ガンバの冒険・用語解説F ま行〜
《皆殺しの印・第8話》
ガンバ達が自分の縄張りを侵したことに端を発し、なおも手を引かないことに業を煮やしたザクリは、クリークの妹である
イエナをさらった。そして、現場近くに自分の爪で木の幹に傷をつけ、その上に赤い木の実を潰したものを付けて、リス達に
皆殺しを宣言した。
ザクリがとうとう本気で怒ったことを知り、リス達も戦うことを決意するがリーダーのクリークは、今までどおり逃げ隠れると言う。
その弱腰に、ガンバは怒りを爆発させてクリークを殴り飛ばすが、全てはクリークが仲間の安全を確保するために言っただけで、
クリークは単身、ザクリのもとに向かうつもりだった。
《港・第1話ほか》
海を見ようと、町を飛び出したガンバとボーボは夜、雨の降る中ある場所に辿り着いた。
そこで、一匹の酔いどれネズミ(シジン)と出会うが、海に対する知識ゼロのガンバはここが港だと言われてもピンと来ないで
港から海へはどう行ったいいのか?などと、的外れな質問をシジンに対してしている。
《港町・第3話》
イカサマの故郷は、とある島の港町だった。
その時点では、ガンバ達が「ノロイと戦う」と言っても他人面だったイカサマは、独り鼻歌交じりに支度を整えると、さっさと
船を降りてしまう。
一方、忠太の怪我の手当てのために「化膿止め」を手に入れるべく、ガンバも船を降りて町へと出た。
この港は、荷物の積み下ろしにはしけが往復するところを見ると、それほど大きな港ではなさそうだが、町には映画館なども
あるところから、それなりに賑わっていたようだ。
イカサマは、この町のボスネズミ達と丁半博打で勝負するが、小細工がばれてピンチに。
そこへ、ノコノコとガンバ達もやってきたため、騒動に巻き込まれる。それを逃れて薬を手に入れ、港に向かう途中でボスネズミ達に
取り囲まれ…と、大騒動の舞台となった。
《雌牛・第12話》
カラス岳の麓の牧場にいた。
その大きさにビックリするものの「本物の牛乳」の魅力に勝てず、ゴチになっていたが牛の乳房を巡ってガンバとガクシャが喧嘩。
思わずガンバが、乳房を「ひと齧り」したから、雌牛はたまらない。
しかし、それを見てガクシャが「牛をノロイに見立てて特訓をする」ことを提案。仲間達は乗り気だが、ガンバは作戦から外されて
その作戦も、牛の大きさなどを計算違いしていたために、あっさり破たん。
しかも雌牛にしてみれば、虻に尻を刺されるわ、尻尾に絡み付いたボーボを救うべく突進してきたガンバにまた乳房を齧られるわ
勢い余って小屋に激突するわと、散々だった。
《八百屋の倉庫・第12話》
カラス岳麓の町に下りるとき、ガンバ達は野菜を積んだトラックに便乗していた。
やがてトラックは八百屋の前で止まり、人間がやってきた。ガンバ達は、野菜や果物の箱に隠れるが、どこかへ運ばれている様子。
それは、八百屋に隣接した倉庫だった。
たくさんの食べ物を前に、ボーボは目を輝かせここを今夜のねぐらにしようと言うが、魂胆がみえみえのため却下される。
その代わりに、彼らは腹いっぱい野菜や果物を口にするが、いざ壁の穴から逃げ出そうとした時、ボーボの腹がつかえてしまう。
ガクシャの機転で何とか抜け出したものの、周囲にはかぐわしき臭いが立ち込めた。
《野犬・第12話》
ガンバ達は、神社の社の縁の下に潜り込むがそこにはそこを住処にしていた野犬がいた。
ガンバ達の攻撃にあっさり退散してしまうが、その夜ガンバ達が縁日を楽しんでいた隙に仲間の野犬を連れて仕返しにやってきた。
その場に居合わせたシジンと忠太は、野犬に追われて何とか賽銭箱の中に逃げ込むが、野犬たちは賽銭箱を齧り壊し始める。
それを見たガンバ達は、決死の救出作戦を展開。野犬を出し抜くことが出来たが、怒った野犬達はガンバ達を追い回す。
そのガンバ達は、縁日に紛れ込んだから大変。人間の目には、突然野犬が暴れだしたものと映り、野犬達はほうきで叩かれ、
水をかけられ、足蹴にされ…などと、散々な目に遭わされて、境内から追い出されてしまった。
《山火事・第15話》
鷹にさらわれたガンバは、鷹の巣まで連れ去られるが周囲の天候が急変。雷が鳴り出した。
しかも、周囲の木に落雷するのを見て、危険を察知した鷹はその場を去った。やがて、周囲の木に落雷が相次ぎ山火事が発生した。
ガンバのいた木も落雷で裂けてしまい、地面に落下。しかも、周囲は火の海に…慌てて地面に穴を掘って、難を逃れた。
山火事そのものは、引き続いて降り出した雷雨で沈下する程度のものだったが、ガンバにしてみれば生きるか死ぬかのピンチだった。
《山猫・第11話》
トラゴローは、故郷の町に向かう途中の森に凶暴な山猫がいることを知っていて、それを避けるためにガンバ達を囮にした。
そうとは知らないガンバ達は、山猫に追いかけられる羽目に。一時はイカサマのサイコロ攻撃でピンチを逃れるが、山猫は敏捷で
力もある。ガクシャは、材木運搬用のケーブルを発見して、あれで逃げようとするが山猫はグングン迫ってくる。
そして、ケーブルが動き出したのとほぼ同時に山猫が飛びかかるが、ガクシャのシッポが短かったのが功を奏し、爪を引っ掛ける
ことが出来ず、山猫はそのまま森へ落下していった。
《山のガイド・第15話》
山火事からは逃れたものの、怪我と空腹でフラフラのガンバは小さな山小屋に辿り着く。
そこには、若い男が単身住み込みで山のガイド役をしていた。男は、夜半に起き出して日記にペンを走らせるが、その内容から
彼は、周囲の反対を押し切って山のガイドになったものの、たまに来る登山客程度しか相手がおらず、仲間の大切さをしみじみ実感し
孤独を嘆いていた。
それは、その時のガンバの境遇にも似たものがありガンバも、ついウトウトして仲間たちの夢を見る。悲しい夢を…
ガンバは、その男に見つかって小屋の中を逃げ回る羽目になるが、男はガンバの怪我を手当てし、食料を与えてくれた。
彼もまた、ガンバに勇気付けられたようだった。
《夢見が島・第1話ほか》
ノロイ島の「正式名称」である。
しかし、助けを求めにやってきた忠太がこの名前を出しても、ヨイショもガクシャも聞いたことがないと言う。
それは、ノロイ島と言う名前との対比であり、海の男を豪語していたヨイショですら知らなかった島も、ノロイと言う名が付くと…
たちまち恐怖の対象になった。
《リーダー・第17話》
カラス岳山頂から、ノロイ島を見たガンバ達は戦いへの気持ちを新たにする。
そして、ガクシャが指揮官を決めるべきだと提案する。もっとも、自分がイニシアチブを取りたいだけなのだが…案の定と言うか
自分がやると、ガンバ・ヨイショ・イカサマが名乗りを上げ、挙句取っ組み合いを始めてしまう。
ボーボの「だったら、代わりばんこにやったら?」の一言で、彼らは交代でリーダーをやってみて最も上手くリーダーをこなせた者を
真のリーダーにすることに。
最初はアミダくじでシジンが選ばれ、続いてヨイショ・忠太・ボーボがリーダーを務め、彼らは自分の得意な点を生かして、
カラス岳を降りた。
ところが、ボーボはリーダーが一番偉く命令できる立場と知ると、仲間たちの分の食料を独り占めした上、線路の上でで寝てしまう。
そこへ走ってきた、材木運搬の貨車にシッポが絡まって連れ去れて…
ボーボを救出すべく、ガクシャは近道して先回りすることを提案、イカサマは投げ縄の要領で仲間と共に貨車に飛び乗り、
ガンバは身体を張って、機関車を止めるべく奔走する。
やがて、無事ボーボを救出したがあれほどリーダーになりたがっていたガンバ達は、次のリーダーを譲り合い再び揉め始める始末。
しかしリーダーより、仲間の団結が大切だと知るのであった。
《猟犬・第14話》
竜巻から脱出したガンバ達は、彼らを追ってきた仔ウサギ・ピョンと出会う。
彼を住処まで送ることになったが、その途中で飛んでいた雉が彼らの目の前で撃ち落とされる。そして、猟犬の群れが向かってきた。
猟犬達は、ピョンの気配を察知して迫ってくる。それを、ガンバとイカサマが身体を張った陽動作戦で、猟犬の目を逸らした。
その場は何とか切り抜けたものの、自分たちに付いて行くといって聞かないピョンはガンバ達を追って来てしまい、ハンターに
捕まってしまう。ピョンを救うべく作戦を立てたガンバ達は、夜の森で猟犬達と命がけの鬼ごっこを展開するが、ふとした拍子に
忠太が引っかかった蔓を切ると、蜂の巣が落下してきた。そこへ猟犬達が突っ込んだからたまらない。蜂の大群に襲われて、
猟犬達は退散していった。
ここに登場する猟犬達は、ガンバ達から見て「敵役」であるから、その表情や仕草は凶暴に描かれている。
しかし、その描写と鳥狩猟用の犬と言うことから判断すると、犬種はダルメシアンをモデルにしていると思われる。
《リンゴ箱・第4話》
嵐の中、ガンバ達の乗っていた貨物船は沈没。命からがら海に飛び込んだガンバ達は、何とか助かったもののボーボの姿がなかった。
その安否が絶望視されかかった時、海を漂流していたのはあの船にあったリンゴ箱だった。
とりあえず、食料の心配はなくなったとそちらに移ってみると、中から何やら妙な音が。ヨイショが箱のふたをこじ開けてみたら、
何とその中には、ボーボの姿があった。本人曰く、どうせ死ぬなら食べ物のそばがいいと、リンゴ箱に潜り込んだのだとか。
このリンゴ箱は、軍艦島に漂着するまでガンバ達の船代わりであったが、軍艦島に棲み付いていたウミネコの大群に、箱は破壊され
リンゴは食べつくされた。