再会
断ち切りたい その誘惑を断ち
転がり落ちた時間の巣窟
満ち潮を畏れる月のなみだが
貴方の稜線をめがけて墜ちた
ひろって ふさいで とじこめて
ひろって ふさいで とじこめて
透明な闇の一点へ
突き抜けてひろがる無限へと
貴方の微笑が種を蒔く
其処から朝は溢れて始まる
ほんとうははじまらずおわることのないもの
手折る指を知る花弁だけ
手折る指のため花ひらく
一本の木が陽射しから守る
木陰の花は木のため香る
2002/2/10