敗者となった男性には一日入校の資格が与えられたが、まず彼を待っていたのは「髪を刈ること」つまり、クリクリ坊主頭にならねばならない。
これには、例外は認められないと言うところから既に、厳しさが伝わってくると言うもの。その後、彼は上官にコッテリとしぼられたのは
言うまでもない。
9名 → 8名
第12チェックポイント | アトランティクシティー | ギャンブルクイズズ |
ラスベガス・リノと並ぶ、ギャンブル解放区がここアトランティクシティーだ。
ここでのクイズは「ドボンクイズ」で、カジノでお馴染みのブラックジャックの要領で、クイズに正解するとカードを1枚引くことが出来る。
そして、カードの合計が17以上21以下になると勝ち抜けだが、22を越えるとゼロに逆戻り。
つまり、いくらクイズに答えてもカードのめぐりが悪いといつまでたっても勝ち抜けにならない反面、2枚で勝ち抜けすることも可能なのだ。
《罰ゲーム》
最後まで、幸運の女神に見放された女性は少ない小遣いを、無理やりスロットマシーンに賭けさせられスッテンテンに。
仕方がないので、小型スロットマシーンを下げて募金を呼びかける恰好で街の人に賭けてもらいながら小遣いをためて帰国の途についた。
8名 → 7名
ウルトラクイズと言えばニューヨーク、決勝の舞台はパンナムビル…しかし、今年は決勝地をパリに移し、ニューヨークは「通過点」となった。
ここでのクイズは、ニューヨークの目抜き通り…セントラル・パークからエンパイア・ステート・ビルまで、マラソンしながらクイズを行う
という、大胆かつ身の程知らずのクイズを敢行したのだ。
8名 → 7名
《罰ゲーム》
ニューヨークでの「罰ゲーム」は、高層ビルを荷物を背負って登ってもらうと言うもの。
敗者となった男性は山登りが趣味と言うから、打ってつけだ。しかし、本当の罰ゲームはこれからだった。
ニューヨークにあるビルの屋上には、アスレチッククラブが設置されていることが多い。ここにある一周100メートルのトラックを使って
フルマラソンに挑戦してもらうと言うもの。彼は、目を回しながらトラック42周を目指して走り続けた。
7名 → 6名
ついにウルトラクイズは、大西洋を越えてイギリスはロンドンに上陸した。
クイズ会場は、ロンドン郊外にある貴族の家系・バース公爵のお屋敷。お屋敷と言っても、その広さはハンパではない。敷地面積は何と
東京都の約半分(!)で、その中に農園あり牧場ありお城がありと、それはすごいのである。
中でも特徴的なのが、世界一大きな「生垣で作られた迷路」でこれを利用しない手はない。迷路の中に問題がばら撒かれ、それを拾って
答えて迷路を脱出すると言うものだ。ちなみに、生垣の高さは背丈をはるかに越えるので、参加者は自分の名前を書いた「ノボリ」を
持って走らねばならない。
《罰ゲーム》
ここの迷路には「初心者コース」と「難コース」があり、クイズ会場は「初心者コース」だった。
と、なれば罰ゲームは「難コース」を一人で入って行くと言うもの。敗者となった女性は、一人淋しく迷路に消えた。
ちなみに、迷路の中にはトラが待ち構えているオマケまで付いていた。なぜトラが?って、この年はタイガースが大フィーバーを巻き起こした
年で、しかもお屋敷の主が「バース」様と来れば…ねぇ(?)
6名 → 5名
いよいよ、海の向こうにノルマンディが見えるドーバー海峡にやってきた。
ここでのクイズは、ユニークなゲストを迎えて彼らの持つ「世界一の記録」を当てる、ゲストクイズが行われた。
考える時間は、一人10秒間。その間、何度でも答えを出していいが時間が経つと、次の人に解答権が移ってしまう。
この「世界一の記録」と言っても様々で、集まったゲストが持つ記録も「タイツにネズミを詰め込む数」「ブーツにクリームを入れて走った時間」
「一度に火の点いた葉巻を口にする数」「世界一の貧弱男」「鼻の頭でグリーンピースを転がした時間」「羊集めのチャンピオン」
「家族で早食い・大食いの記録を持つ」「レンガを横に並べて持ち上げる数」「縄跳びの連続回数」などなど。
《罰ゲーム》
ユニークと言っても、あまりに奇想天外すぎたのか勘が働かなかったのは、唯一残っていた女性だった。
彼女への罰ゲームは、シープ・ドッグの代わりに羊集めをすること。広大な牧場に放し飼いにされている羊を、一箇所に集めるのが仕事だが
シープ・ドッグなら数十秒で片付く仕事を、彼女は延々一時間も走り回って挙句、羊はちっとも言うことを聞かなかったのである。
5名 → 4名
第15チェックポイント | ドーバーPartU | ドーバー横断○×クイズ |
ゲストクイズを勝ち抜いて、空港にやってきた4名を待っていたのは「○」と「×」の旗の付いた2機の小型機だった。
ここでクイズが出題され、正解だと思う小型機に早い者勝ちで乗り込まねばならない。定員は、それぞれ2名。正解の小型機は、そのままパリへ
向っていくが、不正解の小型機はドーバーへUターンだ。
そして、ドーバーを横断しフランスのキャプ・グリ・ネ岬に広がるサトウダイコンの畑に、答えがあった。それは「×」の形になるように
植えられており、従って「×」機の二人がパリへと向い「○」機の二人はドーバーへ戻って行った。
ついにやってきました。花の都、芸術の町、流行発信基地のパリ。
決勝の舞台も、それにふさわしくエッフェル塔を望むトルカデロロ広場で行われた。今年の決勝進出者は、学生と社会人の戦いだが
二人とも20代前半と言うのは、長旅で最後は体力がモノを言ったのかも知れない。
この日のパリは、珍しく穏やかな天候で第9代クイズ王をの誕生を、祝福しているかのようだった。
《戦い終わって》
長時間にわたる決戦を制したのは、金子孝夫さんだった。
彼は、一旦帰国した後あらためて優勝商品である「一人乗り潜水艦」を受け取りにサイパンに向った。しかし、例年素直でない商品が
出てくるのが、ウルトラクイズである。彼も、半分疑っていたのだが…それに乗るためには、潜水服と酸素ボンベが必要と言うシロモノ。
おかけで、優勝のお祝いにと母親に買ってもらったスーツは、あっという間にびしょ濡れになってしまったのでありました。