北欧旅行記
フィンランド、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー)

地図

1日目 8/18(木) 関西空港 ⇒ コペンハーゲン(Denmark) 

◆関西空港から

フィンランド航空機  午前8時、関空着。夏休み中とあってすごい人の列。
フィンランド航空のカウンターにスーツケースを預けてから、両替へ。通貨の単位は、フィンランドだけはユーロだが、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーは「クローネ」。1クローネはどの国もだいたい20円ぐらい。滞在日数の長いノルウェーのクローネに少しだけ両替する

 シャトルで中間駅へ。10時半過ぎに12番ゲートから搭乗。座席は1列が3・4・3席。今回はなんと39名のツアー。添乗員の武田さんはテキパキしていて好印象。ヘルシンキまでの飛行時間は約9時間40分。ヨーロッパの中では近い。現地時間は明け方の5時。現地に2時半頃着いて、乗り換えになる。
サマータイムなのでフィンランドは6時間遅れ、他の国は全部7時間遅れになる。
 フィンランド航空の機材は古く、乗務員はほとんどがフィンランド人で、大柄という印象。11時15分離陸。12時頃、能登半島上空から日本海へ。時計をヘルシンキに合わせ、午前6時に戻す。やがて朝食。メニューは一種類のみで、メインはミートボールとトマト味のパスタ。機内食としては軽くて結構おいしかった。
 映画を見た後うとうとしていると機内が明るくなって、今度は昼食。チキンカレーがメイン。カレーとフルーツはおいしかったがチキンはイマイチ。大きな急須で温かい日本茶が配られるが、色は出ているものの味が無い。スチュワーデスが食事を扱うときは薄手のビニール手袋、新聞を扱うときは黒の皮手袋をするのが珍しい。
機内より


◆ヘルシンキ乗り継ぎ

ヘルシンキ空港  2時半を過ぎると高度を下げ始め、眼下の雲の間に緑の大地と青い湖が見えてきた。フィンランドの南部は本当に湖の多い地形だ。3時着陸。針葉樹の森が北欧らしい。気温は19度。ヘルシンキ空港では入国審査があった。今日は乗り継ぎだけなのにと思って押されたスタンプを見るとEUのものだった。ツアーの人数が多いので集まる度に点呼に時間がかかる。少しは使うかもしれないということでユーロにも両替。ヘルシンキの空港は派手さは無くすっきりした感じ。人もそれほど多くはないが、「乗り継ぎ」と日本語でも表示してあるのが、訪れる日本人の多さを物語っている。
16番ゲートでコペンハーゲン行きのフィンランド航空を待つ。17時30分搭乗。座席は3席ずつ2列の中型の飛行機。コペンハーゲンは日本との時差が7時間なのでここでまた時計の針を1時間戻して16時30分にする。17時を過ぎてハムとチーズをはさんだベーグルが出た。眼下は湾と海岸線と島々の美しい景色
6時15分、デンマークのコペンハーゲン空港に着陸。飛び立ってから降りるまで眼下に山はひとつも見えず、まっ平らな大地だった。気温20度。飛行機を降り、きれいなお店の並ぶ通路を延々と歩いてから荷物を受け取る。ここでデンマーク・クローネにも両替。スーツケースを持ってバスに乗り込む。39名だとバスも満席。
機内より


◆コペンハーゲン着

コペンハーゲン  空港から10分ほどでクオリティー・エアポート・ダン というホテルに到着。目の前にスーパーがあるというのですぐに出かける。機内で5時過ぎに食べたのが夕食ということになり、ホテルでの夕食は無いので、軽食を買い込んでから街を散策。
 レンガ造りの教会やアパートのような建物、郊外の町にしてはしゃれたものを売っているブティックなどを見ているうちに肌寒くなってきたのでホテルに帰る。

 午後8時を過ぎてもまだ明るい。9時頃になってやっと夕焼け。スーパーで買ったチョコレートのシェイクはまるでアイスクリームの溶けたのみたいにトロリとしていておいしかった。
今は午後10時半。日本時間では翌朝の午前5時半。長い一日で疲れました。おやすみなさい

コペンハーゲン



2日目 8/19(金) コペンハーゲン滞在(Denmark)

◆コペンハーゲン市内観光

月  時差のせいで3時半ごろ目が覚める。窓の外を見ると、目の前のNETTOというスーパーの建物の上にが出ていてとてもきれい。その後も何度か目が覚め、久しぶりに夜が長く感じられた。  7時、目覚ましで起きた。朝食のバイキングは結構品数が多かった。外へ出てみると半袖では寒そう。部屋に戻って荷物を片付けてから町をちょっと散策。
 9時集合でバスに乗り込む。ドライバーは、髭とお腹が印象的なヘンリキさん。バスはシェラン橋を渡って北シェラン島へ。お天気は上々。筆で描いたような細い薄雲がところどころに。森と小麦畑の中に可愛いお家の点在する間を行くと、そのうち右手に海が見えてきた。対岸はスウェーデンとのこと。
 ハムレットの舞台として知られる世界遺産のクロンボー城に着くが公開していないとのことで、外観のみ見学。
クロンボー城
フレデリクスボー城  また緑の中を抜けて、今度はフレデリクスボー城へ。湖に浮かぶ3つの小島の上に建てられており、内装工事の途中で火事になって全焼したのを国民の募金で再建したとのこと。ベルサイユ宮殿のように豪華な天井や代々の王様達の肖像画、教会堂などを次々と駆け足で見て回り、12時過ぎにまたバスへ。
 1時にはコペンハーゲンに戻り、17世紀の建物という由緒あるレストランの1階と2階に分かれて昼食。メニューはマッシュルームのスープ、たらのフライ、じゃが芋、インゲンなどのつけ合わせ、アイスクリームにコーヒー。じゃが芋を丸のままオーブンで焼いたのと焼きたてのパンがおいしかった。
 のみの市を覗いてからまたバスに乗り込み、コペンハーゲンの街中を走って人魚姫の像へ。有名な割に、いかにも港という感じのあまり風情の無いところにあって意外だった。
 海上に浮かぶように建つオペラハウスを左手に見ながら女王の居城アマリエンボー宮殿へ。ロココ様式の4つの建物に囲まれた広場は自由に通行できるようになっている。 衛兵の交替式も行われるらしいが、今日はイケメンの衛兵の写真を撮ったぐらいでまたバスへ。
 ロイヤルコペンハーゲンの本店では、絵付けの実演をしていた。そこからは目抜き通り”ストロイエ”の両側に並ぶお店を見ながら15分ほど歩き、広場に出て工事中の市庁舎の前で集合し、チボリ公園まで徒歩で。
オペラハウス
チボリ公園  チボリ公園に着くと、まずは夕食のため園内のレストランへ。到着が早すぎてお店がまだ開いていなかったというアクシデントはあったものの、間もなく解決。メニューはスモークサーモンと野菜の前菜、ポークソテーにじゃが芋とプラムの付け合せ、デザートだった。デザートの中にアーモンドの粒が入っていた人には粗品がもらえるということだったが、気付かずに食べてしまったのか、誰も手を挙げなかった。食後はチボリ公園の中を散策。開園は160年も前とのことで、懐かしい感じのする遊園地。縁日のようなアトラクションやジェットコースターやフリーフォールやおみやげ屋などがところ狭しと並んでいて、家族連れなどでにぎわっていた。8時20分ホテル着。シャワーを浴びて10時半就寝。




3日目 8/20(土) 
コペンハーゲン(Denmark) ⇒ ヘルシンキ(Finland) ⇒ トゥルク ⇒ シリヤライン

◆ヘルシンキへ

自転車用信号  やはり4時過ぎに目が覚めた。今晩、シリヤラインではスーツケースを船室まで持ち込めないので、一泊分の着替えなどを手荷物にしておくようにとのこと。
 朝食を済ませてから散策に出かける。自転車が愛用されているらしく、道路に自転車用のスペースが確保されていて、専用の信号まである。気温は17度で、長袖のブラウスではしばらく歩くと肌寒くなってきた。ホテルに戻り、8時20分集合で空港に向けて出発。今日も晴れ。8時半頃にはコペンハーゲン空港に到着、10時再集合でA20ゲートへ。ツアーの人数が多いと思ったが、皆さん旅慣れているらしく、集合が早くて迷惑をかける人がいないのが気持ちいい。御夫婦のペアが多くて、女性用トイレばかり混雑する状況が無いのも助かる。10時20分搭乗。離陸してすぐに例のベーグルサンドの軽食。昼食が遅いということだったので、半分食べるつもりで結局全部食べてしまった。また時差があるので時計を1時間早める



◆ヘルシンキ市内観光

テンペリアウキオ教会  1時過ぎ、フィンランドのヘルシンキに着陸。気温は24度とのこと。雲はあるものの青空で日差しは結構きつい。今日のバスのドライバーはライモンさん。2時過ぎにレストランへ到着。メニューはトマトのスープ、いわしのソテーとじゃが芋、ブルーベリーのタルト。
 3時過ぎから観光。まずは岩の教会テンペリアウキオ教会へ。岩盤の中に作られた奇想天外な教会。内部は大きなドーム型になっていて、何と十字架が無い。パイプオルガンがどんな音で響くのか聴いてみたかった。
 続いてシベリウス公園へ。木々の中にフィンランドを代表する作曲家シベリウスの顔の大きなレリーフとパイプオルガンのパイプを模したような彫刻
 ここでのガイドは目のクリッとした加藤さんという男性。短時間で機関銃のようにフィンランドとヘルシンキについて語ってくれた。フィンランド人は、岩盤に覆われた土地を大変な思いで開墾して農作物を作り、厳しい自然を克服してきた。その上、ロシアやスェーデンからも侵略されたため、少ないもので我慢する国民性が出来上がったとのこと。30万円ぐらいの月給で35%を税金に取られるが生活に必要なものがいろいろ無料で利用できるようになっているそうだ。スウェーデンが征服中に国の基礎を作ったため、スウェーデン語を使う人の割合は人口のたった6%であるにも関わらず、いろいろな標識が全て上がフィンランド語、下がスウェーデン語の二段に書かれている。また北欧4カ国の中ではフィンランドの物価が一番安いとのこと。公園ではみんな上半身裸になって日光浴をしているが、冬が暗く寒い北欧では夏の日光は本当にうれしいものなのだそうだ。フィンランド語で「ありがとう」は“キートス”。
おみやげ屋さんに寄り、白い外壁に緑色のドームの大聖堂の前で写真を撮って、4時半にヘルシンキを後に。
シベリウス公園



◆トゥルク市内観光

トゥルク大聖堂  大きな岩盤が道路わきに露出しているのを時折見かけながら2時間ほど走り、6時半過ぎトゥルクに入る。以前には首都だった古都とのこと。ここでのガイドは小柄で真面目そうな古谷一行に似た男性。
先ずはトゥルク大聖堂へ。石造りであまり装飾の無い教会だが、正面の祭壇はカラフルな絵画だった。フィンランド一といわれるパイプオルガンのパイプの数は6,000余りとか。丁寧な説明で時間をかけて見て回り、7時半過ぎにまたバスに乗り込んでトゥルク城へ。これも13世紀に建てられたとのことで、石造りの素朴な建物。外から写真だけ撮って、いよいよシリヤラインへ。



◆シリヤライン

シリアライン 船内  これから私たちが乗るのは、6万トンで3,000人は乗れるという“ミス・ヨーロッパ”という船。乗船場に着いたものの待合室はすごい混雑だとのことで、しばらく待って乗船口に向かうが、大勢の人でごった返していて、身動きもできないほど。9時になると人の列が動き出し、小さな入口を通り抜け、“B”という入口からやっと中に入る。一泊分とはいえ荷物を持っての移動なので結構大変。
 乗船した階はインフォメーションがある7階。一旦、11階の部屋に荷物を置いてから8階のレストランで夕食。名物のバイキング形式だが、こちらでは「スモーガスボード」という。もう9時半なのでお食事は少しにしてデザートを食べて切りあげた。インフォメーションでスウェーデン・クローネに両替し、7階のお店を見て回ってから部屋に戻った。
 11時だが明朝はスウェーデンなので、ここでまた時計を1時間戻して10時にする。船は大きいので揺れないのかと思っていたが、常時小刻みな振動があるのが気になる。部屋はワンランク上の「シリアクラス」とのことだが、一般のホテルの部屋と比べると少し小さめの感じ。冷蔵庫はついているが、シャワーのみでバスタブ無し。せっかくの海の見える部屋だが、もう真っ暗で何も見えないので、明朝早くに展望デッキに出てみることにする。 船室内



4日目 8/21(日) シリヤライン ⇒ ストックホルム (Sweden)

◆船上での夜明け

船上より朝焼け  昨晩は船の振動が気になるかと思ったが、すぐに寝入った。夜明けが4時半ごろということだったので、その前に起き出した。窓の外は海と空の青に紺色の島影が浮いて幻想的な雰囲気。やがてだんだん明かりや家が見えてくる。
 ウィンドブレーカーを着て13階の展望デッキに上ると、最初は思ったほど寒くは感じなかったが、風に吹かれているとだんだん寒くなってくる。西には月が残り、東の空は朝焼けで雲が染まって教会の天井画に見るような壮大な景色。だんだん明るくなり、島に見える家の数も増えてきた。
5時半から朝食ということだったので一番乗りのつもりで行くと、もうみんな先に来ていてびっくり。朝食にしては品数が多く、夕食よりおいしいような気もする。特にサーモンがおいしい。
食後にもう一度デッキへ。ストックホルムの街が見えてくる。6時50分に7階に集合し、5階からまた行列して7時に下船。スウェーデンに入る。
船上よりストックホルムを望む



ストックホルム市内観光

ストックホルム市庁舎 議会室  7時半からバスでストックホルム市内観光へ。天候は曇り。
今日のガイドは三浦さんという大柄な眼鏡をかけた男性。
まず対岸に市庁舎の見える海岸や高台からストックホルムの街を見る。街の外観を変えないようにしているため、300年間変わっていないとのこと。「300年後にまた来てみてください」と言われた。北欧4カ国の中で最大の都市だそうだ。
コペンハーゲンはかわいい感じの街、ヘルシンキはあまり統一感は感じられなかったが、ストックホルムはとても落ち着いたきれいな街で気に入った。
まずは市庁舎へ。スウェーデンを代表する現代建築で、街のシンボルともなっており、まるでお城のよう。議会室、ノーベル賞授賞式後の祝賀晩餐会の行われる「青の間」、祝賀舞踏会が行われる「黄金の間」などを見学。黄金の間の壁面は1900万枚の金モザイク・ガラスで作られている。
 続いて世界遺産にも指定されている国王の居城、ドロットニングホルム宮殿へ。庭園はきれいに左右対称に作られていて、「北欧のベルサイユ」と言われているとのこと。緑と噴水が美しい。小鳥がたくさん餌をついばんでいる。衛兵は若い男女なのだが、今日は日曜日なので迷彩服の民兵とのこと。
お城の中は写真撮影禁止。大きなタペストリーや肖像画などを見て回ったが、途中からガイドの三浦さんに折りたたみ式の椅子を持って歩くことを勧められ、使ってみたらとても楽だった。
 朝食が早かったので早めに昼食へ。「江戸」という日本料理店で松花堂弁当と味噌汁が出たが、せっかくのサーモンのお寿司がぎゅっと握りすぎだった。

ドロットニングホルム宮殿



◆旧市街(ガムラ・スタン)

旧市街  12時ごろにまたバスに乗り込み、スタッズホルム島の旧市街ガムラ・スタン)へ。中世の香りのするカラフルな建物が並ぶ広場で一時解散し散策。黄色と青色のポストを見つけた。石畳も石の並べ方がいろいろあって美しい。 衛兵のパレードを見てから、今度は遊覧船に乗り換えてストックホルムの街を海上から眺める。すばらしい石造りの建物がずらっと立ち並ぶ様は壮観。この頃には曇っていた空に青空が現れ、うれしい日差しも。ガラス工芸の店を覗いてから街を散策。すてきな街並み。
石畳 ストックホルム



ホテルでインターネット

スカンディック・インフラシティー・ホテル  3時過ぎに、スカンディック・インフラシティー・ホテルに到着。エントランスを入ると中庭に背の高い植物や噴水がある。部屋の窓から見ると周囲は緑地のような感じになっていてすぐ近くにスーパーもある。ちょっと散策してからホテルに戻り、二階にあると聞いたインターネットが使えるパソコンを探し当て、ウェブメールで家族の携帯に送信するとすぐに返事が返って来た。6時から夕食。会議室のようにテーブルと椅子がたくさん並んだ広い部屋に案内される。テーブルにはトマト味の辛いスープ。あとはバイキングと言ってもチキンソテーと野菜とパン、デザートのタルトとコーヒーしかなく、ウェイターのサービスも悪い。早々に切り上げてまた外へ散策に出る。まだ青空のきれいなこと! だんだん晴れてきて良かった。
 ホテルの部屋にあるくず入れの中が紙と食べものとそれ以外のものの三つに仕切られているのにはびっくり。旅行者にもゴミの分別に協力してもらおうというわけか。
シャワーを浴びて10時就寝。明日はいよいよノルウェーへ。
分別くず入れ




5日目 8/22(月)ストックホルム(Sweden)
ベルゲン(Norway)

◆ノルウェーへ

機内より  5時過ぎ起床。もう一度メールを送信しに二階へ行ってから朝食へ。昨晩と比べると種類も多いし、鯉の泳ぐ池と緑の中の2人掛けのテーブルで食べられていい気分。
 7時15分出発。今日は快晴。気温は14度でちょっと肌寒いので、カーディガンを着る。ホテルの目の前から高速道路に乗って空港へ。飛行機の到着が遅く、搭乗が30分ぐらい遅れたが、9時半過ぎに飛び立つ。
 窓の下は緑の森と茶色の田畑、そして青い湖。眺めているうちにまた例のベーグルサンドが出た。ベルゲンに着くとすぐ昼食になるとのことなので、今度は本当に半分だけ食べることに。
 11時ベルゲン空港着。やはりローカルな雰囲気の空港。曇ってはいるが、雲は動いている。空気はやはり肌寒い。花壇には赤や黄色の薔薇。いよいよノウェーだ。バスでもシートベルトをすることになっているとのこと。ガイドは福原さんという落ち着いた話し方の女性。ノルウェーでは曇りは8月下旬の典型的な天気だとか。水質は良好、治安も良いとのこと。
 空港からバスで移動する途中、クリスマスツリーの飾りのようなかわいいお家が見える。一般の住宅だそうだ。
機内より


◆ベルゲン

ベルゲン  30分ほど走るうちに海が見えはじめ、港町のベルゲンに入ると,コンクリートやレンガの建物が建ち並んでいる。昔は首都だったこともある街とのこと。
バスを降りてチャイナハウスという中華料理店で昼食。メニューは卵のスープ、肉と野菜、魚と野菜、きのこと白菜など4皿とご飯だったが、熱々でなかなかおいしかった。
店を出て街中の公園で写真を撮ろうとすると、雨がパラパラと降り出してきた。
またバスに乗り込み、世界遺産のブリッケン地区へ。カラフルな建物が建ち並んでいる。
 ブリッケン地区の建物は、ハンザ同盟時代にドイツの商人が商館として使っていた家屋だそうで、何度も火災で焼失したが、そのたびに復元されたとのこと。
カラフルな建物の奥は昔のタラの倉庫。地盤が軟らかいので建物が傾いてしまっているが、今もいろいろなお店として使われている。
ブリッケン地区
魚市場  雨の中、魚市場へ。サーモンやキャビア、野菜、果物、お花、みやげ物などを売るテントがずらっと並んでいて、あたりは生臭いにおいでいっぱい。
 続いてケーブルカーの駅まで歩き、フロイエン山の頂上へ。途中までは雨に煙る街が一望できたが、そのうちガスの中へ突入して視界は真っ白に。標高320mの頂上駅で降りるとベルゲンの街が一望できるはずだったが、残念! みやげもの屋に入っただけで降りてきた。それから郊外に出ると、しばらくして黄色くていやに長い平屋の建物が目に付いた。昔のロープ工場の跡と聞いて納得。
やがてベルゲン出身の作曲家エドワルド・グリークの家(通称トロールハーゲン)へ。雨が年間214日も降る町とのことで、やはり雨の中を記念館と夏季の自宅を見て回る。グリークは体が弱かったが早くに世に認められたため、豊かな人生を送ったとのこと。奥様はソプラノ歌手でグリークが64歳で亡くなった後、90歳まで長生きされたとか。
 4時30分、その名もクオリティー・エドワード・グリーク・ホテルに到着。エントランスを入るとロビーにはグリーンと小さな池とカラフルなソファ、奥にはらせん階段のあるとても素適な作り。ドアの部屋番号の表示にも楽譜の模様が入っている。ドアを入ると右手が寝室、左手が応接セットとデスクのあるスペース。テレビと冷蔵庫の納まった棚が間にあって回転させるとどちらの部屋からでも使えるようになっている。6時にエントランスのすぐ右の「ペールギュント」で夕食。レストランの名前もグリークに因んでいるのだ。メニューは塩辛い野菜のスープ、七面鳥のソテー、温野菜、レモン味のババロアとコーヒー。雨は降り続いている。
クオリティー・エドワード・グリーク・ホテル


6日目 8/23(火) ベルゲン ⇒ ソグネフィヨルド ラールダール(Norway)

◆ベルゲン鉄道・フロム鉄道

ベルゲン鉄道より  6時起床。雨はあがっていて遠くの明かりがきれい。そのうち青空が見えてきてだんだん広がっていく。ブラボー!!  外へ散策に出る。可愛いお家の間の細い道を下っていくと、雨に濡れた草花がかわいい。近くの会社に出勤するらしい人々とすれ違い、“Good morning!”と笑顔で挨拶を交わす。ホテルに帰り、朝食。席は昨夕の夕食のレストランの奥で、ステキな内装。パンがおいしかった。その後、7時55分集合ということだったが、40分ごろ降りていくと、もう集まっていてびっくり。もともときちんと集まるグループだったが、集合完了が日を追って早くなる。空の下の方にはまだ雲があるものの、上空にはきれいな青空!運転手は長身のペールヘンゲさん。これからの二泊三日は同行。しばらく行くと山に入り、空が曇ってくる。左側にフィヨルドの見えるところに人が集まっていて、何かと思っているとバスが止められた。安全のためにタコメーターを調べるとのこと。安全管理が徹底しているようだ。 その後もフィヨルドの対岸に可愛いお家の並ぶ景色を見たり、トンネルを通ったりしながら2時間近くかかってヴォス駅へ。雨はほとんど降っていない。ここから真っ赤な車体のベルゲン鉄道に乗り換え、木々の間を川が曲がりくねって流れる風景を眺めながら行く。
1時間ほどでミュールダール駅へ。ここで緑色のフロム鉄道に乗り換え、谷間を行くと20分ほどでジョーズの滝へ。5分間停車するというので車外に出る。大きな滝がすごく近くで轟音を立てていて、しぶきがかかってくる。音楽が聞こえたと思ったら、滝の中ほどの岩の上に紅いドレスに長い髪の女性が現れて踊っている。拍手が沸いた。滝の妖精だそうだ。
 そこからまた30分余りで真っ赤な駅舎のフロム駅に到着。
駅の近くの木々に囲まれた白いすてきなホテルの二階で昼食。メニューはタラのソテー、じゃが芋と付け合せ、プリン。じゃが芋が主食なのでパンは別料金。
フロム鉄道 ミュールダール駅



◆ソグネフィヨルド

ソグネ・フィヨルド  1時にフィヨルドクルーズ船に乗り、二階のデッキの最前列の椅子に陣取る。寒そうなのでカーディガンを着こみ、上着の前も首周りもしっかり閉める。
 1時25分出航。これから2時間、世界最長(200km)で最深(1300m以上)というソグネフィヨルドのクルーズだ。青緑色の水と岩山の迫る淵を行く。細い滝があちこちに見える。かわいいお家がたくさん建っているところは絵になる風景。私たちのと同じ船とすれ違う。雲はだんだん薄くなってきて、時折青空も見られる。寒かったけれど、景色をしっかり見て写真も撮りたいと思い、フードもかぶって、ほとんどの時間を二階デッキで頑張った。3時半過ぎにグドヴァンゲンに到着。バスに乗りかえ、トンネルを11kmのと6kmのと2つ通って30分で、もと来たフロムの街へ。そこからまたヨーロッパで一番長いラールダールトンネルへ。25kmもあるので、途中でトンネルの中が青く照明されているところが三ヶ所あり、氷のトンネルのようで幻想的。入ってから出るまでに20分近くかかった。


◆ラールダール

ラールダール  4時半、ラールダールの町に入る。道の両側にはかわいいお家が並んでいる。リンドストロームホテルに着くと、日本人のスタッフもいる。部屋にスーツケースが届くのを待って散策に出かける。ホテルの横の道を入るとかわいいお家や店が並んでいる。家並みの切れるところまで行ってから反対側へ歩いてみる。すぐにフィヨルドに出るという話だったが、小川にたどり着いただけ。でも青空が広がっているし気温は20度とのことで、とても気持ちがいい。住宅の庭には色とりどりの花が植えられている。スーパーが二つあるのも見て回って、ホテルに帰るとロビーでピアノの生演奏が行われていた。ロビーの椅子は北欧の家具だけあってさすがに座り心地がいい。日本人のスタッフにフィヨルドの場所を尋ね、明朝行って見ることにする。7時15分、ホテルのレストランで夕食。バイキングだったが、お肉もお魚もデザートも野菜もソースも種類が多くて、こんな田舎のホテルで出るとは期待していなかったものなのでびっくり。食後はサロンでコーヒーを飲みながらピアノの生演奏を聞いた。部屋に戻ってシャワーを浴びて、今は午後の9時半。やっと外は暮れかかってきたが、まだ空は明るく、ほとんど雲ひとつない。明日もこの天気が続きますように・・・。


7日目 8/24(水)ラールダール ゲイランゲル(Norway)

◆ブリスクダール氷河へ

ラールダール  6時起床。まずは、とカーテンを開けると、青い空にすばらしい朝焼け。間近に見える山の上の雲がオレンジ色に輝いている。万歳!!・・・と思ったのもつかの間、だんだんまた雲が広がってきた。フィヨルドの天気は変わりやすいというけれど、ホント! まずは、やはり朝の散策に出かける。昨日聞いたフィヨルドまで15分ほど。小高い山が迫っていて、鳥の声と水の音しか聞こえない。気温は12度とのことで、少し肌寒い。リサイクル工場なのか、敷地にカラフルなペットボトルがたくさん積まれているところがある。ホテルに戻って朝食。今朝は出発がゆっくりなので、もう一度かわいいお家の間を散策。ガーデニングも素適。だいぶ余裕を持ってホテルに戻ったつもりだったが、もうバスに乗り込んでいる人がいてびっくり。出発時間さえ告げれば、集合時刻は言わなくても大丈夫な状態。

 9時15分出発。長いトンネルを抜けて港へ。バスに乗ったまま乗船。9時半に出航し15分で対岸へ。青空が出てきて、ところどころ陽が射し始める中をグリークの曲を聴きながら、バスを走らせる。途中、ヨステダール氷河の支流のボーヤ氷河が間近に見え、車外に出て写真を撮っていると、野生の牛の行列がそばを通っていった。トンネルを通ると、そこは氷河の下とのこと。氷河は遠くから見ると青く半透明のように見える。やがて左にヨステ湖を見ながら行く。大きな緑色の湖。時々羊や山羊を見かけるが、山羊のチーズは茶色でちょっと甘いとか。そういえば今朝のホテルで朝食の時、缶詰の茶色いチーズをスライサーで削っているのを見かけた。次に見たら食べてみよう。途中、シャイというところでおみやげ屋さんに寄ってから、一番長いというノールフィヨルドを右に左に見ながら行く。山とフィヨルドとかわいいお家が絵のように美しい。 野生牛の行列
オープンカーに乗って  1時に昼食のレストランへ。風が強くて、バスを降りると近くの滝のしぶきがかかる。レストランはすてきな雰囲気のお店。メニューはきのこのスープ、平目のフライにサラダとご飯、プリン風ムースのデザート。
 その後、7人乗りのオープンカーに分乗して雨の中をブリスクダール氷河へ。途中で大きな滝があり、その手前に掛けられた橋を渡るとき、フード付きのヤッケを着ているものの、びしょ濡れに。いろは坂のような山道をオープンカーを連ねて行く。私たちの車のドライバーはかなり年配に見える女性。
 駐車場で車を降り、そこからは森の中の道を15分ほど歩く。着込んで来たのでそれほど寒くは感じないが、時折突風が吹いて吹き飛ばされそうになる。氷河が目の前に見えるところまで行くと、あられのような冷たい雨が顔に当たって痛い。 氷河はなんとも不思議な色で、白く、青く、デコボコと固まっているように見えるが、下方からはすごい水量の川となって水が流れ出しており、川の中には氷河の固まりも流れている。ゆっくり見ていたかったが、雨でバッグまでびしょ濡れになったので、来た道を引き返し、駐車場の吹きさらしの待合所でしばらく待ってからまたオープンカーでバスのところまで戻った。
ブリスクダール氷河



◆ゲイランゲルフィヨルド

ゲイランゲル・フィヨルド  ここからゲイランゲルフィヨルドまで、1時間40分ほどとのこと。車が2台やっとすれ違えるような細い道を行く。
 途中、一番水深が深くて500m以上あり、透明度も高いというホーニンダール湖畔でひと休み。ヘッレシルトに着くと、大きな滝があり、近くのニット製品のアウトレットの店を見たりしてからゲイランゲルフィヨルドのクルーズ船に乗る。ここが観光できるのは夏の間の5ヶ月間のみとのこと。時間が遅いせいかお客さんが少なく、ほとんど貸し切り状態。空は雲がところどころ切れて青空が見えており、夕方にしては明るい。6時半に出航し、緑色の水面を渡る。七人の娘の滝、求婚者の滝などを見ながら行くが、周りに家などは見えない。ソグネフィヨルドとはまた印象が違い、「神の領域」と言われるだけあって神秘的な感じ。
 カタツムリみたいでかわいい消火器のマークを船内で見つけて写真に撮る。
1時間でゲイランゲル到着。7時半、バスに乗って下船。港の目の前のゲイランゲル・ホテルが今日の宿。部屋の窓からはゲイランゲルフィヨルドの風景が広がる素晴らしい眺め。
8時10分からの夕食はバイキング。かなり種類は多かったが、デザートが外国人のお客さんにほとんど取られてしまっていたのにはびっくり。食後は上の階のラウンジで紅茶を飲んでひと休み。今は10時半。夜景がきれい。暗いフィヨルドとそこに迫る山。手前の港と対岸に明かりが灯っている。明朝の散策を楽しみに、おやすみなさい。
消火器のマーク


8日目 8/25(木)  ゲイランゲル オスロ(Norway)

◆ダレスニッパ展望台

ダレスニッパ展望台  6時起床。散策に出ようとすると、雨が降っていることに気付いて、先に朝食をとる。茶色っぽい山羊のチーズが出ていたので、食べてみる。塩気よりも甘さを感じる。おいしいというほどでもないかな。結局、散策は断念して、部屋のベランダに出てゲイランゲルフィヨルドの眺めを楽しみ、8時に出発。バスで港のすぐ後ろの山へ登ったところで写真撮影。昨晩私たちが乗ってきた船が朝一番の船として出港したのが見えた。
1500mの高所にあるダレスニッパ展望台は、見通しがきかないときは危険なので上れないと聞いていたが、行ってみると、雨は降っているものの見通しはきくので上れる事に。ヘアピンカーブの細い道を上がっていくので、景色がくるくると変わる。これまでに見たことのない景観。岩肌と共に滝やフィヨルドなどもたくさん見える。雪渓を間近で見ると、表面は魚の鱗のようにデコボコ。下を雪解け水が流れるので下側から解けている。1000mまでは緑の短い草が見られるが、それ以上になると苔になる。小さな石が積んであるのは、日に当たって岩になってしまったトロールなのだとか(トロールとは、ノルウェーの森に住んでいる鼻の長いいたずらな妖精)。ダレスニッパ展望台で下車すると、ガスがかかって何も見えないことも予想されたが、遠くの山に陽が当たっているのも見える。ふもとの村も少しかすんで見えた。バスで谷間を行くと、時折湖が見えたりしてびっくりするほどきれいな景色。



◆ロム、 リレハンメル

スターブ教会入口  ロムというところで12世紀の木造のトンガリ屋根のスターブ教会を見る。屋根の端には龍の頭が付いている。トンガリ屋根の小さな門を入って近寄ると木肌の荒さが建物の古さを物語っている。教会の周りにはお墓が並んでいて、それぞれにかわいい草花が植えられている。近くの坂を下りて木造の橋へ。川の流れの曲がり角を灰色の濁流がすごい勢いで流れている。
 12時半、昼食のレストランへ。メニューはホワイトアスパラガスのスープ、サーモンのソテー、付け合せにきゅうりの酢の物、ポテトとデザート。きゅうりの酢の物は和風の懐かしい味。パンはこちらの伝統的なパンだとかで、ベージュ色のクラッカーよりさらに薄っぺらなパリパリのもの。ここでの食事は珍しくどれも薄味でおいしかった。レストランの表に立っていたウエイトレスの大きな人形がユーモラス。草の緑色がとっても濃く鮮やかに見える。夏の日照時間が長いせいだろうか?

 1時半出発。ノルウェーの民族音楽のテープを聞きながらローゲン川に沿って行く。1時間15分でリレハンメルに到着。ジャンプ台と聖火台を見る。
みやげもの屋の壁に11年前の冬季オリンピック閉会式の写真が掛けてあった。付近の小麦畑が収穫を迎えてみごとな黄金色。
 またバスで行くと、やがて山岳地帯を越えたらしく山が見えなくなり、湖が見えなくなり、かわいいお家も見えなくなり、道も高速道路風になり、だんだん高層の建物が見えてきたと思ったらオスロ市内に入った。

リレハンメル冬季オリンピックの写真



◆オスロ

オスロ中心街  午後7時、ロイアル・クリスチャニア・ホテル着。今回の旅行の中で一番いいホテルだと聞いてはいたが、さすがにロビーに入ったとたんに雰囲気が違った。部屋まではエレベーターを降りてから迷路のように何度も曲がってやっと辿り着く。夕食までには間があるので散策に外へ出る。オスロ中央駅からすぐで、大聖堂も近い。街の真ん中だ。隣のデパートの地下の食品売り場などを見て回ってからホテルに戻り、7時45分から夕食。エレベーターで降りるとき、レストランを上から見下ろせるのが面白い。バイキングでメニューはかなり豊富。

8時半、夜の街に散策に出かける。まだ幾分明るい。オスロ中央駅と王宮の間が歩行者天国のカールヨハン通り。駅は危ないというので、王宮の近くまで歩いていったが、やはりおかしな人もいる。お店はほとんど閉まっているが、道路や建物に明かりがついていてとてもきれい。古い建物と近代的な建物が混在している。道路はやはり石畳。もう明日のオスロ市内観光でこの旅もおしまい。今日は一日雨にたたられたけれど、夜の散策だけは傘をささずに歩けてよかった。明日のお天気を祈りつつ・・・。

オスロ大聖堂



9日目 8/26(金)  オスロ(Norway) 関西空港

◆オスロ

オスロ  6時起床。朝食を済ませてから散策に出て、昨日と同じカールヨハン通りを歩く。頭上には青空!気温は13度。駅前では、朝から二人の黒人が賑やかに音楽を演奏している。
 今日のバスは二階建ての赤いバス。8時出発でオスロ市内観光へ。運転手はキンロさん、ガイドはオスロ在住30年という眼鏡のカツミさん。先ずは港をまわって王宮公園へ。王宮は公開していないとのこと。だだっ広い前庭を勤めに向かう人々が横切っている。ここにもイケメンの衛兵。 オスロ
フログネル彫刻公園  次にグスタフ・ビーゲランのフログネル彫刻公園へ。その数200もあるという彫刻で人間模様をリアルに表現している。一番面白かったのは二人の老女の彫刻。内緒にしておくはずのことをついしゃべってしまい、慌てている様子がよく出ている。
次にバイキング船博物館へ。オスロフィヨルドで発見された本物のバイキング船を修復したもので、80%は実物とのこと。一緒に出土した木工品や金属の装飾品なども展示してあった。




◆関空へ

空港へ  10時、全ての観光を終えて空港に向かう。
車中でのガイドさんの話によると、ノルウェーの30歳代のサラリーマンの年収は税込みで450万円ぐらい。その中から税金が37〜38%取られる。しかも物価は北欧の中で一番高いので、スウェーデンなどへ買いだしに行くとのこと。10時45分、オスロ空港着。8年前にできたというきれいで大きな空港。ここで最後のお買い物。
 予定より15分遅れて、12時45分搭乗。ヘルシンキまで約1時間とのこと。ヘルシンキ時間に合わせて時計を1時間進めて2時にする。2時半過ぎに例のベーグルサンド。これまではおやつ感覚だったが今回はこれで昼食。ちょっと寂しい。
 3時半過ぎにヘルシンキ空港着。バスで空港ビル内へ。免税店を見る時間がほんの少しあっただけで、とうとう関空への乗り継ぎ。5時前に搭乗。関空までの飛行時間は9時間15分。予定時刻を少し過ぎてから動き出した。ヘルシンキに着いたときから雨だったが、やがてどしゃ降りになった。
 飛び上がった後、2000m台にいるときに揺れが激しく、何度もエアポケットに入ったような感じで気分が悪くなりそうだったが、3000mを越えたら落ち着いた。
 機内のNHKニュースによると、関東地方を台風が襲ったとのこと。帰国が一日早くなくてよかった。6時半夕食。メニューはミートボールとお蕎麦。食事が終わって7時。時計を6時間進めて日本時間に合わせる。27日午前1時。
オスロ空港



10日目 8/27(土)  関空 帰宅

◆関空着

フィンランド航空機  椅子の背もたれを倒したら気分よくなって結構眠った。何だか騒がしくて目を覚ますと午前7時。朝食が出た。パンケーキと小さなそら豆。ストロベリーのヨーグルトがおいしかった。
 8時40分過ぎ、関空に無事着陸。気温は30度まではないようだが雲ひとつない青空。ノルウェーに青空を分けてあげたい。いよいよ現実に返る時。
今回の旅行を振り返ると、添乗員の武田さんがいつも的確な情報を下さったので、とてもありがたかった。同行者は多かったが、御夫婦が多く、集合がいつも早くていい雰囲気だった。現地の運転手さんもガイドさんもそれぞれ良かった。食事はバイキングの時は種類も多くてよかったが、それ以外では品数が少ないこともあった。ヨーロッパではたいてい食べきれないほどの量が出るので、ちょっと意外だったが、気候の厳しい北欧では普段からあまり贅沢な食事はしないのかもしれない。チップの習慣が無いというのも気楽だった。
 移動が多くてちょっと忙しかったが、飛行機あり、バスあり、船あり、電車あり、オープンカーやケーブルカーまであって、楽しかった。ノルウェーでのお天気が悪かったのが残念だったが、それにしても景色の美しかったこと! 空の青さ、山の濃い緑、草原の緑、湖の青、フィヨルドの緑がかった青、小麦畑の黄金色、そしてカラフルなかわいいお家、針葉樹の林に白樺林、牛や羊の群れ・・・、どこを切り取っても絵になる風景だった。
 街に入れば歴史のある煉瓦造りの建物。街の景観を保とうとする努力が何百年も続けられているお陰で、今も昔のままの街に出会える幸せを感じた。特にストックホルムの街を海側から見た図は壮観だった。また機会があればゆっくり訪ねてみたい。
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