第5回大会(1981年・昭和56年)

国内第一次予選後楽園球場参加6,473名
                                                                  
第1問:ニューヨークの自由の女神像は、裸足である
答え…×
   年々、増加の一途をたどるウルトラクイズの参加者数…6000名以上の人数を、グラウンドに入れるのは大変だと、今年から第1問が
   受付のところに貼り出されたのである。
   答えが○だと思ったら三塁側スタンドに、×だと思ったら一塁側スタンドに行かねばならない。つまり、ここが「運命の分かれ道」となって
   いるのである。そのため、球場周辺の電話ボックスや喫茶店の公衆電話に長蛇の列が出来、家族や知り合いに電話で問い合わせる
   光景が出現した。そして、正解発表と共に一塁側は狂喜乱舞の大騒ぎ。三塁側は怒号が飛び交った。ちなみに、この問題で半数以上が
   失格、勝者達はグラウンドに降りて「○×クス玉割りクイズ」で、約半分に絞られいよいよ恒例「○×大運動会」の始まりだ。

 
   参加者の中から100名が第一次予選を通過したが、その中には婚約者と共に通過した第3代チャンピオンの宗田さんの姿もあった。

6,473 → 100


国内第二次予選成田空港ジャンケン
   早朝6時半、成田エアポート・レストハウスに参加者達が集合。果たして、今年の第二次予選はどんな方法で…?
   福留さんの「ジャンケンしたくない人」の問いかけに、全員が挙手。我が意を得たりと、徳光さんが「ジャンケン撤廃」を叫ぶ。
   そこで、参加者・ウルトラファン・福留さん・徳光さんの投票で決めようと言うことになった。結果は…
                ジャンケン … 43票   アミダくじ … 41票   クイズ … 39票
   結局、ジャンケンに決まったのだがこれには事情がある。
   と、言うのもこのジャンケン、ウルトラスタッフはもちろん会社(日本テレビ)の社長以下、上司はいずれも大乗り気だとかでサラリーマンの
   悲哀を物語るかのように、彼の持ち点をジャンケンに投じてしまう「裏切り」があったのだ。
   勝てば天国、負ければ地獄の三本勝負…ちなみに宗田さんは、ジャンケンに勝ったものの婚約者は負けてしまい、別れ別れに。

  《敗者復活戦》
   敗者50名は、勝者達の見送りに出発…しかし、先程の裏切り行為のため徳光さんには冷たい視線。
   しかし、50名の敗者から5名が復活できると分かると大騒ぎ。北ウィングで、○×クイズに挑戦した。
   「封筒に入っている問題用紙の答えは、○か×か?」「富士山は、日本一の山…」であるなら○、でないなら×と言った、意地悪な問題も
   あったが5名が見事復活。
   しかし、彼らのための席はなく5名はつり革につかまったまま立っていることになった。

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第1チェックポイント成田⇒サイパン400問ペーパークイズ
   飛行機に乗ると、すぐに400問ペーパークイズ。狭い機内で、隣とはついたてで隔たれている。
   また、敗者復活の5名は、機内で立ったままというちょっと過酷な姿勢での挑戦だ。
   サイパン国際空港には「合否判定ゲート」が待っている。参加者にとって、ここをくぐる時はハラハラドキドキの瞬間だ。
   そして、不合格の場合は赤ランプが点滅し、けたたましいブザーが鳴っておおいに恥をかかせてくれる。ちなみに、ご夫婦で恥をさらした
   参加者もいらした…ああ合掌。

55 → 45


第2チェックポイントサイパン空席待ち早押しクイズ
   参加者達が、サイパン島の雰囲気を満喫してホテルに到着すると…
                          「クイズ開始は、明朝8時。集合時間は自由」
   との貼り紙が。参加者達は、お互いの顔を見合わせた。
   これは、45名の参加者に対して解答席が5つしかなく並んだ順にクイズが出題され、前の人が解答しないと解答権が回ってこない
   「空席待ちクイズ」なのだ。ちなみに、午前4時までは外出禁止。しかも、4時間もの間待ちつづけることになる。
   ここの通過者は20名と知って、後方の寝坊組はかなり焦っていた。列によっては、回転が悪く一度も解答席に座ることなく敗者となった
   人もいた。

  《敗者復活戦》
   今年は、ウルトラクイズ5周年。特別ボーナスとして、25名の敗者のうち10名を復活させてあげようと言うことになった。
   そのクイズ形式は、昨年好評だった「○×泥んこクイズ」そして、このクイズを勝ち抜いた10名を加えた30名がハワイへと向った。

45 → 30


第3チェックポイントハワイ○×ドボンクイズ/奇襲クイズ
   ここでのクイズは、海面7メートルの高さにクレーンで宙吊りにされ、○×クイズに挑戦。
   正解なら優しく砂浜へと降ろしてくれるが、不正解だと有無を言わせず海へドボンと落としてしまうと言うもの。
   また、問題はビーチにいる参加者が選び宙吊りにされている参加者に出題する。まさに「昨日の友は、今日の敵」であった。

  《罰ゲーム》
   勝者14名が、ハワイの高級レストランで昼食を楽しむ一方で、敗者16名はアウトリガーを漕いで空港へ。
   その先頭で漕いでいたのは、第3代クイズ王の宗田さんだった…

  《ホノルル空港・奇襲クイズ》
   朝4時起床、朝6時空港集合ではさすがに参加者達も眠い目をしていた。そんな彼らに、福留さんが「眠気覚ましにクイズを行う」と宣言。
   クイズ形式は○×クイズだが、正解は参加者の後ろ側に表示され彼らには見えない。従って、自分の成績も分からないままだ。
   しかし、敗者が決まると彼らはそのままロサンゼルス行きの飛行機へとチェックイン。そして、ロサンゼルス空港で結果発表となった。
   実は、敗者の荷物は既にホノルル空港で「東京直行」となっており、いくら待っても自分の荷物が出てこない「荷物との生き別れ」が
   罰ゲームでもあったのだ。
   犠牲者となったのは、機内ペーパークイズで女性第1位の成績の人だった。彼女は、ホノルル→ロサンゼルス→東京と待ち時間を含めると
   計22時間の「長旅」を強いられることとなった。

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第4チェックポイントラスベガスゲスト3択クイズ
   ロサンゼルス経由で、ラスベガスへと到着した13名。今年も多彩な顔ぶれである。
   ここでは、ゲストを迎えての3択クイズ。ゲストは「世界記録を持つノッポの双子」や「命知らずの名スタントマン」らが登場。彼らにまつわる
   ユニークなクイズが出題された。
   また、ゲストのスタントマン、ダー・ロビンソン氏は会場となったホテルの地上60メートルから、目の前で飛び降りて見せた。

  《罰ゲーム》
   ラスベガスと言うところは、役所の窓口は24時間営業・至る所にチャペルがある…そう、全米一結婚が簡単に出来る街。
   そこで、敗者への罰ゲームは72歳の大富豪バーサー・シンデルさん(略して、婆さん死んでる…?)と、正式に結婚するというもの。
   射止められたのは、今回最年少の18歳の男子学生だった。ホテルのチャペルで二人は誓いの言葉を述べ、指輪を交換し、熱いくちづけを
   交わして、ハネムーンへと旅立っていった。
   …ちなみに、ここラスベガスは「離婚」も全米一簡単に出来る街である。

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第5チェックポイントアカプルコドラフトクイズ
   ウルトラクイズとしては、初のメキシコ入り。アカプルコは、メキシコを代表する世界有数のリゾート地。
   ここでは、題して「ドラフトクイズ」が行われた。予め、くじ引きで「アカ組」と「プルコ組」6名づつに分かれ、アカ組トップの人から席に着く。
   対するプルコ組の人は、その人がクイズに弱いと思えば手を挙げる。手が多く挙がったら、アカ組の人が逆指名する。
   こうしてドラフトが成立すると、1対1の早押しクイズで対戦。
   最後まで勝ち抜けなかった1名が敗者、つまり「最もクイズに適さなかった人」となる。

  《罰ゲーム》
   敗者となったのは、世界を自転車で駆け巡る自転車野郎の男性だった。
   指名されることも多く、チャンスは何度もあったのだがそれを生かしきれないままだった。彼への罰ゲームはお尻に「東京直行」の旗を
   ぶら下げた恰好で、パラセーリングで太平洋へと消えていった。

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第6チェックポイントプラサメヒコメキシコの子供達に聞きますクイズ
   メキシコの首都、メキシコシティー郊外にある世界一の闘牛場、プラサメヒコがクイズ会場。
   ここでのクイズは「メキシコの子供達95人に聞きます」クイズで、地元の小学5・6年生に質問をして3つの答えから正しいと思う答えを
   選んでもらう、と言うもの。参加者は、最も多くの答えを集めるであろう選択肢を選んで解答する。また、日本の小学生にも同じ質問をして
   意識の違いを見る問題も出題された。
   問題は「下駄」や「こんにゃく」を見せてそれが何か(何で出来ているか)とか、日本の通貨や国土の面積の対比、子供が「怖いと思うこと」
   「大切にしているもの」や「親に怒られる理由」などを出題した。

  《罰ゲーム》
   ここで敗退したのは、成田とサイパンの敗者復活戦で復活してきた女性だった。
   彼女への罰ゲームは、当然(?)闘牛をやってもらうこと。2時間ほどの特訓の後、マタドール姿になった彼女は闘牛場へと現われた。
   そして、緊張の中扉が開くと仔牛が勢いよく飛び出してきた。それを彼女はひらりとかわすと、拍手喝采を受けた。

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第7チェックポイントティオティワカン早押しクイズ
   ここメキシコには、古代遺跡が数多く残っている。その一つ、ティオティワカンには「太陽のピラミッド」「月のピラミッド」がある。
   ここでのクイズは、史上初10名による早押しクイズだ。10名一斉の早押しとなると、ボタンを押すタイミングと駆け引きが大切だが、
   お手つき・不正解のペナルティーは、後方100メートルの位置にある「太陽のピラミッド」まで走っていって、お祈りをささげてくるというもの。
   (当然、その間も出題は続けられる)
   しかし、ここはかなり標高が高い。下手に走ったりしたらクイズどころの騒ぎではなくなるので、彼らには小型酸素ボンベが手渡された。

  《罰ゲーム》
   最後は、男女1名づつの対決となった。しかし、男性の方は既に何度も走っていたため息も絶え絶え。
   一方の女性は、初のペナルティーを科せられたが空気が薄いので走らず歩きとおした。この間に、男性がポイントを稼いで勝ち抜けとなった。
   敗者への罰ゲームは「イグアナのフルコース」を賞味すること。もちろん、出てきた料理が何を調理したものかは知らされていない。
   肉は好きでないと言う彼女は、それでも「美味しい」と食べたのだが…最後に生の姿を見せられて悲鳴をあげた。

10 → 9


第8チェックポイントフェニックスバラマキクイズ
   荒れた砂地とサボテン…西部劇の舞台になりそうなフェニックス、ここではバラマキクイズが行われた。
   1980年度全米チャンピオンとなったスカイダイビングのチームが、上空で妙技を見せた後で問題の入った封筒をぱらまいた。
   封筒には、当然「ハズレ」も含まれている。3ポイント先取で、勝ち抜けだ。

  《罰ゲーム》
   敗者となったのは、山梨のぶどう娘の異名を取った女性だった。
   常に、上位勝ち抜けを果たしていた彼女だったが、この時は「ハズレ」ばかり拾ってきていた。やはり、ウルトラクイズは文字通り
   「知力・体力・時の運」が揃っていないと、なかなか勝ち抜けないのだ。
   彼女への罰ゲームは、飛行機からパラシュートを付けて飛び降りること。教官から厳しく指導を受けた後、彼女はフワフワと空に舞った。

 → 8


第9チェックポイントエルパソ早押しクイズ
   こちらも、砂漠の土地だがフェニックスと異なって一面砂の山。しかも、それが「白い砂」の砂漠ホワイト・サンズである。
   (後に、日本のタバコの広告に使われたこともあるので、ご記憶の方も多いだろう)
   ここでは、オーソドックスに早押しクイズが行われたが2名が失格するとあっては、参加者達に緊張が走る。
   特に、唯一残っている女性の参加者はかなり力が入っていたようだった。

  《敗者復活戦》
   敗者となったのは、男性2名。しかし、そこで敗者復活戦が行われた。
   衆人環視の中、1時間以内に完全に眠ったら敗者復活と言うもの。もちろん、脳波計を付けて調べているのでタヌキ寝入りはすぐばれる。
   結局、年配の男性が23分で眠ってしまった。と、言うのも彼は現役の消防士で早寝・早起きは得意だったのだ。

  《罰ゲーム》
   敗者となった若者には、ちょっと相手が悪かった。
   彼への罰ゲームは、脳波計をつなぐコードをそのままにして、つまり脳波計の機械と一緒に歩いて帰ることだった。
   まあ、日本に着いたらぐっすり眠ることが出来であろうが…

 → 7


第10チェックポイントヒューストン早押しクイズ
   ヒューストンと言えば、かつてから宇宙ロケット打ち上げで有名な町。
   クイズ会場は、ジョンソン宇宙基地・ロケットパークのサターンU型ロケットの前だ。
   残るは7名、そろそろ実力がものを言うようになってきた。しかし、ニューヨークまではまだ遠い。勝ち抜けるのは、果たして誰か?

  《罰ゲーム》
   敗者となったのは、19歳の男子学生だった。誰もが実力を出し切った中、あと一歩が及ばなかった。
   彼への罰ゲームは、宇宙飛行士の恰好をして既に月へ三回も往復していると言う猿をお供に帰ることだった。
   しかし…ここ、テキサス州では州の法律によって「猿を連れて街中を歩く」ことは、法律違反となりブタ箱行きだそうだが…?

 → 6


第11チェックポイントメンフィス3択クイズ
   ミシシッピーのほとりにある、静かな町メンフィスはかのエルビス・プレスリーの故郷である。
   ここでは、町の名所を巡り歩いてプレスリーや町にちなんだ3択クイズを出題すると言うもの。
   題して「メンフィス・ダウンタウンツアー・ハートブレイク・クイズ」である。

  《罰ゲーム》
   ここで敗れたのは、男性2名。二人とも、実力は申し分なく優勝候補と目されていたのだが…
   (ちなみに敗者の一人は現在、放送作家としてクイズ番組の問題作成を多く手がけている道蔦岳史氏で、当時は学生クイズ王だった)
   彼らへの罰ゲームは、エルビス・プレスリーの恰好をして彼の銅像の前で歌を披露すること。ちょっと小太りの二人は、エルビスの曲や
   ピンクレディーの曲を披露したが、お世辞にも上手いとは言えなかったようだ。

 → 4


第12チェックポイントノックスビル早押し通過クイズ
   森と湖に囲まれたノックスビル、その市街地から南にある「スモーキー・マウンテン国立公園」が準決勝の舞台となった。
   ここでのクイズは「新方式、通せんぼクイズ」である。まず、早押しで3ポイント取ると通過クイズに挑戦。これに正解すれば、
   いよいよニューヨークだが、この通過クイズは他の参加者にも回答権があり、彼らに答えられたり自分がお手つきしたりすると
   ポイントが0になってしまう。

  《罰ゲーム》
   ここでは、まれに見る大激戦が繰り広げられた。特に、決勝に進出した二人はお互いに相手の通過クイズを阻止し合う激戦で
   唯一残っていた女性も、果敢に攻めた。結局、この女性と最年長の男性が敗者となった。
   二人への罰ゲームは、スモーキー・マウンテン・リバーの濁流をゴムボートに乗って帰ってもらうと言うもの。妻帯者である男性は
   独身の女性をかばうようにして、激流を下っていった。

 → 2


決  勝ニューヨーク早押しクイズ
   今年も、ニューヨーク上空に2機のヘリコプターが飛んできた。いよいよ、ウルトラクイズの決勝戦が始まる。
   今年の決勝戦は、学生と社会人の対戦となった。共に、テレビのクイズ番組で何度か優勝経験のある者同士の対戦である。
   決勝戦当日は、ニューヨークはすっきりとした秋晴れとなった。いよいよ、第5代キング・オブ・クイズが決まる!

  《戦い終わって》
   優勝したのは、学生の真木法男さんだった(細面とメガネが特徴的な彼は、メガネカマキリのあだ名を頂戴していた)
   彼は、酒は飲めないと言いながら優勝者恒例のシャンパンを飲み干して、喜びに酔いしれた。
   そして、優勝商品「石油採掘権」を受け取るため、ダラス郊外のイーグル・パスに向かった。もっとも、彼の所有する井戸から「石油が出れば」
   彼は、一夜にして億万長者となりうるのだが…?

   ちなみにこの年は、こんな年でした♪