居丈高な精悍を天国へ排水してしまった 搾り出した乳の香を邪推したつばめたち 天雅から墜ちた磁石の両極 弾き合うのを検証する第三の眼 モルダヴァイトの疾走を聴く 地軸を揺るがす響きに身を裂き 清らかな雷鳴に熟れた躯を投げ出し 雨に洗われた瞳に映るのは ほつれそうな鏡のなかの顔 透明に割れた画像 虚無さえが居場所を失って たったひとつの永久を語る |
乱獲された悦びのマネキン 磨り減らぬ靴底には棘 それでも転がり戸惑う星は 狂った饗宴の片隅で 錆び付いた欄干を握りしめ 嗚咽を零した夜の底 ビロードは微かに泣いた あなたが烈火にくべられる時 わたしはその炎となるでしょう あなたが時空に突き立つ矢になるのなら わたしは虹を奏でる指先になるでしょう 約束じゃなく誓いを |