タスマニア島 旅行記
2017.12.17〜24
■1日目(12/17) 成田空港 ⇒ |
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12月の地中海クルーズに申し込んでいたが、その日が催行にならず、最近、ヨーロッパが危ないこともあって行き先を切り換えたのが、オーストラリアの南のタスマニア島。 まだ先と思っていたが、9月以降、ボランティア先で人手不足になった上に、師走の忙しさも加わり、連日外出で、27時間不眠の日も。いよいよ出発当日となったが、午前中は会議で、買い物をして13時に帰宅。昼食を済ませ、14時に家を出て、京成スカイライナーで成田空港第2ビルに15:21到着。神戸在住の いとこは、伊丹から国内便で来て合流の予定だが、姿が見えない。宅配のスーツケースを受け取ってから阪急交通社のカウンターで尋ねると、伊丹からのメンバーは既に手続きを済ませてきているとのこと。Eチケットを受け取ったりしているうちに、いとこから電話があり、添乗員の荒井さんという男性にも会えて、カンタス航空のカウンターでチェックイン。再び阪急のカウンターに戻って添乗員さんからこのあとの説明を受け、出国。サテライトの方の遠い84ゲートへ。ここまで来ると、ここ数日、あんなに忙しい思いをしてきたのに、なんとも所在ない時間を持て余す。 やっと搭乗開始の18:45。機内は、2席、4席、2席の並びで、私達は窓側の2席。27J・K。 中央の4席の中には空いている席もかなりある。定刻の17:20に移動を開始。離陸すると、空いている席に移動して、2席を使うことに。下界の明かりがきれい。 ![]() ![]() 20時半近くになり、夕食のサービス。鶏肉と野菜の味噌煮、白いご飯と温かいパン、チョコレートムース、どれも美味しかったけれど、眠いので半分ぐらいでごちそうさま。ここで時計を2時間進めて現地時間の23時に。 |
■2日目(12/18) メルボルン ⇒ ホバート |
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クッションを窓側の壁に当てて身体をいくらか斜めにして寝てみたが、寝苦しくて時おり目が覚めてしまい頭痛もする。思い切って、二つの席の間のひじ掛けを上げて、クッションを2つ重ねて横になってみたら、快適!短い時間だったがぐっすり眠れたようだ。物音で目が覚めると朝食のサービスが始まっている。6時。頭痛も解消。温かいベークドパイとミルクティーにフルーツが美味しい。窓の外には巨大なエンジンと太い翼!でも景色も見える。クルーはオーストラリア人ばかりのようだが、一人、日本語のできる面白いおじさんが居て、ソフトな話し方で日本語のアナウンスがあるが、所々、あまりにソフトで、何を言っているのかわからないところも。オーストラリアは、食品や薬などの持ち込みに厳しいので、入国カードに正確な記載が求められる。機内での食後の食器の後片付けは、大きな袋に投げ込むような感じ。7時半ごろ、メルボルン空港への着陸態勢に入る。眼下には、茶色の畑と緑の森林の入り混じった風景。やがて家々も見えてきた。 7:50、海に沿ったメルボルンの空港に着陸。天気は曇り。入国審査は、機械によるパスポートの読み込みで出て来るカードを入れて写真撮影で終わり。超スピーディーだが、次の税関でのチェックは厳しく、時間がかかる。入国カードの「薬」の欄に持ち込みのチェックを入れていたので質問されたが、「頭痛、腹痛」と答えてOK。その先では、探知犬が私達の列の横を通りながら、怪しい食品の探知。やっと終わって国内線の方へ移動。スーツケースの機械操作でのセキュリティチェックを終えると、乗り継ぎまで3時間あるので、フードコートでコーヒーを注文してひと休み。ラテが4.5オーストラリアドル。1オーストラリアドルが95円ぐらいなので、約100円で計算。コーヒーを飲み終え、座っているのにも飽きて近くのショップを見て回るが、値段は高く、欲しいものも無くて、また元の椅子に戻る。 11時になったので、お昼ご飯を買いに行き、散々迷ってコッペパン風の柔らかそうなパンにハムとチーズとレタスをはさんであるものを注文。9ドル。高いと思ったら、目玉焼きが2個も挟んであってビックリ。シナモン入りのチャイ、4.7ドル。食べ終わると11:45。 2番ゲートまで行ってまたひと休み。12:55、搭乗。3席が2列の中型機。24Fで窓際席。13:10、移動開始。海を渡って、いよいよタスマニア島の上空へ。小さな島だと思っていたが、上を飛んでみると意外に大きい。内陸部は森林と湖。小さな起伏のある地形で、遠くに山並みも見える。機内では飲み物ぐらいしか出ないと聞いていたのに、チキンサンドイッチが配られた。でもお腹はいっぱいで食べられない。コーラを飲む。 14:10、ホバート国際空港に着陸。スーツケースを受け取って、中型の三菱FUSOのバスへ。スーツケースは、後ろのトレーラーに収納し、14:45、出発。 ![]() ![]() ![]() ![]() 南半球なので、日本と季節は逆だが、天気が崩れにくく、ベストシーズン。北緯、南緯の違いはあるが札幌と同じ緯度。夏は平均25℃ぐらいまで。最近は天気が良いと30℃ぐらいまで上がる。日没は20:50、星が出るのは22:30。日照時間が長い。東オーストラリア海流のため、冬暖かく、夏涼しい。北海道の80%の広さ。人口50万人の内、20万人がホバートに住む。豊かな自然に恵まれ、食の島と言われ、牡蠣、サーモンなどのシーフードの他、タスマニアビーフが有名。偏西風が吹いているが、風上にあたる西側に大都市が無いため、空気や水が世界で一番きれい。ホバートは、マウントウェリントンが風よけの山になっており、天然の良港。ダーウェントリバーにかかるタスマンブリッジを渡ってホバート市内へ。店は17時には閉まるが、スーパーは開いているとのこと。今日は最高気温24℃だったが、明日は28℃、明後日は21℃、帰国日は17℃との予報。 グランドチャンセラーホテルに到着。1105号室。山側で海は見えないが、広くてきれい。浴室はシャワーのみ。 ![]() ![]() 16時にホテルのロビーで待ち合わせ、添乗員さんの案内でスーパーマーケットへ。風が強い。地元のお菓子に目を付けたところで、まだ買わずに港の方へ行ってみる。まだまだ陽射しのきつい時間なのに、本当にお土産屋さんも閉めている。大きなクリスマスツリーや大きな客船が出航して行くのを見てからスーパーに戻ってお目当てのお菓子を買ってホテルに戻る。 ![]() ![]() 18時半からホテルのレストランで夕食。メニューは赤カブサラダ、タスマニアビーフ&マッシュポテト、チョコレートタルト。 ![]() ![]() ![]() なかなか美味しかったが、サービスがゆっくりで、終わると20時。 食後、外へ出てみると、タスマニア大学の卒業生が大勢、ガウンを着て写真を撮っている。このホテルでイベントがあったらしい。 部屋に帰り、お湯が飛びはねるのを気にしつつシャワーを浴びて22時半、就寝。 明日からのお水は、水道水をペットボトルに入れ替えれば大丈夫と言われたが・・・。 |
■3日目(12/19) グスマン半島 ⇒ リッチモンド ⇒ ホバート |
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6時起床。雲はあるが、青空も見え、陽も射している。7時からビュッフェの朝食。メニューが良い。 8時、バスで出発。ポートアーサーに向かう。今日は、昨日と違い、風が穏やかだが、小雨がぱらついてきた。天気は変わりやすいとのこと。ガイドさんの話を聞きながら行く。 こちらは雨が少ないので、水をタンクで買い、大切に使う。食後の皿はキッチンペーパーと濡れタオルで拭いて終わり。オーストラリア人は時間にルーズ。日本人はきちんとしているので好かれている。ユーカリやバンクシアは山火事に強い。タスマニアの牛肉は、毎週30トンも日本に輸出されている。これから1月末まで夏休み。タスマニアデビルは有袋類。数が減って、今は保護されている。 タスマンアーチは堆積岩が氷河に浸食されてアーチ状になったもの。海岸線が切り立っている。この辺りでは黒マグロやアジが獲れる。ペンギン、オットセイ、セイウチもいる。タスマニアには、ティートゥリーなど白い花が多い。虫を呼ぶためだが、ライバルが少ないので、エネルギーを使わないで済む。植物は、名前よりも、なぜここにあるのかを知ると面白い。タスマニアの元来の自然は、外来の牧草や土によって80%ぐらい破壊された。そのせいで、検疫が厳しい。 ![]() ![]() オーストラリアは、今も、英連邦の一員。南ア、インド、スリランカ人の移民が多い。今はアジアからの移民にも門戸が開かれ、難民も受け入れている。 18世紀から始まった産業革命の結果、ロンドンに貧しい人々が増え、泥棒も多くなったので、罪が軽く若くて働ける人達を、先ずアメリカ、次にオーストラリアに連れてきた。その数12万人。男女の比率は、男9対女1。その人たちが建国の祖となった。男囚は石炭、木、砂岩を切り出す仕事に従事し、女囚は高級官僚の下女として働いた。ロンドンで最下層の生活をしていた人たちにとっては、こちらの方が良い生活ができ、7年で刑期が明けた。自給自足の生活で、手に職を持つ人が多かった。イギリスから船で4ヶ月かけてくる人もいたが、難破することが多く、60%しか到達できなかった。今は、7代目の人たちが生活している。車は抜群に日本車が多い。 10時半、タスマン半島の先にあるポートアーサーに到着。世界遺産。1830年から約50年間、流刑場として使われた。4階建ての建物。中央部は、証拠隠滅のため放火された。上は病院。内部に入り、独房、食堂、調理場、パン焼き釜などを見る。食事は保証されて働かせたが、真っ暗な独房に2年間入れられた人は発狂した。政治犯オブライエンの独立房、老人ホーム跡を見る。受刑者の高齢化問題で、自立型(助け合い)の老人ホームが造られた。現代では、オーストラリアの老人ホーム(ナーサリーホーム)は無料。最後は国が面倒を見てくれる。教育、医療。福祉に手厚い。所得税は30%、消費税は15%、国会議員はボランティア。反権力、”Go Fair ! " が、この国の精神。 ![]() ![]() ![]() 11:10、タウンホール、高級役人の家、教育の場として使われた独房などを見る。 囚人礼拝堂は、カソリック信者の建築家の囚人の設計で、囚人が建築したもの。 ![]() ![]() ![]() ![]() 12時、バスで昼食のレストランへ。メニューは、パンプキンスープ、サラダ、ジャガイモ(ピンクアイ)、サーモン。デザートはマカロン、チョコケーキ。試飲用のワイン3種。盛り付けがどれもカラフルで可愛い。15時、出発。 ![]() ![]() ![]() 15:10、リッチモンド村のセント・ジョン・カトリック教会に到着。1836年に造られた最古の教会。リッチモンド橋はそれ以前の、1823年に造られたオーストラリア最古の橋。 風が大陸から吹く北風に変わり、生温かい。北風が温かいとは南半球ならではの感覚。陽射しがきつく、30℃を超えそう。陽が照ると紫外線が7倍になるとのこと。鶏の原種が居る。生き残っているのは、美味しくないからだそうだ。15:35、バスへ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 16時、ホバートに到着。ここは捕鯨のために最初に白人がやってきたところ。埠頭に砂岩のレンガ造りの倉庫群があり、サラマンカ・プレイスと呼ばれる。プラタナスの並木も有名。クリスマスの翌日にシドニーを発って来るヨットレースがあり、一年で一番賑わう。 サラマンカ・フレッシュというおしゃれスーパーに入る。うどん、そば、そうめんなどが棚に並んでいる。外の通りをひとめぐりして、16時半にバスへ。気温が30℃に達する。 ![]() ![]() ホバートの南側の丘の上のバッテリーポイントは、砂岩のレンガ造りのコロニアル様式の建物が建ち並ぶ1850年ごろの古い街並み。南極研究所があり、日本人が一人居る。 ![]() ![]() 車のナンバープレートの画像は、タスマニアタイガーがブッシュから顔を出しているもの。1000ドル出せば名前を入れてもらえるとのこと。 勤務時間は9時から17時までだが、16時を過ぎると帰宅ラッシュで、道路が渋滞する。 マウント・ネルソンからホバートの港と街を一望。その昔、ポート・アーサーの情報をホバートまで旗を使って45分で伝えたとのこと。17:15バスへ。連泊のグランドチャンセラーホテルに戻る。 ![]() ![]() 18:50、徒歩でホテルの向かいのレストラン MURES へ。メニューは、シーフードチャウダー、シーフードプラッタ―、シャーベット(ベリー、レモン、マンゴー)、パン。 シーフードプラッターは、大きなお皿に、生ガキ4つ、エビ2尾、イカ、サーモン、ホタテ、ポテトフライ、グリーンサラダなど盛りだくさんで、食べきれなかった上に、3種類ものシャーベットが出て来て、これも食べきれなかった。 ![]() ![]() ![]() ![]() レストランを出てから、港へ大きなクリスマスツリーがライトアップされているのを見に行き、ホテルの周りをひと廻りしてから部屋に帰る。シャワーを浴びて、23時就寝。 |
■5日目(12/21) フレシノ国立公園 ⇒ ロス ⇒ クレイドルマウンテン |
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5:45起床。今朝は雲ひとつない青空が広がり、陽が照っている。最高気温は24〜25℃の予報。7時からレセプション棟で朝食。ビュッフェだが、品数が少なく、サラダもヨーグルトも無く、ごくシンプル。部屋の前に階段が4段あり、到着時は、スーツケースを添乗員さんがひとつずつ上げてくれたが、今朝はドライバーさんが2つ一緒に下げて運んでくれた。 8時出発。通りに出たところで、ウサギが走っている!フレシネ国立公園へ向かう途中で、バスの後ろに付けたスーツケースの入ったトレーラーを駐車場に置いていく。大丈夫? 段々と海が下の方に見えてくる。8:35、登山道入口に到着。早速、ワラビーに遭遇。 8:45、登山開始。9:09、コールス・ベイ展望台、そして、9:25、ワイングラス展望台。丸くなった湾内の真っ青な色がきれい。添乗員さんが見た中でもこれまでで最高とのこと。しばらく絶景を楽しんでから来た道を戻る。途中でまたワラビーに遭遇。日本人の女子留学生にも出会う。ウグイスのような鳴き方のきれいな鳥の声。10:20、駐車場まで戻ってくると車の近くにまたワラビーがいる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 10時半出発。黄色い小花の咲く草原にユーカリの林があるところを抜け、牧草地や白いポピーの花(モルヒネ用とのこと)の畑の脇を通り、羊も見かける。 12:05、 ロス の町に到着。囚人が作ったというきれいな町で、羊毛産業の町。ニレの並木の向こうにロス橋。下を流れるのはグリム川。風が強い。タウンホールの前に戻り、中央の通りを散策。「魔女の宅急便」でキキが働いていたパン屋のモデルではないかと言われている ”ロス・ビレッジ・ベーカリー”の前まで。12:45、バスへ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 13:25、ウールマーズエステートに到着。ここでランチ。メニューは、カリフラワーのスープ、メインはラムかキッシュの二択だったのでローストラムをチョイス。 ![]() ![]() ![]() ![]() 14:15からローズガーデン内を散策し、14:45から、1819年から使われていたというオーストラリアで一番古い毛刈り小屋や、リンゴジュースを作るための機械(アップルクラッシャー)などを見学。 ![]() ![]() ![]() ![]() 15時、バスへ。クレイドルマウンテンに向けて出発。気候が合うそうで、蕎麦が作られている。15:10、タスマニアン・ハニーの店に寄る。タスマニアでしかできず、栄養価が高く、世界一美味しいと勧められて、レザーウッドハニー(500g、11.2ドル)を3瓶買う。どんな味か楽しみ。 ![]() ![]() 以前は、ホバートとロンセストンの間に鉄道があったが、片道6時間かかり、今では車で3時間で行けるので廃止され、貨物用としてのみ使われている。 WAGYU(和牛)を見かける。日本向けに日本と同様の飼い方で飼われている。 16時、チーズショップへ。試食をした後、タスマニア島のかわいいイラストのマグカップを見つけて買う(15ドル)。16時半出発。曲がりくねった山道に入って行くので、眠ることに。 ![]() ![]() 17:55、ホテル(ペッパーズ・クレイドルマウンテン・ロッジ)に到着。標高880m。 ロッジが散在する形のリゾートホテル。宿泊棟は少し坂を上がったところの33番。外観は山小屋風。室内は新しくてきれい。広くて、ベッドがダブルとシングルとあり、カーペットもカーテンも壁も家具も、落ち着いたグレイッシュブラウンで統一されている。 ![]() ![]() ![]() ![]() 19時半から夕食。霧雨が少し降っている中、木道を渡って中央のロッジへ。レストランに入る前から中の騒音が聞こえ、子供連れなどでかなり賑わっている。長いテーブルにベンチの椅子で、ちょっと落ち着かない。前菜はパンプキンスープとシーザーサラダの二択。 メインは、ハンバーガーとフィッシュチップスとカルボナーラとペンネの4択。デザートは、チョコレートプリンとレモンタルトとチーズケーキの三択。スープとハンバーガーとケーキをチョイス。スープはすごく大量で、温かくて柔らかいパンが付いている。ハンバーガーも大きくてびっくりだったが、美味しかったので頑張ってほとんど食べた。そして、チーズケーキ。これはさすがに途中でダウン。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 食後、動物探しに出かけようとしたが、雨が降っていて躊躇していると、「ウォンバットがいる!」という声。急いで出てみると、ホテルの前から向こうの茂みの方へ行く後ろ姿。追いかけてみたが、写真はうまく撮れなかった。でも、今日は、ワラビーもウォンバットも見られたので、これで良しとして部屋に引き揚げる。シャワーを浴びて、22時半就寝。 |
■6日目(12/22) クレイドルマウンテン |
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6:15起床。霧雨が降っていて、寒い。ドアを開けたら外にワラビー! 7時過ぎから朝食。食べ終わったら、雨がやんでいたので、一旦、部屋に戻り、ウォーキングの準備をしてから出る。カモノハシの池の周りを歩いていると、親子3匹のワラビーに出会う。 ![]() ![]() ![]() ![]() 9時、ミニバスで出発。9:15、ジェームス、ロブという二人のガイドが乗車。ダブ湖一周ハイキングへ。一周6km、3時間のコース。道の両側にオレンジグラスという黄色い草がびっしり生えている。マウンテンロケット(白色)、ボロニア(ピンク)、ギニアフラワー(黄色)ピンクマウンテンベリー(赤い実)、マウンテンペッパー(赤い茎)、スコパリア、パンダニ、バ上良(白色、下向きに咲く)、バンクシャ、ギタープラント(ギターに似た実)、タスマニアワラタ(赤色)など、色々な花や、南極ブナ、キングビリーパインニードルブッシュ、ファーガス、ペンシルパイン、ティーツリーなどの林の中を行く。ボタングラスの出すタンニンのせいで湖が紅茶色になっている。氷河に削られた跡のある岩も。 10:40、小休憩。目を上げると、クレイドルマウンテンの山並み。クレイドル(ゆりかご)の名のように、稜線がへこんでいる。上りになり、11:25、小休憩。年間、2800ミリの降雨。晴れるのは年間60日のみ。降雪の際に通路を示すオレンジ色のマークがある。冬には5mぐらい積もるが、クローズにはならない。 ケイト夫人と共にタスマニア国立公園の基礎を作ったウィンドルファーさんのボート小屋。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 12:20、バスへ。12:40、ランチ。メニューは、シーザーサラダとカルボナーラ。 ![]() ![]() 外に出ると青空が広がっている。14時からペンシルパイン川のほとりを歩くエンチャントウォークへ。白い橋を渡って20分ほどのコース。ウォンバットが草を食べている。丸々して可愛い。15時、センターのところまでぐるっと回って帰って来て、行きに覗いたお店に寄って、マグネットとANZACビスケットを買う。ANZACはココナツ入りのビスケットで、オーストラリアとニュージーランドの連合軍の意味。4月25日の終戦記念日に食べるとのこと。部屋に帰る前に、大多数の人が行ったコースのキングスビリー・トラックに少し入って行ってみると、やはり、木道で原生林の中を行くようになっている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 部屋に帰ると、15時半。次の集合まで2時間ほどあるので、1時間半ほどお昼寝してすっきり。センターに向かうと、急に雨が降り出した。 17:45集合で、タスマニア・デビルセンターへ。デビルとクオール(袋猫)が飼われている。デビルは、普段は可愛いのに、餌の骨付きの生肉を食べる時はすごい形相。終始けんかもして、歯をむき出している。顔を噛みあうことで伝染病にかかるため、絶滅が懸念されている。タスマニア・タイガーも絶滅した。18:50、バスへ。5分でホテルに到着。 ![]() ![]() ![]() ![]() 19時半から夕食。前菜は、サーモン、ワラビー、ビーフ、カリフラワースープ、うずらのグリルの5択。メインは、ビーフステーキ、ラムのグリル、マスのグリル、チキン、ニョッキの5択。デザートは、パンナコッタ、チョコタルト、アップルフリッター&アイスクリームの3択。 スープとビーフステーキとチョコタルトをチョイス。ワラビーを一口分けてもらうと、コンビーフみたいな食感。においも無く、食べやすい。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 21時、部屋に帰る。夕焼けはきれいだったが、星空観測は無理とのことで、シャワーを浴びて、20:40就寝。 ![]() |
■7日目(12/23) ロンセストン ⇒メルボルン ⇒ブリスベン |
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6:10起床。ドアの窓から覗くと、外の植え込みにワラビーが4匹。草や木の葉を食べている。ワラビーはどこでも見かけるので、もう見慣れたという感じ。シャイなウォンバットに会いたい。 7時から朝食。8:40の出発なのでと、ゆっくり2敗目の飲み物を飲み始めるとスーツケースをドアの外に出してくるのを忘れていることに気付き、ダッシュで部屋に帰って、危うく間に合う。連泊に慣れてしまい、危ない、危ない。霧雨が降ったりやんだり。 ![]() ![]() 8:35、バスで出発。山を下りるうちにいつの間にかウトウト・・・。9時半に目が覚めると、もう平坦な所に降りてきている。 9:35、シェフィールドの町へ。壁画で有名で、毎年コンテストがある。最初に町おこしで描かれた壁画は、ウィンドルファーさんが作ったヴァルドハウス(森の家)という宿泊施設で日記を書いていたら、暖かい部屋の中に動物たちが入ってきた絵。色々な趣向の壁画があり、面白い。 ![]() ![]() いくつか壁画を見てから1時間ほどのフリータイムとなり、散策を楽しむ。パン屋さんで、昼食用のサンドイッチを買う(約5ドル)。お店を出ると、山並みにかかっていた雲が流れて、真っ青な空! ![]() ![]() 10:40集合で出発。車窓の景色が美しい。白い花畑はケシの花。全世界のモルヒネ用の60%をまかなっている。犯罪の手が伸びにくい土地だからとのこと。 ![]() ![]() 12:15ロンセストン空港に到着。イギリスと同じ地名をつけている。タスマニア第二の都市。シドニー、ホバートに続き、オーストラリアで3番目に古い町。ここで、陽気で笑顔の素敵なドライバーのテディーさんとお別れ。「また、タスマニアに来てね!」と。 ここから、国内便でオーストラリア本土のメルボルン経由でゴールドコーストに近いブリスベンへ。チェックインとセキュリティチェックを済ませ、ウェイティングスペースで先ほど買って来たサンドイッチを食べる。あと硬貨が7ドル50セント残っているので、土産物屋を覗く。小さいクッキーぐらい買えそうだが、夕食も買うことになるので、一旦、やめる。 ゲート2と出たので、エスカレーターで降りる。どうやら中型のプロペラ機のようだ。2席、2席で、19番まであるので、全部で76席。私達は18AB。予定より5分程遅れてプロペラが回りはじめ、14:05、移動開始。離陸すると、車輪が格納された直後、ひどく揺れて不安になったが、雲の上に出ると安定。雲の切れ間からきれいな景色が見える。メルボルンまで1時間余り。お水とチョコレートクッキーのサービス。ミルクティーをもらう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 15:10メルボルン空港に着陸。歩いて空港ビル内へ。外気温は温かい。行きに乗り継ぎの時間を過ごした懐かしいスペースに移動。17:10発のブリスベン行きの搭乗開始は16:55。まだ1時間余りあるので、しばらく椅子に座ってゆっくりした後、夕食を探しに行き、マフィンを買う。22番ゲートに移動した後、予定より遅れて17:20、搭乗開始。席は11E。2席、3席の中型機で、3席の真ん中!17:35、移動開始。20分遅れ。18時過ぎ、クッキー、クラッカー、チーズと飲み物のサービス。紅茶はいつもミルクたっぷりで美味しい。19:20、着陸態勢に入るとのアナウンス。19:40、夕焼けのブリスベン空港に着陸。 時計を1時間戻して18:40に。19:10、バスで出発。 19:45、メルキュールホテル・ブリスベンに到着。部屋は303号室。しゃれた内装。 ![]() ![]() 20:10集合で、6人で夜の街へ。久しぶりの都会。クリスマスのイベントで盛り上がっている。シティーホールの壁面へのプロジェクションマッピングが楽しい。スーパーマーケットとボトルショップを覗いて、街の雰囲気をちょっと味わってからホテルに戻り、買って来たマフィンと紅茶で夕食を済ませ、シャワーを浴びて23時就寝。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
■8日目(12/24) ブリスベン ⇒ 成田空港 |
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5:15起床。いよいよ帰国の日。ホテルを出て、川沿いの道を散策。ジョギングやサイクリングをしている人がたくさん通る。6時半から急いで朝食を済ませ、7:10、ブリスベン空港へ向けて出発。川向うに船着き場付きの邸宅がずらりと並んでいる。ジャカランダの花も咲いている。 ![]() ![]() ![]() ![]() 30分ほどで空港に到着。チェックインを済ませ、81番ゲートへ。残っていた硬貨でマシュマロサンタのお菓子を買う。空港のスタッフがトナカイの角のついた帽子をかぶったり、サンタの衣装の人が3人ぐらい陽気に踊りながら通ったりして、クリスマス気分を盛り上げている。 ![]() ![]() ![]() ![]() 9:10搭乗開始の予定が20分ぐらい遅れて、搭乗。2席、4席、2席の並びで私達は窓側の26J・K。10時離陸。さようなら、オーストラリア! 11時から昼食のサービス。キノア入りのチキンサラダ、ガーリックパン、パッションフルーツのプリン。甘すぎたプリン以外は美味しかった。 14時、スティック状のアイスクリームのサービス。行きと同様に、クッションを使って体を斜めにしてみると、なかなか良い。 17時、紙のパックにソース焼きそばのうどん版のようなのが少量入ったのが出る。久しぶりの日本の味という感じ。時計を1時間遅らせて17時。 17:40、無事、成田空港に着陸。入国、税関の手続きを済ませ、スーツケースを宅配に頼み、残っていたオーストラリアドルを日本円に両替え。オーストラリアドルに換えた時のレートは90円台だったのに、今度は77円だった。 今晩は成田のホテルに泊まり、明朝、羽田から伊丹に飛ぶという いとこ をシャトルバスまで見送ってから京成スカイライナーに乗り、20時過ぎに無事帰宅。 |
■エピローグ |
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今回の旅は、出発前の数日が非常に忙しく、睡眠も十分でなかったにも関わらず、現地では良く寝られたせいか、時差があまり無かったせいか、体調は良く、快適だった。 ツアーのメンバーが10人(ご夫妻2組、お一人が4名と私達)というのもストレスが無くて良かったし、添乗員の荒井さんも良く動いてくれたし、ドライバーのテディさんもいつも笑顔で親切で良かった。ガイドの しょうさんにも感謝。 お天気はダブ湖を回る半日だけ霧雨に降られたが、年間60日しか晴れない所ではそれも仕方がない。食べ物は量が多くてびっくりすることが多かったが、どれも美味しくて、目も楽しませてもらった。オーストラリア人があくせくせず、人生を楽しんでいることも知ることができて、良かった。動物もワラビー、ウォンバット、タスマニアンデビル、クオールと、色々見られたが、丸々したウォンバットが思ったより可愛いかった。 今度、これまで行ったところでどこ羽一番良かったかと聞かれたら、タスマニアと答えよう。お世話になった皆さん、有難うございました! キングプロテア(オーストラリアの国花) ![]() ![]() |