懸命に愛を求め彷徨うことは
死や絶望を憧憬することに良く似ている
そう感じるたびにいつも
空は果てしなく高く高く

譬えあなたが側にいなくても
呼吸する空気も飲み干す水も
私を包むすべてはあなたと同じ粒子から出来ている
すべてはあなただ

世界は白い光で飽和した
そしてひび割れた
その無数の裂け目を描く肌を撫でながら
私はどこまでも無になっていく





2001/10/11