ガンバの冒険・キャラクター解説 A


太一・第23話〜第26話
順太の兄。潮路の幼馴染で、初恋のような描写がある。
島ネズミ達が仲間を増やし団結し、食料を手に入れたのを見てノロイが取った作戦は「兵糧攻め」だった。
その「手引き役」をさせられたのが、弟を人質に取られた太一だった。彼の「使命」は、見張りの目を盗んでネズミ達が貯蔵している食料を
何らかの形で「始末」すること。彼はそれを達するが、そのために一郎の生命が犠牲になってしまう。そして、彼は闇に乗じて姿を消すが
彼は、島ネズミ達に恨みを抱いたわけでもなく根っからの悪党でもない。唯一の肉親である弟の順太を救出せんがために、必死だったのだ。
たとえノロイに「仲間を売った奴など、殺す価値もない」と蔑まれても、ただ「裏切り者」を演じ続けようとしていた小さな存在だった。
しかし、やっとの思いで救出した順太が高熱で苦しんでいるのを見て、裏切り者の烙印を覚悟の上で、しかしそれしか手段がない彼は
弟を救ってくれと、仲間の元に戻って行くのだった。

そして、第24話のラスト…

執拗かつ狡猾なノロイの作戦の前に、浮き足立つ仲間たちを見て太一は決心を固めた。自らの命を投げ出して、ノロイの作戦を台無しに
したのだった。ガンバ達は、太一がイタチに囲まれて無残な最期を遂げるのを、ただ見ているしかなく…
太一は、裏切り行為と一郎への償いのつもりだったのだろうが、その最期に涙しないものはいなかった。そして、一番熱い涙を流したのは
誰あろう、イカサマであったに違いない。

キャスト曽我部 和行(現・和恭)そがべ かずゆき

「ヤットデタマン」…時 ワタル 「ダッシュ勝平」…狂四郎 「パタリロ」 …ジャック・バンコラン少佐 「母をたずねて三千里」…トニオ・ロッシ
「元気爆発ガンバルガー」…ヤミノリウスほか
※ この方も、個性的な声で様々なカラーのキャラクターを演じられていますね

高倉ネズミ・第18話、22話
ノロイ島対岸の村に棲んでいたネズミたちの総称。
ガンバ達がそこに着く一年前の春に、ノロイ以下イタチの襲撃を受けて高倉に逃げ込んだ生き残り。ノロイがまだこの村にいると思い込んでいた
彼らは、高倉から一歩も出ようとせずその中で生活を続けていた。いろいろと「ネズミの生活の知恵」で、運動用の道具を作ったり日光浴場を
設けたりしていたが、有り余る食料と運動不足から彼らはボーボのことを笑えない肥満体になっていた。
イタチに発見されるのを恐れて、警戒用の鳴子まで用意していた彼らはガンバ達を高倉に幽閉しようとしたが、ガンバ達はそこから脱出。
凶暴な猫と戦っているのを見て、事情を理解した彼らは高倉の生活に別れを告げた。
第22話では、一郎をリーダーに有志を募りツブリ達の協力を得て米俵と共にノロイ島へやってきた。

忠太・第1話〜26話
ノロイ島(夢見が島)の、少年ネズミ。
島ネズミ達が、ノロイ以下イタチの大群に襲われて全滅の危機に瀕したのを受けて、そのピンチを知らせ仲間に助けを求めるべく旅立った。
「一番身軽で、怪我をしていなかった」のが、任をまかされた理由のようだが、逆に言えばこんな少年しか適任がいないという、その時の
彼らの、切羽詰った状況を表している。
しかし、重大な任務を負わされたにしては泣き虫で甘えん坊なところがあり少々頼りない感じは否めない。何かというと、島に残した仲間たち
特に、姉・潮路のことを思い出してべそをかくことが多かった。
しかし、冒険の旅は彼を少しづつ成長させていったようだ。
第17話、カラス岳山頂から遠く海に浮かぶノロイ島を見た時に、思わず涙ぐんだのを見られても泣いていないと虚勢を張って見せたり
後でヨイショの気まぐれからリーダーに指名されると、自分には何も特技はないからとただひたすら仲間を引っ張って走り続けようとしたり…
第21話では、一人称が「僕」から「オイラ」に変わった。

もっとも、根はしっかりしたところもあり第4話、ガンバが嵐の海で思うように泳げずに四苦八苦しているのに、自分を励まそうとしている態度に
苦笑して見せたり、第10話で大喧嘩を始めてしまった仲間達に、このままでいいのか(行方不明の)ガンバはどうなると、仲間を止めようとしたり…
再会した潮路に、ガンバのことを語った内容も彼のことをけっこう冷静に見ていたことを物語っている。
その後、忠太は島ネズミのリーダーあるいは中心的存在となって島の建て直しができたのだろうか?最も「その後」が知りたいキャラクターである。

キャスト菊池 紘子きくち ひろこ

「ゲッターロボ」「ゲッターロボG」…早乙女和子・早乙女元気 「ひみつのアッコちゃん(第1作)」…ゴマ(初代)・森山先生(2代目)
「魔女っ子メグちゃん」 …勇太 「女王陛下のプティ・アンジェ」…ポピンズほか
※ 現在は、佳川紘子さんとおっしゃっています。少年役の声で、けっこうお馴染みの方です。

長老・第2話、第21〜25話
島ネズミの中で、忠太達のグループを率いていた「長」的存在。
常に杖を突いて歩いていたり、しわの刻まれた肌や白い(銀色の)毛などの「年齢描写」からみて、それなりの高齢者と思われる。
その一方で、岩場だらけの場所で常にイタチに追われながらも生き延びていたのは、それなりの足腰や身体が丈夫だったものと思われる。
常に冷静で思慮深く、時として暴走しかけるガンバ達を諌めたりするなどリーダーシップを発揮していた。
その長老も、第25話で食料調達に出かけた先でイタチの襲撃に遭って怪我を負ってしまう。さらに、その夜イタチの一斉襲撃の際に
裏手に回ったイタチが、岩穴に入り込もうとしたのを見て、自ら立ち向かっていったがその時にイタチの爪にやられた傷が致命傷となった。
いまわの際に、潮路に「早瀬川の唄」を唄ってくれと頼むが、これが仲間たちに対する「最後のメッセージ」だった。
この長老のことを潮路はしばしば「おじいさん」と言っているが、これは彼女の祖父にあたるからなのか、単に高齢者に対する「敬称」なのか…?
忠太は「長老さん」と言っているところから、後者と思われるが?

キャスト〔第2話のみ〕田の中 勇たのなか いさむ

「ゲゲゲの鬼太郎」…目玉おやじ 「ウメ星デンカ」…王様 「楽しいムーミン一家」 …トフスラン 「ハクション大魔王」…パパ
「丸出だめ夫」…丸出ハゲ照 「山ねずみロッキーチャック」…チャタラー 「ポールのミラクル大作戦 」…ドッペほか
※ 田の中さんと言えば、目玉おやじですよね。小学生の頃、クラスに一人はいました。目玉おやじの物まねが、やたら上手い奴(笑)

キャスト〔第21〜25話〕北村 弘一きたむら こういち

「うる星やつら」…面堂終太郎の祖父 「ごぞんじ!月光仮面くん」…旧月光仮面 「おじゃる丸」 …本屋さん 「はじめの一歩」…なんば拳闘会会長
「タッチ」…西尾監督 「ポケットモンスター」…リュウ 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」…勘兵衛ほか
※ この方も、昔から老け役(老人・長老・お師匠・仙人etc…)の声でおなじみですね。こうしてみると、枚挙にいとまなし(笑)

ツブリ・第19話、22話、25話、26話
オオミズナギドリの群れのリーダー格。
第19話、目的地ノロイ島を目の前にして足踏みせざるを得ず、落ち着かない忠太は夜の海岸線に出るが、暗闇から彼を何者かが襲った。
慌ててガンバ達が海岸線に出てみると、暗闇から何者かが攻撃してくる。ガンバ達を卵泥棒呼ばわりする相手は、彼らをイタチの仲間と
勘違いしていたため、誤解と分かると非礼を詫びた。
そのオオミズナギドリのリーダー格がツブリで、上空からノロイ島へ上陸するガンバ達の作戦に協力する。
また、第22話では高倉ネズミの一郎を連れ、米俵の運搬役としてノロイ島へやってきて、住処をノロイ島の岩場に移して自分達も
ノロイと戦う決意を表明した。
第25話では、イタチに追われていたガンバ達のピンチを救ったほか上空から食料を落下させるなどの活躍を見せた。
また、第26話では、忠太の連絡を受け渦を巻き始めた海の中から、ガンバや島ネズミ達を次々と拾い上げた。

キャスト嶋 俊介しま しゅんすけ

「あしたへフリーキック」…おじいさん 「ダッシュ勝平」…あかねの父 「機甲戦記ドラグナー」 …ジム・オースチン 「三つ目がとおる」…犬持教授
「美味しんぼ」…谷村秀夫ほか
※ 渋めの脇役が多い方ですね。ツブリは、ストーリー上重要なバイプレーヤーですし当たり役ですよね。

テノール・原作のみ
バスと言うキャラクターと共に、歌の上手いネズミとして登場する。
原作のストーリーの中で、イタチが集団で歌を唄うことでネズミ達を半ば催眠術にかけようとする作戦にでるが、それを阻止するべく必死に
歌を唄って、対抗するというシーンがある。

トラゴロー・第11話
陸に上がって、カラス岳を目指していたガンバ達の馬車に合流した旅のネズミ。
自称「フーテンのトラゴロー」は、ひょうきんで口八丁。ノロイ島へ向かっているという彼らを「ネズミの鑑」とおだて上げ、その振る舞いで彼らに
取り入ってしまう。
麓の町が故郷という彼は、道案内を買って出る。しかし、実は避けて通りたかった「山猫のいる森」を通る時、ガンバ達を囮に使い自分は
その隙にさっさと逃げるつもりでいた。そして、まんまとガンバ達を罠にはめた。
その後、何とか山猫の追撃をかわしたものの、道が分からなくなっていらだつガンバ達の前に、ふてぶてしい態度で現れるなど、
小悪党ぶりを発揮する。
しかし、いざ故郷の町に着いてみるとそこは廃鉱の町だったと見えて、人間も仲間も誰もいなかった。10年ぶりに母親と再会するのを
楽しみにしていた彼は、ひどく落胆し自棄を起こす。そんな彼は、ガンバに尻を叩かれて再び母親を探して旅に出た。

キャスト緒方賢一おがた けんいち

「うる星やつら」…あたるの父 「キャッ党忍伝てやんでえ」…猫股霊界之助 「ゲッターロボ」 …バット将軍 「どっきりドクター」…渋谷禄郎
「らんま1/2」…早乙女玄馬 「一休さん」…桔梗屋 「宇宙船サジタリウス」…ラナ 「元気爆発ガンバルガー」…ゴン(霧隠藤兵衛)
「三つ目がとおる」…ヒゲオヤジ 「鉄拳チンミ」…大僧正 「魔神英雄伝ワタル・ワタル2」…忍部幻龍斎 「名探偵コナン」…阿笠博士ほか
※ この方もまた、超ベテランのお一人。中年男性キャラをやらせたら、シリアスものからギャグものまで幅広いご活躍。

ノロイ・第1話〜26話
伝説の「白いイタチ」。ガンバ達にとって「最大・最強の敵」。
普通のイタチの約三倍の巨体、そして残忍で獰猛、凶暴な性格…ネズミ達にとって恐怖の対象である。また、通常は群れを成さないイタチを
統率し、集団でネズミを襲うという手段に加え、ネズミを「薄汚い」存在と徹底的な殲滅を目的としてネズミ達を追い詰め殺していく。
それも、単に力や数に物を言わせた攻撃だけでなく知力に長け、手下にネズミ達の動きを見張らせて、巧みにネズミ達を追い詰めたりする。
特に、ネズミ達がイタチの弱点を知り、砦を作って結束を固めようとすると、それを逆手に取って「兵糧攻め」で彼らの皆殺しを図る(第23話)
など、策士として「キレ者」の一面を見せた。
特に一種の「催眠術」を使う目は様々にその色を変え、それを見た者を金縛り状態に陥らせる。この目を見てしまったガンバは、身体の力が
抜けて、ノロイの言うがままに近づいて、ノロイの爪にやられても痛みすら感じないで、やられっばなしだった(第20話)
また、第6話の回想シーンでは、ヨイショも同様な攻撃を受けている。
ストーリーの流れから、ノロイはいろいろな島や土地を渡り歩いてその土地のネズミを、殺していたと思われる。
第19話では、ネズミ以外にもオオミズナギドリの巣を襲って、卵を奪い巣を守っていたメスたちを殺すなど、自分達より弱い立場の動物を
襲っていたこともあったようだ。

また「白」に対する異常なほどの執着を持っており、白が最も美しい色だと思っている。
第21話、イタチに襲われて怪我を負ったガンバは岩場に咲いていた白い花に倒れ込む。追い詰められたところへ、ノロイが現れて
ますますピンチに陥るが、ノロイはガンバの血で赤く染まったその花を見て激怒。手下を睨みつけ
「お前達は、この世で最も美しい白い花を(ネズミの薄汚い血で)汚した」
と、その場で手下を爪にかけてしまう。手下でさえ、ガンバ達には強敵。それをあっさり手にかけるノロイの圧倒的な「力」を
見せ付けられたシーンでもある。
なお、最終回の海での戦いの中でも、ガンバ達にやられて手傷を負い目の前に沈んでくる手下を、ノロイは「邪魔だ」と言わんばかりに
一撃で爪にかけるシーンがある。

圧倒的なカリスマ性と、能力、知力でイタチを率いてネズミを追いまわすノロイは、まさに「白い悪魔」であり、出崎氏が小説「白鯨」の
イメージと重ねているように「白い大きなものが、神と悪魔の両面を持っている(氏のインタビュー記事より引用)」という存在であった。

キャスト大塚 周夫おおつか ちかお

「美味しんぼ」…海原雄山 「仮面の忍者 赤影」…幻妖斎 「ゲゲゲの鬼太郎(第1〜2作)」 …ねずみ男 「サクラ大戦」…神崎忠義
「チキチキマシーン猛レース」…ブラック魔王 「DRAGON BALL」…桃白白 「忍たま乱太郎」…山田伝蔵 「ムーミン(旧)」…スティンキー
「名探偵ホームズ」…モリアーティ教授 「ルパン三世(第1作)」…石川五ヱ門 「ピーターパンの冒険」…フック船長 「バビル2世」…ヨミほか
※ ノロイなどの「憎々しげな悪役」もさることながら、ブラック魔王のような「コミカルな敵役」でもいい味出していますね(個人的には、後者のようなキャラが好き)
ベテラン声優さんとして、第一線で活躍中。

バス・原作のみ
テノールと言うキャラクターと共に、歌の上手いネズミとして登場する。
テノールとのコンビで、パーティーの盛り上げ役から前述のイタチの作戦を阻止したシーンなどの見せ場を作った。

バレット・原作のみ
踊りが上手い事を、自慢にしているネズミ。
イタチの作戦のシーンでは、イタチが踊りを踊る事で相手を惑わそうとする作戦もあったが、この時はバレットの踊りとテノール・バスの歌声で
それを阻止している。

ピョン・第14話
カラス岳麓に住んでいた、野ウサギの子供。
竜巻に巻き上げられたガンバ達が、忠太の地図を落下傘代わりに降りてくるのを目撃してそれに興味を持ち、ガンバ達を追いかけてきてしまう。
好奇心旺盛で活発な男の子で、ガンバ達と一緒にノロイ島に乗り込んで戦うと言い出す。ガンバ達は、たださえカラス岳と反対方向へ寄り道
させられた上にハンターが連れていた猟犬に、ピョンを察知されて猟犬を撒くのに必死の作戦にでる。
しかし一度は分かれたもの、後を追ってきたピョンはハンターに捕まってしまう。ガンバ達はピョンを救うべく、夜の森で作戦を決行。
無事にピョンを救出し翌朝、何とかピョンを説得して別れを告げた。

キャスト松金 よね子まつかね よねこ

 → 順太の項を参照して下さい

※ これも、資料がないので個人的判断ですが…ピョンのお母さんウサギは「サザエさん」の舟さん役でお馴染みの「麻生 美代子」さんだと思うのですが。

ボーボ・第1話〜第26話
ガンバの親友の町ネズミ。
名前のように、ちょっとボーッとしたキャラクターでガンバが活発で行動的なのに対して鈍重で受け身な性格で、好対照コンビである。
体つきは、ヨイショの次に大きいが単なるおデブキャラで、事実しょっちゅう食べ物のことが頭にある。ガンバに海に行こうと誘われた時も
結局「海には美味しいものが、たくさんあって食べ放題らしい」という言葉に惹かれたようなものだ。
事実、食べる事に関しては誰にも負けない「能力」があり、彼の鼻は食べ物の匂いはもちろん、あらゆる匂いを嗅ぎつける。
第4話で、風の匂いがおかしいと嵐の接近を教えたり、第9話ではザクリに捕らわれたイエナを匂いで追って探し当てたり、第19話では
闇に潜んでいたオオミズナギドリの存在を、何かおかしな匂いがすると教えたり…
また、第6話で料理番を任されると大量の料理を作ってしまったが、美味しいのだから料理の腕もなかなかのものらしい。

ただ、どちらかと言うとお荷物的なキャラであることは否めず、イカサマは何かあったら「ボーボが無事なら、みんな無事」と揶揄していた。
第19話で、潮流の海に漕ぎ出した時には「ボクがいるから、みんないるよ」とやり返したが、カラス岳を登っている時には何かと「疲れた」
「お腹がすいた」とぼやき続け、イカサマに尻を叩かれ続けていた。
また、穴掘りはボーボの特技で即座に地面に穴を掘って隠れたり仲間をかくまったりして、何度もピンチをしのいでいる。

そんなボーボの初恋は、第7話のザクリ島で知り合ったリスのイエナだった。別れ際に、ボーボは思いのたけを叫ぶが潮風に遮られたのか
それともイエナがわざと返事をしたのか、その言葉は届かなかった。

キャスト水城 蘭子みずき らんこ・故人】

「小公子セディ」…コンスタンシア・ロリデル 「フランダースの犬」…マーサ 「愛の若草物語」 …マーサ 「奥様は魔女」…ルイーズほか
※ 声優(吹き替え)より、ドラマの脇役として女優さんとしての活躍が多かった方です。この方も、故人になられてしまったのは残念。合掌…

ボスネズミ・第3話
イカサマの故郷の港町を「仕切っていた」ボス。
本編中の会話から、以前イカサマが賭場でやらかした「いかさま行為」がもとでイカサマを、町から追い出しているようだ。
その後「修行の旅」から帰ってきたイカサマと、賭場を開いて勝負するが、やられっぱなし。しかし、ここでイカサマがまたも「いかさま」を
していたことを知り激怒。その場にノコノコやってきたガンバとボーボを巻き込んでの、大騒動に発展。ドサクサ紛れにガンバ達が逃げてしまうと
網を張って待ち伏せしていた。やっと薬を手に入れて、船に急ぐガンバ達を捉まえて大立ち回りを演じるが、イカサマのサイを目に受けて悶絶。
その後、あの港町で再びボスとして仕切っていたのだろうか。

キャスト雨森 雅司あめのもり まさし・故人】

「天才バカボン」「元祖・天才バカボン」…バカボンのパパ 「キャプテン」…谷口タカオの父 「未来少年コナン」 …モウ
「リボンの騎士」…ジュラルミン大公 「野球狂の歌 水原勇気編」…五利一平監督ほか
※ バカボンのパパといえば、この方の当たり役。この方も、故人になられてしまったのは残念。合掌…

又ベエ・第18話
高倉の中に逃げ込んでいたネズミ達〔→高倉ネズミ〕の、長的存在。
セリフや直接的描写はないが、一郎の父親か何かではないかと思われる。ガンバ達がここに来た前の年の春、ノロイ達に襲われて以来高倉に
逃げ込み、未だにイタチがこの村にいると思い込んでいた。そのため、ガンバ達を「辛うじて生き残っていた仲間」と決めつけてイタチに高倉を
発見される事を恐れ、ガンバ達を幽閉しようとした。

キャスト辻村 真人つじむら まひと

「愛少女ポリアンナ物語」…ウォーレン先生 「アラビアンナイト シンドバッドの大冒険」…アラジン 「いじわるばあさん」 …徳蔵
「絶対無敵ライジンオー 」…タイダー(2代目) 「忍たま乱太郎」…学園長 「モジャ公」…モジャパパほか
※ この方も、ベテランとして様々なキャラクターを演じられていますね。

マンプク・原作のみ
ガンバの親友として、登場する。
原作では、海には美味しいものがたくさんあるという話だし、海に行こうとガンバを誘っている。

山のガイド・第15話
カラス岳中腹の山小屋に常駐している、ガイド役の男。
山小屋に、独りで暮らしている。深夜に起き出して日記をつけた時の描写から見て、町での生活を捨てて春から山小屋で独り暮らし始めている
ようだがそれは、周囲の反対や説得を振り切って独断で始めたと思われる。
そのため、幼馴染の友達や喧嘩別れしたままの友達が心残りになっている様子で、それがその時のガンバの立場とダブってくる。
ふとした拍子に、山小屋に紛れ込んでいたガンバを発見すると、なぜかしつこく追い回して必死で逃げるガンバを捕まえる。
しかし、ガンバが怪我をしていると分かると傷薬を塗り手当てをして、食料を与えてやった。

本編中、人間はガンバ達の「敵」のひとつとして描写されているがこの男だけは例外で、ガンバと触れ合う唯一の人間として描かれている。
彼自身、ガンバの姿に触発され元気を取り戻している。

キャスト伊武 雅刀(当時・雅之)いぶ まさと

「宇宙戦艦ヤマト」…デスラー総統 「ムーの白鯨」…ゴルゴス 「ドカベン」 …犬飼小次郎ほか
※ 個人的には「スネークマンショー」が懐かしいのですが、声優としても味のあるキャラを演じられています。

ユーリ・第1話
ガンバ達が紛れ込んだパーティーに参加していた女性。
ガンバを相手に陽気に踊りまくっており、踊り疲れたガンバが一息入れていても、襟首を掴んで踊りの輪に引き戻した。
その後、怪我をした忠太が会場に紛れ込むと怪我の手当てをして、優しく介抱していた。第1話ラストのガクシャのセリフや
ヨイショが立ち去り際にかけたセリフから判断して彼女はヨイショの恋人あるいは、奥さんといった存在らしい。

キャスト弥永 和子やなが かずこ

 → 潮路の項を参照して下さい

ヨイショ・第1話〜第26話
自称、船乗りネズミの親分。
もっとも、立派な体格と腕っ節、右腕の刺青などが物語っているようにいろいろな冒険を経て、腕一つでのし上がった「海の男」のようである。
そのためか、どことなく浪花節的な人情味を大切にする面もある。また、海賊の子孫であると言っているところから、代々船乗りの家系のようだ。
とは言っても、持久力には少々自身はないらしい。第13話でガンバが独り暴走した時に、早々と脱落「海の上はともかく、陸(おか)は弱い」と
ぼやいていた。また、高所恐怖症という意外な「弱点」も…
腕っ節は、5年連続でケンカイベントで負けなしのチャンピオンと自負するだけに慣れたもので、相手の攻撃を巧みにかわして次々と倒していった。
もっとも、ここではガンバとの勝負は決着しなかったが。

その後、忠太が助けを求めに来た時に一度はみんなで応援に行くと言ったものの、相手がノロイと聞くと途端に尻込みしてしまう。
事情を知らないガンバは彼の態度に激怒するがその裏には思いがけない「過去」があった。それは、以前にヨイショはノロイと遭遇して
いたことがあり、その時にノロイの爪を受けて右目を潰されてしまったのだった。圧倒的な力を持つ相手を知っているだけに
「確実に殺されると分かっている相手には、手は出せない」
と、ノロイと戦う事を拒否したのだ。

しかし、ガンバの「俺は独りでも行く」の絶叫に彼の心が揺さぶられた。彼は、ガンバの言葉や態度に若い頃の、怖いもの知らずで何事にも
体当たりしていた頃を思い出し重ねていたのだろう。いつの間にか「親分」として、多くの子分や恋人〔→ユーリ〕を持つようになって
彼は「安定」を求めていた自分に気付いたのだろう。それらを捨てて、以前にひどい目に遭わされている相手に、再び立ち向かおうとする彼を
ガクシャは「馬鹿な奴」と言ったが…

キャスト内海 賢二うつみ けんじ

「魔法使いサリー」…パパ 「Dr.スランプ アラレちゃん」…則巻 千兵衛 「狼少年ケン」 …片目のジャック 「プロゴルファー猿」…ミスターX
「はじめの一歩」…鴨川会長 「ドン・ドラキュラ」…ドン・ドラキュラほか
※ 洋画の吹き替えでもお馴染みの声、あのバリトンはコミカルなキャラから怪しげな黒幕まで多彩ですね。