ガンバの冒険・用語解説@ あ行

テレビアニメ版「ガンバの冒険」に登場する、ストーリーを語る上でのキーワードを五十音順に並べて私なりの「解説」を語ってみました。
軽あるく読んでください(笑)
お断り…キャラクターについての項目は「キャラクター解説」を参照して下さい。

アイスバーン・第16話

カラス岳北側斜面の山頂近くには、夏でも溶けない万年雪が積もっていた。
その雪は、アイスバーン状態になっていてヨイショ達は足を取られて悪戦苦闘。「スパイクでもなけりゃ、とても登れない」
と言うヨイショの言葉に、ガクシャが「キツツキ登り」を考案。前歯をことさら剥き出しにして、それを氷状の雪面に突き立てて
少しづつ登っていった。


赤ふんどし・第10話、19話、20話ほか

シジンの「チャームポイント」
第10話では、服を洗濯し始めたシジンがその姿を初めて見せた。また、行方不明になったガンバを捜す時にこれを振り回し
絶叫するなど、ふだんの態度からは、想像できないような一面を見せた。
第19話、ノロイ島上陸作戦を展開した時に各自パラシュートを作ったが、パラシュートの「素材」を手に入れ損なったガクシャは
シジンが持っていてた手袋を奪い「あなたには、こんないいものがある」と、彼のふんどしを素材にすればいいと言った。
第20話、イタチにやられて怪我を負ったイカサマの治療のため、自分の服を提供したシジンは、しばらく赤ふんどし姿で
すごしていた。


アザラシ島・第6話

ヨイショが、船乗りネズミのボスとなって初航海の時に立ち寄った島。
あざらしが伏せているような形から、名づけられた島と思われる。
この島で、ヨイショはボスとして島のネズミに挨拶に行ったところ、野ネズミの死骸だらけ。様子がおかしいと引き返す途中で
ノロイに遭遇。ヨイショは、果敢にもノロイに立ち向かったが、ノロイの目を見た途端、催眠術にかかってしまった。
しかし、ノロイはわざとヨイショを逃がしておいて、後から追いかけてきた。そして、追い詰められたヨイショはノロイの爪に
右目を潰されてしまった(わずかなシーンだが、ヨイショの「眼帯なし」の顔が出てくる貴重な場面でもある)

本人は回想で「その後のことは、良く覚えていない」と言っているが、恐らくその後は必死でノロイから逃れたものと思われる。
第1話で「確実に殺される相手にゃ、手は出せねぇ」と、ノロイ島へ行くことを一度は拒否した「理由」と、それでも旅に出た
「覚悟」が語られている。


穴掘り・第7話、12話、14話ほか

ボーボの意外な(?)得意技。
第7話で、何も知らず「ザクリの園」に住処を造ろうとした時、ボーボのことをガンバが「穴掘りが得意だから」と、言っている。
第12話では、ガクシャが立てた「牛を相手の特訓プラン」には「ボーボの掘った穴に牛を落とす」というのがあった。
第14話では雷雨の森で、ガンバは必死に地面に穴を掘って難を逃れるが「こんな時に、穴掘り名人のボーボがいてくれたら…」と
ぼやくシーンがある。

原作「冒険者たち」では15匹のネズミがガンバと共に旅をするが、その中にアナホリと言うキャラクターがいる。


あみだくじ・第17話

カラス岳山頂から降りる時、ガンバ達はリーダーを決めることになった。その最初のリーダーを決める手段が「あみだくじ」だった。
雪の上にしっぽで引いた線の上を、リーダーになりたいガンバ・ヨイショ・ガクシャが爆走するが…ことごとくハズレ。
結局、最初のリーダーはシジンが引き当てた。
ちなみに、このあみだくじには縦線を跨いだ“⌒”のような線も、描かれていた。


あんたあの娘(こ)のなんなのさ・第16話ほか

ガンバの冒険が放送された、1975年のヒット曲の一つに「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」(ダウンタウン・ブギヴギ・バンド)
があり、その曲のフレーズに「あんた、あの娘のなんなのさ?」があり、当時の流行語になった。
このアニメのセリフにもこのフレーズを用いたものがあり、晴れて輝く雪山を見たシジンが「おお雪よ、雪山よ、あんたあの娘の
なんなのさ」と、いうのがある。また、第23話で潮路と太一の「ただならぬ」様子に妬いたガンバが「あんた潮路のなんなのさ…」と
ブツブツ言うセリフがある。


硫黄の匂い・第21話、22話
ノロイ島は、火山の隆起で出来た島と思われる。島ネズミ達は、その火山の火口に隠れ処を設けていた。
狡猾なノロイはガンバ達を尾行することによってネズミ達の拠点を突きとめ、そこから出てくるネズミ達を待ち伏せして襲った。
ガンバは、潮路と目印となる花を島中に置いて回っている時イタチに襲われて、大怪我を負った上にノロイまで現われる。
何とか、隠れ処の近くまで辿りつくが背後にノロイが…彼らの、絶体絶命のピンチを救ったのは、風向きが変わって火口から
流れてきた硫黄の匂いだった。イタチは、この匂いを嫌って退散したのだ。
22話ではガンバ達がこれを逆手にとって、仲間と食料を安全に砦に運ぶため時間稼ぎにノロイ達を引き付けて、逃げ切る時に
硫黄の匂いがする方へ駈けて、逃げ切った。


イカダ・第9話、10話、26話ほか

ガンバ達が、海を航海する時の重要な「手段」となる船。
本格的なイカダは、第9話にザクリ島から脱出する手段として海岸の流木を組み立てたもの。しかし、クリークの態度に我々だけで
ザクリを退治しようという、意思表示から彼らはイカダを壊した。
再び、イカダを組み立て直して海に出た彼らは順調な航海を続けたが、途中で海がベタ凪になってしまう。仕方なく時間をつぶして
いるとタンカーの横波を受けて、ガンバがそれに巻き込まれ行方不明になってしまう。
ガンバを気遣う仲間たちは、なかなか見つからない焦りから大喧嘩を始めてしまい、イカサマが独りで捜すと言い出して、イカダを
齧りきったのをきっかけにして、仲間たちとイカダはバラバラに。

その後、第17話ではカラス岳から雪解け水の激流を下る時や、第19話でノロイ島へ向かって潮流を突破しようとした時などに
彼らはイカダを作っている。もっとも、これらの「イカダ」は丸太そのものや丸太を「加工」したものであった。
そして最終回のラスト、島を後にするガンバ達はイカダに乗って、再び冒険の旅へと旅立って行った。


イタチ・第1話〜26話
和名  イタチ  英名  Japanese weasel
学名  Mustela itatsi
哺乳綱  食肉目 イタチ科
和名  イタチ  英名  Japanese weasel
頭胴長  オス25-35センチ メス15-25センチ

本編では、ガンバ達ネズミにとって最大・最強の「敵」。
そのために、実際のイタチとは異なってかなり「恐ろしい存在」として描写されている。
実際のイタチは、目はむしろ丸くかわいい感じでノロイ以下、部下たちのように、切れ長の獰猛そうな目ではない。
体の色も茶系統の色が主流のようで、実際に「白いイタチ」もいるようだが、珍しい品種のようである。

ただ、イタチは肉食動物でネズミをはじめとする小動物をえさにしているので、歯は鋭いし獲物を捕らえるのに爪の鋭さも
重要な要素である。もっとも「イタチの最後っ屁」という言葉があるように、イタチはスカンクのような臭腺を持っている。
そして、自分より大きい動物に襲われてピンチになると、ここから臭いを発して危機を逃れる。
だが、本編に登場するイタチはこの手を使うことはなかった。


韋駄天・第1〜26話
足の速いイカサマの別名。
具体的なセリフとしては、第20話で草むらの中並行して走る足音(実際は、イタチ)をイカサマと勘違いして
必死に駈けたガンバが走りきった後で、息を切らしながら「さすが韋駄天のイカサマだ」というものがある。
これも、原作には「イダテン」というキャラクターがいるがキャラクターを絞った際に、イカサマとイダテンをいっしょに
したものと思われる。


イレズミ・第1話ほか

ヨイショの右腕には、錨の形のイレズミがある。
「海の男」「船乗りネズミの親分」としてのヨイショのシンボルである。


渦巻めがね・第1話ほか

ガクシャの「知力」の証。
今では、すっかり古典的なキャラクター表現になったが「ガリ勉」を比喩する典型的なアイテムである。
それはまた「勉強一筋・本の虫で世間知らずで世相に疎い」あるいは「学業で身を立てる目的でがんばりすぎた田舎者」を
表現する場合にも、良く用いられる「小道具」でもある。

第18話、高倉にあった甕に落ちたガンバは中に貯えてあった酒をがぶ飲み、酔ってしまう。
そして、ガクシャのメガネを見てなぜかバカウケ。笑い上戸であることを露呈した。


海・第1話〜26話
このアニメのストーリーにおける重要な「舞台」である。
ストーリーの「発端」は、ガンバが憬れていた海を一目見るために、親友のボーボと共に町を出て川を下るところからだ。
その時のガンバの「海」に対する知識はほとんどゼロと言っていい。何しろ、大真面目で「港から海へはどう行ったらいいのか?」
と、シジンに尋ねたくらいだ。
そして、その「海」との初対面は夜中で雨の中…それこそ「真っ暗けっけーなだけ」だった。その後、霧に煙る海を見て海が
「牛乳で出来ている」と言ったり、予想もしない船酔いに苦しめられたり…

しかし、第2話のラストで蒼く輝く大海原を見て感激する。

その後も、嵐の中荒れ狂う海・ベタ凪で鏡のようになった海・島陰を目指して泳いだ海・ノロイ島を前にして立ちはだかった
潮流の激しい海、幾重にも渦を巻き通称「早瀬川」と言われていた海…いろいろな「海」を体験するガンバ達。
そして、最後の戦い…圧倒的ピンチに立たされた時シジンが吟じる。若者達は何故、海を冒険を目指したのか…と。
さらに、ラストのモノローグ。彼らの旅は、果てしなく大きい「海」を舞台に、続いていくのである。


ウミネコ・第5話
和名  ウミネコ  英名  Black-tailed gull
学名  Larus crassirostris
鳥綱  チドリ目 カモメ科
47センチ

「軍艦島」に、大群で棲みついていた。事情を知らないガンバ達が、軍艦の中を探索中に突如として現われ、彼らの乗ってきた
リンゴ箱を瞬く間に破壊し、リンゴを食べ尽くした。
本編では、ガンバ達の食料と船を奪った「敵役」として、ややグロテスクに描かれているが縄張り意識が強いこと以外は
特別凶暴な鳥ではなさそうだ。特に、リンゴ箱を鋭い爪で「破壊」するシーンがあるが、ウミネコは文字通り海鳥であるから
足には水かきが付いている。だから、カギのような爪を引っ掛けて木箱を壊すと言う芸当は、無理では…?ただ、嘴は鋭そうである。


映画館・第3話
港町(イカサマの故郷)にあった「港映画劇場」という名の、場末の映画館。
忠太のために、化膿止めの薬を手に入れるべく薬屋を探したものの、慣れない土地で地理が分からず、頼りにしていたボーボの鼻も
食べ物の匂いばかり嗅ぎ付ける。そんなボーボがこっちだと案内したのが、映画館の中。
その映画館の裏では、イカサマが丁半博打の賭場を開いていた。しかし、サイコロの細工がバレて、ボス達に睨まれていた。
そこへ、事情を知らないふたりがノコノコやって来て騒動に巻き込まれる羽目になる。


オオミズナギドリ・第19話、20話、22話、25話、26話
和名 オオミズナギドリ  英名  Streaked Shearwater
学名 Calonectris leucomelas
鳥網 ミズナギドリ目 ミズナギドリ科

日本沿岸で繁殖をするこの鳥は、古くから馴染みのある鳥で「水を薙ぐように飛ぶ鳥」が名前の由来。
大きいものは、羽を広げるとゆうに1メートルを越す。
ちなみに、主題歌に唄われている「アホウドリ」は、鳥類学上「ミズナギドリ目」に属するので、生物学的に仲間と言うことになる。
ただ、どちらの鳥も日本では「天然記念物」に指定されていて、世界的にも「絶滅危惧種」とされている…

本編では、第19話でノロイ島を前に激しい潮流に邪魔され足踏みせざるを得なくなったガンバ達…
特に安否が気になる姉や、仲間のいる故郷が目の前の忠太は落ち着かない。夜の海岸線に出た忠太は、暗闇から突然何者かに襲われる。
ガンバ達を卵泥棒呼ばわりし闇に隠れて攻撃してきたのは、オオミズナギドリと言う海鳥だった。
しかし、事情が分かるとリーダーのツブリは勘違いを詫び、前の年に(高倉ネズミ達とほぼ同時期に)繁殖期を迎えていたところを
ノロイ達に襲撃されて、卵を奪われ仲間を殺された…と、事情を話した。
そして、ガンバ達をノロイ島まで背中に乗せて飛行していった。
第22話では、高倉ネズミ達と意気投合したと見えて彼らが持ってきた米俵の運搬役をしノロイと戦う決意を表明。
第25話では、イタチに追い詰められていたガンバ達のピンチを救い、食料の「投下作戦」を実行した。
第26話の戦いのクライマックスでは、連絡役の忠太に呼ばれ、ネズミ達を渦巻く海から拾い上げ危機を救った。

原作の「冒険者たち」では、オオミズナギドリの大群とその背中に乗るネズミ達の絵が、表紙を飾っている。
この作品の表紙及び挿絵は、動物画の第一人者だった故・薮内正幸氏の手になるもので、そのリアルな作画タッチはアニメのそれとは
また違った迫力を感じる作品である。


おとり作戦・第5話、9話、14話、22話
ガンバ達が「決死の作戦」として、よく用いた作戦方法。

第5話、ハタがいる船底から缶詰を取りに行くべく、ガンパが自ら囮になってハタをおびき寄せる役を買って出る。
しかし、ヨイショとのやり取りを聞いていたイカサマが、さっさと飛び込んでしまい慌ててガンバが後を追った。
第9話、ザクリの住処を捜すためにクリークが取った作戦。ガンバ達が「おとり班」と「尾行班」に分かれて、おとり班がザクリを
おびき出して逃げ、逃げたおとり班を見失って、住処に戻るザクリを尾行班が追う、というもの。
しかし、狡猾なザクリに察知され裏をかかれてしまった。
第14話、ピョンの存在を知った猟犬はハンターが打ち落とした獲物を放って近づいてきた。ピョンを守るべく、ガンバとイカサマが
猟犬の前に出て引っ掻き回して、時間を稼いだ。
第22話、米俵を載せた馬車が馬ごとイタチにやられて砦を前にピンチのガンバ達。そこへ、島に隠れ住んでいた仲間たちが現れて
米俵の運び役を買って出た。ガンバ・イカサマ・ヨイショがイタチを引き付けて、彼らが米俵を砦まで運ぶ時間を稼いだ。
そのうち、硫黄が火口から流れ出てきて、イタチは動きを阻止される。

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