振子
生まれた星が 宙をつらぬいて
光で永遠が割れるのを わたしは見ていた
あなたのとなりで
あなたのなかで
あなたはわたしに 住んでいて
わたしはあなたを 流れていた

時間とともに刻まれない たましいの鼓動
不規則なのは どちらなの
生まれた森に置いてきた さざ波
高い波が来る
なにもかもといっしょに のみ込まれよう
愛のなかで 組み替えられる
やわらかい潮水が わたしを撫でる
夢のなかじゃなくて
夢より大きなもののなかで
まどろむ

楔も 鎖も 錨も 破片も
宙を舞う
おだやかになる
誰のものでもなくなる

あなたの手のひらで
わたしを握りつぶして