ここでのクイズは「大声+脳波クイズ」だ。まず、近似値クイズで8名づつ2チームに分ける。1軍は「大声クイズ」組で、大きな声を出して
解答権を得る、いつもの形式。2軍は「脳波クイズ」組で、リラックスした時に脳から出るα波を機械で検知して、一定量の脳波が出た人が
解答権を得る仕組みだ。
問題は、1軍から先に答える。誰も答えられなかったり、お手つきするとダブルチャンスで2軍に解答のチャンスが回るルールだ。
《罰ゲーム》
いくら自由な雰囲気と言っても、刑務所は刑務所。囚人達は職業訓練の他に、ハードな体力トレーニングも行っている。
敗れた男性への罰ゲームは、囚人に混じってトレーニングを受けてもらおうと言うもの。
筋肉隆々の囚人に囲まれ、腕立て伏せ・鉄アレイにバーベル挙げ・グラウンドを走り回って、たっぷり汗をかいたのであった。
16名 → 15名
第7チェックポイント | モニュメント・バレー | ジョギングクイズ |
かつては、ジョン・フォードの映画「駅馬車」を初めとする西部劇の舞台として有名な、奇岩の山「メサ」で有名な荒野がモニュメント・バレーだ。
ここでのクイズは「空席待ちジョギングクイズ」である。車に付けられた早押し機は三台のみ。三列に並んで走りながらクイズに答え、
前の人が勝ち抜けないと、自分に解答権が回ってこない仕組みだ。
《罰ゲーム》
ここで敗者となったのは、男性2名。ヘリで、メサの頂上へ連れて行かれた彼らは何とか、地元のインディアン・ナバホ族の人に連絡を
取りたいのだが…考えられる方法は「狼煙」のみ。だがマッチもライターもなく、木をこすり合わせて火をおこすしかなかった。
彼らのその後の消息は、分かっていない…(?)
15名 → 13名
ニュー・メキシコ州のエルパソは、ホワイト・サンズと言う「白い砂漠」で有名だ。もっとも、昔から原爆やミサイルの実験場としても有名なのだが…
ここでのクイズは早押しクイズだが、後方にある巨大な砂時計に砂が入っていないと、早押し機は作動しない。つまり、常に砂を補充して
行かなければ、クイズに答えることができないのだ。もちろん、砂時計からは絶えず砂が落ちている。
砂山を駆け上がる体力と、的確に答えを出す知力が試されるクイズ形式である。
《罰ゲーム》
キーファインダーというものがある。人が手をポンポンと叩くと、それに反応して音を出すと言うもの。キーの紛失を防ぐ、一種のおもちゃだ。
敗者には、このキーファインダーが100メートルおきに埋められているので、その音を手がかりに砂漠を横断して帰ってもらうと
言うものだった。ちなみに、キーファインダーは100個ある…つまり、10キロ先にゴールがあるのだが…
13名 → 12名
テキサス州随一の商工業都市であり、ケネディ暗殺の地としても名高い町、ダラス。
ここでは、恒例バラマキクイズが行われた。もちろん、ハズレが用意されているが今年は「ラッキーチャンス」として、1枚の封筒の中に
2問問題が入っているのがあり、しかも答えがシリトリ形式になっている。運がよければ、1回で勝ち抜けも可能なのだ。
《罰ゲーム》
航空ショーでの名物イベントに「標的爆破ゲーム」がある。地面の標的目がけて、小型飛行機からいろいろな「爆弾」を落とすと言うもの。
その「爆弾」も、水・小麦粉・卵など様々である。
敗者となった男性には、これの「人間標的」になってもらうと言うもの。平原にポツンと独り仰向けに寝ていた彼目がけて、飛んできた飛行機から
次々と、情け容赦のない「爆撃」が始まった…
12名 → 11名
アトランタは「風と共に去りぬ」の舞台としても、また南北戦争の激戦地としてもおなじみの町である。
ここでは早押しクイズを行って勝ち抜けた順に、ここから先のコースを選択できる。
一つは、南米のアンデス地方を巡る「地獄コース」もう一つは、フロリダやナイヤガラを巡る「天国コース」である。
それぞれ定員は5名づつ。残る1名が敗者となる。
《罰ゲーム》
敗者となったのは「アイドル」のニックネームを頂戴していた、マスコット的女性だった。
彼女は、養蜂家が着る防護服を着て椅子に座らされた。そして、彼女の顔の部分に女王蜂を止まらせたのだ。
実は、ミツバチには女王蜂の周りに群がると言う習性がある。と、言うことは…そう、彼女の全身に何千匹と言う働き蜂が群がり始め、
あっという間に彼女は蜂の大群に覆われてしまったのでありました。
11名 → 各5名
第11チェックポイント(南米・地獄コース) | ラパス | 早押しクイズ |
南米・ボリビアの首都、ラパスはアンデス山系に囲まれた盆地であるが、その標高は4070メートルと富士山よりも高い場所だ。
当然、酸素も平地に比べてそれだけ薄く飛行機から降りただけで、頭がクラクラするほどなのだ。
ここでのクイズは「酸欠・早押しクイズ」である。スタートラインの中では、それぞれに渡された酸素ボンベを口に当てていいが
クイズが始まったら、それを放り出して10メートル走って早押し機を押さねばならない。もちろん、それがどんなに辛いかは
ご想像にお任せするが…
《罰ゲーム》
やはり、体力勝負となると女性は不利だった。
しかし、地元の人たちは敗者を遠い国から来てくれたお客として、篤くもてなしてくれた。そして、最高のご馳走を出してくれたのだが…
それはこの辺の高地特産、ネズミの丸焼きであった。
5名 → 4名
第11チェックポイント(北米・天国コース) | オーランド | 早押しクイズ |
フロリダにあるオーランドは、世界最大級の遊園地「ディズニー・ワールド」で有名だ。全米の家族連れが、行きたい場所No.1に
選ぶのも、うなずける。
ここでのクイズは、恒例となった「双子神経衰弱クイズ」である。今回は、兄弟・姉妹だけでなく「そっくり親子」も混じっている。
《罰ゲーム》
アメリカでは、精神科や神経科の医者の元に通う人が増加している。いわゆる「心の病」の治療のためだ。
敗者には、そんなアメリカで人間様のみならずペットにまでモテモテのの治療法を体験してもらうことになった。それが「鍼」である。
動物専門の鍼治療師の手で、全身に約80本の鍼を打たれた敗者だったが…これで、少しは安らいでくれただろうか?
5名 → 4名
第12チェックポイント(南米・地獄コース) | チチカカ湖 | 早押しクイズ |
ボリビアとペルーにまたがる、長さ194キロ・幅65キロの淡水湖がチチカカ湖である。琵琶湖の約12倍の大きさがあるこの湖は、富士山
より高い位置(3825メートル)にある湖でもある。
ここでは、現地のインディオ達が交通手段にしているトトーラと呼ばれる小舟に乗って、湖上の早押しクイズに挑戦である。
《罰ゲーム》
チチカカ湖に浮かぶ小島「太陽の島」は、インカ帝国初代皇帝の出身地と言われる。この辺りは、インカ文明の発祥地なのだ。
そして、発祥地と言えば「ジャガイモ」もまた、この辺りが原産(発祥)と言われている。
敗者には空気が薄い中、荒地を耕してジャガイモ畑を作ってもらうと言う罰ゲームが言い渡された。
4名 → 3名
第12チェックポイント(北米・天国コース) | マイアミ | 早押しクイズ |
マイアミは、アメリカ有数のビーチ・リゾート地。カリブ海へのクルージング船も多数発着している。客室が578室
クイズ会場は、そんな豪華客船の一つ「ターバイン・スティームシップ・フィスティバレー号」である。38000トンのこの船には
長さ230メートルの巨大な「洋上ホテル」である。
ここでのクイズは、甲板で行う「雑巾がけ早押しクイズ」だ。横一線に並んで問題を聞き、10メートル先の早押し機まで雑巾がけで
ダッシュしてボタンを押さねばならない。知力・体力と共に、駆け引きも重要になってくる。
《罰ゲーム》
勝者が豪華ディナーとクルージングを楽しむ中、敗者への罰ゲームは「皿洗い」だった。
しかも、これだけの客船で使用される皿の数はハンパではない。その上、コックさんたちに「洗うのが遅い」「皿を割った」と、何かと怒鳴られ
小突かれ、酷使される敗者。オマケに、やっとの思いで仕事を終えても彼のための部屋はなく、甲板のデッキ・チェアに座ったまま独りで
一夜を明かすことになったのであった。
4名 → 3名
第13チェックポイント(南米・地獄コース) | リオデジャネイロ | 早押しクイズ |
国際観光都市リオデジャネイロは、世界三大美港のひとつである。また、毎年熱狂的なカーニバルが開催されることでも
知られる町である。
ここでは、弱肉強食の世界を取り入れたクイズで勝負してもらうことになった。まず、参加者それぞれに4ポイントが与えられた。
そして早押しクイズで正解すると、誰から1ポイントを奪うことが出来る。お手つき・不正解の場合は、司会者に1ポイント取られる。
こうして、ポイントがゼロになったら失格となり3名中、1名がニューヨークへ進むことが出来る。
《罰ゲーム》
敗者2名が連れてこられたのは、リオの町を一望できるコルコバードの丘。
ここから降りる手段として、彼らは工事用のゴンドラに乗せられた。屋根も囲いもなく、吹きさらしの箱に乗せられて約350メートル
の高さから、猛スピードでゴンドラは滑り降りて…哀れ、敗者2名の運命は?
3名 → 1名
第13チェックポイント(北米・天国コース) | ナイヤガラ | 早押し通過クイズ |
ナイヤガラの大瀑布をバックに行われるのは、準決勝恒例の「早押し通過クイズ」だ。
しかも、3名中ニューヨークへ進めるのは1名だけ。と、言うことは通過席に来たら確実に問題をモノにする必要があるし、通過席に
行かれてしまったら、何が何でも阻止せねばならない。
《罰ゲーム》
ナイヤガラの滝を見物する手段はいくつかあるが、滝の真下付近を歩くのも面白い。もちろん、観光客は合羽とゴムの靴などで完全装備。
しかし、ウルトラクイズの敗者たるもの、そんじょそこらの恰好では済まされない。敗者2名は服を脱がされて、合羽の代わりに「樽」を
身体に付けられた。頭と手足が樽からニョキッと出た恰好の二人は、滝見物をした後もそのままの姿で空港へと向っていった…
3名 → 1名
再び、マンハッタンの上空に2機のヘリが帰ってきた。今年は、自由の女神の建つリバティ島桟橋で決勝戦が行われた。
100周年を迎え、化粧直しも終わった自由の女神の文字通り「お足元」での決戦である。
決勝に進んだ北米・南米両コースの代表の二人は、共に機内ペーパーは上位の成績でこれは全くの偶然だが、誕生日まで同じだった。
いずれが武蔵か小次郎か、巌流島ならぬリバティ島の決戦である。
《戦い終わって》
第10代クイズ王の栄冠を勝ち取ったのは、南米コース代表の森田敬和さんだった。
南米の高地で体調を崩して、38度の熱をおしてまで戦った彼は南米コースを担当した日高アナと抱き合って喜び、思わず涙を見せた。
そして、その日のうちに優勝商品「熱気球」を受け取るためにアルバカーキへと向った。
ちなみにこの熱気球、ヤッパリと言うか中古品でかなり手直ししないと、危なくて空に浮かべることができないと言うシロモノだった。