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丘に登ると 近づくあの夕陽
両手伸ばして この胸に強く 掴み取りたい
あなたの気配が 消えないうちはやく
滲んだ朱(あか)に この心燃やし 闇を染めてしまおう

ほらね 聞こえる? あの子供たちの声
いつもの帰り道 はしゃぎながら行く
あなたによく似た 少年の横顔


幾つ星が流れ 空が壊れても
新しい季節に花は 再び芽吹くでしょう
宇宙の呼吸なら 決して止むことはない
生きつづける 廻りつづけるでしょう あるがままに


後を追うように 光る金星に
夜空に馴染まない瞼は とおく旅をする

過去も未来も すべて今ここにある
壊れた時計は 真実を刻む
あなたによく似た 永遠の横顔 


幾つ星が死んで 月が傾いても
天蓋の孤独だけが唯一の真実じゃない
さざめく棘の波 岩を削っても
探しつづける その瞳の色 また逢えるまで


生きつづける 廻りつづけるでしょう あるがままに
 






1999/歌詞として書いたもの