私が創作した作品について、解説(あとがきのようなもの)を、加えてみました。
§短編1.ガンバとボーボ
ガンバとボーボが、町にいた頃はどんな生活をしていたのか…
本編(テレビ版作品)では、断片的にその様子が出てきます。原作本にも、断片的に描写されています。
そこで、私なりに「創作」してみることにしたのが、この作品です。
自由奔放な「冒険の旅」とは異なり、町の生活はある程度の「秩序」に縛られていたと思いますし
ガンバと言うキャラクターを考えると、ケンカに明け暮れていたのではないか…と、想像しました。
そこで、ガンバが嫌うタイプのキャラ「ロック」を登場させ、ケンカばかりさせてしまいました(笑)
なおここでは、ガンバとボーボの友情物語に仕立てました。
§短編2.ガンバと海
ガンバの回想シーンに、ガンバに海のことを話したのは「死んだ父さん」とあります。
では、そのガンバの父親とは…?
恐らく、町ネズミの枠に収まり切らなかった、腕っ節自慢の「冒険野郎」であったと、想像できます。
そこで、想像力を膨らませたのがこの作品でした。もともと、海に対する「憧れ」を持っていたガンバに
父親を回想させて、海へ行こうと言う気持ちの導火線に、風来坊ネズミを登場させることによって
火を点けさせました。
ちなみに、リンク先であったサイト「どうぶつキャラ大百科」のkonさんから、この話をモチーフに
「ガンバの父親」像を書いたものを頂きました。
「展示室」の方に飾らせていただいていますので、どうぞご覧下さい。
§短編3.ガンバとしっぽ
ガンバのしっぽは、先が房状になっています。それについては、テレビ版の中で
「一年前のケンカで、ネコに食いちぎられた」
と、言っています。
で、その経緯を想像してみたのが、これです。
この中で、町ネズミの秩序の象徴として「アカハナ」以下、リーダー格のネズミと言うキャラを登場させました。
ガンバにとって、何かとうるさいが抵抗できない…反抗期の子供と、頑固親父の関係のような…存在として、書きました。
この作品では、ボーボの視点で話を書いたつもりでしたが…あまり成功していませんね(苦笑)
§短編4.がんばり屋のガンバ
ガンバと言う名の「由来」は、原作にはっきり書かれていますし、テレビ版でも
「がんばり屋のガンバ、ってんだい!」
ヨイショの巨体に組み伏せられながらも、ギブアップしないでこう言い放つシーンがあります。
では、その「がんばり屋」ぶりを、これまた想像してみました。
町ネズミのルールを、勝手に創作して、一人前として認めてもらう「試練」に立ち向かうガンバを書きましたが…
ちょっと、趣味に走りすぎましたかな…?
§短編5.ガンバと故郷
ガンバは、もともと町ネズミで原作などを読むと「町で暮らしていたい」と、思っている節があります。
しかし、私の勝手な想像力は、ガンバを町に落ち着かせることを許さず(爆)彼から「故郷の町」を奪い取るのです。
まあ、これだけの状況を用意されたら、ガンバも諦めるでしょう…?
§短編6.潮風のリル
当初、短編は五編でやめるつもりでした。
しかし、リンク先であった雅楽喜さんのサイトに、イカサマをモチーフにしたイラストが掲載されたのを見て
想像力が醗酵してしまいました(謎)
今回は、イカサマを主人公にしたストーリーで、当初は「ローマの休日」的なものを考えていたのですが
「ネズミの王国の王女」と言う設定に無理を感じ、このような方向に収めました。
短編の中では反響が大きく、私自身も結構いい出来の話と、自惚れております(笑)
§短編7.旅立ち
テレビ版作品が「さよなら またね…」で終ったあと、最も「その後」が気になるのは
忠太と潮路、そして夢見が島の島ネズミ達です。
特に忠太は、あれから島を立て直すリーダー格として、活躍したものと思いますが、その前に冒険への憧れを書こうと思いました。
テレビ版では、忠太は自分に課せられた使命を全うするのが精一杯だったように思います。
今度は、あの時のガンバのように「冒険してみたい」と言う気持ちを、忠太が持ったとして彼の旅立ちを書いたのです。
実はこの頃、長編第2弾の構想が膨らんでおり…その「イントロ」としての意味合いも、持たせた作品です。
§短編8.ふたりのナギサ
さて、今度はシジンとナギサです。
劇場版「カワウソ」編で、シジンは港町で病院を開業しています。そこで舞台も、この港町にしました。
当初、妻と全く性格が反対の「ナギサ」を登場させて、その間でオロオロするシジン…と、言うコメディータッチに
するつもりでしたが、行き当たりばったりで書き始める悪癖のおかげで、結局ちょっとシリアス調になりました。
まあ、シジンと言うキャラクターを考えたら、こんな感じですか。
§短編9.我輩はネズミである
こうなったら(をい)ガクシャも俎板に乗せましょう。
ヨイショとの出会い(アニメ版では、幼馴染といっていますが)については、全くの創作です。
七匹の中では、ガンバとボーボに匹敵する「迷コンビ」であるふたりについては、家が隣同士…
と言うのではありきたりだし、ガクシャをネズミとして認めた最初の友達、と言う設定にしました。
今更ですが、惰性で書いた部分も少なくなく、ちょっと恥ずかしい出来です。
§短編10.拳は男の生きる道
最後にヨイショを主人公に一編書けば、丁度短編も十編となりキリ良いな…
と、言うわけで悪趣味全開で、突っ走りました。
冒頭から、ヨイショとガンバのボクシング対決シーンから始め、ヨイショを散々ボコボコにしてしまいました(笑)
まあ、全編に飛び散る血しぶきの量に、引いてしまった方もいると思いますが…(笑)
当然ですが、ストーリーに出てくる「若き日のヨイショ」は、片目をつぶされてはいませんからね。
血の気の多い若者、として書いたつもりです。