イギリス旅行記
2007.7.29〜8.8
n プロローグ |
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そうこうするうちに日程表が送られてきたが、なかなか荷物作りに手を付けられず、結局、集荷直前の数時間でなんとかまとめて送り出した。そしてあとで、カーディガンを全部スーツケースに入れて送ってしまったことに気付く・・・。 出発の前の晩は神戸のいとこ宅に泊まるため家を午後6時に出たが、せっかく買った「るるぶ」を置いてきたことに気づき、品川駅でまた買うことに。今度の旅行は、何だかすごいおっちょこちょいをしそうな予感がして心配。いとこ宅に午後10時頃到着。久しぶりの再会に話に花が咲き、12時頃就寝。 |
n 7月30日(月) 関西空港 → ロンドン → グラスゴー |
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n 7月31日(火) グラスゴー → エジンバラ → 湖水地方 |
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8月1日(水) 湖水地方 |
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![]() 添乗員さんの説明によると、イギリス人は自然をこよなく愛し、保護しているとのこと。そして、湖水地方の自然のすばらしさを世に知らしめたのが、ピーターラビットの生みの親ベアトリクス・ポターであり、詩人ワーズワースであるとのこと。林の中を通る道の視界が開けて、時々湖が見える。青空が見え始めている。ボウネスの波止場でバスをおりてから、歩いて「ベアトリクス・ポターの世界館」へ。建物の中に入ると、そこはもうピーターラビットの世界。ポターの人生を紹介するフィルムを見た後、同じ建物の中のレストランで昼食。ピーターラビットの人形などが並ぶ不思議な空間で、メニューは、ぐるぐる巻きのソーセージにポテトと人参とグリンピースの付け合わせ。スープとパンがおいしかった。2時過ぎに食事を終え、湖のバスのところまで戻る。朝と同じ道だが、今度は人がたくさん。犬を連れた人が多い。
ひと休み後、6時にホテルをバスで出発して、湖畔のレストランへ。しとしとと細かい雨が降っている。イギリスらしい天気とのこと。レストラン“レイク・サイド”でのメニューは、サラダ、マスのグリルに人参とグリンピースとジャガイモの付け合わせ。何と昼食の時と付け合わせの材料は全く同じ。しかし、こちらはほとんど味が無くて、持参のお醤油をかけて食べた。デザートはどこかで出たのと同じようなフルーツポンチにコンデンスミルクを混ぜたようなもの。ジャガイモが主食ということか、パンは出なかった。傘をさすほどでもない雨の中、湖畔のバスまで戻って、ホテルへ。部屋に帰るとまだ午後7時40分。早々にシャワーを浴びて寝ることに。10時就寝。 |
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8月2日(木) 湖水地方 → ハワース → チェスター |
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![]() またバスに乗り、ブロンテ姉妹の家まで2時間ほど。明るい青空の下に緑の草原、川、羊の見える広々とした風景。やがてハワースの町に入る。ブロンテ姉妹の父親は牧師だったので、牧師館に住んでいたが、それが現在は記念館となっている。その隣の教会も見学。 午後8時半にバスで出発。青い空に、飛行機雲が十字に大きく白い線を描いている。そのうち夕日が赤く沈み始め、薄暗くなりかけた頃、チェスターの街に入る。ポークソテーの夕食後、午後9時半、郊外のホテル“ホリデイ・イン・チェスター・サウス”に到着。鍵を渡された部屋は1階だが、これでもかと言うほど廊下を何度も曲がってやっとたどり着く。フロントの前にパソコンがあるのを見つけていたので、荷物が届くまでの間にその長い廊下をまた戻って、15分用のプリペイドカードを3ポンドで買い、メールを送る。11時就寝。 |
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8月3日(金) チェスター → ストラットフォード・アポン・エイボン |
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![]() 金曜日ということもあるのか渋滞に巻き込まれ、予定を少し遅れて2時過ぎにストラットフォード・アポン・エイボンに到着。ここは、シェイクスピアの出身地。妻のアン・ハザウェイの実家の目の前のカフェで昼食。メニューは、ガーリックきのこ、サーモン、チェリーパイとアイスクリーム。 午後3時45分にバスへ。
1時間ほどして7時から夕食のレストランへ。 |
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8月4日(土)ストラットフォード・アポン・エイボン → コッツウォルズ → ブリストル |
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![]() 11時15分、次はバスでバイブリーまで30分ほど。詩人ウィリアム・モリスが「イングランドでもっとも美しい村」と称えたという川沿いの村。鴨のいる川に沿ってしばらく散策した後、昼食のレストランへ。メニューは、サラダ、レバーペースト、ビーフシチュー、デザート。ビーフシチューはかなり薄味だった。 ![]() 4時20分出発で今晩の宿泊地ブリストルへ。林と草原の中を行くと、突然都会の風景に変わった。家の壁や塀も今までのように統一された感じではない。久しぶりの都会は汚く見える。午後5時、今日のホテル“アーノス・マナー“に到着。マナーハウスとのこと。ここもやはり結婚式があったようで、花嫁さんや若い人たちが歓談している。11号室は1階かと思ったら、廊下の途中から2階へ。ドアで区切られた一角の角部屋で、天井が高く、広い部屋。書斎のようなスペースもある。バスルームも広いが、今日のダックレースのようなおもちゃの黄色いアヒルが大小3羽も置かれているのにはびっくり。窓の外は道路の交差点。 |
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8月5日(日) ブリストル → バース → ストーンヘンジ →
ロンドン |
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12時、バスで“クラウン・イン”のレストランへ。メニューは、メロンとオレンジの前菜、パイとは思えないミートパイ、リンゴの温かいデザート。
![]() 途中で渋滞にひっかかり、ロンドンの見所の説明を聞きつつ行く。青空に刷毛で描いたような雲。午後4時半過ぎ、ロンドン郊外に入ったらしい。サッカーの試合中の街中は気持ちが悪いほど車が少なくなるとのことで、意外に早く5時半にピカデリー・サーカスの近くのレストランに到着。メニューは、サラダに白身魚のソテーだったが、どちらも薄味。デザートはティラミス。6時半、バスでホテルへ。30分ほどで到着。お店はもう閉まりかけている。今日のホテルはヒルトン・ロンドン・オリンピア。建物は期待したほどではなかったが、部屋は広いし、なかなか良い。早速、散策に出かける。それほど目ぼしいものは無かったが、自由行動の日に乗るバス停を確認。しばらく歩き回るうちにいろいろな人種が居るのに気づく。ホテルに帰ってから、インターネットをするため、ロビーの隅のパソコンを30分借りる。今度は5ポンド。メールが届いていて、今日の日本は今年最高の気温だったとのこと。返信し終えたところで丁度タイムアウト。ロンドンでの自由行動のことなど相談して、10時半就寝。 |
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8月6日(月) ロンドン市内観光 |
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午前8時半頃、外に出ると雨が降っている。とうとう傘の出番かと思っていたら、9時前にバスが出る頃には薄雲はあるものの一面の青空! 奇跡的! 今日はロンドン市内観光。まずはバッキンガム宮殿へ。女王様は夏の間はスコットランドに滞在されるので、今は不在とのこと。青空の下で写真を撮ることができてよかった。次は国会議事堂のビッグベン、ウェストミンスター寺院へ。遠くに世界最大の観覧車“ロンドン・アイ”が見える。そして大英博物館へ。ロゼッタストーン、メソポタミアやアッシリア帝国の遺跡、ギリシャのパルテノン神殿からの彫刻、ガラスの壺、ミイラなどを見学。その後、バスで「ロンドン三越」へ。続いて、チャイナタウンの中華料理店でランチ。メニューは、卵のスープ、酢豚、麻婆豆腐、白菜炒め、ご飯、オレンジ。食後にチャイナタウンをちょっと散策。さすがに東洋人が多い。 ![]() 午後1時50分、バスで出発。午後3時、ウィンザー城に到着。まず聖ジョージ礼拝堂へ。歴代の王の墓が床下に。パイプオルガンの響きが美しい。続いてお城の中へ。中は、予想よりすばらしく、現在も儀式や各国の君主の訪問時のパーティー等に使われているところがビデオで紹介されている。女王様も週末はウィンザー城にいらっしゃるとか。お城の入り口から少し坂を下ったところの十字路の景色は前回来たときにとても印象深かったところだが、今回違うのは、人がすごく多いこと。色々な国からのバスが停まっている。 |
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8月7日(火) ロンドン自由行動 → 帰国へ |
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8月8日(水) 帰国 |
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エピローグ |
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絵に描いたように美しい風景の中で過ごした数日は、心からリラックスできたすばらしい時間だった。夏でも長袖で丁度いい気候のところだから、冬は厳しいのだろう。ひとときの陽射しを精一杯楽しもうとするイギリスの人たちの夏に対する思いを感じることができた。日なたの陽射しはきつくても風は本当にさわやかで気持ちが良かった。ロンドンでも、日陰に入ると肌寒いほど。以前は冷房のいらない国だったが、最近の温暖化でロンドンのレストランや事務所などでは冷房を入れたところもある様子。ホテルの部屋に冷蔵庫が無く、ぬるいペットボトルの水を持ち歩いていたので、レストランで出される冷たい水道水はちょっとこわかったものの、ありがたかった。 テロを心配していたが、液体のものを透明なビニール袋に入れて荷物検査を受けるという措置のせいで、思ったほど検査に時間をとられることも無かった。旅行前の大雨については、被害の跡が見られるところもあったが、その影響を受けることは無く、楽しめて良かった。旅行前に心配していたおっちょこちょいは・・・やっぱりあったけれど。 帰国から5日後の夜、添乗員さんから電話。ロンドンのヒルトンから転送されたスーツケースの鍵が手元に届いたとのこと! 「さすがはイギリス、さすがはヒルトン。イタリアなら返ってきていませんよ。送料の請求もありませんでした。」とのこと。皆さんの親切な対応に感謝。 |