炎の星


その闇を忌み嫌ったりしない
ただ恐ろしいのはあなたのなかの正気
骨の底まで舐め尽くしたいと願った筈
なのに何故炎の星はわたしに落ちてこない
求めつづけることに疲れ果てて脱殻
愛されようとすることに
饒舌な炎は未だ燃える
やつれ果てた骸骨の夢を載せ
後ずさりしたままに星が巡りゆく
深く止めどなく知り尽くされたいと
したためたのは嘘ではなかった
全てを手に入れ立ち竦む脚
ほんとうはそんなもの欲しくはなかったと
長すぎてそれはほんとうに長すぎて
なのに何故炎の星はわたしに落ちてこない