イギリス旅行記

2007.7.29〜8.8


n  プロローグ


 10日間のイギリスツアーに申し込んだ後、グラスゴーでテロがあり、空港ビルに車が突っ込んだとのこと。イギリスのテロ危険度が「最高」になった。こんな時ほど警備が厳しいから大丈夫と自分に言い聞かせているうちに旅行費用の残金の請求が来た。旅行社に問い合わせると、その後のツアーも特に変更無く行っているとのことだったので、思い切って振り込んだ。その後、テロ危険度が「上から二番目」に戻り、4年に一度のボーイスカウトの世界大会がイギリス南部で予定通り行われるとの心強いニュースも入ってきて安心しかけた頃、今度は何とイギリスに豪雨で、2ヶ月分の雨が一日で降ったとのこと。私達が行くまでにはあと10日ほどあるので、何とか平常に戻っているだろうと、また自分に言い聞かせる。

 そうこうするうちに日程表が送られてきたが、なかなか荷物作りに手を付けられず、結局、集荷直前の数時間でなんとかまとめて送り出した。そしてあとで、カーディガンを全部スーツケースに入れて送ってしまったことに気付く・・・。

 出発の前の晩は神戸のいとこ宅に泊まるため家を午後6時に出たが、せっかく買った「るるぶ」を置いてきたことに気づき、品川駅でまた買うことに。今度の旅行は、何だかすごいおっちょこちょいをしそうな予感がして心配。いとこ宅に午後10時頃到着。久しぶりの再会に話に花が咲き、12時頃就寝。


n  7月30日(月) 関西空港 → ロンドン → グラスゴー


 午前7時半、いとこと二人で関西空港に向けて出発。8時50分到着。旅行社のカウンターで添乗員さんに会う。今回のツアーは32名とのこと。早々に出国手続きを完了。コーヒーショップで朝食を済ませ、シャトルで38番ゲートへ。11時半過ぎ、JL421便に搭乗。12時離陸。1時半頃から昼食になり、牛肉の卵とじ丼を注文。しばらくはこういう和風の味ともお別れと思い、完食。食事が終わった頃から機体の細かい横揺れが始まり、おさまるときもあったが、最後まで続いた。その後、デニッシュペストリーとコーヒーが出た。あまりお腹はすいていなかったが、食べ始めたら全部食べてしまった。目が覚めると、これまでに9時間半ぐらい飛んだようで、フィンランド上空あたり。時計を現地時間に合わせ、午後1時半。到着まであと2時間半。また食事。メニューはペンネパスタのトマトソース。ちっともお腹がすいていなかったので少しだけ味見してあとはフルーツだけ。熱い日本茶がおいしい。
 
ヒースロー空港 午後4時前、ヒースロー空港に着陸。ロンドンの気温は18度とのこと。天気はいいが、思いの外寒い。機内で重ね着していた長袖を着たまま降りることに。長い廊下を歩き、エスカレーターに乗り、動く歩道に乗り、シャトルバスに乗り、また歩いて荷物検査へ。だいぶ並んだが、検査そのものはスムーズに通過。グラスゴー行きの飛行機への搭乗時間までまだずいぶん間があるので、すぐに入国せず、ブランドショップが並ぶ広いスペースへ。人がいっぱい。ここで2時間半過ごすことになるが、疲れて気分が悪い。おまけにカーディガンを全部スーツケースに入れてしまったのでスカーフを肩からかけているものの、ひどく寒い! 椅子に座って居眠りして時間をつぶすことに。午後7時半に再集合して入国審査を済ませ、また長々と歩いて国内線ターミナルまで来るが、ここでまた1時間以上の待ち時間。もう午後8時というのに、まだ太陽は明るい。プルミエ・トラベル・イン

 9時20分頃ブリティッシュ・ミッドランド航空BD14便に搭乗。座席は3列+3列。ようやく外は暮れてきた。この機内では、食べ物も飲み物も有料とのこと。午後9時45分離陸。眠っていると、1時間ほどで、「グラスゴーに間もなく到着」とのアナウンス。やがて窓の下に街の明かりが見えてきて、そのうち一面オレンジ色の明かり。午後11時、無事グラスゴー空港に着陸。また長い道のりを歩いて、スーツケースを受け取り、外で待っていたバスに乗り込んで空港を後にしたのは、もう午後11時半近く。
15分ほどでグラスゴー駅の近くのホテル“プルミエ・トラベル・イン”に到着。外観は冴えず、エントランスも狭く、廊下も迷路のようだが、部屋は聞いていたよりも広く、バスルームもきれいで気持ちが良い。トイレットペーパーの幅が狭いことに気付く。エレベーターは、G階→M階→1階となっている。私達の部屋は3階。シャワーを浴びて午前1時就寝。ホテルのロビーにインターネットのできるパソコンが2台あった。イギリスのインターネット事情は良さそう。


n  7月31日(火)  グラスゴー → エジンバラ → 湖水地方

グラスゴー 
 6時起床。朝食前に散策に出かける。空には、青空も見えている。空気は涼しくて爽やか。大きな通りを少し歩いてみると、グラスゴーは思ったより都会の雰囲気。歴史を感じさせる重厚な感じの建物と新しい建物が混在している。ホテルへ帰り、7時過ぎからビュッフェ形式の朝食。ソーセージ、焼きトマト、大豆のトマト煮などがおいしかった。パンはサンドウィッチ用ぐらいの薄い食パンのトースト。エレベーター3台のうち2台が故障していたらしく来ないのをずっと待っていて、集合時刻の8時半に遅れてしまったが、バスも渋滞に巻き込まれて遅れて到着。8時半過ぎに出発。ドライバーのパトリックさんはスリムでダンディーなイギリス紳士風。イギリスは天気の悪いことで有名で、今朝の天気なら最高とのこと。グラスゴーを出て、エジンバラに向かう。新首相のブラウンさんの故郷はグラスゴーで、先日のテロがグラスゴーで起きたのは、そのせいだったのだそうだ。高速道路の両側はのどかな田園風景で、牛が放牧されているのが見える。ヤナギランの最盛期とのことで、赤紫色の花が群生している。

エジンバラ城




 9時半過ぎ、エジンバラの街に入る。エジンバラはスコットランドの古都で政治の中心だったとのこと。ここにも歴史を感じさせる建物が立ち並ぶ。ジャガイモを蒸したような匂いがする。ビートの香りとのこと。シャーロット・スクエアで今日のガイドさんと会う。ここはジョージアンハウスという18世紀後半の時代の建物で統一されている。ロバート・アダムの最高傑作の建物で、昔の貴族の邸宅がいくつも入っているとのこと。セント・アンドリュース教会の前を通り、エジンバラ城へ。石畳の坂道を上がって行くと、海が見えた! 空が青くて、まるで絵葉書のよう。一週間後に芸術祭が開かれるとのことで、あちこちで準備が進められている。王冠や捕虜収容所、戦没者慰霊堂などを見る。
 続いて女王一家のスコットランドでのお住まい、ホーリールード宮殿へ。中には入れず、周りを散策。斬新な建物の議事堂なども見てから、ステキなレストラン“ロイヤル・テラス”へ。メニューは、スコッチエッグと鶏料理にマッシュポテト、フルーツポンチ。イギリスでは水道水も飲めるというので、テーブルに出ていたのをおそるおそる試してみたが、大丈夫そう。

 エジンバラを出て2時間ほど走り、“グレートナ・グリーン”という村で休憩。駆け落ち結婚で有名なところとのこと。とても可愛いお庭とお店。バスで川を渡ると、そこはもうイングランド。消費税は内税で17.5%。約50ポンド以上の買い物をして、手続きをすると10%ぐらいの払い戻しを受けられるとのこと。
ウィンダミア・ハイドロ・ホテル 牧草地に羊の姿の見られるのどかな田園風景の中をずっと走り、午後6時、湖水地方にふさわしいきれいなホテル“ウィンダミア・ハイドロ・ホテル”に到着。ウィンダミア湖が下に見える。部屋へは、ホテルのものとも思えない狭い階段を上がって2階へ。そこからまたエレベーターで2階分上がってからまた廊下のドアを開けて入る。部屋番号と階数が一致していなくて、廊下も迷路のようで迷子になりそう。でも、花柄のベッドカバーとカーテンでかわいいお部屋。バスルームもきれい。ただ、最上階のせいか、部屋の天井が三角になっていて、頭をぶつけそうになる。夕食まで1時間近くあるので、外へ散策に出かける。坂をおりて、広い通りまで出る。家々の壁や塀は、スレートで作られているものが多い。店は午後5時半には閉店すると聞いていたが、シーズン中のせいか、土産物屋が1軒だけあいていた。夕食はホテル内のレストラン。広くてなかなかステキな雰囲気。メインメニューは魚料理だが、ポテトがたくさんで食べきれない。デザートのケーキとお茶はおいしかった。夕食後もまだ明るい。スーパーが開いていると聞いて、また通りまで出て行く。午後8時という時間のせいか生鮮食品は少ししかなかった。午後9時近くになってホテルに戻ると、ウィンダミア湖の夕焼けが見られた。今日と明日は連泊で明日の朝は出発もゆっくりなので、気が楽。シャワーを浴びて、10時半就寝。


n  8月1日(水)  湖水地方


ウィンダミア湖クルーズ 6時起床。空は・・・と見ると、一面の雲。でも白っぽい雲で動きも速いので、雲が切れることを祈りつつ、7時から散策に。ウィンダミア湖の方へいってみると、途中にあるお店も、飾られているお花もとてもかわいい。湖に着くと、水辺にカモやカモメなどの水鳥がたくさん。空が青くないので湖の色も冴えないのが残念。重ね着して来たが、思ったよりも寒い。8時過ぎに一旦ホテルに戻り、8時半頃から昨晩と同じレストランで朝食。ビュッフェスタイルで、メニューは昨日のホテルとほとんど同じだったが、トーストの焼いたのをテーブルまで持ってきてくれたのは初めて。イギリス流らしい。10時出発で、今朝、水鳥がいたボウネスという波止場からウィンダミア湖の南半分のクルージングに。船に乗り込む頃に雨がポツポツ。出航する頃には雨は止んだが、風が寒いので船室の中へ。細長い湖なので、両岸が見える。ところどころにホテルのような建物やヨットハーバーなどがあり、木々や芝生の緑がきれい。ヨットやボートの練習をしている人たちの姿も見える。船内の階段のところにエリザベス女王夫妻の若かりし頃のきれいな写真が飾られている。45分のクルーズが終わって船を下りると、すぐに蒸気機関車に乗り換え、“ハーバースウェイト”駅まで15分ほど。車窓は湖や林や牧場、小さな村といろいろ移り変わり、あっという間に終点に到着。機関車が方向を変えるというので、橋の上で待ちかまえて写真を撮り、またバスへ。

ベアトリクス・ポターの世界館

添乗員さんの説明によると、イギリス人は自然をこよなく愛し、保護しているとのこと。そして、湖水地方の自然のすばらしさを世に知らしめたのが、ピーターラビットの生みの親ベアトリクス・ポターであり、詩人ワーズワースであるとのこと。林の中を通る道の視界が開けて、時々湖が見える。青空が見え始めている。ボウネスの波止場でバスをおりてから、歩いて「ベアトリクス・ポターの世界館」へ。建物の中に入ると、そこはもうピーターラビットの世界。ポターの人生を紹介するフィルムを見た後、同じ建物の中のレストランで昼食。ピーターラビットの人形などが並ぶ不思議な空間で、メニューは、ぐるぐる巻きのソーセージにポテトと人参とグリンピースの付け合わせ。スープとパンがおいしかった。2時過ぎに食事を終え、湖のバスのところまで戻る。朝と同じ道だが、今度は人がたくさん。犬を連れた人が多い。

ヒル・トップ 2時半にバスで出発、ニア・ソーリー村にある「ヒル・トップ」と名付けられたポターの家に向かう。ポターが過ごしたり執筆したりした部屋がそのまま残されていて、絵本の挿し絵と同じ場面もあるとのこと。絵本が各部屋に広げてある。入場人数に制限があり、日本人の女性スタッフが、並んで二人ずつ入るようにと小さなチケットを渡してくれる。いくつかある部屋を2階まで順に見てまわって庭に出る。細い道の両側にお花や木々がいっぱい。ショップを通って外に出ると向かい側は広い牧場で、たくさんの羊が放牧されている。あたりのかわいい家を見てまわっているうちに午後4時になり、バスが迎えに来る。また林の中の細い道をくねくねと行くと、バス同士がすれ違えないところへ。両方のドライバーが車から降りて後ろに並んだ車をバックさせ、すれすれのところを見事に通り抜けた。素晴らしい技術に思わずみんなで拍手。午後5時ホテル帰着。

ひと休み後、6時にホテルをバスで出発して、湖畔のレストランへ。しとしとと細かい雨が降っている。イギリスらしい天気とのこと。レストラン“レイク・サイド”でのメニューは、サラダ、マスのグリルに人参とグリンピースとジャガイモの付け合わせ。何と昼食の時と付け合わせの材料は全く同じ。しかし、こちらはほとんど味が無くて、持参のお醤油をかけて食べた。デザートはどこかで出たのと同じようなフルーツポンチにコンデンスミルクを混ぜたようなもの。ジャガイモが主食ということか、パンは出なかった。傘をさすほどでもない雨の中、湖畔のバスまで戻って、ホテルへ。部屋に帰るとまだ午後7時40分。早々にシャワーを浴びて寝ることに。10時就寝。


n  8月2日(木)  湖水地方 → ハワース → チェスター

ライダル・マウント
 6時起床。空ははやり、曇りだが、昨日より少しは雲が薄い気がする。散策に出かけて、湖とは反対の方へ行ってみる。お店と教会とモーテルの様な建物があり、どれも雰囲気がとてもすてき。写真を撮ってホテルに戻り、朝食を済ませ、9時15分出発。今日からのドライバーは小太りのブーブさん。かわいいコテージの並ぶ道をバスで行き、次のかわいい村でガイドのバーバラおばさんが乗ってきた。林の中をしばらく行くとワーズワースが晩年の37年間を過ごした“ライダル・マウント”へ。ワーズワースが生活していた頃のままに保存された部屋の中を見学。すると、大好きな「水仙」の詩が・・・。ワーズワース自身が設計したという庭園には、たくさんの花が植えられている。そこから「ワーズワースの小道」と名付けられた山道へ。左下に湖の広がる細い道。所々に木の柵があり、通ったあとは必ず閉めるようにとのこと。羊を止めるための柵なのだそうだ。1時間ぐらい歩いて“ダブ・コテージ”へ。ここはワーズワースが8年半ほど住んで結婚し子供が生まれ、主な作品を作ったところとのこと。日本人のガイドさんの詳しい説明で各部屋を見て回り、次にワーズワース博物館へ。そこで、ドイツリートの歌詞の中によく出てくる“エオリアンハープ”を見つけた。日本の大正琴に似た小さな楽器だった。少し歩いて、昼食のレストラン“ウォーターサイドホテル”へ。空にはだいぶ青空が出てきた。メニューは、青汁風スープ、ヨークシャー・プディング、ジャガイモとにんじんとブロッコリーの付け合わせ、デザートは甘い甘いチョコレートムース。パンがおいしかった。

ブロンテ記念館

 またバスに乗り、ブロンテ姉妹の家まで2時間ほど。明るい青空の下に緑の草原、川、羊の見える広々とした風景。やがてハワースの町に入る。ブロンテ姉妹の父親は牧師だったので、牧師館に住んでいたが、それが現在は記念館となっている。その隣の教会も見学。添乗員さんが「荒野の入り口の入り口」を見に行きたい人は連れて行ってあげるというので、片道10分ほどの道をペニストン・ヒルに向かう。並木道の先で野原に出る。ヒースの紫色の花が咲き始めている。お天気が良すぎて、「嵐が丘」の舞台となった土地の雰囲気は味わえなかったが・・・。

ペニストン・ヒル








 午後5時半、バスに戻ると、マンチェスターまで約1時間半。草原や小さな町を通って到着したのは、大きなビルの建ち並ぶ大都会。ランチのレストランは、ブリタニア・ホテル内。由緒あるメニューとのことで、まずトマトスープ。あとはビュッフェスタイルで、ビーフをお好みに切り分けてくれるというのをパスして、軽く済ませることに。甘そうに見えたチョコレートケーキが意外においしかった。赤い壁紙に大理石のような仕切りのあるトイレの豪華さにびっくり。

 午後8時半にバスで出発。青い空に、飛行機雲が十字に大きく白い線を描いている。そのうち夕日が赤く沈み始め、薄暗くなりかけた頃、チェスターの街に入る。ポークソテーの夕食後、午後9時半、郊外のホテル“ホリデイ・イン・チェスター・サウス”に到着。鍵を渡された部屋は1階だが、これでもかと言うほど廊下を何度も曲がってやっとたどり着く。フロントの前にパソコンがあるのを見つけていたので、荷物が届くまでの間にその長い廊下をまた戻って、15分用のプリペイドカードを3ポンドで買い、メールを送る。11時就寝。


The Daffodils 「水仙」和訳


n  8月3日(金)  チェスター → ストラットフォード・アポン・エイボン

ザ・ロウズ
 午前6時起床。朝の散策に出かけるが、外は目の前が高速道路で、見て回るものは特に無し。でも、薄雲がところどころにある程度で、お天気は上々! またパソコンを15分借りてメールを送った後Yahoo Japanを覗いたら、日本には台風5号が近づいているとのこと。朝食のレストランに行くと、メニューがとても充実していて、今までで一番良い。
 午前8時半出発でチェスターの街へ。城壁に囲まれていて中世の面影を残す街。市庁舎の前から大聖堂の正面を通って、“ザ・クロス”という広場へ。あたりは木組みの“ザ・ロウズ”というアーケードのようになった建物が建ち並ぶ。江戸時代頃のものもあるとのこと。“イーストゲート”から城壁の上を歩き、ディー川沿いまで出て、また街の中心部まで戻る。

 
 バスで午前10時に出発。シュールズベリー郊外のテルフォードにある世界遺産の“アイアン・ブリッジ”まで2時間の道のり。200年前に造られた世界最初の鉄の橋とのこと。瀟洒な感じのする橋脚。周囲のお店や建物も絵になる風景。30分ほど周りを見てまわって、12時にバスへ。

アン・ハザウェイの実家

 金曜日ということもあるのか渋滞に巻き込まれ、予定を少し遅れて2時過ぎにストラットフォード・アポン・エイボンに到着。ここは、シェイクスピアの出身地。妻のアン・ハザウェイの実家の目の前のカフェで昼食。メニューは、ガーリックきのこ、サーモン、チェリーパイとアイスクリーム。
 3時からアン・ハザウェイの実家へ。500年前からというお部屋もある家に、当時使われていた台所道具やベッドなどが置かれているのを見学。家の中もさることながら、お庭に色とりどりのお花がたくさん咲いていてきれい。アン・ハザウェイの家の茅葺き屋根は葺き替えたばかりとのことで、ふかふかしている感じだったが、敷地の一部は先日の大雨の影響を受けたとのこと。

 午後3時45分にバスへ。
4時頃にはシェイクスピアの生家へ。本物で残っているのは生誕時のベッドだけだそうだが、博物館形式の展示があり、屋根の無いグローブ座の模型もあった。そこを出ると5時半までフリータイムで、街を散策。ここにはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーがシェイクスピア劇を上演する劇場が大中小3つもあるとのこと。

バンクロフト・ガーデン シェイクスピア像 バスで15分ほどでホテルへ。今日のホテルはホリデイ・イン・ストラットフォード・アポン・エイボン。街中にあるが、ロビーがすごく広い。部屋は2000番台だったので2階だと思って階段で上がったら、“2nd floor”は3階だった。また長い廊下を・・・。でも、部屋は広いし、きれい。スーツケースを開けようとしたら、ベルトはしてあったものの、なんと鍵がかかっていない!ベルトを締めるときに、昨日のホテルの部屋のテレビ台の上に鍵を置いたことを思い出す・・・。予備はあるが一つでは不安なので、ロンドンのホテルまで送ってもらうように、添乗員さんに手配をお願いする。戻ってきますように・・・。

 1時間ほどして7時から夕食のレストランへ。
途中、シェイクスピア劇のファルスタッフやハムレットなどの像のある公園“バンクロフト・ガーデン”を通り、シェイクスピアホテル、シェイクスピアが通ったグラマースクールなどを見ながら行く。夕食のメニューは、青汁風スープ、チキンの甘酢風、チョコレートケーキ。
スワン座
 午後9時、まだ明るい中をホテルに戻る途中、スワン座の前を通る。大きなパネルで中の様子を窺い知ることができた。

 今日は長袖では暑かったので、明日からは半袖にしよう。11時15分就寝。


n  8月4日(土)ストラットフォード・アポン・エイボン → コッツウォルズ  → ブリストル

ボートン・オン・ザ・ウォーターでのダックレース
 午前6時起床。空は一面の雲。散策に出かけると、時折、雨の小さい粒が顔に当たる。昨日賑やかだった通りには、ゴミ収集車がいるだけで物寂しい。スワン座の前まで行き、写真を撮って公園に戻る。朝食のメニューはまたいつもと変わらぬビュッフェスタイルだが、今朝はペストリーとコーヒーにしてみた。おいしい果物もたくさん。食事中にどんどん青空が広がり、数分の間に晴れになった。陽射しがまぶしい。
 9時出発で、かわいい村の点在するコッツウォルズ地方に向かう。まずはボートン・オン・ザ・ウォーターへ。きれいな水の流れる川に沿った村で、「コッツウォルズのベネチア」と呼ばれるとのこと。家や壁はウーライトという黄色い石灰岩で造られていて、そのハチミツ色のレンガの家にお花がよく似合う。でも、先日の洪水のなごりが所々に・・・。村全体のミニチュアを展示してあるところを見てから1時間半ぐらいかけて、ゆっくり散策。チャリティーでおもちゃのダックレースをやっている。

バイブリー

 11時15分、次はバスでバイブリーまで30分ほど。詩人ウィリアム・モリスが「イングランドでもっとも美しい村」と称えたという川沿いの村。鴨のいる川に沿ってしばらく散策した後、昼食のレストランへ。メニューは、サラダ、レバーペースト、ビーフシチュー、デザート。ビーフシチューはかなり薄味だった。カッスルクーム












 1時45分から、バスでもっと小さな村カッスルクームへ向かう。途中から、青空がぐんぐん広がってきた。駐車場でバスを降り、長い坂道を下っていく。あたりはこんもりとした林で、石垣の石も苔むしている。やがて、カースルクームの村に入る。古い町並みが最もよく保存されている村とのこと。小川の橋のところまで下っていき、また坂を上がって、教会の中庭に入ってみると、思いがけず広々とした緑の芝生に大きな木々。結婚式らしく、礼装の人たちが芝生に置かれたベンチに座って歓談している。その後、教会の近くのお店でスコーンと紅茶でアフタヌーンティー。イギリス流のティータイムを味わってから、また長い坂道を上り、駐車場へ。マロニエの木の下でしばし青空と心地よい風を満喫。

マナーハウス

 4時20分出発で今晩の宿泊地ブリストルへ。林と草原の中を行くと、突然都会の風景に変わった。家の壁や塀も今までのように統一された感じではない。久しぶりの都会は汚く見える。午後5時、今日のホテル“アーノス・マナー“に到着。マナーハウスとのこと。ここもやはり結婚式があったようで、花嫁さんや若い人たちが歓談している。11号室は1階かと思ったら、廊下の途中から2階へ。ドアで区切られた一角の角部屋で、天井が高く、広い部屋。書斎のようなスペースもある。バスルームも広いが、今日のダックレースのようなおもちゃの黄色いアヒルが大小3羽も置かれているのにはびっくり。窓の外は道路の交差点。

 午後6時半からバスに乗り、川沿いの歩行者天国のようなところでバスを降りてレストランへ。歴史を感じさせる趣のある建物。メニューは、マッシュルームのスープ、フィッシュ&チップス、アイスクリーム。食事を終えて外に出ると、午後8時を過ぎていたが、まだ通りには人があふれ、みんなビールを片手に立ったり椅子に座ったりして、賑やかに飲んでいる。お祭りかと思ったが、週末のいつもの風景なのだそうだ。おつまみは食べず、ひたすら飲むのだとか。午後8時半ホテル着。先ほどの結婚式のあとの宴がまだ続いていたらしく、新郎新婦が写真を撮っていた。
 ロンドンのことを調べてから、11時就寝。


n  8月5日(日)  ブリストル → バース → ストーンヘンジ → ロンドン

マナーハウスのレストラン
 午前6時起床。まだ空は暗いが、どうやら雲一つ無いお天気のよう。朝食前の散策に出かける。目の前の広い通りを渡って少し行くと、同じ形の2階建ての長屋のようなアパート群がいくつも連なって建てられている。すごい急勾配の坂の両側にそんな建物が並んでいるのは壮観。空気がさわやか。ホテルの裏手の緑地では犬が走り回っている。7時半から朝食。レストランは天井がガラス張りになっていて空が見える。床は石造りで、椅子の骨組みは金属。座面と背面の布はラテン語のかかれているグリーンの布。こんなところはマナーハウスらしい。黒人のウェイターさんが笑顔で接客。立派なチャペルもある。

 


8時45分出発、お風呂の語源にもなったというバースに向けていく。30分ほどで“ロイヤル・クレッセント”という貴族のテラスハウスへ。4階建て30軒分の建物は、弓なりに弧を描いている。1軒分でも億ションだそうで、日本人は住んでいないとのこと。青空と緑の芝生がとてもきれい。

 続いてバース大聖堂前へ。2000年前のローマ浴場跡を日本語のガイドを聞きつつまわる。お湯が流れているところに手をつけてみると、かなり熱い。あとはバースの町をゆっくり散策。
スーパーの野菜売り場で、“Enoki”、“Buna-shimeji”、“Kabocha” という日本語の表示があるのにはびっくり。ナショナルトラストの店でお土産を買う。

 12時、バスで“クラウン・イン”のレストランへ。メニューは、メロンとオレンジの前菜、パイとは思えないミートパイ、リンゴの温かいデザート。

ストーンヘンジ



午後1時過ぎ、山の上からバースの町を見下ろした後、綿雲が出てきた青空の下をいよいよストーンヘンジに向かう。牧草地と小麦畑の中を1時間ぐらい行く。やがてバスが停まると、前方にストーンヘンジが! 学生時代に読んだハーディーの「テス」の中で巡り会って以来念願だったストーンヘンジとの出会い! エントランスでイヤホンガイドを渡され、いよいよ、ストーンヘンジの近くへ。しかし、周りが囲ってあって、すぐ近くまでは行かれない。テスのように石の上に腰掛けて静かに物思いにふけるという夢はかなえられなかったが、石の大きさに圧倒される。周囲をぐるっと歩いてまわると、角度によって石の見え方がどんどん変わる。あたりは牧草地で、羊が放牧されている。今日は日曜日とあって、各国から車で来た人であふれている。雲はほとんど無く、陽射しがきつい。一周して最後にもう一度ストーンヘンジの近くまで戻ってみる。いつまで見ていてもなごりはつきない。3時15分にバスに乗り、一路ロンドンへ。2〜3時間とのこと。
 

ロンドン

 途中で渋滞にひっかかり、ロンドンの見所の説明を聞きつつ行く。青空に刷毛で描いたような雲。午後4時半過ぎ、ロンドン郊外に入ったらしい。サッカーの試合中の街中は気持ちが悪いほど車が少なくなるとのことで、意外に早く5時半にピカデリー・サーカスの近くのレストランに到着。メニューは、サラダに白身魚のソテーだったが、どちらも薄味。デザートはティラミス。6時半、バスでホテルへ。30分ほどで到着。お店はもう閉まりかけている。今日のホテルはヒルトン・ロンドン・オリンピア。建物は期待したほどではなかったが、部屋は広いし、なかなか良い。早速、散策に出かける。それほど目ぼしいものは無かったが、自由行動の日に乗るバス停を確認。しばらく歩き回るうちにいろいろな人種が居るのに気づく。ホテルに帰ってから、インターネットをするため、ロビーの隅のパソコンを30分借りる。今度は5ポンド。メールが届いていて、今日の日本は今年最高の気温だったとのこと。返信し終えたところで丁度タイムアウト。ロンドンでの自由行動のことなど相談して、10時半就寝。


n  8月6日(月)  ロンドン市内観光

バッキンガム宮殿
 午前6時起床。空は一面の雲・・・、でも、青空も見えそう。朝の散策で、昨日行かなかった道に入ってみると、瀟洒な邸宅が並ぶ気持ちの良い通り。同じ道を引き返すよりぐるっと回って帰ろうとしたところ道に迷ってしまい慌てたが、思いがけない方向にホテルの前の大きなビルを見つけて、戻って来ることができた。
慣れない土地での方向感覚は当てにならないことを実感。朝食はこれまでより選択肢が多かったが、お皿に取るものは、もう決まってしまった。

 午前8時半頃、外に出ると雨が降っている。とうとう傘の出番かと思っていたら、9時前にバスが出る頃には薄雲はあるものの一面の青空! 奇跡的! 今日はロンドン市内観光。まずはバッキンガム宮殿へ。女王様は夏の間はスコットランドに滞在されるので、今は不在とのこと。青空の下で写真を撮ることができてよかった。次は国会議事堂のビッグベン、ウェストミンスター寺院へ。遠くに世界最大の観覧車“ロンドン・アイ”が見える。そして大英博物館へ。ロゼッタストーン、メソポタミアやアッシリア帝国の遺跡、ギリシャのパルテノン神殿からの彫刻、ガラスの壺、ミイラなどを見学。その後、バスで「ロンドン三越」へ。続いて、チャイナタウンの中華料理店でランチ。メニューは、卵のスープ、酢豚、麻婆豆腐、白菜炒め、ご飯、オレンジ。食後にチャイナタウンをちょっと散策。さすがに東洋人が多い。

ウィンザー城

 午後1時50分、バスで出発。午後3時、ウィンザー城に到着。まず聖ジョージ礼拝堂へ。歴代の王の墓が床下に。パイプオルガンの響きが美しい。続いてお城の中へ。中は、予想よりすばらしく、現在も儀式や各国の君主の訪問時のパーティー等に使われているところがビデオで紹介されている。女王様も週末はウィンザー城にいらっしゃるとか。お城の入り口から少し坂を下ったところの十字路の景色は前回来たときにとても印象深かったところだが、今回違うのは、人がすごく多いこと。色々な国からのバスが停まっている。

 午後6時半、ピカデリー・サーカスの近くのレストランへ。メニューは、スープ、チキンのワイン煮、アップルパイとアイスクリーム。午後8時半、ホテルへ戻り、それから、明日使うワンデーチケットを買いに、ハイストリート・ケンジントン駅まで歩いていく。午後9時半、ホテルに戻る。明日の行動計画を立てて、12時就寝。


n  8月7日(火)  ロンドン自由行動 → 帰国へ

ナショナル・ミュージアム
 午前6時起床。今日は自由行動で、ロンドン市内観光。午前7時半、ホテルを出発。ホテルの近くのバス停から、昨日買ったワンデーチケットで9番の2階建てバスに乗り、もちろん2階席へ。30分でピカデリー・サーカス経由、トラファルガー・スクェアに到着。ナショナル・ミュージアムなどを写真に撮ったあと、ロンドングローブ座に行くためタクシーをつかまえようとするが、ロンドンタクシーらしい色のをと思っていると、なかなか空車が来ない。やっとつかまえたのは、車体は黒色できれいだし、ドライバーさんは白人の優しそうな人でラッキー! “Shakespeare Grobe Theater” と先に行先を告げてから車に乗り込むのがイギリス流。車内は5人乗りで、広くてきれい。20分ほどでテムズ川沿いのグローブ座に到着。チップ込みで10ポンドほど払って降りる。ここも念願だったところ! 時間が早いためグローブ座はまだ開いていないので、外から写真撮影。
 テムズ川の向こうに、タワーブリッジが見えたので、川沿いにその方向に歩き、一つ手前の橋で市街側に渡る。地下鉄の駅を探して歩くがなかなか見つからず、途中で、思いがけずセントポール寺院に行き当たる。目指していた駅では無かったが、とりあえず駅に行き当たり、駅員の大きなお姉さんにヴィクトリア駅に行きたいと言うと、乗り換えて行けると教えてくれた。
衛兵の交代式
1つ目のブラック・フライアーズ駅で乗り換え、5つ目のヴィクトリア駅で下車。地図と首っ引きでやっとバッキンガム宮殿前にたどり着くと、既に黒山の人だかり。宮殿前庭で衛兵が並んで敬礼しているのを見ながら歩いていたら、警備の男性の大きな背中にまともにぶつかってしまった。「るるぶ」で「おすすめのポイント」と出ていたあたりに陣取ると、すぐ目の前の道を衛兵の一隊が通って行った。その後、向こう側の道を一隊が通るのが見えたが、そのあとは宮殿の前庭で儀式が行われているのを待つこと約30分。目の前のイケメンのお巡りさんを眺めながら、強い陽射しに耐えつつ待っていると、ようやく楽隊の音が聞こえて、一隊が目の前を通って行った。最前列で見られたのはよかったが、馬に乗っている人以外は全員黒人だったのにはびっくり。日によって衛兵の出身国が変わるのだとか。衛兵の交代が終わったのは、バッキンガム宮殿に着いてから丁度1時間たった12時15分。

トラファルガー・スクエアのネルソン提督像 “グリーンパーク”の中を通って、グリーンパーク駅のところまで出ると、もうピカデリー・サーカスが見える距離だったので、街を眺めながらゆっくり歩くことに。真っ青な空がきれい。
ピカデリー・サーカスのあたりの写真を撮ってから、来るときに目に付いていた「ガーファンクル」というこぎれいな店で昼食をとることにする。午後1時。チーズバーガーと紅茶を注文。紅茶はポット入りでカップにたっぷり3杯分。チップを加えて8.5ポンドを払い、手持ちのポンドを使い切った。午後1時40分に店を出たが、まだ時間があるので、トラファルガー・スクェアのナショナル・ミュージアムへ。ここが無料で見られるとは、イギリスはすごい! ゴッホの「ひまわり」など目ぼしい絵を見ながら回るうちに午後2時半になったので、外に出る。朝方来たときは閑散としていたのに、今は人があふれている。トラファルガー・スクェアから9番のバスでホテルの前まで。予定通り午後3時半に到着。

ヒースロー空港







 午後4時には、とうとうヒースロー空港に向けて出発。バスの窓の外は、ここ2日間ほど忘れていた田舎の緑の風景。空港に着くと、パーソナル・チェックイン、荷物検査、出国。その後の1時間余りで最後の買い物。午後7時頃、ゲート番号の表示が出たのを見て行ってみると、空港が混み合っているため、さらにバスで移動とのこと。午後7時20分、JL422便に搭乗。25分後に動き始めたが、順番を待っていたようで、滑走路をずいぶん長く移動してからやっと飛び立った。関空まで11時間。関西空港への到着も予定より遅れるとのこと。午後9時半から夕食。シュリンプカレーがおいしかった。映画でも見ようかと思ったが、やはり眠ることに・・・。
夜中に、機内に青竹が置いてあると聞いて踏みに行った。気持ちが良かった。


n  8月8日(水)  帰国


 機内が明るくなった。午前5時半。ここで日本時間に時計を合わせ、一気に翌日の午後1時半に。ジュースが配られ、続いてオムレツにソーセージ、マッシュルーム、ベーコン、ハッシュドポテトと、ここ何日間か見てきたホテルの朝食と全く同じメニュー。食傷気味。クロワッサンとヨーグルトとフルーツはおいしかった。時々揺れる。往路のように細かい横揺れではなく、結構揺れる。あと1時間で着陸、現地は晴れ、気温34度」とのアナウンス。ロンドンとは10度の差。鳥取あたりから本州上空に入り、岡山上空を抜け、そのうち瀬戸内海に出た。淡路島が見える。明石海峡大橋も白くくっきり見える。ここで大きく旋回。淡路島の真上を通り、神戸上空を通って、16時5分、予定より少し遅れて関空に着陸。入国手続きは、人が少なくてスムーズに終了。JR関西空港駅から東京へ。



n  エピローグ


 今回の旅行で特筆すべきことは、なんと言ってもイギリス滞在中のお天気。雨に降られなかったという訳ではないがそれも一時的なもので、傘を開くことは一度もなかった。イギリスというと、いつも雲の重くたれ込めた空を思い出していたが、今回はきれいな青空に恵まれた。これも異常気象のせいか?

 絵に描いたように美しい風景の中で過ごした数日は、心からリラックスできたすばらしい時間だった。夏でも長袖で丁度いい気候のところだから、冬は厳しいのだろう。ひとときの陽射しを精一杯楽しもうとするイギリスの人たちの夏に対する思いを感じることができた。日なたの陽射しはきつくても風は本当にさわやかで気持ちが良かった。ロンドンでも、日陰に入ると肌寒いほど。以前は冷房のいらない国だったが、最近の温暖化でロンドンのレストランや事務所などでは冷房を入れたところもある様子。ホテルの部屋に冷蔵庫が無く、ぬるいペットボトルの水を持ち歩いていたので、レストランで出される冷たい水道水はちょっとこわかったものの、ありがたかった。

 テロを心配していたが、液体のものを透明なビニール袋に入れて荷物検査を受けるという措置のせいで、思ったほど検査に時間をとられることも無かった。旅行前の大雨については、被害の跡が見られるところもあったが、その影響を受けることは無く、楽しめて良かった。旅行前に心配していたおっちょこちょいは・・・やっぱりあったけれど。

 帰国から5日後の夜、添乗員さんから電話。ロンドンのヒルトンから転送されたスーツケースの鍵が手元に届いたとのこと! 「さすがはイギリス、さすがはヒルトン。イタリアなら返ってきていませんよ。送料の請求もありませんでした。」とのこと。皆さんの親切な対応に感謝。