ガンバの冒険・用語解説B さ行


サイコロ、サイの目第1〜26話

イカサマが、いつも手にしている「小道具」
それは、博打の道具であり、占いのアイテムであり、武器であり…と、文字通り「八面六臂」の活躍ぶり(笑)
いつもイカサマは、手に二つサイコロを玩んでいたが、故郷の港町での丁半賭博では、立ち去ろうとした時に仕掛けのサイコロを
落としたり〔第3話〕食料調達の役割を決める時に、わざと自分に回ってくるように六面全て「一」のサイコロを使ったのを
ガンバに見破られたり〔第25話〕と、複数のサイコロを持ち歩いているようだ。

イカサマは、二つのサイコロを振って出た「サイの目」を行動の指針や今後を占う意味にしたりしていた。
そんな彼が、最高の出目としていたのが「一(ピン)ゾロの丁」で、丁半賭博ではいかさましてまでこの目を出そうとしていた。
また、占いと言う意味ではザクリの園で住処を造っていた時、高いところから落ちた拍子に転がり落ちたサイの目は「4・4の丁」
だったが、イカサマが「何だか知らねぇが、嫌な目が出やがったぜ」と呟いた通り危険(ザクリの存在)を知らせていた。
また、ザクリ島から離れる前に、ボーボの帰りを待っていた時、手から零れ落ちたサイの目は「4・2の丁」…
イカサマ曰く「一番不吉な死に目」が出た。サイを振りなおしても、目はやはり「4・2」が出て、ボーボの身に何かあったことを
暗示していた。
また、第10話では口の中で木の実をサイコロに細工して吹き出すと「5・5(グウゾロ)の丁」が出て、「ヘッ、グウグウと
出やがったぜ…」と、行方不明になったガンバが、空腹状態であることを暗示する目だった。

また、遠くに離れた場所に飛び移るのには細い紐の付いたサイコロ二つを投げて、紐を絡ませたが(第3話、出港しかかった船に
飛び移る時や第17話、森林鉄道の貨車に飛び移ったりその貨車から振り落とされかけたガンバを助けた時など)
速度のある貨物列車に、紐を絡ませることができたりしたのは、相当に視力と腕が良いのだろう。
武器としては、相手の目をめがけてサイコロを投げて相手が怯んだ隙に逃げていた。その相手は、野犬・山猫・イタチ…と
多彩だったが、この調子で相手を狙ったものの、牛だけはサイコロを呑み込まれてしまいイカサマは大慌て。


サイコロ賭博・第3話、4話ほか

イカサマは、もともと「サイの目の出た方に、気ままに旅する流れ者」を気取っていたが、そんな彼とサイコロ賭博は切っても
切り離せないだろう。
第3話では、イカサマの過去がさりげなく描かれている。かつて、サイコロ賭博のいかさまが原因でこの街を追い出されたのに
帰ってきても再び賭場でボスたちを相手に、堂々といかさまをする。それがばれても、悪びれる様子はなく「悪い癖は生まれつき」と
開き直った。
ガンバ達と合流してからは、ボーボをいいカモにして彼からさんざん巻き上げている。第4話の航海中の船底を初めとして
第6話では潜水艦の操舵役、第13話では昼飯…といった具合である。
そのいかさまの「小道具」として、王冠を使っていたらしい。第4話、ボーボの安否が絶望視された時懐から王冠を取り出して
それを海に投げ「こいつは、おめぇに返すぜ…こんなことなら、いかさま使うんじゃなかった」と、呟くシーンがある。


催眠術・第6話、20話ほか

ノロイの「攻撃」方法の一つ。
目の色をいろいろと変えたり、光らせたりする事でそれを見た相手を、催眠状態に陥らせる。第6話、ヨイショの回想シーンでは
アザラシ島でノロイと遭遇した彼は、ノロイの目を見たとたん身体が動かなくなったと言っている。
また、第20話でノロイと遭遇したガンバ達。その時、ノロイの目を見てしまったガンバはしっぽの力が抜け、ノロイの言うまま
ふらふらと近づき、同様にイカサマ・シジン・ボーボもふらふら歩き出すが、仲間たちが必死に抑えた。
しかし、止め切れなかったガンバはノロイに接近し相手の爪を受けても、痛みすら感じずただやられ続けていた。

原作では、ノロイ以下手下のイタチが「合唱」することでネズミ達を催眠状態にしておびき出そうとするシーンがある。
これを阻止すべく、歌の上手いテノールとバス、シジンがイタチの歌に対抗するように唄い、それをはねのける展開になっている。


砂丘・第13話、14話

広い砂地の場所で、カラス岳の麓に広がっていた。
カラス岳に登るには、ここを通った方が近道だが危険が多い。ガクシャは、多少遠回りでも砂丘を避けて森を通っていこうと提案する。
しかし、ガクシャとケンカしていたガンバは意地でも砂丘を行くと言い張る。ガクシャもカチンときて、どちらから行くかで大モメに。
結局、4対3に分かれることになってしまう。
ちなみに、この一帯をガンバは「砂漠」と言いヨイショは「砂丘」と言っている。地理や状況を考えると「砂丘」のが正しいと
思われるが、ネズミサイズの視点から見れば、ガンバの「砂漠」と言う表現もうなずける。


ザクリの園・第7話〜9話

ザクリ島の、森を抜けたところにある湖を中心とした一帯。
花が咲き乱れ、木の実などの「食料」が豊富。島に漂着したガンパ達は、しばらくここで休もうと言い出すほど、彼らにとって
居心地の良い場所だった。
もともとは、島のリス達にとっても豊富な食料が確保できる貴重な場所だったに違いない。しかし、ザクリに占拠されてからは
彼らには、忌避すべき危険地帯と化したと思われる。


湿原・第13話

カラス岳の麓には、湿原が広がっていた。
カラス岳目指して「突進」し始めたガンバは、仲間が次々脱落する中ひたすら走り続ける。
その行程の途中には湿原があり、水芭蕉などが咲いていた。
その描写は尾瀬の湿原に似た場所で、のどかな雰囲気の場所だったが仲間たちは次々とダウンしていった場所である。


しっぽ・第1話〜26話

ガンバ達ネズミにとっての「象徴」
どちらかというと、身体的象徴より「精神的象徴」の意味合いが強く、スピリット…いわゆる「ネズミ魂」を意味する象徴
としての意味合いをあらわすことが多い。
主題歌にも唄われた「しっぽを立てろ」は、困難に立ち向かう時・気分が乗っている時・元気付ける時…色々なシーンで
彼らの口から出てくる、名セリフである。


しっぽの捻挫・第10話

ベタ凪の海で、一歩も前に進めないと分かってガンバ達は陽気に騒ぎ出す。
ところが、突然タンカーがそばを通りその横波に巻き込まれたガンバは、身体の自由が利かなくなって海に浮かんでいるしか
なくなった。動くだけのは、手だけ。どうしてそうなったのか分からず、仲間ともはぐれ途方に暮れたガンバだが、偶然イルカと
仲良くなったりして、楽しい時間を過ごした。
その後、シジンと再会するがシジンは、ガンバの身体の異変の原因が「しっぽの捻挫」と診断した。「一番大切な部分を捻挫
したのだから、身体が動かなくなるのは無理もない」と、しっぽを揉みほぐして治療した。


森林鉄道・第17話

カラス岳の中腹から、木材を運搬するために敷設されていたと思われる鉄道。
本編では、小型のSLで木材を積んだ貨車を引っ張っていた。その貨車の最後尾に、ボーボのしっぽが絡まって「連れ去られて」
しまったために、ガンバ達は貨物列車と追いかけっこをすることに。
そして、何とか列車に飛び乗って機関車を止めるべくガンバ・イカサマ・ガクシャが乗り込むが、ブレーキが分からない上に人間に
見つかってピンチに陥るが、最後は自棄になったガンバ達が手当たり次第に機関車の機器を動かしたり、壊したりして何とか機関車を
止めることができた。


砂嵐・第13話、14話

ガクシャと喧嘩別れしたガンバは、二手に分かれる。ガンバ達は砂丘を進むが、すぐに天候が急変。黒い雲が近づいてくると、
強風が吹いて竜巻を巻き起こし、砂嵐となってガンバ達を襲った。


潜水艦・第5話、6話

軍艦島からの脱出と、その後の航海のためにガクシャが設計した「船」
軍艦にあった、ドラム缶などの「廃材」を利用したもので材料集めや設計など、ガクシャがイニシアチブを取った。
特に、船体となるドラム缶を「然るべき場所」に移動させる時、暑さと空腹で仲間がバテバテになっていても、何度も移動に失敗しても
執念とも言うべき粘りを見せて仲間を奮い立たせ、ついに目的を果たした。

…しかし、実際「進水」してみると設計図では横に浮くはずの潜水艦は、縦に浮いてしまった。それを、無理やり首を横に曲げて
「こうしてみると、設計図通り」と言ったのには、さすがのヨイショも「このいい加減」と、ポカリ。
第6話では、順調な航海を続けていたが夜、クジラが浮かび上がった時に背中に乗ってしまい、転がり落ちたところを尻尾で叩かれ
大破・沈没してしまった。
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