースは緑色の唐辛子で相当辛い。赤いサルサ・メヒカーナの材料は唐辛子とトマトとのことだったが、魚には添乗員さん持参のお醤油とライムをかけたら美味しかった。


14:50出発でウシュマル遺跡へ。ウシュマル(Uxmal)とは「3回」の意味で、年に3回トウモロコシができることから。15時過ぎ、到着。まずは印象的な形の魔法使いのピラミッド。高さは35m、小判型の石を積み上げた丸みのある形。階段上の神殿や階段脇にはチャック像が連なっている。卵から生まれた小人が一夜でピラミッドを作ったという言い伝えがある。裏側に回ると発掘調査の穴。手を打ち合わせるとピュンと響く音はケツアル鳥の声。階段を工夫してある。


マヤの門をくぐって広場から尼僧院へ。広い中庭を囲んで4つの建物。壁面にはチャックや蛇、ジャガー等のレリーフ。

総督の宮殿もレリーフが美しい大きな建物。双頭のジャガーに守られている。亀の館には亀のレリーフ。亀は雨をもたらす生物として祀られた。


大ピラミッドに上る。高さ30m。北側の階段だけが修復されている。手すりも何も無いが、勇気を出して上ると、頂上からは魔法使いのピラミッドや尼僧院が一望。




遺跡では入場料の他に税金を支払うようになっていて、それを修復工事に使っている。年間20万人が訪れる。絵葉書(8ペソ)、切手(15ペソ)を買う。ここで投函して、春ごろにやっと届くこともあるとか。
外の屋台で白地にカラフルな刺繍をしてある子供用の可愛いドレスを買う(20ペソ)。







17:00、バスで出発。
18:30メリダ市内に戻る。


オーラン病院前に野口英世像。
1940年頃、ロックフェラー研究所から来て、
黄熱病のワクチンを作った功績により建てられたものとのこと。






ソカロ(中央広場)は夜も賑やか。


ラテンアメリカで最初に出来た教会、サン・イルデフォンソ教会に入る。
大きな木彫りのキリスト像と褐色の聖母像。


紫色にライトアップされたメリダ市庁舎、メリダを作ったモンテーホの家などを見て、
19:10、一旦ホテルに戻る。


19:30出発で隣のホテル、フィエスタ・アメリカーナの中のレストラン”ロス・アルメンドロス”へ。老舗で、ガイドブックにも載っている。郷土料理のライムスープとポックチュック(豚肉の蒸し焼きにオレンジを絞って頂く)は美味しかったが、デザートのパパイヤのシロップ漬けにチーズを掛けたのはちょっと甘すぎ。

   フィエスタ・アメリカーナ館内

21:15からウォルマートにショッピング。お目当ては、添乗員さんお勧めのカルーア入りのチョコレート。皆が争って棚に手を伸ばす中、負けずに大箱を2個、小箱を4個ゲット。360ペソ払って、残りは10ペソ。お店の中をぐるっと回ると、うちわサボテンのとげを取ったものやサッポロ一番、キッコーマン製品も!


ホテルに戻り、シャワーを浴びて、絵葉書を書き、12時過ぎに就寝。

 


12/23(水) メリダ → カンクン

5:30起床。ちょっと早すぎたので、ベッドでゆっくり。朝焼けがきれい!
スーツケースをドアの外に出して、7時から朝食。生の果物には用心していたが、今朝から勝手に解禁!



8:00出発。通りを三輪タクシー(トリ・シクロ)が走っている。

10:00、チチェンイツァに到着。カリブ海クルーズの客船の乗客やクリスマス休暇のマイカー客などで、かなりの混雑。そのため、突然、リュックサックは持ち込めないことになる。チチェンイツァとは、「イツァ族の泉のほとり」の意味。カスティージョ(ククルカン・ピラミッド)は高さ24m。正面は北側だそうだが、まず西側から見る。これぞピラミッドという整ったたたずまいが美しい。四方に階段があるのはマヤのピラミッドとしては珍しいとのこと。


いけにえの儀式に使われたジャガーとワシの神殿。
一面に頭蓋骨のレリーフが彫られているツォンパントリ(骸骨の台座)。敵を生贄にしていた証拠。ガイドさんが見せてくれた神官の図、ジャガーの台座。 いけにえの儀式には三種類あり、@セノーテの泉に落とす、A神官が黒曜石のナイフで心臓を取り出す、B木に縛り付けて皆で矢を放つとのこと




ジャガーの神殿の後ろには、広々とした球戯場。全長168m、幅70mで、ラテンアメリカ最大。突き当りにあるのは観覧席でもある神殿。壁面のレリーフは生贄の戦士が首を跳ねられる図。吹き出した血が蛇として描かれている。壁の上方のリングは球を通して勝敗を競ったゴール。



       人型のいけにえ台         戦士の神殿と千本柱の間


ピラミッドの正面に当たる北側。春分と秋分の日には階段に出来る影が下で口を開くククルカンに繋がる不思議な現象が起きる。手を叩くと反響音の最後にケツアル鳥のキュンという鳴き声が聞こえる。以前は、このピラミッドも上れていたが、アメリカ人女性の転落死亡事故があって以来、禁止となった。


      東側は右半分だけ修復。          南側は未修復。


ピラミッド型の高僧の墳墓。階段下にはククルカン。
ドーム形の建物は、天文台(カラコル/カタツムリの意)。上の小窓から星の動きを観察し、農業に生かしたとのこと。


駐車場までの道にはカラフルな土産物屋が並ぶ。赤いソンブレロの形のマグネットを添乗員さんの値引き交渉のお陰で2ドルでゲット。12:30にバスに戻る。


バスの中でビーチサンダルに履き替えて、13:00、聖なる泉、セノーテの敷地内にあるレストラン”セノーテ・イッキル”へ。ビュッフェとコチニータ・ビビル(豚肉料理)。気温30℃の中、20分ほどで食事を終える。


セノーテは石灰岩の穴に地下水が溜まったもの。井戸のような不思議な雰囲気。100段の階段を降りて、水際へ。水深60m、水温22〜23℃。若者が次々と飛び込み、気持ちよさそうに浮かんでいる。ツアーのメンバーも約半数が泳いだ様子だったが、ライフジャケットを着ても、水の中に入る勇気は無く、水際に座って写真撮影。泳ぎが得意でないのが残念・・・。


14:25、エク・バラム遺跡へ向けて出発。1時間余りかかるとのこと。中国からの3000人乗りのクルーズ船が到着したらしい。混んでいなければよいが・・・。

15:30、エク・バラム遺跡に到着。発掘されてまだ20年とのこと。二重の石垣に囲まれている。セイバの木(聖なる木)、マヤアーチの入口、球戯場、楕円の神殿。
中央に聳え立つアクロポリスは全長144m、高さ33m。その中段に王の墓。土砂に埋もれていたため保存状態が良く、漆喰に色が残っているところもあり、保護のために屋根が付けられている。墓の入口には、ジャガーの牙。


石段の傾斜がこれまでで一番急で怖いが、ピラミッドはここが最後と聞き、思い切って頂上まで上る。頂上は狭く、風が強いので気を付けながら写真を撮る。ジャングルの中に楕円の神殿と双子の神殿。下にいる人達が豆粒のように見える。降りる時が更に怖いが、下りない訳にはいかない。足を滑らせないよう気を付けてゆっくり降りるが、汗だくだく。


アクロポリスの上から見た双子の神殿の前へ。同じ形の建物が一つの基礎の上に建てられている。


次は南の神殿に上ってその上からアクロポリスを見る。



16:50、バスでカンクンへ向かう。17:30、時計をカンクン時間に合わせて1時間進めて18:30に。カンクン市内に寿司屋のチェーンが増えているとのこと。うどんが200ペソ(2,000円)、ロブスターの寿司2貫で140ペソ(1,400円)とのことで、日本食は高級料理。

20:30、カンクン市内の日本食レストラン「囲炉裏」に到着。ご飯、みそ汁、てんぷら、刺身、抹茶アイス。飲物は旅行社からのサービスでライチカルピスを注文。出てくる順番が何ともおかしかったが、和食はやはり安心して食べられる。


21:50、バスでホテルに向かう。ホテルゾーンは、数字の7の形をした半島で、カンクン市内から車で20分ぐらい。市内には観光スポットは無い。22:30、エンポリオ・ファミリー・スイーツ・カンクンに到着。いかにもリゾートホテルという建物の並び。
部屋は、I-1036-B(I棟の10階36号室のコネクティングルームのB側の意味)。
リゾートホテル風ではあるが、落ち着いた部屋。隣のA側の部屋とバルコニーが共通。外は暗いが、オーシャンフロント!!眼下には大きなプールが青い照明で光っていて素敵!明日の朝が楽しみ。シャワーを浴びて午前1時就寝。




 


12/24(木) カンクン →メキシコシティ →モンテレイ 

7:00起床。外は明るいが、すごい風と波。8時からプールサイドのレストランのオープンテラスで朝食をゆっくり食べ、ホテルの周りを散策。

一旦、部屋に帰ってから海岸へ。すごい音と共に白波が続々と押し寄せている。青空は見えているものの、真上に黒い雲があって、時々、雨粒が落ちてくるが、避難するとすぐに止む。茅葺のパラソルの日陰にビーチチェアを引っ張ってきて、心地よい風に吹かれてしばしリゾート気分満喫。ほら貝を吹き鳴らして売っている人がいる。海岸に出ている人も増えてきたが、波が高いため赤旗が立っていて、遊泳は禁止。でも、せっかくのカリブ海の水に触れたいと、波打ち際まで行き、足元に寄せてくる波と戯れる。


11時過ぎに引き揚げて部屋に戻る。湿気が多いので、エアコンの効いた室内はやはり気持ちが良い。せっかくのオールインクルーシブのリゾートホテル、連泊したいところだが、素晴らしいカリブ海の眺めに別れを惜しみつつ荷物をまとめ、12時にスーツケースを持って部屋を出る。フロントにスーツケースを預け、ランチのボックスを受け取って、思い思いにロビーでサンドイッチとポテトチップスの昼食を終えると、12:30。15:30出発まであと3時間のフリータイム。


外へ出て、広い通りまで行ってみる。コンビニに入ると、先日お土産に買ったカルーア入りのチョコが一つだけあったので、買い足す。少し先に公園が見えたので行ってみる。小さな橋を渡ってミニゴルフ場になっているところへ行こうとすると、突然、スコールがやってきた。ヤシの木陰でしばし雨宿り。小止みになったところでバス停まで歩いて、屋根の下でまたしばし雨宿り。何とか止んだので、ホテルに戻ることにしたが、道を横断しようとすると、車がすごいスピードで走って来て怖い。信号も、歩行者用は無いところもあり、車用のを見ながら渡る。14:10、ホテルに戻る。
   


エアコンの効いたロビーでひと休みした後、15:50、バスでカンクン空港へ。マヤ族の人は色黒で、身長が低く、首が短くて、太目。顔は怖く見えるが、性格は優しいそうだ。20分ほどで空港に到着。チェックインの際、私だけ隣の列に並んだら、男性係官に冗談半分に意地悪をされて、なかなかパスポートを返してくれず、ショック!セキュリティチェックを終え、ゲートB5に移動。機内食が午前2時頃になるとのことなので、クッキーを買う。18:00、アエロ・メヒコ航空AM-594便に搭乗。席は18A。メキシコ・シティーまで約3時間。19:30、クッキーをトマトジュースと一緒に食べるが、甘すぎ!


21:00、メキシコシティ・ベニート・ファレス国際空港に到着。時差を1時間戻して、20:00とする。標高2100mのせいか、何だかフラフラする。出国審査もセキュリティチェックも無しで乗り継ぎへ。
20:23、一旦解散。ビジネスのラウンジが遠い。しかも、広いのだが混んでいて席が無い。丸いカウンターに空席を見つけ、紅茶とクッキーを食べる。
21:00、67番ゲートへ。何日か前にメリダへ飛んだ71番ゲートの向かい側。






21:30、アエロ・メヒコAM-0058便に搭乗。席は6Aで窓側。飲み物のサービス。窓の外が暗くてよく分からなかったが、22:10に離陸したらしい。23:00、チーズ等の盛り合わせと飲み物のサービス。大好きなカマンベールだけ頂く。





メキシコシティは標高が高いため、あまりたくさんの油を積めないとのことで、まずは北へ1時間半ほどのモンテレイ国際空港に向かう。約1時間40分。23時を過ぎてひと寝入りしたくなり、シートをフラットにしたところへアナウンスがあり、モントレイ着陸のためシートを元の位置に戻すようにとのこと。なかなか寝かせてくれない。モンテレイ着23:30。その後、1時間半ほどの機内待機。そういえば、帰りに機内で給油待ちがあると聞いていた。

 


12/25(金) モンテレイ → 


1:05、モンテレイ発。成田まで14時間15分。ずっとうとうとしていたが、ふと気づくともう2:30。再びシートをフラットにして寝る。3:00、何と食事のサービス。食欲が無いので要らないと言ったら再度聞かれて、パスタを注文。無理に食べたら気分が悪くなった。デザートは断って眠る。眠りたい時に眠れないせいで少し頭が痛い。


 


12/26(土) → 成田空港 

目が覚めると、9:00。日本時間に直して午前0時。あと7時間、まだ半分。アラスカの尻尾あたり。再び眠る。
2:30、食事と起こされる。和食をチョイス。カムチャッカ半島の東あたりまで来ている。食後は、また眠る。
6:00、東北地方の東あたりまで来ている。あと1時間ほど。成田は晴れ、5℃とのアナウンス。一面のモコモコ雲の向こうに一直線のオレンジの日の出!



6:51、成田空港に着陸。入国審査の後、スーツケースを受けとり、税関申告を経て入国。スーツケースの宅配を依頼して、タイミングよく7:49発のモーニングライナーで日暮里へ。9:30過ぎ、無事帰宅。有難うございました!