ここでのクイズは、史上初10名による早押しクイズだ。10名一斉の早押しとなると、ボタンを押すタイミングと駆け引きが大切だが、
お手つき・不正解のペナルティーは、後方100メートルの位置にある「太陽のピラミッド」まで走っていって、お祈りをささげてくるというもの。
(当然、その間も出題は続けられる)
しかし、ここはかなり標高が高い。下手に走ったりしたらクイズどころの騒ぎではなくなるので、彼らには小型酸素ボンベが手渡された。
《罰ゲーム》
最後は、男女1名づつの対決となった。しかし、男性の方は既に何度も走っていたため息も絶え絶え。
一方の女性は、初のペナルティーを科せられたが空気が薄いので走らず歩きとおした。この間に、男性がポイントを稼いで勝ち抜けとなった。
敗者への罰ゲームは「イグアナのフルコース」を賞味すること。もちろん、出てきた料理が何を調理したものかは知らされていない。
肉は好きでないと言う彼女は、それでも「美味しい」と食べたのだが…最後に生の姿を見せられて悲鳴をあげた。
10名 → 9名
荒れた砂地とサボテン…西部劇の舞台になりそうなフェニックス、ここではバラマキクイズが行われた。
1980年度全米チャンピオンとなったスカイダイビングのチームが、上空で妙技を見せた後で問題の入った封筒をぱらまいた。
封筒には、当然「ハズレ」も含まれている。3ポイント先取で、勝ち抜けだ。
《罰ゲーム》
敗者となったのは、山梨のぶどう娘の異名を取った女性だった。
常に、上位勝ち抜けを果たしていた彼女だったが、この時は「ハズレ」ばかり拾ってきていた。やはり、ウルトラクイズは文字通り
「知力・体力・時の運」が揃っていないと、なかなか勝ち抜けないのだ。
彼女への罰ゲームは、飛行機からパラシュートを付けて飛び降りること。教官から厳しく指導を受けた後、彼女はフワフワと空に舞った。
9名 → 8名
こちらも、砂漠の土地だがフェニックスと異なって一面砂の山。しかも、それが「白い砂」の砂漠ホワイト・サンズである。
(後に、日本のタバコの広告に使われたこともあるので、ご記憶の方も多いだろう)
ここでは、オーソドックスに早押しクイズが行われたが2名が失格するとあっては、参加者達に緊張が走る。
特に、唯一残っている女性の参加者はかなり力が入っていたようだった。
《敗者復活戦》
敗者となったのは、男性2名。しかし、そこで敗者復活戦が行われた。
衆人環視の中、1時間以内に完全に眠ったら敗者復活と言うもの。もちろん、脳波計を付けて調べているのでタヌキ寝入りはすぐばれる。
結局、年配の男性が23分で眠ってしまった。と、言うのも彼は現役の消防士で早寝・早起きは得意だったのだ。
《罰ゲーム》
敗者となった若者には、ちょっと相手が悪かった。
彼への罰ゲームは、脳波計をつなぐコードをそのままにして、つまり脳波計の機械と一緒に歩いて帰ることだった。
まあ、日本に着いたらぐっすり眠ることが出来であろうが…
8名 → 7名
ヒューストンと言えば、かつてから宇宙ロケット打ち上げで有名な町。
クイズ会場は、ジョンソン宇宙基地・ロケットパークのサターンU型ロケットの前だ。
残るは7名、そろそろ実力がものを言うようになってきた。しかし、ニューヨークまではまだ遠い。勝ち抜けるのは、果たして誰か?
《罰ゲーム》
敗者となったのは、19歳の男子学生だった。誰もが実力を出し切った中、あと一歩が及ばなかった。
彼への罰ゲームは、宇宙飛行士の恰好をして既に月へ三回も往復していると言う猿をお供に帰ることだった。
しかし…ここ、テキサス州では州の法律によって「猿を連れて街中を歩く」ことは、法律違反となりブタ箱行きだそうだが…?
7名 → 6名
ミシシッピーのほとりにある、静かな町メンフィスはかのエルビス・プレスリーの故郷である。
ここでは、町の名所を巡り歩いてプレスリーや町にちなんだ3択クイズを出題すると言うもの。
題して「メンフィス・ダウンタウンツアー・ハートブレイク・クイズ」である。
《罰ゲーム》
ここで敗れたのは、男性2名。二人とも、実力は申し分なく優勝候補と目されていたのだが…
(ちなみに敗者の一人は現在、放送作家としてクイズ番組の問題作成を多く手がけている道蔦岳史氏で、当時は学生クイズ王だった)
彼らへの罰ゲームは、エルビス・プレスリーの恰好をして彼の銅像の前で歌を披露すること。ちょっと小太りの二人は、エルビスの曲や
ピンクレディーの曲を披露したが、お世辞にも上手いとは言えなかったようだ。
6名 → 4名
第12チェックポイント | ノックスビル | 早押し通過クイズ |
森と湖に囲まれたノックスビル、その市街地から南にある「スモーキー・マウンテン国立公園」が準決勝の舞台となった。
ここでのクイズは「新方式、通せんぼクイズ」である。まず、早押しで3ポイント取ると通過クイズに挑戦。これに正解すれば、
いよいよニューヨークだが、この通過クイズは他の参加者にも回答権があり、彼らに答えられたり自分がお手つきしたりすると
ポイントが0になってしまう。
《罰ゲーム》
ここでは、まれに見る大激戦が繰り広げられた。特に、決勝に進出した二人はお互いに相手の通過クイズを阻止し合う激戦で
唯一残っていた女性も、果敢に攻めた。結局、この女性と最年長の男性が敗者となった。
二人への罰ゲームは、スモーキー・マウンテン・リバーの濁流をゴムボートに乗って帰ってもらうと言うもの。妻帯者である男性は
独身の女性をかばうようにして、激流を下っていった。
4名 → 2名
今年も、ニューヨーク上空に2機のヘリコプターが飛んできた。いよいよ、ウルトラクイズの決勝戦が始まる。
今年の決勝戦は、学生と社会人の対戦となった。共に、テレビのクイズ番組で何度か優勝経験のある者同士の対戦である。
決勝戦当日は、ニューヨークはすっきりとした秋晴れとなった。いよいよ、第5代キング・オブ・クイズが決まる!
《戦い終わって》
優勝したのは、学生の真木法男さんだった(細面とメガネが特徴的な彼は、メガネカマキリのあだ名を頂戴していた)
彼は、酒は飲めないと言いながら優勝者恒例のシャンパンを飲み干して、喜びに酔いしれた。
そして、優勝商品「石油採掘権」を受け取るため、ダラス郊外のイーグル・パスに向かった。もっとも、彼の所有する井戸から「石油が出れば」