オープニング・セレモニーでは、歴代チャンピオンのうち松尾さん、宗田さん、真木さん、高橋さんが登場。中でも、松尾さんは45歳となり
事実上、最後のウルトラクイズ挑戦となった。しかし、チャンピオンと言えどもこれからは一介の参加者。彼らはそれぞれスタンドに向った。
また、前年の大晦日に放送された「ウルトラクイズ史上最大の敗者復活戦」で、参加7万人の中から見事「クィーン・オブ・敗者」に輝いた
佐藤麻利子さんが登場。彼女は、この第7回大会のグァムまでのシード権を獲得しているので、後楽園も成田も機内ペーパーもパスなのだ。
この「特典」に、羨望と嫉妬の視線が注がれたのは言うまでもない。
そして、参加者の中から100名が第一次予選を通過した。
10,203名 → 100名
果たして、今年の第二次予選はどんな方法で…?毎年、あの手・この手・姑息な手(?)で、ジャンケンをしているが…
福留さんは、今年はジャンケンかクイズの二者択一を、参加者に決めてもらうと言い出した。昨年のこともあってか、あっさりジャンケンに
決まったのだが…
そこへ現われた、敗者の味方・徳光さんが「敗者が主役のウルトラクイズ、なのに飛行機に乗れるのはジャンケンに勝った人たちだけ。
ジャンケンに負けた人にも、行かせて欲しい。せめて10名だけでも」と、言い出した。
結局、対戦前に50個のスイッチから一つを選び「勝」か「負」を選んでもらうことに。もし「負」のランプが点いたら「ジャンケンに負けた方」
が国外脱出となる。
なお、今年は100名の参加者は男女半々だったため、対戦は男女対決。勝ち負けのランプは女性に選択権が与えられた。
《敗者復活戦》
敗者50名は、頭の上にボタンを装着。頭上30センチ以上のところに手を挙げて、スタンバイ。この50人一斉早押しクイズで
復活できるのは、最大3名。と、言うのも誰も答えられないと航空券は燃やされてしまうのだ。
結局、1名のみが敗者復活し飛行機へと駆け込んだ。
100名 → 51名
第1チェックポイント | 成田⇒グァム | 400問ペーパークイズ |
飛行機に乗っても、ホッとする間もなくすぐに400問ペーパークイズ。狭い機内で、隣とはついたてで隔たれている。
いつもながら、過酷な条件下で真のクイズの実力が試される時間である。
もちろん、グァム国際空港には「合否判定ゲート」が待っている。このゲートを無事、通過できたのは40名。
そして、ここからは先の佐藤さんも参加して万歳三唱…ではなかった。何と、機内最下位の成績の人と佐藤さんとで○×クイズの
サドンデスマッチが行われたのだ。結果、佐藤さんはあえなく敗退。機内の人となってしまったのである…合掌。
51名 → 40名
参加者達が、グァム島の雰囲気を満喫してホテルに到着。
しかし、翌朝クイズ会場に現われた彼らが見たものは…そう、2年ぶりに「ドロンコクイズ」が復活したのだ。ご丁寧に(?)ドロンコプールは
これまでで最大のスケール。
ところが、ここの通過者は24名なのだが一通りクイズが終わってみると、通過者は19名。と、なれば…
《敗者復活戦》
一度、泥をきれいに落とした敗者達は「敗者復活・ドロレスカルタクイズ」に挑戦。問題の答えは、全て数字。ドロンコプールに浮かんでいる
数字の書かれた札から、正解のものをいち早く取った人の勝ちと言うルールだ。
このクイズを勝ち抜いた5名を加えた24名が、ハワイへと向った。
40名 → 24名
常夏の島、ハワイに到着した参加者達を待っていたのは
「クイズ開始は、明朝8時。但し、集合時間は自由」
の張り紙。
これはもう「早起きクイズ」の宣告である。翌朝、4時に外出禁止令が解かれると15分の間に全員がビーチに集合した。ところが…
そこにあるのは「カメ」と「ハメハ」と書かれた2列の椅子だけ。何が起こるのか分からないまま、4時間あまりを過ごす参加者達。
発表されたクイズ形式は「綱引きクイズ」であった。
二組に分かれて綱引きを行い、勝った方の先頭の人にだけ解答権があると言うもの。但し、答えられないとその人は列の最後尾に
回らねばならないので、もし答えが分からなければ逆向きに引っ張って、相手を勝たせてもいい(つまり、裏切り行為)のだ。
《罰ゲーム》
勝者12名が決定した後には、綱を引き続け精根尽き果てた哀れな敗者12名が残った。
そんな彼らを休ませてあげようと、日光浴をしてもらうことになったのだが…もちろん、普通の日光浴ではない。身体に「敗者」「みじめ」
「強制送還」と書かれたシールを張られたのだ。数時間後、敗者達の身体にはあちこちに「記念の跡」が残った。
24名 → 12名
ウルトラクイズとしては、初めて森と湖の国カナダに上陸。雄大な大自然を前に、木こりの皆さんを迎えての3択クイズだ。
但し、参加者には@ABの札がそれぞれ2枚づつ渡され、答えが間違ったらその札を捨てなければならないルールだ。札が全てなくなったら
失格となり「東京直行便待合室」行き。3ポイント先取で勝ち抜けとなるのだが…
《罰ゲーム》
ここでの敗者は1名のみだったのだが、何と5名も待合室に来てしまった。
そこで、行われたのが「敗者決定・切り株ド〜ン」である。要は、太い丸太から自分の体重分の木を切り出してもらって、誤差が最も大きい人が
失格、と言うルール。
結果、プラス26キロと言う誤差を出した奥さんが失格となった。他の人は、ブラスマイナス10キロ程度の誤差だったのに…
「タダだと、多めに取ってしまう」主婦の才覚が、裏目に出たようだった。
12名 → 11名
第5チェックポイント | ジャスパー | 椅子取り早押しクイズ |
ハワイは夏・バンクーバーは秋…そして、ここジャスパーは真冬だった。クイズ会場は、雪上車でないと行けないコロンビア大氷河。
クイズは「氷上椅子取り早押しクイズ」である。椅子取りゲームの要領で、参加者より1つ少ない数の椅子を争い座れた人にだけ解答権がある
と言うものだ。
なお、男性1名が急病のためドクター・ストップとなり、初の病気による強制送還となってしまった。そのため、ここの参加者は10名である。
《罰ゲーム》
最後の椅子は、若者2名で争われたが浪人生の男性が失格となった。
彼への罰ゲームは、何とボウルいっぱいのカキ氷を食べること。氷河に腰を下ろして座ったまま、カキ氷を食べ続けた彼は身体が氷河と
同じ温度になったとか…?
10名 → 9名
第6チェックポイント | ロサンゼルス | 双子神経衰弱クイズ |
ロサンゼルスでのクイズ会場は、かつて客船として活躍しホテルに転身した「クィーン・メリー」号である。
ここでのクイズは「双子神経衰弱早押しクイズ」である。今回は、双子11組と三ッ子1組の25名が参加。早押しクイズに正解すると
番号を選んで、双子を1組当てれば勝ち抜けである。従って、今年は三ッ子は三人揃えねばならずアンラッキーポイントである。
《罰ゲーム》
ここで敗退したのは、紙屋を営む男性だった。
彼への罰ゲームは、クィーン・メリー号の甲板掃除。何しろ、この船は甲板は200メートルある大型船。それも、モップではなく雑巾がけで
往復せねばならない。たちまち、膝がガクガクになった敗者は手旗信号で「お・か・あ・さ・ん・た・す・け・て」と救助を求めていたが…
9名 → 8名
第7チェックポイント | デスバレー | 早押しダブルチャンスクイズ |
最高気温57℃、あまりに空気が熱いために大きく呼吸すると肺が痛くなると言う、過酷な条件下でのクイズである。
ここでのクイズは「早押しダブルチャンスクイズ」で、最初にボタンを押した人がお手つき・不正解の場合、残りの人に解答権が回るというもの。
従って、一つの問題で生まれる2度のチャンスを上手く生かせるかが、ポイントである。
《罰ゲーム》
いつも、濃い色の服を好んできていた女性が失格となった。服のおかげで熱を吸収しすぎて、思考能力が低下したのだろうか?
彼女への罰ゲームは、勝者が日陰で休む中をたっぷりと厚着をさせられた上に、一人デスバレーのの砂漠の中を歩いて帰ることだった。
彼女が無事に帰還できたかどうかは、灼熱の太陽だけが知っている…
8名 → 7名
グランドキャニオンの上流をせき止めて作られた人造湖が、レイクパウエルである。ここは、映画「猿の惑星」の舞台ともなった。
ここでは、板の上に仰向けになって解答ボタンを押す時は腹筋で起き上がってボタンを押すと言う、体力勝負の「クイズ・ヨットスクール」が
行われた。3ポイント勝ち抜けだが、誤答するとマイナスポイントが付く上に足元にブロックが積み上げられ、板の傾斜がきつくなる。
また、全員カメラに向って足を向けている恰好になるため、足の裏にマジックで名前を書かれていたのがユニークだった。
《罰ゲーム》
敗者となったのは、ブロック三つを積まれてしまった男性だった。ハリキリボーイの異名を取っていた彼だが、ここではそのそそっかしさと
体付きが敗因となったようである。
彼への罰ゲームは、耐水性の紙でヨットを作ってそのまま川を下っていくと言うもの。何とか、ヨットは出来上がったものの、いざ進水すると
あっという間にヨットは浸水して沈没。補強のための発泡スチロールの板を頼りに、流されていった。
7名 → 6名
第9チェックポイント | セントルイス | インスピレーションクイズ |
アメリカ中西部の町、セントルイスはかつて大西部への玄関口だった。クイズ会場は、それを記念して建てられたゲータウェイ・アーチ。
ここでは、全米からユニークな発明品を集めて、それが何のためのものなのかを答えるインスピレーションクイズが行われた。
《罰ゲーム》
勘が働かずに敗者となったのは、男性の学生だった。
彼への罰ゲームは、クイズで登場した「ジョギング・マシーン」を装着して空港まで帰ること。このマシーン、重さが10キロ以上ある上に
無理やり太ももを動かして、走る動作を繰り返させるから足の運び方が難しい。
敗者の彼は、機械の操作と機械の動きに付いて行くのに精一杯で自分の荷物も忘れてセントルイスの町に消えて行った。
6名 → 5名
ナイヤガラは、意外とハネムーンの行き先として人気があるためあちこちアベックだらけ。独り身だらけの参加者たちには、
お熱い雰囲気がかなりの刺激だったようである。
ここでは、3ポイント先取のオーソドックスな早押しクイズが行われた。ここで必要なのはもクイズの実力のみ。
《罰ゲーム》
敗者となったのは、本土上陸後ビリ抜けを続けていた男性だった。
彼への罰ゲームは、ナイヤガラの滝を遊覧する船の「人間ワイパー」だった。船は滝壺近くまで進むため、滝のしぶきは横殴りになって
彼に降りかかってくる。そんな中、船の窓を必死に手を動かして水しぶきを拭き取る敗者であった。
5名 → 4名
ハドソン川上流の静かで美しい町、オルバニー。ここの私設飛行場を利用しての「パラマキクイズ」が行われた。
「バラマキ」ではなく「パラマキ」である。と、言うのも四機の飛行機(複葉機)が、一定周期で飛んできてその都度、問題を パラッ、パラッと
落としていくのである。勝ち進むためには、3ポイント先取だ。
《罰ゲーム》
紅一点、18歳の女性がついに力尽きてしまった。マスコットの存在を失った勝者達も、イマイチ嬉しくなさそう…
そして、彼女への罰ゲームはちょっと危なっかしいクラシックな複葉機に乗っての太平洋横断帰国だった。
ところが、離陸直後に、ドイツヘイの狙撃を受けてあえなく墜落してしまった…?
4名 → 3名
アメリカの中でも、古い歴史を持つ町ボストン。
ここでのクイズは「ビンゴ通せんぼクイズ」である。1から50の数字から、25個を選んでパネルに埋める。クイズに正解するとその中の
一つをひっくり返し、タテ・ヨコ・ナナメの5個が揃えば通過クイズに挑戦だ。通過クイズは、他の参加者に阻止されたら再び0に戻ってしまう。
また、他人が選んだ数字が自分のパネルにあるとそれもひっくり返せるのが、このクイズのポイントで他人のふんどしを上手く利用するのも
手である。
《罰ゲーム》
準決勝で敗退した男性に与えられた罰ゲームは「美術学校で絵のモデルになる」こと。
モデルといっても、ジッとしていればいいのではなく裸になったりいろいろなポーズを要求されたり…ひたすらそれに耐えた
彼だったが、出来上がった絵はそんな彼とは全く関係のない絵ばかりだったのである。
3名 → 2名
成田を発って、三週間あまり…いよいよ、ウルトラクイズの決勝戦が始まる。
今年の決勝戦は、社会人同士の対戦。決勝前日、それぞれはタイムズ・スクゥエアとセントラル・パークを見に行ったと言う。
決勝戦当日、今年もニューヨークはすっきりとした秋晴れとなった。第7代キング・オブ・クイズに輝くのは…?
《戦い終わって》
優勝したのは、新宿の駅前旅館の若旦那、横田 尚さんだった。決戦後、お互いの健闘を称えあう二人の目には涙が光っていた…
優勝商品「カナダのログハウス」を受け取るため、横田さんはカナダへと向ったのだが…そこで彼が見たものは、「ログハウス一軒分の丸太」
であった。例によって、ウルトラクイズの商品だけに「自分で組み立てろ」と言うものだったのである。