ハワイ旅行記 2
2006年9月23日〜10月1日
■9月23日−ホノルルの “シェラトン・モアナ・サーフライダー” へ |
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今回のハワイ旅行は、結婚式に参列のための家族旅行。 午後3時半頃に3人で家を出て、京成上野から特急で成田空港第一ターミナル北ウィングへ。午後5時半に到着。テロ対策で手荷物に液体やクリーム状のものは入れられないことになり、スーツケースの鍵は掛けず、TSAロック付きのベルト。スーツケースの検査は無事通過。ところが、出国検査では、なんと、引っかかった。「金属は?」と聞かれ、「時計とか・・・」と言いかけると、靴を脱がされ、スリッパでもう一度通ると、今度はパス! 靴の検査もOKで無事通過。ドトールで軽食を食べて、午後8時ノースウエスト010便に搭乗。40分後に離陸。成田の街の明かりがきれい。 午後10時から夕食。メインはチキンカレーだったが、少しだけ食べてごちそうさま。その後ぐっすり眠って目が覚めると翌日の午前2時。時差マイナス19時間のハワイ時間ではまだ23日の午前7時。日の出の写真を撮る。クロワッサンとヨーグルトとジュースと紅茶のコンチネンタル・ブレックファーストを食べてから米国の入国書類に記入。 午前8時半、ホノルル空港着。23日をもう一度朝からやり直すということになる。けっこう涼しいが、やはりいくらか蒸し暑さもある。陽の当たっているところは日差しが熱いが、風はさわやか。入国審査で両手の人差し指の指紋と顔写真を撮られる。終わると、最近聴いていた旅行英会話のCDと全く同じきつい言い方で審査官が“Next!”と言うのが聞こえて、思わず笑ってしまう。スーツケースを受け取り、JTBの係員の案内でバスに乗り、オリオリタワーへ。雲は多いものの、晴天。道すがら白いプルメリアの花がたくさん咲いているのが目に入る。オリオリタワーで説明を聞き、オプショナルツアーの支払い、ホテルチェックイン、おみやげの注文などを済ませ、10時50分にバスに乗ってホテルへ。途中、青空も見えるのに突然雨が降り出したと思ったらすぐにやんで陽が射してきた。ハワイらしい。 シェラトン・モアナ・サーフライダーの前で下車。アラモアナ通り側の正面玄関から入り、バニヤンベランダからの海の眺めを見て、タワーウィングの1978号室へ。ベランダからの眺めはワイキキの浜辺とダイヤモンドヘッドが一望できるすばらしいもの。お天気も良くて最高。お部屋はフカフカのベッドにハワイアンキルトのクッション。調度品も落ち着いていて、ゆったりした気分になれる。 昼食を食べにカラカウア通りに出て、 “チーズケーキ・ファクトリー“へ。10分待ちとのことでページャーというポケベルのようなのを渡される。近くの“COACH”のお店を見ながら待っていると、間もなくベルが鳴って、チーズケーキ・ファクトリーへ戻り、パスタとピザと飲み物を注文、まず飲み物が届くと、そのグラスの大きさにびっくり。ピザは食べきったがパスタはおいしかったものの、食べきれなかった。カラカウア通りを歩くと、見覚えのあるところが懐かしい。ナイキで買い物をしてから、ABCマートで明日の朝食のサンドウィッチを買ってホテルへ帰り、お昼寝。ワイキキの波が朝よりも荒くなっている。海の色がきれい。 夕食は、マウイ島から移動してきた2人組とシェラトンのロビーで午後6時に待ち合わせをして、5人でステーキの“田中オブ東京”へ。ケンさんという日本と韓国のハーフの人がおしゃべりしながら焼いてくれる。面白くて、おいしかった。シャワーを浴びて就寝。24時間+19時間の長い長い一日でした。 |
■ 9月24日−ダイヤモンドヘッド と ハナウマ湾へ■ |
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ここで客待ちをしていたタクシーを見つけてハナウマ湾までの料金を聞くと、メーターで計算すると34ドルだと言う。それは高いと言うと、「では、ディスカウントして3人で30ドル」と言う。別の行き方を探すのも面倒なのでそれで行くことにする。ハナウマ湾までは結構な道のりで、山登りの疲れが出て眠ってしまった。ハナウマ湾の入口に着いた時、つい「チップは?」と聞くと、「チップと合わせて35ドル」と言われてしまった。でも、「帰りは22番乗り場から30分おきにバスが出ていて一人2ドル」と親切に教えてくれた。 一人5ドルの入場料を払ってハナウマ湾に入る。懐かしいきれいな海と砂浜。前回は岩場の方だったので今度は反対側の砂浜の方へ行き、木の陰になったところにシートを敷いて陣取ることに。すると、近くでイタチのようなのが地面の穴から出たり入ったりしていてびっくり。後ろ足で立って遠くを見ているのもいて、面白い。シュノーケルを付けて海に入る。以前ほどは魚がいないような気がするが、時々大きめの魚に出会う。シュノーケルの使い方に慣れたところで上にあがって少し横になり、また元気を回復して、今度は海岸の真ん中の方に行ってみる、岩場のところで鯉ぐらいの大きさの白い魚や、白に縦縞の入ったのや黒い魚などいろいろ見つけ、しばらくそれにくっついて泳いだり波に揺られて楽しんだ。そろそろ帰ろうかとシャワーを浴びて着替えが終わった頃に突然雨が降り出した。少し雨宿りをしていたが、大した雨ではなさそうなので帰ることにする。海岸からの上り坂はかなりきつかった。バスを待ってワイキキへ。車中で眠っているうちに街中に入る。 バスを降りてから「えぞ菊」に入り、4時頃の遅い昼食。ABCマートで飲み物を買ってホテルへ戻る。水着を洗ってベランダに干してひと休みしているうちに日が暮れてきた。ひと寝入りして目が覚めると午後の7時半。昼食が遅かったし、明日の朝も早いので、夕食は軽く済ませようということになり、ABCマートで軽食と明日の朝食を買って来る。コーヒー沸かしでお湯を沸かそうとしたら、上からお湯が溢れてきたりして大変だったが、おいしく完食。シャワーを浴びて午後11時半就寝。明日は早起きしなくちゃ。 |
■ 9月25日−イルカウオッチングツアー と 「焼肉ひろし」 |
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午前4時半起床。昨日買っておいたパンで朝食を済ませる。 今日は、コーラル・クリークでのゴルフの3人組と、オプショナルツアー“ドルフィン&ユー”に参加の私達2人分かれ、私達は6時前にハイアット・リージェンシーの裏手に集合。大きめのワゴン車が迎えに来てくれて、10人ほどで出発。市街地を抜け、高速道路を走って50分ほどで西海岸のワイアナエ・ボートハーバーに到着。ここで、もう一台の車で来た10人ほどと一緒になり、カタマランという黄色い船に乗り込む。若い男女のカップルが多い。スタッフは、いかにもハワイの人らしい男性が船長を含め3名と、19歳の大きな女の子オリちゃん、カメラマンの日本人女性、そして説明役の真っ黒に日焼けした元気な日本人女性。足ヒレやシュノーケルや防寒用のスウェットなどを配ってもらい、説明を受けながらイルカのいそうな場所まで行く。青い空、緑色の海。今日は波が穏やかで水の透明度もとても高いとのこと。やがて3〜4隻の船が停泊しているところへ着くと、装備を付けて船のヘリに座り、水の中に飛び込む。ライフジャケットを付けているので沈みはしないが、足ヒレを付けての泳ぎ方がもうひとつよくわからない。できるだけイルカを驚かさないように静かに泳ぐようにとのこと。泳ぎながら少し移動すると、下の方に小さくイルカが見えたが、あっという間に通り過ぎてしまった。また引き返してきてくれるだろうと待っていると、今度は列をなして、前よりもう少し近くを横切って行くのが見られた。少し移動すると、今度は小さなお魚がたくさん。まるで水族館の水槽の中に入っているよう。昨日のハナウマ湾ではあまりかわいいお魚が見られなかったので、十二分に満足。海中に温泉が出ているところがあり、とても温かくて快適。ところがそこから外れると、急に寒くなってしまった。スタッフに言って船まで戻る。ほかにも船に上がりたい人があり、結局みんな上がってくることになった。少し気分が悪い。ハンバーガーとパイナップルと飲み物が配られたが、私は食べられず、揺れが少ない後ろの席に移動してハンバーガーはアルミ箔で包んでもらって持ち帰ることに。 岸に戻ると、フラダンス体験が待っていた。カラフルな薄い布を体に巻いて、現地の女性から簡単なステップを習った。中に日本でフラダンスを習っているという女性がいて、ウクレレに合わせて上手に踊って見せてくれた。ここでフラダンスにはストーリーがあり、複数のステップや手の動きを組み合わせて出来ているものだということがわかり、親しみを感じるようになった。また車でワイキキまで戻ったが、船の中で飲んだ酔い止めが効いて爆睡。気分もだいぶ良くなった。ホテルに帰ると、急にお腹がすいて、先ほどはひと口も食べる気がしなかったハンバーガーをペロリと完食。おいしかった。 シャワーを浴びていると、ゴルフ組が帰ってきた。お昼寝をするという一人を残し、4人でトロリーでアラモアナへ。ハワイアンキルトの店などでおみやげや水着などを買い、トロリーで午後7時を回ってホテル帰着。今日ホノルルへ着いた新郎新婦と一緒に夕食を食べるためにロイヤル・ハワイアンのロビーで待ち合わせ。総勢7人。行き先は新郎おすすめの「焼肉ひろし」。おいしいとは聞いていたが、本当にお肉が柔らかくておいしかった。 |
■ 9月26日−“ジョン・ドミニス” での ウェディングに参列■ |
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チャペルに案内されると、祭壇のむこう側はガラス張りで、青い海の向こうにダイヤモンドヘッドが見える。落ち着いた雰囲気の素敵な神父さん。きれいな声の女性が聖歌を歌っている。やがて結婚行進曲にのって新郎新婦が入場。参列者の讃美歌斉唱は無く、神父さんの言葉で式が進んでいく。二人の誓い、指輪の交換、誓いのキス、お祈りの時はアベマリアの歌。一旦後ろのドアのところまで退場してから祭壇まで戻って、結婚誓約書にサイン。夢を見ているような結婚式が終わると、海に張り出したテラスで楽しく写真撮影。新郎新婦がチャペルから出る際にはカラフルなフラワーシャワー。それからリムジンでアラモアナの中のレストラン“ロンギーズ”へ。オープンエアのレストランで、外にはいかにもハワイらしい海岸風景が広がる。イタリア料理を楽しくおいしくいただいてから、またリムジンでホテルへ。夕食までひと休み。 6時半頃、空が色づいて来た様子なので海岸に降りてみると、ダイヤモンドヘッドの反対側の雲がきれいなオレンジ色に染まっていて、その色が波打ち際の海岸に反射してとてもきれいだった。 8時にサーフライダーのロビーで待ち合わせ、ハレクラニホテルの中の“オーキッド”というレストランへ。ここもオープンエアで、格調高いレストラン。今日はご馳走続きでお腹もびっくり。10時にお開きにしたが、明日はハワイ島に移動する私達とホノルルに滞在する新郎新婦と帰国する二人組に分かれるため、飲み物を買い込んでサーフライダーの私達の部屋に集まり、12時まで名残を惜しんだ。明日の朝食は新郎の招待でロイヤル・ハワイアンでごちそうになることに。荷物をまとめ、シャワーを浴びて、午前2時半就寝。 |
■ 9月27日−ハワイ島の “ハプナ・ビーチ・プリンスホテル” へ■ |
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午前6時半、眠い目をこすりながら起床。増えた荷物をスーツケースに詰め込み、ドアの内側に置いて、8時に待ち合わせ、ロイヤル・ハワイアンでの朝食に出かける。海岸に張り出したテラス席なので、油断しているとお皿に取ったものを鳩につつかれる。ビュッフェ形式でおいしい食事を和やかにいただく。そのあと、新郎新婦の1206号室にもお邪魔してベランダからのまた違った眺めを楽しみ、みんなと別れて、9時半頃、海岸づたいにサーフライダーに戻る。 チェックアウトを済ませ、オリオリタクシーの迎えを受け、30分ほどでホノルル空港に到着。アロハ航空のチェックイン窓口へ。セキュリティチェックでは最初から靴も脱がされ、厳しそうだったが、一度でOKになり、ほっとする。50番ゲートまで来るが、まだ搭乗までに1時間半以上ある。すぐ近くに1分間15セントで使えるパソコンが並んでいるのを見つけ、7ドル使って、予定していた人全員にメールを送信。アロハ航空の飛行機は3席+3席が22列の132人乗り。自由席なので、窓際の席を探して最後列の右側に3人並んで座る。早速うとうとしていると、12時半を過ぎて滑走を始め、すぐに青い海の上へ。配られたらしいジュースにも気づかず、3人とも爆睡。 午後1時過ぎにハワイ島の島影が見え、いかにも溶岩らしい真っ黒い岩がゴツゴツした上にできた滑走路に着陸。コナ国際空港内のJTBのツアーデスクのある建物に移動して1時間ぐらい説明を受け、オプションの支払いも済ませる。2時過ぎ、ヒルトンに行く二組と一緒に小型のバスに乗り込む。海岸と平行に走っている道を北上。道の両側には黒いごろごろした溶岩。乾いたような草が生えているだけ。溶岩の上には小さい珊瑚で作った白い文字がたくさん。旅行者が記念に並べたものとか。途中で通ったワイコロア・ビーチ・リゾートは緑の楽園のよう。ここでヒルトンの二組が降り、スーツケースを運び出しているのを見るともなく見ていると、グレーの私達のらしいのが運ばれて行っている。慌てて取り返しに行ったが、危なかった・・・。車中は私達だけになって、出発。青空がほとんど見えないのが残念。左側に海が見えてきた。 ほどなく、ハプナ・ビーチ・プリンスホテルに到着。チェックイン後、8階のロビーからエレベーターで下りて3号館2階の202号室に案内される。海岸の崖に建てられているので、ロビーは道路と同じ高さの上階にあり、客室は海岸に近い下の階という訳。部屋はゆったりと広く、目の前に白砂のハプナビーチが広がる。ベッドカバーはベージュとグリーンのおとなしい色だが、部屋全体の印象はいかにもリゾートホテルという感じ。食事のできるところを探してホテルの中をまわってみると、なかなか斬新な構造。気が付くともう午後4時なので、昼食は軽く済ませて、夕食に備えることに。 ちょっと横になってから、海岸へお散歩に出る。広々とした砂浜には堅くしまったきれいな白い砂。ホテルのプライベートビーチのようになっているので人も少なく、のんびりとした雰囲気。ヤドカリを見つけて遊ぶ。そろそろ部屋に戻ろうとしたとき、真っ赤な夕日が水平線に沈むのを見た。 午後7時半を回った頃、5階のコースト・グリルへ。予約をしていなかったので、メニューを見ながら待っていると15分ほどで席に案内された。店内は面白い造りで、素敵な雰囲気。お店のスタッフは気さく。シーザーサラダとカリフォルニア巻き、シェフのおすすめのステーキとエビのパスタを注文したが、ステーキが一番おいしかった。白いプルメリアの花が咲き乱れる中を部屋に戻ったら、留守の間にベッドメイキングに入った様子にびっくり。明朝の分と思って手回し良く準備しておいたチップのドル札も無くなっていた。リゾート地の高級ホテルでは、何度もタオル交換をしてくれるらしい。シャワーを浴びて10時半就寝。 |
■ 9月28日 −ハワイ島の火山・溶岩・ハイキングツアー■ |
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6時起床。海の見えるオーシャンテラスでビュッフェ形式の朝食。和食もある。かわいい小鳥が寄ってくる。午前7時40分、“ジャックス”という会社の中型バスが迎えに来て、火山・溶岩・ハイキングツアーへ。スタッフは、元気の良い日本人女性のユウコさんと、白髪で品の良い米国人ドライバーのジェイディさん。私達が最初の客で、南へ次々とホテルを回ってお客をピックアップしながら行く。全部で14名とのこと。旅行好きのユウコさんは特にハワイ島が好きで、4年前からこの仕事をしているとのこと。空にはだんだん青空が広がってきた。昨日着いたコナ空港の横を通り抜けてコナ市内に入る。市内とは言っても賑やかな感じは無い。3年ぐらい前から急に住宅の値段が上がったとのこと。ケアホウという町で最後の二人をピックアップ。ハワイには7色のブーゲンビリアがあるそうだ。プルメリアは白のほかにピンクと黄色、香水の原料でもあるとのこと。今日はハワイ島一周450kmを南まわりでまわる。そのうち溶岩地帯から熱帯雨林地帯に入り、道の両側は緑の木々。「この木何の木・・・」の歌で有名なモンキーポッド。高い木に赤い花が咲いているのはアフリカン・チューリップ。カイルアコナは、50年前の日本文化がそのまま残っている町。食堂「てしま」のおばあちゃんは100歳を超えているとか。コナコーヒーのお店に立ち寄る。ピーベリーというコーヒーが一番おいしいとのことで試飲してみたが、かなり苦かった。ハナウマ湾で見たイタチのようなのはマングースとのこと。ネズミによるサトウキビの被害の対策として連れてこられたのが繁殖したとのこと。ハワイ島の最南端(サウスポイント)を右に見る。三菱重工が建てたという風車25基が“ヒー、フー”という寂しい音をたてながら建っている。砂浜の白砂は珊瑚の死骸、黒砂のビーチは溶岩とのこと。しばらく行くと周囲の景色がすっかり変わり、また溶岩地帯へ。ごつごつの溶岩(アア)と、表面がなめらかでマーブル模様になっている溶岩(パホイホイ)とがある。“アア”は1500度でガラガラという音をたてて流れてきて、パホイホイは2000度で時速60kmのスピードで流れてきたとのこと。 午前11時、ブラックサンドの砂浜に到着。本当に真っ黒なのでびっくり。確かに溶岩が細かく砕けたものらしい。黒い砂浜を歩いていくと、大きな亀が浜に上がって昼寝中。時々、顔を上げて口をもぐもぐしている。浅瀬のところにも亀の甲羅が二つほど見えた。11時半、バスはキラウエア国立公園に向けて出発。40分ほどかかるとのことで、モイモイタイム(お昼寝時間)となる。12時、国立公園のゲートを入る。道が濡れていると思ったら、雨が降っている。和食のお弁当と水が配られ12時半までランチタイム。細かい霧雨の中、林の中のベンチで食事。寒くなって長袖の上着を着る。12時半出発。30分ほどチェーン・オブ・クレーターズ・ロードを下る。ハワイ島は、オーキッド・アイランドと呼ばれるほど野生のランが自生しているとのこと。今日のキラウエアはたくさん噴煙が出ているらしい。赤いレフアの花、ラバ・トゥリー。ラバとは溶岩のこと。火口の木の周りには溶岩がくっついたままになっている。溶岩大地に陽が射してきた。シルバーに輝く溶岩はハワイだけとのこと。午後1時、キラウエアの噴煙と白い蒸気が見える。 バスを降りる。海の青が深くて美しい。オレンジ色のベストと黒い手袋が配られて身に付ける。舗装した道路を少し行くと、大量の溶岩で道がふさがれているところへ。3年前の噴火の際の溶岩とのこと。そこからは溶岩の上を黄色い標識に従って渡っていく。溶岩と一口に言っても、ザラザラした感じのもの、なめらかなもの、真っ黒のもの、シルバーに光るもの、しわになっているもの、鉄分が錆びて赤くなっているもの、ラバ・ホールなどいろいろ変化のあるものが見られる。風は強かったが、日射しは柔らかで快適。遠くの海岸近くで溶岩から白い噴煙が上がっているのが見える。蒸気爆発が起きているらしく、時々大きな噴煙が上がる。テレビで見たように、流れている溶岩や噴煙に近いところまでは行けないので、ちょっと残念だが、一番最近の噴火が3年前とのことで、今はだいぶ落ち着いたらしい。帰り道はガイドのユウコさんと海外旅行の話をしながら帰ってきた。午後2時半にバスに乗り込み、ジャガー・ミュージアムに向けて出発。30分ほどで到着。「ペレ(火の女神)の髪の毛」と呼ばれる溶岩が噴火時に細く固まったものや、「ペレの涙」と呼ばれるその先端の小石状のものなどが展示されていた。今でも、道の脇などを探すと出てくるそうだ。建物の外に出ると、25年前のクレーターが大きな口を開けていた。レフアの花も見られた。また霧雨が降り出した。午後3時20分出発。40分でヒロ市内へ。チョコレートのお店に案内され、ディップチョコレートをおみやげに買う。午後5時半頃ワイメアという町を通る。イーストサイドは、ドライサイドとも言い、いつも天気が良いとのこと。一面茶色の山。そして夕焼けが始まる。これで今日のツアーは終わり。 私達はハプナホテルを通り越してキングス・ビレッジでおろしてもらう。免税店のレスポでお土産を買ってから食事をするところを探してあちこち見てまわり、“ロイズ”の店内に入ったが、いやに騒がしくて落ち着かない。でも、英語のメニューを見ながら、海老と帆立のパスタ、春巻き、豆腐のサラダ(味噌ドレッシング)を注文したら、どれもおいしかった。タクシーを呼んでもらったものの、ドルが残り少なくて心配したが、30ドルで間に合い、ほっとした。午後8時過ぎホテル着。シャワーを浴びて10時頃就寝。 |
■ 9月29日−ハワイ島マウナケアの星空観測ツアー■ |
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午前7時半起床。5階のオーシャンテラスで朝食。テーブルの上に置かれたパパイアにスズメがたくさん群がっている。今日はすごく良いお天気。雲もほとんど無くて、あぁ、これこそハワイという感じ。海も空も青のグラデーション。海の水平線に近いところは特にすごく濃くてきれいな色。この美しさを目に焼き付けておこう。
午後は3時集合で、スターゲイジング(星空観測)ツアーへ。マックスという元気の良いお兄さんが迎えに来てくれて、昨日とは逆に時計回りに海岸沿いの道を走る。車は白い4WDのワゴン車で、12名のツアー。私は一番奥の席なので、出入りが大変。最初の内は草原を走り、馬が放牧されているところで一時休憩。また走り出すと、そのうち雨が降り出した。これは雲が下がってきているので、マウナケアの頂上は雲から出ていて星が見えるということなのだと説明がある。ずいぶん低い位置に大きな虹がかかっている。今日走るところの98%は個人所有の牧場で、その牧場は四国の約半分の大きさのハワイ島の10%を占めているとのこと。そのうち、既に草が生えてきている大昔の溶岩から、比較的最近の溶岩の所にさしかかり、ガサガサした「アア溶岩」から、滑らかな「パホイホイ溶岩」へと景色が一変する。悪路をさらに行く内に雲海の中に入る。マックスさんはもう何百回と来ているので、先が見えなくても大丈夫とのこと。だんだん標高が高くなると、車内も涼しくなってくる。 |
■ 9月30日−帰国■ |
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午前7時起床。スーツケースの準備を完了し、ドアの内側に置いて、午前8時から朝食に出かける。気になっていたものをみんな食べたり、飲んだり。今日は昨日にも勝る良いお天気で、空も海も青さがとてもきれい。ロビーからのマウナケアの眺めも、雲ひとつ無く、最高。 午前9時40分、名残を惜しみつつチェックアウト。すぐに大きな緑色の“ロバート”というバスが迎えに来てくれて、途中ヒルトンで、やはり結婚式で来たらしい家族を乗せてからコナ空港へ。青い海となだらかな稜線の山と黒い溶岩の景色を目に焼き付けておこう。コナ空港のJTBカウンターで搭乗券を受け取り、長い列に並んで荷物検査を受ける。無事にパス。12時15分の搭乗まで1時間もあるが、することも無くて、4番ゲートの前のベンチで心地よい風に吹かれながら待つ。いつもアナウンスの最後に付く、「マハロ」はハワイ語で「ありがとう」の意。予定通り12時15分に搭乗。自由席なので、翼より前の6列目の窓際の席を取る。荷物の積み込みに問題があったらしく、12時35分発のところ、12時50分になってやっと動き出した。飛び立つと、ハワイ島はあっという間に見えなくなり、青い海の上へ。往路では眠っていてもらえなかったピンク色のグアヴァジュースがおいしかった。 午後5時になったところで時計を19時間進めて12時に。一気に、10月1日のお昼になってしまった。17時23分に到着予定とのこと。午後1時になると、窓を全部閉めるように言われ、お休みタイムに。首枕をふくらますのが面倒だと思ったが、やはり使って寝ると楽だった。午後4時に軽食。サンドウィッチか蕎麦のチョイスで私はクロワッサンのサンドウィッチを選択。日本上空に入った。もう日暮れで町の灯りがかすんで見える。10月1日午後5時30分、成田空港に着陸。雨が降っている。入国手続き後、成田エクスプレスで帰途につく。 |