人形
きっとあなたは今でも
炎の上で踊りつづけている
わたしは氷を握りしめ
代わりにこの両手を冷やす

風も肌の上をそよがない
踏みつけた花の数も憶えていない
歩きつづける理由も忘れた
愚かな昼下がり