今年は、昨年から敗者の味方になった渡辺正行が、ジャンケン撤廃を叫ぶ。すると、福留アナが「ジャンケン」と言う言葉を口にしないなら
全員通過を認めようと言い出した。しかし、そのあと福留アナの意地悪な「クイズ」のおかげで、ジャンケン三本勝負へとなだれ込んで
行くのでありました。
《敗者復活戦》
敗者にしてみれば、飛行機を目の前にしてそれに乗れないなんて…悲しくて「泣きたい気分」であるのは、間違いない。
と、言うことで敗者復活戦は、いち早く「涙を流した人」が復活となる。
涙を流せるなら、手段は問わない。悪戦苦闘の末、何とか「涙を流し」た先着3名が敗者復活となった。
104名 → 55名
第1チェックポイント | 成田⇒グァム | 400問ペーパークイズ |
飛行機が成田を飛び立って、水平飛行に入ると…いよいよ、本当の知力が試される。
このペーパークイズは、単に成田強制送還者を決めるだけではない。優勝の行方を占う意味でも、その成績は重要だ。
とは言え、参加者達にとってハードスケジュールでの難問解答は、やってみた者でしか分からないプレッシャーの連続だ。
グァムの「ブーブーゲート」を40名が通過。15名が、成田へ強制送還と相成った。
55名 → 40名
グァム島名物「○×ドロンコクイズ」は、今更解説する必要もないだろう。今や、このクイズをやりたくてウルトラに参加する…という
変わり者まで現れるクイズである。
それでも、グァムの砂浜に立った40名の顔にはそれなりに緊張が走る。いくら、目立つとは言っても泥んこ地獄は…ねぇ。
《敗者復活戦》
○×ドロンコクイズの通過予定は25名。しかし、3名多く泥んこにハマってしまったので、敗者復活戦を行うことに。
その方法は「○×逆ドロンコクイズ」である。
つまり、同じように○×のパネルに突っ込んでも、正解なら泥んこへドボン。不正解ならマットで救われる…という
ひねくれ者のスタッフらしいルールであった。
40名 → 25名
《深夜の奇襲クイズ》
参加者達がベッドに入ったのは、午前0時を回ってから。そして、彼らが寝たのを見届けてから、おもむろに活動を開始したのは…
そして、午前2時過ぎに参加者全員がいきなり叩き起こされたのだ。そして、福留アナが
「これから、○×クイズを行います。失格するのは1人のみ、その発表は明日の朝に空港で行います」
てなわけで、寝ぼけ眼のまま無理やりクイズに挑戦させられた参加者達…
翌朝…昨夜のことが夢でなかったことを知らされた、哀れな男性が1名。そう、オーストラリア行きのチケットは24枚のみ!
昨夜のクイズで、全問不正解だった人には「成田行きチケット」が手渡されたのでありました…合掌。
25名 → 24名
第3チェックポイント | ゴールド・コースト | 一問多答クイズ |
ウルトラクイズも、いよいよオーストラリアへと上陸!南半球に位置するここは、9月は早春のころ。色とりどり花が
咲き乱れる「ゴールド・コースト」にやって来た。
ここで、参加者全員が日本の家族へ「ビデオ・レター」を出すことに。なぜ?それは、そのビデオに向ってのメッセージから
クイズに取り組んでいる「度合い」を知るためである。
そして、4組6名ずつに分かれて行うのが、題して「一問多答・ライフセーバーのようなクイズ」である。
チームの一人が「溺れ役」となり、残りのメンバーがボートで溺れ役を救い、浜辺に戻って早押しボタンを押す。一問多答クイズに
挑戦して、全員正解で勝ち抜けとなる。
《敗者復活戦》
敗れたチーム6名に与えられたチャンスは、題して「ダウトクイズ」であった。
早押しクイズで解答権を得た人は、正解を言っても間違った答えを言ってもかまわない。残るメンバーは、その答えに対して
怪しいと思ったら「ダウト」を宣言できる。
この時、正解を答えていて誰かに「ダウト」を言わせたら、勝ち抜けとなる。逆に、不正解を言っているのにかかわらず
誰からも「ダウト」がかからなかったら、これも勝ち抜けである。
《罰ゲーム》
敗者復活戦の結果、2名の敗者が決定。二人への罰ゲームは…近くにある、野生動物の楽園に連れてこられた二人は
ロリキートという、インコに似た小鳥に餌を与えることに。しかし、この鳥は人間を全く恐れず、餌になるとどんな所へでも
飛んできて餌をついばむ習性がある。
二人には、頭・腕・膝と至る所に餌の乗った皿を付けたからたまらない。たちまち、鳥たちが群がり始めてきた。
おまけにこの鳥たち、食事をしながら平気でフンをする習性まで持ち合わせていたから…
24名 → 22名
オーストラリアの動物と言えば、カンガルーがその代表のひとつ。モーリーと言うこの土地は、そんなカンガルーの楽園。
360度、見渡す限りの草原にある町で、周囲には、カンガルーがピョンピョン跳ねている。
ここでのクイズは、バラマキクイズ。広い大地を目いっぱい使っての、これまでにないスケールで行われた。
《罰ゲーム》
ここでは、一気に8名が失格。彼らへの罰ゲームは、広い土地を耕して大地に絵を描いてもらおう、というもの。
慣れない手つきで、鍬を持ち土地を耕し、ひまわりの種をまいて地上絵を作るのだ。もっとも、彼らにはどんなものが出来るのか
知らされていなかったが、完成して花が咲くと巨大な自由の女神が出来上がるのだ。
22名 → 14名
第5チェックポイント | ブルーマウンテン | 二重音声クイズ |
シドニーから2時間、リゾート地として名高いブルーマウンテンは、はるか地平線まで続く山並みが、一面青みがかって見える。
それと言うのも、群生するユーカリの木の葉から発散される、独特の油の成分のためだと言う。
ここでのクイズは「二重音声クイズ」である。福留・小倉の両名が、同時に全く違う問題を読み上げる。それを聞き分けて、それぞれについて
解答し、両方正解して勝ち抜けと言うもの。
問題を考える以前に、問題を聞き分けねばならない難問だが、あっさりと7名の勝者が決定した。
残る7名は「第2ラウンド」へ。今度は、一問二答クイズである。一問の問題に二つ答えがあり、両方正解して勝ち抜けとなる。
そのクイズの結果、敗者1名が決定した。
《罰ゲーム》
敗者となったのは、今回の最年長でドームの「ウルトラ13回皆勤賞」で敗者復活となった男性だった。
彼への罰ゲームは、ユーカリの森(と言うより、ジャングル)を独り歩いて空港へ向うこと。空港へは、南に直進すればよいのだが…
彼は太陽の方角へ向って歩き出した。でも、ここは南半球。太陽の位置が正反対であることに、果たしていつ気付くのか…?
14名 → 13名
第6チェックポイント | シドニー | インスピレーションクイズ |
シドニーは、オーストラリアで最古の歴史を誇る美しい町である。
ここで、とんでもないゲストが登場。何と、超魔術を操る「Mr.マリック」である。もちろん、ご本人。ソックリさんではない。
そしてクイズは「日豪親善インスピレーションクイズ」である。現地の人々に、日本独特の「ある物」を見てもらい、それが一体何かを
感じたままに言ってもらう。それをヒントに、その「ある物」を答えてもらうと言うものだ。
問題になったのは「賽銭箱」「布団乾燥機」「墨」「ふんどし」「ウルトラクイズ第1次予選の光景」「鵜飼い」「出初式」でした。
《敗者復活戦 & 罰ゲーム》
13名中、10名が勝ち抜けたところで、Mr.マリックが1名を超魔術によって救おうと言い出した。
その方法は、まず敗者3名にMr.マリックが記憶術を伝授。そして、何の関連性もない15個の単語を、瞬時に覚える。
そして、1番が何・2番が何…と全ての単語を、完璧に記憶した1名が敗者復活となる。1つでも間違えたら、即敗者と言う厳しい
ルールの上に、敗者2名は「一生、覚えた15個の単語の記憶を消すことができない」罰ゲームを受けた。
ちなみに、去り際に福留アナが彼らに「10番」と言うと、彼らは無意識のうちに「○○○」と、その単語を口にしていた…
13名 → 11名
続いて一行は、ニュージーランドに上陸。かつて、ヨーロッパの人々がその山々と湖の美しい光景に魅せられて
「女王が住むにふさわしい土地」として、名付けたクィーンズタウンがクイズ会場だ。
ここでは早押しクイズで正解すると、誰かポイントを持っている人を指名して、対決できる。そして、勝てばその人のポイントを奪える。
但し、負けたら自分のポイントがゼロになる。ポイントを奪い・奪われ、3ポイントで勝ち抜けである。
《罰ゲーム》
湖の観光名物に、70年以上前の蒸気船がある。この蒸気船、観光客を乗せて2時間ほどの遊覧をする間に、約1トンの石炭を要する。
この蒸気船の釜焚きを、独りでこなすと言う体力勝負の罰ゲームを言い渡されたのが、唯一残っていた紅一点の女性だった。
普段は、男三人がかりですると言う作業だけに、その悪戦苦闘ぶりは…
11名 → 10名
ニュージーランドは、アウトドア・スポーツの天国である。老若男女を問わず、あらゆるスポーツに親しんでいる。
そんな中でも、バンジー・ジャンプは究極のアウトドア・スポーツである。
クイズ会場となったのは、そんなバンジー・ジャンプが盛んに行われる、吊り橋がある崖の上。上から見ると、目もくらむ高さだが
それでも、高さ40メートル級はそれほど高くはないとのこと。
ここでのクイズは「大声クイズ」である。傍らで、大声を上げながらバンジージャンプをする人達を、見ながらのクイズとなった。
《罰ゲーム》
ここまで「舞台装置」が整っていれば、罰ゲームも自ずと分かろうと言うもの。
実際、敗者は吊り橋の上に案内され、インストラクターから飛び降りる際の「心構え」や「注意事項」を説明されると、有無を言わせず
足首にバンジージャンプ用の、特殊なロープを結びつけられると、スタート台の上に立たされたのである。
そして…!
いくら何でも、これだけは危険すぎると言うわけで、罰ゲームはここでストップ。つまり、ちょっと度が過ぎたドッキリであったのだ。
もっとも、本人は顔面蒼白・失神寸前状態で震えていたのだが…
10名 → 9名
第9チェックポイント | ロサンゼルス | インスピレーションクイズ |
ロスの高級住宅地「パサディナ」地区には、文字通りの豪邸が立ち並ぶ。その中でも、ひときわ目立つ建物があった。
テレビシリーズ「バットマン」の撮影に使われたと言うその豪邸は、文字通りお城の趣。
ここでは「私がママよ」クイズが行われた。早押し2問正解で、子供をアトランダムに指名。その子供が持つ「母親の似顔絵」から
実際の母親を推理して、正解すれば勝ち抜けである。
《罰ゲーム》
ウルトラクイズで使う機材は、約200個。それぞれ、ジュラルミンケースに入れられ、総重量は約4トン。
スタッフはこれらの機材と共に移動し、現場で組み立て、クイズが終ると撤収してまた移動…の、繰り返しだ。
敗者2名には、その撤収作業を手伝ってもらったのだが…その重労働と反比例する体力に、過酷な罰ゲームと化したのは言うまでもない。
9名 → 7名
第10チェックポイント | ツイン・レークス | 早押しクイズ |
ロッキー山脈のほぼ中央、約3000メートルの高地に、ツイン・レークスと言う土地がある。
ある日、このコロラド州の小さな町が全米の注目を集めた。と言うのも、町の人達が収穫後の腐ったり、売り物にならなかったトマトを
敵味方に分かれてぶつけ合うと言う「遊び」を始めたのだ。
それが次第にエスカレートし、ついには「コロラド軍対テキサス軍」が年に一度戦う場となったのだ。
ウルトラクイズが、これに便乗しないわけがない。題して「トマト戦争・遠すぎた塹壕クイズ」である。
参加者達は問題が読まれると、塹壕にある1台の早押し機に向って突き進むのだが、その間に両側から情け容赦なくトマト爆弾が
飛んでくる。ゴーグルと防御の板を身につけているとは言え、中には青いままのトマト(当然、硬い)も飛んでくるので油断禁物。
《罰ゲーム》
ここは、標高約3000メートルの高地であるから、当然酸素も薄いし気圧も低い。
そんな中で敗者になった男性への罰ゲームは「死に方の演技指導」であった。前年度「死に様チャンピオン」のコーチを受けて
トマト爆弾に被弾した時に「いかにのた打ち回って、壮絶に死ぬか」を指導させられたのである。
7名 → 6名
西部開拓時代、西へ迎う幌馬車隊が目標物の一つとしていたのが、まるで煙突が伸びているように見える岩山
通称、チムニー・ロックだ。
ここでは、国道を80キロに及んで遮断し、大型トラックコンボイを走らせながらのクイズを行うことになった。
6台のコンボイが並んで走る中、先頭の車からクイズを出題。正解すれば、そのまま勝ち抜け。誤答すると、解答権は後ろへ移る。
2番手以降が正解すると、先頭の車と一対一の勝負。正解した方が勝ち抜けとなり、残された方は先頭車として再びクイズへ。
まずは、車の順番を決める3択クイズからスタート!
《罰ゲーム》
勝者5名は、20トンのコンテナを満載にしても、時速100キロは出ると言うコンボイで、空港まで爆走していった。
一方の敗者はと言うと…全長約80センチ、立ったまま座ることもできないミニ・バイクで、空港へと向っていった。
ちなみに、こちらは最高時速約12キロ。しかも、その脇を本物のコンボイが次々と爆走していく。その度に、コンボイの
風圧でフラフラ・ヨロヨロの敗者であった…
6名 → 5名
第12チェックポイント | メンフィス | タイムレースクイズ |
ミシシッピー川のほとり、テネシー州最大の都市・メンフィス。ここは、エルビス・プレスリーの故郷としても有名である。
そして、メンフィスにあるホテルに新たな「名物」が誕生した。それは、アヒルの親子である。どういうことかと言うと…
彼らは屋上のペント・ハウスにいるのだが、午前11時になると決まってそこを抜け出して、エレベーターに乗り1階まで降りてくる。
そして、ロビーの池で愛嬌を振りまきながら遊ぶのだが、午後5時になると再び屋上に戻るのである。
それも誰かに仕込まれたのではなく、彼らが自然にしていることだと言う。
ここでのクイズは、アヒルが池を出たと同時にクイズを開始。アヒルが屋上のペント・ハウスに戻ったら終了。その間に、何問正解したか
によって、最下位の1名が失格となる。
《罰ゲーム》
メンフィスは綿花の栽培地としても有名だが、綿花栽培の労働力として、多くの黒人が使われていた。
そんな彼らの、心のよりどころとしてブルースが発達したのだ。もっとも、低賃金で貧しい彼らにはまともな楽器はなく、その辺の廃材を
利用して楽器を作っていたと言う。
敗者には、その頃に倣って廃材から楽器を作るところから始め、廃物利用楽団の一員となってもらった。しかし、ある意味豊かな物に
恵まれている彼にとって、貴重な体験になったに違いない。
5名 → 4名
ボルチモアは、アメリカの要塞があった土地で、ここに攻め込んだイギリス艦隊が要塞に集中砲火を浴びせた。
しかし、それに屈しないと言う意思の現われとして、特大サイズの国旗を掲げた。
これには、イギリス艦隊はついに撤退。そして、その様子の感動からアメリカ国歌「星条旗よ永遠なれ」が誕生したのである。
そんな「アメリカ国歌発祥の地」で、準決勝の戦いが行われた。恒例の「早押し通過クイズ」である。
《罰ゲーム》
いずれ劣らぬクイズ戦士4名の戦いは、壮絶なものとなったがついに2名が敗者となった。
彼らへの罰ゲームは、1800年頃に兵隊たちに行われていた罰を再現してもらった。軍規に反した兵隊は、首から大きな袋をぶら下げて
その中にレンガを次々と入れられ、立たされると言う罰があった。彼らにもその恰好をしてもらい、さらにそのままのスタイルで空港まで
帰ってもらうこととなった。
4名 → 2名
憧れのマンハッタンをバックに、豪華遊覧船プリンセス号のデッキで、いよいよ決勝戦が始まる。
今年は、お互いに「ウルトラクイズで優勝する」ことを、人生の目標の一つに掲げてきた、学生と社会人の対決となった。
果たして、その目標を達成するのはどちらか?
《戦い終わって》
第13代のクイズ王に輝いたのは、早押し0コンマ十数秒のテクと豊富な知識の長戸勇人さんだった。
史上最強の呼び声高いチャンピオンへの「優勝商品」は…「冷凍人間の会員証」であった。
つまり、彼が死んだらその死体は冷凍保存され、将来医学が発達したらその冷凍死体を蘇生させる…と、いうもの。
日本人初の登録となった彼は、死をも恐れることはなくなったのである。